1.2. レイヤー 7 アプリケーションルーター
レイヤー 7 アプリケーションルーターは、従来のネットワークルーターが VPN のバックボーンを形成するのと同じように、アプリケーションネットワークのバックボーンを形成します。ただし、レイヤー 7 アプリケーションルーターは、ネットワークエンドポイント間で IP パケットをルーティングするのではなく、アプリケーションエンドポイント (レイヤー 7 アプリケーションサービスと呼ばれる) 間でメッセージをルーティングします。
レイヤー 7 アプリケーションサービス
レイヤー 7 アプリケーションサービスは、アプリケーションネットワークのエンドポイントまたは宛先を表します。アプリケーションがサービスに通信を送信すると、レイヤー 7 アプリケーションルーターは同じサービスを持つアプリケーションネットワーク内の他のアプリケーションに通信を分散します。
たとえば、以下の図では、Service B がアプリケーションサービスを含むメッセージをローカルアプリケーションルーターに送信します。Service A と Service C が同じサービスにサブスクライブしているため、アプリケーションルーターは各宛先に到達するまでアプリケーションネットワークを介してメッセージのコピーをルーティングします。
アプリケーションネットワークは複数のルーティングパターンを提供するため、通信はエニーキャスト (バランス型または最も近い) またはマルチキャストパターンで分散できます。