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第1章 はじめに

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セルフホストエンジンは、Red Hat Virtualization Manager またはエンジンがその Manager が管理するホスト上の仮想マシンで実行される仮想化環境です。仮想マシンはホスト設定の一部として作成され、Manager はホスト設定プロセスと並行してインストールおよび設定されます。セルフホストエンジンの主な利点は、Manager が物理ハードウェアではなく仮想マシンとして実行されるため、Red Hat Virtualization のインスタンスをデプロイするために必要なハードウェアが少ないことです。また、Manager は高可用性になるように設定されます。Manager 用仮想マシンを実行しているホストがメンテナンスモードになったり、予期せずに失敗した場合、仮想マシンは環境内の別のホストに自動的に移行されます。Manager 用仮想マシンを実行することのできるホストは、セルフホストエンジンノードと呼ばれます。高可用性機能に対応するためには、少なくとも 2 台のセルフホストエンジンノードが必要です。
Manager 用仮想マシンのインストールでは、RHV-M Virtual Appliance が提供されます。Manager 用仮想マシンの手動インストールはサポートされていません。Manager 用仮想マシンをカスタマイズするには、アプライアンスでカスタム cloud-init スクリプトを使用できます。カスタム cloud-init スクリプトの作成は現在、本書の範囲外です。デフォルトの cloud-init スクリプトは、デプロイメント時に生成できます。
表1.1 セルフホストエンジンをデプロイするためのサポート対象の OS バージョン
システムタイプ
サポート対象バージョン
Red Hat Enterprise Linux ホスト
7.2 以降
Red Hat Virtualization Host
7.2 以降
HostedEngine-VM (Manager)
7
ハードウェア要件は、『インストールガイド』 の ハイパーバイザーの 要件を参照してください。
重要
潜在的なタイミングや認証の問題を回避するために、環境内のホスト、マネージャー、およびその他のサーバーのシステムクロックを同期することが重要です。これを行うには、各システムの Network Time Protocol (NTP)が同じ NTP サーバーと同期するように設定します。
以下の図は、セルフホストエンジンのデプロイメントワークフローを示しています。
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