1.5. ストレージ
Red Hat Virtualization は、仮想ディスクイメージ、テンプレート、スナップショット、および ISO ファイルに集中ストレージシステムを使用します。ストレージは、ストレージドメインで設定されるストレージプールに論理的にグループ化されます。ストレージドメインは、ストレージ容量と、ストレージの内部構造を説明するメタデータの組み合わせです。ストレージドメインには、data、export、および ISO の 3 つのタイプがあります。
データストレージドメインは、各データセンターに必要な唯一のストレージドメインです。データストレージドメインは、単一のデータセンター専用です。エクスポートドメインと ISO ドメインは任意です。ストレージドメインは共有リソースであり、データセンター内のすべてのホストがアクセスできる必要があります。
ストレージネットワークは、ネットワークファイルシステム(NFS)、Internet Small Computer System Interface (iSCSI)、GlusterFS、Fibre Channel Protocol (FCP)、または POSIX 準拠のネットワークファイルシステムを使用して実装できます。
NFS (およびその他の POSIX 準拠のファイルシステム)ドメインでは、仮想ディスク、テンプレート、およびスナップショットはすべて単純なファイルです。
SAN (iSCSI/FCP)ドメインでは、ブロックデバイスは論理ボリュームマネージャー(LVM)によりボリュームグループ(VG)に集約されます。各仮想ディスク、テンプレート、およびスナップショットは、VG 上の論理ボリューム(論理ボリューム)です。LVM の詳細は、Red Hat Enterprise Linux Logical Volume Manager Administration Guide を参照してください。
- データストレージドメイン
- データドメインは、環境で実行しているすべての仮想マシンの仮想ハードディスクイメージを保持します。仮想マシンのテンプレートやスナップショットもデータドメインに保存されます。データセンター間でデータドメインを共有することはできません。
- ストレージドメインのエクスポート
- エクスポートドメインは、データセンターと Red Hat Virtualization 環境間でイメージをコピーして移動するために使用される一時ストレージリポジトリーです。エクスポートドメインを使用して、仮想マシンとテンプレートをバックアップできます。エクスポートドメインはデータセンター間で移動できますが、同時に 1 つのデータセンターでしか有効にできません。
- ISO ストレージドメイン
- ISO ドメインは、仮想マシンのオペレーティングシステムおよびアプリケーションをインストールするために使用される論理 CD-ROM である ISO ファイルを保存します。物理 CD-ROM または DVD のライブラリーを置き換える論理エンティティーとして、ISO ドメインはデータセンターの物理メディアの必要性を削除します。ISO ドメインは、異なるデータセンターで共有することができます。