第4章 アップグレード後のタスク
4.1. クラスターの互換バージョンの変更
Red Hat Virtualization のクラスターには互換バージョンがあります。クラスターの互換バージョンは、そのクラスター内の全ホストがサポートする Red Hat Virtualization の機能を示します。クラスターの互換バージョンは、そのクラスター内で最も機能性の低いホストオペレーティングシステムのバージョンに応じて設定されます。
注記
クラスターの互換バージョンを変更するには、まず、クラスター内の全ホストを更新して、必要な互換性レベルをサポートするレベルにする必要があります。
クラスターのクラスター互換バージョンを更新したら、すべての実行中またはサスペンド中のすべての仮想マシンのクラスターの互換バージョンを更新し、変更が有効であることを確認する必要があります。これは、ゲストオペレーティングシステム内からではなく、Manager または REST API 呼び出し内から仮想マシンを再起動することで実現されます。仮想マシンは、再起動されるまで以前のクラスターの互換性レベルで引き続き実行されます。再起動が必要な仮想マシンには、Next-Run アイコン(感嘆符付き)のマークが付けられます。プレビュー中の仮想マシンスナップショットのクラスターの互換バージョンを変更することはできません。まずプレビューをコミットまたは元に戻す必要があります。
セルフホストエンジンの仮想マシンを再起動する必要はありません。セルフホストエンジン環境のアップグレードに関する詳細は、『セルフホストエンジンガイド』 の メンテナーンスおよびリソース のアップグレード を参照してください。
手順4.1 クラスターの互換バージョンの変更
- 管理ポータルで、Clusters タブをクリックします。
- 表示される一覧から変更するクラスターを選択します。
- 互換バージョン を必要な値に変更します。
- Change Cluster Compatibility Version の確認ウィンドウを開きます。をクリックして、
クラスターの互換バージョンを更新しました。データセンター内の全クラスターの互換バージョンを更新したら、データセンター自体の互換性バージョンを変更できます。