2.2. サーバーのセキュリティドメインの定義
アプリケーションサーバーは、セキュリティドメインを定義し、KDC の初回認証ができるようにする必要があります。
重要
Krb5LoginModule は、ローカル認証情報のキャッシュを使うことができますが、このオプションは SPNEGO で必要な storekey オプションとの互換はありません。このモジュールがローカル認証キャッシュを使用していないか確認してください。
サーバーのセキュリティドメインを定義するには、以下を行います。
$JBOSS_HOME/server/$PROFILE/conf/login-config.xml
ファイルを開き編集します。- アプリケーションポリシーの要素を authentication 要素で定義します。この要素のオプションは以下のとおりです。
- storeKey
true
の場合は、Subject に秘密鍵がキャッシュされます (true
に設定)。- useKeyTab
true
の場合は、キーが keyTab ファイルからロードされます (true
に設定)。- principal
- この属性は、プリンシパルのフルネームを keyTab ファイルから取得するよう記述する必要があります。
- keyTab
- この属性は、keyTab ファイルへの完全パスとサーバーキーを定義します (サーバーと KDC の情報を暗号化するキー)。
- doNotPrompt
true
の場合は、パスワードのプロンプトが出てこないようにします。 (これはサーバーであるため、true
に設定)。- debug
true
の場合、システムは追加のデバッグ情報を STDOUT にログします。
例2.1 サーバーのセキュリティドメイン