10.2. ステート管理
10.2.1. オブジェクトステート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBoss Transaction Serviceは、リカバリや永続化できるようにオブジェクトステートを記憶します。リカバリの場合、ステートは過去のオブジェクトステートを指し、永続性の場合、ステートはアプリケーション終了時の最終的なオブジェクトステートを指します。リカバリや永続化には共通の機能が含まれているため、両方とも
Input/OutputObjectState および Input/OutputBufferクラスを使い実装されます。
例10.2「InputBuffer」の
InputBuffer クラスと例10.1「OutputBuffer の例」のOutputBufferクラスにて、pack (unpack) 操作を使い、標準Java タイプのインスタンスを連続的にパック (アンパック) できる内部アレイを維持します。このバッファは必要であれば自動的にサイズの調整がなされます。インスタンスはすべて、バッファ内にネットワークバイトオーダー (network byte order)と呼ばれる標準形式で格納され、マシンに依存しないようにします。
例10.1 OutputBuffer の例
例10.2 InputBuffer
例10.3 OutputObjectState
例10.4 InputObjectState
例10.4「InputObjectState」 および 例10.3「OutputObjectState」クラスは、継承を使い
InputBuffer と OutputBufferクラスの全機能を提供します。また、これらのクラスにより、インスタンス変数を2つ追加しますが、これらの変数はInputObjectState あるいは OutputObjectState インスタンスが圧縮イメージとなっているオブジェクトのUid およびタイプを表します。オブジェクトステートを格納あるいはリトリーブするときにオブジェクトストアにアクセスする場合はこれらを使います。