第23章 テストエントリーの作成
dsctl ldifgen コマンドは、異なるタイプのテストエントリーを持つ LDIF ファイルを作成します。たとえば、この LDIF ファイルを使用して、テストインスタンスまたはサブツリーを設定すると、サンプルエントリーで Directory Server のパフォーマンスをテストできます。
以下のエントリータイプの引数のいずれかを dsctl ldifgen に渡すことができます。
users
: ユーザーエントリーが含まれる LDIF ファイルを作成します。groups
: 静的グループおよびメンバーエントリーが含まれる LDIF ファイルを作成します。cos-def
: 従来のポインターまたは間接的な Class of Service (CoS) 定義が含まれる LDIF ファイルを作成します。cos-template
: CoS テンプレートが含まれる LDIF ファイルを作成します。roles
: 管理されたロールエントリー、フィルターが設定されたロールエントリーー、または間接ロールエントリーが含まれる LDIF ファイルを作成します。mod-load
: 変更操作が含まれる LDIF ファイルを作成します。ldapmodify
ユーティリティーを使用してこのファイルをインポートします。nested
: カスケードツリーやフラクタルツリーのように重く入れ子になったエントリーを含む LDIF ファイルを作成します。
注記
dsctl ldifgen コマンドは LDIF ファイルのみを作成します。ファイルを Directory Server インスタンスに読み込むには、以下を使用します。
mod-load
オプションを使用して LDIF ファイルを作成した後のldapmodify
ユーティリティー- その他のすべてのオプションの
ldapadd
ユーティリティー
ネスト
されたエントリータイプを除き、コマンドラインオプションを指定しないと、dsctl ldifgen コマンドはインタラクティブモードを使用します。
# dsctl instance_name ldifgen entry_type
23.1. サンプルユーザーエントリーを使用した LDIF ファイルの作成
dsctl ldifgen users コマンドを使用して、サンプルユーザーエントリーのある LDIF ファイルを作成します。たとえば、dc=example,dc=com 接尾辞に 100,000 人の一般ユーザーを追加する
/tmp/users.ldif
という名前の LDIF ファイルを作成するには、次のように入力します。
# dsctl instance_name ldifgen users --suffix "dc=example,dc=com" --number 100000 --generic --ldif-file=/tmp/users.ldif
このコマンドは、以下の組織単位 (OU) を作成し、ユーザーをこれらの OU にランダムに割り当てることに注意してください。
- ou=accounting
- ou=product development
- ou=product testing
- ou=human resources
- ou=payroll
- ou=people
- ou=groups
詳細と、LDIF ファイルの作成に使用できるその他のオプションについては、以下を入力します。
# dsctl instance_name ldifgen users --help