第2章 仮想マシンをホストするための RHEL の準備
RHEL 10 で仮想化を使用するには、仮想化パッケージをインストールし、仮想マシン (VM) をホストするようにシステムを設定する必要があります。これを行うための具体的な手順は、CPU アーキテクチャーによって異なります。
2.1. 仮想マシンをホストするための AMD64 または Intel 64 システムの準備 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL 10 を実行する AMD64 または Intel 64 システムで KVM ハイパーバイザーをセットアップし、仮想マシン (VM) を作成するには、必要なサービスを起動します。
前提条件
- Red Hat Enterprise Linux 10 がホストマシンに インストールおよび登録されている。
システムが仮想ホストとして機能するように、以下のハードウェア要件を満たしている。
- ホストマシンのアーキテクチャーが KVM 仮想化をサポート している。
最低でも、以下のシステムリソースが利用できる。
- ホスト用に 6 GB と、各仮想マシン用に 6 GB の空きディスク容量。
- ホスト用に 2 GB と、各仮想マシン用に 2 GB の RAM。
手順
仮想化ハイパーバイザーパッケージをインストールします。
# dnf install qemu-kvm libvirt virt-install virt-viewer仮想化サービスを起動します。
# for drv in qemu network nodedev nwfilter secret storage interface; do systemctl start virt${drv}d{,-ro,-admin}.socket; done
検証
システムが仮想ホストとして準備されていることを確認します。
# virt-host-validate [...] QEMU: Checking for device assignment IOMMU support : PASS QEMU: Checking if IOMMU is enabled by kernel : WARN (IOMMU appears to be disabled in kernel. Add intel_iommu=on to kernel cmdline arguments) LXC: Checking for Linux >= 2.6.26 : PASS [...] LXC: Checking for cgroup 'blkio' controller mount-point : PASS LXC: Checking if device /sys/fs/fuse/connections exists : FAIL (Load the 'fuse' module to enable /proc/ overrides)virt-host-validate のすべての項目で
PASS値が返された場合は、システムに 仮想マシンを作成 する準備ができています。いずれかの項目で
FAILが返された場合は、表示される指示に従って問題を解決してください。いずれかの項目で
WARNが返された場合は、表示される指示に従って仮想化機能を向上させることを検討してください。
トラブルシューティング
KVM 仮想化がホスト CPU でサポートされていない場合は、virt-host-validate は以下の出力を生成します。
QEMU: Checking for hardware virtualization: FAIL (Only emulated CPUs are available, performance will be significantly limited)ただし、このようなホストシステムにある仮想マシンは、パフォーマンス上の問題が発生するのではなく、起動に失敗します。
これを回避するには、仮想マシンの XML 設定の
<domain type>値をqemuに変更します。ただし、Red Hat はqemuドメインタイプを使用する仮想マシンに対応していないため、実稼働環境ではこれを設定しないことを強く推奨している点に注意してください。