第9章 Ansible Playbook を使用した IdM サーバーのバックアップおよび復元


ipabackup Ansible ロール を使用して、IdM サーバーのバックアップを自動化し、サーバーと Ansible コントローラー間でバックアップファイルを転送して、バックアップから IdM サーバーを復元できます。

9.1. Ansible を使用した IdM サーバーのバックアップの作成

Ansible Playbook の ipabackup ロールを使用して、IdM サーバーのバックアップを作成し、それを IdM サーバーに保存できます。

前提条件

  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。

    • Ansible バージョン 2.15 以降を使用している。
    • freeipa.ansible_freeipa コレクションがインストールされている。
    • ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル が作成されている (この例の場合)。
    • secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されており、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納しているファイルにアクセスできる (この例の場合)。
  • ターゲットノード (freeipa.ansible_freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。

手順

  1. ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。

    $ cd ~/MyPlaybooks/
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  2. /usr/share/ansible/collections/ansible_collections/freeipa/ansible_freeipa/playbooks ディレクトリーにある backup-server.yml ファイルのコピーを作成します。

    $ cp /usr/share/ansible/collections/ansible_collections/freeipa/ansible_freeipa/playbooks/backup-server.yml backup-my-server.yml
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  3. backup-my-server.yml Ansible Playbook ファイルを開いて編集します。
  4. hosts 変数をインベントリーファイルのホストグループに設定して、ファイルを調整します。この例では、ipaserver ホストグループに設定します。

    ---
    - name: Playbook to backup IPA server
      hosts: ipaserver
      become: true
    
      roles:
      - role: freeipa.ansible_freeipa.ipabackup
        state: present
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  5. ファイルを保存します。
  6. Playbook ファイルとインベントリーファイルを指定して Ansible Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/MyPlaybooks/inventory backup-my-server.yml
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検証

  1. バックアップした IdM サーバーにログインします。
  2. バックアップが /var/lib/ipa/backup ディレクトリーにあることを確認します。

    [root@server ~]# ls /var/lib/ipa/backup/
    ipa-full-2021-04-30-13-12-00
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