5.2.17. /proc/locks
このファイルは、カーネルによって現在ロックされているファイルを表示します。このファイルのコンテンツには、内部のカーネルデバッグデータが含まれており、システムの使用により大きく異なる可能性があります。負荷の少ないシステムの
/proc/locks ファイルの例を以下に示します。
各ロックには、一意の番号で始まる独自の行があります。2 番目の列は、使用されるロッククラスを指し、
FLOCK は flock システムコールからの古いスタイルの UNIX ファイルロックを示し、lockf システムコールから新しい POSIX ロックを表します。
3 列目には、
ADVISORY または MANDATORY の 2 つの値を指定できます。ADVISORY は、ロックが他のユーザーがデータにアクセスできないことを意味します。他のユーザーがロックするのを防ぐだけです。MANDATORY は、ロックが保持される間、データへの他のアクセスが許可されないことを意味します。4 番目のコラムは、ロックが所有者の READ または WRITE アクセスを許可するかどうかを示します。5 番目のコラムには、ロックを保持するプロセスの ID が表示されます。6 番目のコラムには、ロックされているファイルの ID が MAJOR-DEVICE:MINOR-DEVICE:INODE-NUMBER の形式で表示されます。7 番目と 8 番目のコラムは、ファイルのロックされたリージョンの開始と終了を示しています。