第7章 マルチパス化されたボリュームの管理
DM Multipath が提供する multipath
、dmsetup
、および multipathd
コマンドを使用して、マルチパスボリュームを管理できます。
7.1. オンラインのマルチパスデバイスのサイズ変更
multipad
コマンドと resize2fs
コマンドを使用して、オンラインのマルチパスデバイスとファイルシステムのサイズを変更できます。
手順
- 物理デバイスのサイズを変更します。
論理ユニット番号 (LUN) へのパスを確認します。
# multipath -l
パスのサイズを変更します。SCSI デバイスの場合は、デバイスの
rescan
ファイルに 1 と書き込むと、SCSI ドライバーによる再スキャンが行われます。以下にコマンド例を示します。# echo 1 > /sys/block/path_device/device/rescan
各パスデバイスに対してこのコマンドを実行します。たとえば、パスデバイスが
sda
、sdb
、sde
、およびsdf
の場合は、次のコマンドを実行します。# echo 1 > /sys/block/sda/device/rescan # echo 1 > /sys/block/sdb/device/rescan # echo 1 > /sys/block/sde/device/rescan # echo 1 > /sys/block/sdf/device/rescan
マルチパスデバイスのサイズを変更します。
# multipathd resize map multipath_device
ファイルシステムのサイズを変更します (LVM または DOS のパーティションが使用されていないことを前提とします)。
# resize2fs /dev/mapper/mpatha