2.3. 既知の問題
このセクションでは、Migration Toolkit for Applications (MTA) バージョン 7.3.1 の重要な既知の問題を説明します。
サイズの大きい .EAR バイナリーファイルで分析を実行すると、異なる結果が得られます。
バイナリーアプリケーションを分析する場合、MTA は Maven 検索インデックスを使用して、依存関係がアプリケーション内部にあるか、またはアプリケーションがオープンソースの依存関係としてインストールされているかを判断します。Maven 検索インデックスの可用性に応じて、オープンソースの依存関係がアプリケーション内部にあると想定され、分析結果に依存関係が含まれます。この場合、ユーザーがそのような結果を期待していなくても、分析で返されるインシデントおよび、依存関係で検出された問題への対処にかかる作業量が増加します。(MTA-5588)
MTA CLI は、Windows で Java バイナリー解析を行った後、ログにプロセスエラーを生成します。
Windows で Java バイナリーを分析する場合、MTA CLI は、逆コンパイルされたファイルを Java プロジェクトパスに移動した後、展開された ディレクトリー内のファイルを削除するときにプロセスエラーを生成します。このエラーは分析結果に影響しません。現在、この問題に対する回避策はありません。(MTA-5355)
MTA CLI は Gradle プロジェクトの依存関係を検出しません
コンテナーレスモードで Gradle プロジェクトを分析する場合、MTA CLI は分析中に依存関係を検出しません。(MTA-4033)
MTA ユーザーインターフェイスの静的レポートにインシデントのルールの説明が表示されません
分析後の静的レポートで見つかったインシデントの場合、MTA ユーザーインターフェイスにはインシデントをトリガーしたルールが示されません。(MTA-5643)
MTA CLI で .NET Framework アプリケーション分析が失敗します
MTA CLI を使用して Windows コンテナー内の .NET Framework アプリケーションを分析すると、次の環境変数に対して分析が失敗します。
DOTNET_PROVIDER_IMG: quay.io/konveyor/dotnet-external-provider:release-0.7
RUNNER_IMG: quay.io/konveyor/kantra:latest
PODMAN_BIN: C:\Program Files\Docker\Docker\resources\bin\docker.exe
回避策: 次のバージョンの Dotnet プロバイダーイメージを使用します。
DOTNET_PROVIDER_IMG=quay.io/konveyor/dotnet-external-provider:v0.5.0 を設定してください(MTA-5203)
既知の問題の完全リストは、Jira の MTA 7.3.1 の既知の問題 リストを参照してください。