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OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび設定
概要
第1章 OpenShift Container Platform インストールの概要
1.1. OpenShift Container Platform のインストール
OpenShift Container Platform インストールプログラムの柔軟性を利用してクラスターをインストールできます。このプログラムは次の方法で使用できます。
- プロビジョニングされたインフラストラクチャーにクラスターをデプロイします。
- 準備して管理するインフラストラクチャーにクラスターをデプロイします。
以下に、2 種類の基本的な OpenShift Container Platform クラスターの詳細を示します。
- インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスター
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスター
どちらのクラスタータイプにも次の特徴があります。
- 単一障害点のない高可用性インフラストラクチャーがデフォルトで利用可能です。
- 管理者は、更新メカニズムやスケジュールなどの更新を制御できます。
1.1.1. インストールプログラムについて
インストールプログラムを使用して、各タイプのクラスターをデプロイメントできます。インストールプログラムは、ブートストラップ、コントロールプレーン、コンピュートマシンの Ignition 設定ファイルなどのメインアセットを生成します。インフラストラクチャーを適切に設定している場合、これらの 3 つのマシン設定を使用して OpenShift Container Platform クラスターを起動できます。
OpenShift Container Platform インストールプログラムは、クラスターのインストールを管理するために一連のターゲットおよび依存関係を使用します。インストールプログラムには、達成する必要のある一連のターゲットが設定され、それぞれのターゲットには一連の依存関係が含まれます。各ターゲットはそれぞれの依存関係の条件が満たされ次第、別個に解決されるため、インストールプログラムは複数のターゲットを並行して達成できるように動作し、最終的にクラスターが実行するようにします。プログラムが依存関係を満たしているため、インストールプログラムはコマンドを実行してコンポーネントを再作成する代わりに、既存のコンポーネントを認識して使用します。
図1.1 OpenShift Container Platform インストールのターゲットおよび依存関係

1.1.2. Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) について
インストール後に、各クラスターマシンは Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をオペレーティングマシンとして使用します。RHCOS は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の不変のコンテナーホストのバージョンであり、デフォルトで SELinux が有効になった RHEL カーネルを特長としています。RHCOS には、Kubernetes ノードエージェントである kubelet
や、Kubernetes に対して最適化される CRI-O コンテナーランタイムが含まれます。
OpenShift Container Platform 4.11 クラスターのすべてのコントロールプレーンは、Ignition と呼ばれる最初の起動時に使用される重要なプロビジョニングツールが含まれる RHCOS を使用する必要があります。このツールは、クラスターのマシンの設定を可能にします。オペレーティングシステムの更新は、OSTree をバックエンドとして使用する起動可能なコンテナーイメージとして配信され、Machine Config Operator によりクラスター全体にデプロイされます。実際のオペレーティングシステムの変更は、rpm-ostree を使用することにより、atomic 操作として各マシン上でインプレースで行われます。これらのテクノロジーを組み合わせることで、OpenShift Container Platform は、プラットフォーム全体を最新の状態に保つインプレースアップグレードによって、クラスター上の他のアプリケーションを管理するのと同じようにオペレーティングシステムを管理できるようになります。これらのインプレースアップグレードにより、オペレーションチームの負担を軽減できます。
すべてのクラスターマシンのオペレーティングシステムとして RHCOS を使用する場合、クラスターはオペレーティングシステムを含むコンポーネントとマシンのあらゆる側面を管理します。このため、マシンを変更できるのは、インストールプログラムと Machine Config Operator だけです。インストールプログラムは、Ignition 設定ファイルを使用して各マシンの正確な状態を設定し、インストール後に Machine Config Operator が新しい証明書やキーの適用などのマシンへの追加の変更を完了します。
1.1.3. OpenShift Container Platform のインストールに関する一般的な用語集
この用語集では、インストールコンテンツに関する一般的な用語を定義しています。インストールプロセスの理解を深めるために、次の用語リストを確認してください。
- ブートストラップノード
- OpenShift Container Platform コントロールプレーンをデプロイするために必要な最小限の Kubernetes 設定を実行する一時的なマシン。
- コントロールプレーン
- コンテナーのライフサイクルを定義、デプロイ、および管理するための API とインターフェイスを公開するコンテナーオーケストレーションレイヤー。コントロールプレーンマシンとも呼ばれます。
- コンピュートノード
- クラスターユーザーのワークロードを実行するノード。ワーカーノードとしても知られています。
- 非接続インストール
- 場合によっては、プロキシーサーバーを介しても、データセンターの一部はインターネットにアクセスできない可能性があります。このような環境でも OpenShift Container Platform をインストールできますが、必要なソフトウェアおよびイメージをダウンロードし、これらを非接続環境で利用できる状態にする必要があります。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム
- インフラストラクチャーをプロビジョニングし、クラスターをデプロイするプログラム。
- インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャー
- インストールプログラムは、クラスターを実行するインフラストラクチャーをデプロイして設定します。
- Ignition 設定ファイル
- オペレーティングシステムの初期化中に Ignition ツールが Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を設定するために使用するファイル。インストールプログラムは、ブートストラップ、コントロールプレーン、およびワーカーノードを初期化するために、さまざまな Ignition 設定ファイルを生成します。
- Kubernetes マニフェスト
- JSON または YAML 形式の Kubernetes API オブジェクトの仕様。設定ファイルには、デプロイメント、設定マップ、シークレット、デーモンセットなどを含めることができます。
- Kubelet
- コンテナーが Pod で実行されていることを確認するために、クラスター内の各ノードで実行されるプライマリーノードエージェント。
- ロードバランサー
- ロードバランサーは、クライアントに対する単一の通信先として機能します。API のロードバランサーは、着信トラフィックをコントロールプレーンノード全体に分散します。
- Machine Config Operator
- クラスター内のノードのカーネルと kubelet との間にあるすべてのものを含む、基本オペレーティングシステムとコンテナーランタイムの設定と更新を管理および適用する Operator。
- Operator
- OpenShift Container Platform クラスターで Kubernetes アプリケーションをパッケージ化、デプロイ、および管理するための推奨される方法。Operator は、人間の操作に関する知識を取り入れて、簡単にパッケージ化してお客様と共有できるソフトウェアにエンコードします。
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー
- OpenShift Container Platform は、ユーザーが独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールできます。インストールプログラムを使用すると、クラスターインフラストラクチャーのプロビジョニングに必要なアセットを生成し、クラスターインフラストラクチャーを作成して、提供したインフラストラクチャーにクラスターをデプロイできます。
1.1.4. インストールプロセス
OpenShift Container Platform クラスターをインストールする場合、インストールプログラムを OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console の適切な Cluster Type ページからダウンロードします。このコンソールは以下を管理します。
- アカウントの REST API。
- 必要なコンポーネントを取得するために使用するプルシークレットであるレジストリートークン。
- クラスターのアイデンティティーを Red Hat アカウントに関連付けて使用状況のメトリクスの収集を容易にするクラスター登録。
OpenShift Container Platform 4.11 では、インストールプログラムは、一連のアセットに対して一連のファイル変換を実行する Go バイナリーファイルです。インストールプログラムと対話する方法は、インストールタイプによって異なります。次のインストールユースケースを検討してください。
- インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのクラスターの場合、インフラストラクチャーのブートストラップおよびプロビジョニングは、ユーザーが独自に行うのではなくインストールプログラムが代行します。インストールプログラムは、クラスターをサポートするために必要なネットワーク、マシン、およびオペレーティングシステムのすべてを作成します。
- クラスターのインフラストラクチャーを独自にプロビジョニングし、管理する場合には、ブートストラップマシン、ネットワーク、負荷分散、ストレージ、および個々のクラスターマシンを含む、すべてのクラスターインフラストラクチャーおよびリソースを指定する必要があります。
インストール時には、お使いのマシンタイプ用の install-config.yaml
という名前のインストール設定ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ingition 設定ファイルの 3 つのファイルセットを使用します。
インストール時に、Kubernetes および基礎となる RHCOS オペレーティングシステムを制御する Ignition 設定ファイルを変更できます。ただし、これらのオブジェクトに対して加える変更の適合性を確認するための検証の方法はなく、これらのオブジェクトを変更するとクラスターが機能しなくなる可能性があります。これらのオブジェクトを変更する場合、クラスターが機能しなくなる可能性があります。このリスクがあるために、変更方法についての文書化された手順に従っているか、Red Hat サポートが変更することを指示した場合を除き、Kubernetes および Ignition 設定ファイルの変更はサポートされていません。
インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換され、その後マニフェストは Ignition 設定にラップされます。インストールプログラムはこれらの Ignition 設定ファイルを使用してクラスターを作成します。
インストール設定ファイルはインストールプログラムの実行時にすべてプルーニングされるため、再び使用する必要のあるすべての設定ファイルをバックアップしてください。
インストール時に設定したパラメーターを変更することはできませんが、インストール後に数多くのクラスター属性を変更することができます。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでのインストールプロセス
デフォルトのインストールタイプは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーです。デフォルトで、インストールプログラムはインストールウィザードとして機能し、独自に判別できない値の入力を求めるプロンプトを出し、残りのパラメーターに妥当なデフォルト値を提供します。インストールプロセスは、高度なインフラストラクチャーシナリオに対応するようカスタマイズすることもできます。インストールプログラムは、クラスターの基盤となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。
標準クラスターまたはカスタマイズされたクラスターのいずれかをインストールすることができます。標準クラスターの場合、クラスターをインストールするために必要な最小限の詳細情報を指定します。カスタマイズされたクラスターの場合、コントロールプレーンが使用するマシン数、クラスターがデプロイする仮想マシンのタイプ、または Kubernetes サービスネットワークの CIDR 範囲などのプラットフォームについての詳細を指定することができます。
可能な場合は、この機能を使用してクラスターインフラストラクチャーのプロビジョニングと保守の手間を省くようにしてください。他のすべての環境の場合には、インストールプログラムを使用してクラスターインフラストラクチャーをプロビジョニングするために必要なアセットを生成できます。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスターの場合、OpenShift Container Platform は、オペレーティングシステム自体を含むクラスターのすべての側面を管理します。各マシンは、それが参加するクラスターでホストされるリソースを参照する設定に基づいて起動します。この設定により、クラスターは更新の適用時に自己管理できます。
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したインストールプロセス
OpenShift Container Platform はユーザーが独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムを使用してクラスターインフラストラクチャーのプロビジョニングに必要なアセットを生成し、クラスターインフラストラクチャーを作成し、その後にクラスターをプロビジョニングしたインフラストラクチャーにデプロイします。
インストールプログラムがプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。次のリストは、一部のセルフマネージドリソースの詳細を示しています。
- クラスターを設定するコントロールプレーンおよびコンピュートマシンの基礎となるインフラストラクチャー
- ロードバランサー
- DNS レコードおよび必要なサブネットを含むクラスターネットワーク
- クラスターインフラストラクチャーおよびアプリケーションのストレージ
クラスターでユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する場合には、RHEL コンピュートマシンをクラスターに追加するオプションを使用できます。
インストールプロセスの詳細
クラスターがプロビジョニングされると、クラスター内の各マシンにはクラスターに関する情報が必要になります。OpenShift Container Platform は初期設定時に一時的なブートストラップマシンを使用して、必要な情報を永続的なコントロールプレーンに提供します。一時的なブートストラップマシンは、クラスターの作成方法を記述する Ignition 設定ファイルを使用して起動します。ブートストラップマシンは、コントロールプレーンを設定するコントロールプレーンマシンを作成します。その後、コントロールプレーンマシンはコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) を作成します。以下の図はこのプロセスを示しています。
図1.2 ブートストラップ、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンの作成

クラスターマシンを初期化した後、ブートストラップマシンは破棄されます。すべてのクラスターがこのブートストラッププロセスを使用してクラスターを初期化しますが、ユーザーがクラスターのインフラストラクチャーをプロビジョニングする場合には、多くの手順を手動で実行する必要があります。
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間でローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを検討してください。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
クラスターのブートストラップには、以下のステップが関係します。
- ブートストラップマシンが起動し、コントロールプレーンマシンの起動に必要なリモートリソースのホスティングを開始します。インフラストラクチャーをプロビジョニングする場合、この手順では人的介入が必要になります。
- ブートストラップマシンは、単一ノードの etcd クラスターと一時的な Kubernetes コントロールプレーンを起動します。
- コントロールプレーンマシンは、ブートストラップマシンからリモートリソースをフェッチし、起動を終了します。インフラストラクチャーをプロビジョニングする場合、この手順では人的介入が必要になります。
- 一時的なコントロールプレーンは、実稼働コントロールプレーンマシンに対して実稼働コントロールプレーンをスケジュールします。
- Cluster Version Operator (CVO) はオンラインになり、etcd Operator をインストールします。etcd Operator はすべてのコントロールプレーンノードで etcd をスケールアップします。
- 一時的なコントロールプレーンはシャットダウンし、コントロールを実稼働コントロールプレーンに渡します。
- ブートストラップマシンは OpenShift Container Platform コンポーネントを実稼働コントロールプレーンに挿入します。
- インストールプログラムはブートストラップマシンをシャットダウンします。インフラストラクチャーをプロビジョニングする場合、この手順では人的介入が必要になります。
- コントロールプレーンはコンピュートノードを設定します。
- コントロールプレーンは一連の Operator の形式で追加のサービスをインストールします。
このブートストラッププロセスの結果として、OpenShift Container Platform クラスターが実行されます。次に、クラスターはサポートされる環境でのコンピュートマシンの作成など、日常の操作に必要な残りのコンポーネントをダウンロードし、設定します。
1.1.5. インストール後のノード状態の確認
以下のインストールヘルスチェックが正常に行われると、OpenShift Container Platform のインストールが完了します。
- プロビジョナーは、OpenShift Container Platform Web コンソールにアクセスできます。
- すべてのコントロールプレーンノードが準備状態にある。
- すべてのクラスター Operator が利用可能です。
インストールが完了すると、ワーカーノードを実行する特定のクラスター Operator が継続的にすべてのワーカーノードのプロビジョニングを試みます。すべてのワーカーノードが READY
と報告されるまで、多少時間がかかります。ベアメタルへのインストールの場合、ワーカーノードのトラブルシューティングを行う前に、少なくとも 60 分間待機してください。他のすべてのプラットフォームへのインストールの場合は、ワーカーノードのトラブルシューティングを行う前に、少なくとも 40 分間待機してください。ワーカーノードを実行するクラスター Operator の DEGRADED
状態は、ノードの状態ではなく、Operator 自体のリソースに依存します。
インストールが完了したら、引き続きクラスター内におけるノードの状態を監視できます。
前提条件
- インストールプログラムはターミナルで正常に解決されます。
手順
すべてのワーカーノードのステータスを表示します。
oc get nodes
$ oc get nodes
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NAME STATUS ROLES AGE VERSION example-compute1.example.com Ready worker 13m v1.21.6+bb8d50a example-compute2.example.com Ready worker 13m v1.21.6+bb8d50a example-compute4.example.com Ready worker 14m v1.21.6+bb8d50a example-control1.example.com Ready master 52m v1.21.6+bb8d50a example-control2.example.com Ready master 55m v1.21.6+bb8d50a example-control3.example.com Ready master 55m v1.21.6+bb8d50a
NAME STATUS ROLES AGE VERSION example-compute1.example.com Ready worker 13m v1.21.6+bb8d50a example-compute2.example.com Ready worker 13m v1.21.6+bb8d50a example-compute4.example.com Ready worker 14m v1.21.6+bb8d50a example-control1.example.com Ready master 52m v1.21.6+bb8d50a example-control2.example.com Ready master 55m v1.21.6+bb8d50a example-control3.example.com Ready master 55m v1.21.6+bb8d50a
Copy to Clipboard Copied! すべてのワーカーマシンノードのフェーズを表示します。
oc get machines -A
$ oc get machines -A
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NAMESPACE NAME PHASE TYPE REGION ZONE AGE openshift-machine-api example-zbbt6-master-0 Running 95m openshift-machine-api example-zbbt6-master-1 Running 95m openshift-machine-api example-zbbt6-master-2 Running 95m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-25bhp Running 49m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-8b4c2 Running 49m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-jkbqt Running 49m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-qrl5b Running 49m
NAMESPACE NAME PHASE TYPE REGION ZONE AGE openshift-machine-api example-zbbt6-master-0 Running 95m openshift-machine-api example-zbbt6-master-1 Running 95m openshift-machine-api example-zbbt6-master-2 Running 95m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-25bhp Running 49m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-8b4c2 Running 49m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-jkbqt Running 49m openshift-machine-api example-zbbt6-worker-0-qrl5b Running 49m
Copy to Clipboard Copied!
インストールのスコープ
OpenShift Container Platform インストールプログラムのスコープは意図的に狭められています。単純さを確保し、確実にインストールを実行できるように設計されているためです。インストールが完了した後に数多くの設定タスクを実行することができます。
1.1.6. OpenShift Local の概要
OpenShift Local は、OpenShift Container Platform クラスターのビルドを開始するための迅速なアプリケーション開発をサポートします。OpenShift Local は、ローカルのコンピューターで実行し、セットアップおよびテストをシンプル化し、コンテナーベースのアプリケーションを開発するのに必要なすべてのツールと共にクラウド開発環境をローカルにエミュレートすることを目的として設計されています。
OpenShift Local は、使用するプログラミング言語にかかわらずアプリケーションをホストし、事前に設定された最小限の Red Hat OpenShift Container Platform クラスターをローカル PC に提供します。その際に、サーバーベースのインフラストラクチャーは必要ありません。
ホストされる環境では、OpenShift Local はマイクロサービスを作成してイメージに変換し、Linux、macOS、または Windows 10 以降を実行するノートパソコンまたはデスクトップ上の Kubernetes がホストするコンテナーで直接それらを実行できます。
OpenShift Local の詳細は、Red Hat OpenShift Local の概要 を参照してください。
1.2. OpenShift Container Platform クラスターでサポートされるプラットフォーム
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターの場合、以下のプラットフォームにインストールできます。
- Alibaba Cloud
- Amazon Web Services (AWS)
- ベアメタル
- Google Cloud Platform (GCP)
- IBM Cloud® VPC
- Microsoft Azure
- Microsoft Azure Stack Hub
- Nutanix
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP)
- OpenShift Container Platform の最新リリースは、最新の RHOSP のロングライフリリースおよび中間リリースの両方をサポートします。RHOSP リリースの互換性についての詳細は、OpenShift Container Platform on RHOSP support matrix を参照してください。
- VMware Cloud (VMC) on AWS
- VMware vSphere
これらのクラスターの場合、インストールプロセスを実行するコンピューターを含むすべてのマシンが、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Telemetry データを Red Hat に提供できるようインターネットに直接アクセスできる必要があります。
インストール後は、以下の変更はサポートされません。
- クラウドプロバイダープラットフォームの混在。
- クラウドプロバイダーコンポーネントの混在。たとえば、クラスターをインストールしたプラットフォーム上の別のプラットフォームから永続ストレージフレームワークを使用します。
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターの場合、以下のプラットフォームにインストールできます。
- AWS
- Azure
- Azure Stack Hub
- ベアメタル
- GCP
- IBM Power
- IBM Z または IBM® LinuxONE
RHOSP
- OpenShift Container Platform の最新リリースは、最新の RHOSP のロングライフリリースおよび中間リリースの両方をサポートします。RHOSP リリースの互換性についての詳細は、OpenShift Container Platform on RHOSP support matrix を参照してください。
- VMware Cloud on AWS
- VMware vSphere
プラットフォームでサポートされているケースに応じて、user-provisioned infrastructure でインストールを実行できます。これにより、完全なインターネットアクセスでのマシンの実行、プロキシーの背後へのクラスターの配置、非接続インストールの実行が可能になります。
非接続インストールでは、クラスターのインストールに必要なイメージをダウンロードして、ミラーレジストリーに配置し、そのデータを使用してクラスターをインストールできます。vSphere またはベアメタルインフラストラクチャー上での非接続インストールでは、プラットフォームコンテナーのイメージをプルするためにインターネットにアクセスする必要がありますが、クラスターマシンはインターネットへの直接のアクセスを必要としません。
OpenShift Container Platform 4.x Tested Integrations のページには、各種プラットフォームの統合テストについての詳細が記載されています。
第2章 クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備
OpenShift Container Platform をインストールする前に、実行するインストールプロセスを決定し、ユーザー用にクラスターを準備する際に必要なすべてのリソースがあることを確認します。
2.1. クラスターのインストールタイプの選択
OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前に、実行する最適なインストール手順を選択する必要があります。以下の質問に回答して、最も良いオプションを選択します。
2.1.1. OpenShift Container Platform クラスターを独自にインストールし、管理しますか ?
OpenShift Container Platform を独自にインストールし、管理する必要がある場合、以下のプラットフォームにインストールすることができます。
- Alibaba Cloud
- 64 ビット x86 インスタンスの Amazon Web Services (AWS)
- 64 ビット ARM インスタンスの Amazon Web Services (AWS)
- Microsoft Azure
- Microsoft Azure Stack Hub
- Google Cloud Platform (GCP)
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP)
- Red Hat Virtualization (RHV)
- IBM Cloud VPC
- IBM Z および LinuxONE
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) KVM 用の IBM Z および LinuxONE
- IBM Power
- Nutanix
- VMware vSphere
- VMware Cloud (VMC) on AWS
- ベアメタルまたはその他のプラットフォームに依存しないインフラストラクチャー
OpenShift Container Platform 4 クラスターは、オンプレミスハードウェアとクラウドホストサービスの両方にデプロイできますが、クラスターのすべてのマシンは同じデータセンターまたはクラウドホストサービスにある必要があります。
OpenShift Container Platform を使用する必要があるが、クラスターを独自に管理することを望まない場合は、複数のマネージドサービスオプションを使用できます。Red Hat によって完全に管理されるクラスターが必要な場合は、OpenShift Dedicated または OpenShift Online を使用することができます。OpenShift を Azure、AWS、IBM Cloud、または Google Cloud VPC でマネージドサービスとして使用することもできます。マネージドサービスの詳細は、OpenShift の製品 ページを参照してください。クラウド仮想マシンを仮想ベアメタルとして OpenShift Container Platform クラスターをインストールする場合、対応するクラウドベースのストレージはサポートされません。
2.1.2. OpenShift Container Platform 3 を使用したことがあり、その上で OpenShift Container Platform 4 を使用することを希望していますか ?
OpenShift Container Platform 3 を使用したことがあり、OpenShift Container Platform 4 を使用してみたいと思われる場合は、OpenShift Container Platform 4 がどのように異なるかを理解しておく必要があります。OpenShift Container Platform 4 では、 Kubernetes アプリケーション、プラットフォームが実行されるオペレーティングシステム、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を共にシームレスにパッケージ化し、デプロイし、管理する Operator を使用します。マシンをデプロイし、それらのオペレーティングシステムを設定して OpenShift Container Platform をそれらにインストールできるようにする代わりに、RHCOS オペレーティングシステムが OpenShift Container Platform クラスターの統合された部分として使用されます。OpenShift Container Platform のインストールプロセスの一部として、クラスターマシンのオペレーティングシステムをデプロイします。OpenShift Container Platform 3 と 4 の相違点 を参照してください。
OpenShift Container Platform クラスターのインストールプロセスの一部としてマシンをプロビジョニングする必要があるため、OpenShift Container Platform 3 クラスターを OpenShift Container Platform 4 にアップグレードすることはできません。その代わりに、新規の OpenShift Container Platform 4 クラスターを作成し、OpenShift Container Platform 3 ワークロードをそれらに移行する必要があります。移行の詳細は、OpenShift Container Platform 3 から 4 への移行の概要 を参照してください。OpenShift Container Platform 4 に移行するにあたり、任意のタイプの実稼働用のクラスターのインストールプロセスを使用して新規クラスターを作成できます。
2.1.3. クラスターで既存のコンポーネントを使用する必要がありますか ?
オペレーティングシステムは OpenShift Container Platform に不可欠な要素であり、OpenShift Container Platform のインストールプログラムはすべてのインフラストラクチャーの起動を簡単に実行できます。これらは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャー のインストールと呼ばれています。この種のインストールでは、ユーザーは既存のインフラストラクチャーをクラスターに提供できますが、インストールプログラムがクラスターを最初に必要とするすべてのマシンをデプロイします。
クラスターまたはその基盤となるマシンの Alibaba Cloud、AWS、Azure、Azure Stack Hub、GCP、Nutanix、または VMC on AWS. へのカスタマイズを指定することなく、インストーラーでプロビジョニングされたインフラストラクチャークラスターをデプロイできます。これらのインストール方法は、実稼働対応の OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする最も高速な方法です。
インストーラーでプロビジョニングされたインフラストラクチャークラスターの基本設定 (クラスターマシンのインスタンスタイプなど) を実行する必要がある場合は、Alibaba Cloud、AWS、Azure、GCP、Nutanix、または VMC on AWS のインストールをカスタマイズできます。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールの場合、AWS の既存の VPC、Azure の vNet、または GCP の VPC を使用できます。ネットワークインフラストラクチャーの一部を再利用して、AWS、Azure、GCP、または VMC on AWS のクラスターが環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存し、既存の MTU および VXLAN 設定と統合できるようにします。これらのクラウドに既存のアカウントおよび認証情報がある場合は、それらを再利用できますが、OpenShift Container Platform クラスターをインストールするために必要なパーミッションを持つようアカウントを変更する必要がある場合があります。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャー方法を使用して、RHOSP、Kuryr を使用した RHOSP、RHV、vSphere、および ベアメタル のハードウェアに適切なマシンインスタンスを作成できます。さらに、vSphere、VMC on AWS では、インストール時に追加のネットワークパラメーターをカスタマイズすることもできます。
大規模なクラウドインフラストラクチャーを再利用する必要がある場合、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー のインストールを実行できます。これらのインストールでは、インストールプロセス時にクラスターに必要なマシンを手動でデプロイします。AWS、Azure、Azure Stack Hub、GCP、または VMC on AWS でユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを実行する場合、提供されるテンプレートを使用して必要なすべてのコンポーネントを起動できます。共有 VPC on GCP を再利用することもできます。それ以外の場合は、プロバイダーに依存しない インストール方法を使用して、クラスターを他のクラウドにデプロイすることができます。
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーは、既存のハードウェアで実行することもできます。RHOSP、RHV、IBM Z or LinuxONE、IBM Z or LinuxONE with RHEL KVM、IBM Power、または vSphere を使用する場合は、特定のインストール手順を使用してクラスターをデプロイします。サポートされる他のハードウェアを使用する場合は、ベアメタルのインストール 手順に従います。RHOSP、vSphere、VMC on AWS、bare metal などの一部のプラットフォームの場合は、インストール時に追加のネットワークパラメーターをカスタマイズすることもできます。
2.1.4. クラスターに追加のセキュリティーが必要ですか ?
ユーザーによってプロビジョニングされるインストール方法を使用する場合、クラスターのプロキシーを設定できます。この手順は各インストール手順に含まれています。
パブリッククラウドのクラスターがエンドポイントを外部に公開するのを防ぐ必要がある場合、AWS、Azure、または GCP のインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用してプライベートクラスターをデプロイすることができます。
非接続のクラスターまたはネットワークが制限されたクラスターなど、インターネットへのアクセスが限定されたクラスターをインストールする必要がある場合、インストールパッケージをミラーリング し、そこからクラスターをインストールできます。AWS、GCP、IBM Z or LinuxONE、IBM Z or LinuxONE with RHEL KVM、IBM Power、vSphere、VMC on AWS、または bare metal のネットワークが制限された環境へのユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールの詳細な手順を実行します。AWS、GCP、VMC on AWS、RHOSP、RHV、および vSphere の詳細な手順に従って、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用してクラスターをネットワークが制限された環境にインストールすることもできます。
クラスターを AWS GovCloud リージョン、AWS China リージョン、または Azure government リージョン にデプロイする必要がある場合は、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストール時にこれらのカスタムリージョンを設定できます。
また、インストール時に FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリー を使用するようにクラスターマシンを設定することもできます。
FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64
アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。
2.2. インストール後のユーザー向けのクラスターの準備
一部の設定は、クラスターのインストールに必須ではありませんが、ユーザーがクラスターにアクセスする前に設定することが推奨されます。クラスター自体のカスタマイズは、クラスターを設定する Operator を カスタマイズ して実行でき、クラスターをアイデンティティープロバイダーなどの他の必要なシステムに統合できます。
実稼働クラスターの場合、以下の統合を設定する必要があります。
2.3. ワークロードについてのクラスターの準備
ワークロードのニーズによっては、アプリケーションのデプロイを開始する前に、追加の手順が必要になる場合があります。たとえば、アプリケーションの ビルドストラテジー をサポートできるようなインフラストラクチャーを準備した後に、低レイテンシー のワークロードに対応できるようにしたり、機密のワークロードを保護 できるようにしたりする必要がある場合があります。アプリケーションワークロードの monitoring を設定することもできます。Windows ワークロード を実行する予定の場合、インストールプロセス時に OVN-Kubernetes を使用してハイブリッドネットワーク を有効にする必要があります。ハイブリッドネットワークは、クラスターのインストール後に有効にすることはできません。
2.4. 各種プラットフォームのサポートされているインストール方法
各種のプラットフォームで各種のインストールを実行できます。
以下の表にあるように、すべてのプラットフォームですべてのインストールオプションがサポートされている訳ではありません。チェックマークは、オプションがサポートされていることを示し、関連するセクションにリンクしています。
Alibaba | AWS (64 ビット x86) | AWS (64 ビット ARM) | Azure | Azure Stack Hub | GCP | Nutanix | RHOSP | RHV | ベアメタル (64 ビット x86) | ベアメタル (64 ビット ARM) | vSphere | VMC | IBM Cloud VPC | IBM Z | IBM Power | |
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デフォルト | ||||||||||||||||
カスタム | ||||||||||||||||
ネットワークのカスタマイズ | ||||||||||||||||
ネットワークが制限されたインストール | ||||||||||||||||
プライベートクラスター | ||||||||||||||||
既存の仮想プライベートネットワーク | ||||||||||||||||
government リージョン | ||||||||||||||||
秘密の地域 | ||||||||||||||||
China リージョン |
Alibaba | AWS (64 ビット x86) | AWS (64 ビット ARM) | Azure | Azure Stack Hub | GCP | Nutanix | RHOSP | RHV | ベアメタル(64 ビット x86) | ベアメタル(64 ビット ARM) | vSphere | VMC | IBM Cloud VPC | IBM Z | RHEL KVM を使用した IBM Z | IBM Power | プラットフォームの指定なし | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カスタム | ||||||||||||||||||
ネットワークのカスタマイズ | ||||||||||||||||||
ネットワークが制限されたインストール | ||||||||||||||||||
クラスタープロジェクト外でホストされる共有 VPC |
第3章 非接続インストールミラーリング
3.1. 非接続インストールミラーリングについて
ミラーレジストリーを使用して、クラスターが、外部コンテンツに対する組織の制御条件を満たすコンテナーイメージのみを使用するようにすることができます。ネットワークが制限された環境でプロビジョニングするインフラストラクチャーにクラスターをインストールする前に、必要なコンテナーイメージをその環境にミラーリングする必要があります。コンテナーイメージをミラーリングするには、ミラーリング用のレジストリーが必要です。
3.1.1. ミラーレジストリーの作成
Red Hat Quay などのコンテナーイメージレジストリーがすでにある場合は、それをミラーレジストリーとして使用できます。レジストリーをまだ持っていない場合は、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を使用して、ミラーレジストリーを作成 できます。
3.1.2. 非接続インストールのイメージのミラーリング
以下の手順のいずれかを使用して、OpenShift Container Platform イメージリポジトリーをミラーレジストリーにミラーリングできます。
3.2. Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーを使用したミラーレジストリーの作成
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー は、切断されたインストールに必要な OpenShift Container Platform のコンテナーイメージのミラーリングターゲットとして使用できる小規模で合理化されたコンテナーレジストリーです。
Red Hat Quay などのコンテナーイメージレジストリーがすでにある場合は、このセクションをスキップして、OpenShift Container Platform イメージリポジトリーのミラーリング に直接進むことができます。
3.2.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform サブスクリプション
- Podman 3.3 および OpenSSL がインストールされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 および 9。
- Red Hat Quay サービスの完全修飾ドメイン名。DNS サーバーを介して解決する必要があります。
- ターゲットホストでのキーベースの SSH 接続。SSH キーは、ローカルインストール用に自動的に生成されます。リモートホストの場合は、独自の SSH キーを生成する必要があります。
- vCPU 2 つ以上。
- RAM 8 GB。
OpenShift Container Platform 4.11 リリースイメージの場合は約 12 GB、または OpenShift Container Platform 4.11 リリースイメージと OpenShift Container Platform 4.11 Red Hat Operator イメージの場合は約 358 GB。ストリームあたり最大 1TB 以上が推奨されます。
重要これらの要件は、リリースイメージと Operator イメージのみを使用したローカルテスト結果に基づいています。ストレージ要件は、組織のニーズによって異なります。たとえば、複数の z-stream をミラーリングする場合は、より多くのスペースが必要になることがあります。標準の Red Hat Quay 機能 または適切な API コールアウト を使用して、不要なイメージを削除し、スペースを解放できます。
3.2.2. Red Hat OpenShift 導入用のミラーレジストリー
OpenShift Container Platform の切断されたデプロイメントの場合に、クラスターのインストールを実行するためにコンテナーレジストリーが必要です。このようなクラスターで実稼働レベルのレジストリーサービスを実行するには、別のレジストリーデプロイメントを作成して最初のクラスターをインストールする必要があります。Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー は、このニーズに対応し、すべての OpenShift サブスクリプションに含まれています。これは、OpenShift コンソールの ダウンロード ページからダウンロードできます。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を使用すると、ユーザーは、 mirror-registry
コマンドラインインターフェイス (CLI) ツールを使用して、Red Hat Quay の小規模バージョンとその必要なコンポーネントをインストールできます。Red Hat OpenShift 導入用のミラーレジストリーは、事前設定されたローカルストレージとローカルデータベースを使用して自動的にデプロイされます。また、このレジストリーには、自動生成されたユーザー認証情報とアクセス許可も含まれており、単一の入力セットを使用するだけで開始でき、追加の設定を選択する必要はありません。
Red Hat Openshift のミラーレジストリー は、事前に決定されたネットワーク設定を提供し、成功時にデプロイされたコンポーネントの認証情報とアクセス URL を報告します。完全修飾ドメイン名 (FQDN) サービス、スーパーユーザー名とパスワード、カスタム TLS 証明書などのオプションの設定入力のセットも少しだけ含まれています。これにより、ユーザーはコンテナーレジストリーを利用できるため、制限されたネットワーク環境で OpenShift Container Platform を実行するときに、すべての OpenShift Container Platform リリースコンテンツのオフラインミラーを簡単に作成できます。
インストール環境で別のコンテナーレジストリーがすでに使用可能な場合、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー の使用はオプションです。
3.2.2.1. Red Hat OpenShift のミラーレジストリーに関する制限
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー には次の制限が適用されます。
- Red Hat Openshift のミラーレジストリー は高可用性レジストリーではなく、ローカルファイルシステムストレージのみがサポートされます。Red Hat Quay や OpenShift Container Platform の内部イメージレジストリーを置き換えることを目的としたものではありません。
Red Hat Openshift のミラーレジストリー は、Release イメージや Red Hat Operator イメージなど、接続されていない OpenShift Container Platform クラスターのインストールに必要なイメージをホストする場合にのみサポートされます。Red Hat Enterprise Linux (RHEL) マシンのローカルストレージを使用して、RHEL でサポートされるストレージは、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー でサポートされます。
注記Red Hat OpenShift のミラーレジストリー はローカルストレージを使用するため、イメージのミラーリング時に消費されるストレージの使用状況を認識し、Red Hat Quay のガベージコレクション機能を使用して潜在的な問題を軽減する必要があります。この機能の詳細は、Red Hat Quay ガベージコレクションを参照してください。
- ブートストラップ目的で Red Hat OpenShift のミラーレジストリー にプッシュされる Red Hat 製品イメージのサポートは、各製品の有効なサブスクリプションでカバーされます。ブートストラップエクスペリエンスをさらに有効にする例外のリストは、セルフマネージド Red Hat OpenShift のサイジングおよびサブスクリプションガイド に記載されています。
- お客様が作成したコンテンツは、Red Hat Openshift のミラーレジストリー でホストしないでください。
- クラスターのグループの更新時にクラスターが複数あると単一障害点を生み出す可能性があるため、複数のクラスターで Red Hat Openshift のミラーレジストリー を使用することは推奨されません。Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーを活用して、OpenShift Container Platform コンテンツを他のクラスターに提供できる Red Hat Quay などの実稼働環境レベルの高可用性レジストリーをホストできるクラスターをインストールすることを推奨します。
3.2.3. Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーを使用したローカルホストでのミラーリング
この手順では、mirror-registry
インストーラーツールを使用して、 Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーをローカルホストにインストールする方法について説明します。このツールを使用することで、ユーザーは、OpenShift Container Platform イメージのミラーを保存する目的で、ポート 443 で実行されるローカルホストレジストリーを作成できます。
mirror-registry
CLI ツールを使用してRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をインストールすると、マシンにいくつかの変更が加えられます。インストール後、インストールファイル、ローカルストレージ、および設定バンドルを含む、/ etc/quay-install
ディレクトリーが作成されます。デプロイ先がローカルホストである場合には、信頼できる SSH キーが生成され、コンテナーのランタイムが永続的になるようにホストマシン上の systemd ファイルが設定されます。さらに、 init
という名前の初期ユーザーが、自動生成されたパスワードを使用して作成されます。すべてのアクセス認証情報は、インストール操作の最後に出力されます。
手順
-
OpenShift コンソールのダウンロードページにある Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーの最新バージョンは、
mirror-registry.tar.gz
パッケージをダウンロードしてください。 mirror-registry
ツールを使用して、現在のユーザーアカウントでローカルホストにRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をインストールします。使用可能なフラグの完全なリストは、Red Hat OpenShift フラグのミラーレジストリーを参照してください。./mirror-registry install \ --quayHostname <host_example_com> \ --quayRoot <example_directory_name>
$ ./mirror-registry install \ --quayHostname <host_example_com> \ --quayRoot <example_directory_name>
Copy to Clipboard Copied! インストール中に生成されたユーザー名とパスワードを使用して、次のコマンドを実行してレジストリーにログインします。
podman login -u init \ -p <password> \ <host_example_com>:8443> \ --tls-verify=false
$ podman login -u init \ -p <password> \ <host_example_com>:8443> \ --tls-verify=false
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 生成された root CA 証明書を信頼するようにシステムを設定して、
--tls-verify=false
の実行を回避できます。詳細は、SSL を使用した Red Hat Quay への接続の保護および認証局を信頼するようにシステムを設定するを参照してください。
注記インストール後、
https:// <host.example.com>:8443
の UI にアクセスしてログインすることもできます。ログイン後、OpenShift Container Platform イメージをミラーリングできます。必要に応じて、このドキュメントの OpenShift Container Platform イメージリポジトリーのミラーリングまたは、非接続クラスターで使用する Operator カタログのミラーリングセクションを参照してください。
注記ストレージレイヤーの問題が原因でRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー で保存されたイメージに問題がある場合は、OpenShift Container Platform イメージを再ミラーリングするか、より安定したストレージにミラーレジストリーを再インストールできます。
3.2.4. ローカルホストからの Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーの更新
この手順では、upgrade
コマンドを使用してローカルホストから Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を更新する方法について説明します。最新バージョンへの更新により、バグ修正およびセキュリティー脆弱性の修正が確保されます。
更新時には、更新プロセスで再起動されるため、ミラーレジストリーが断続的にダウンします。
前提条件
- Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をローカルホストにインストールしている。
手順
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をローカルホストからアップグレードするには、以下のコマンドを入力します。
sudo ./mirror-registry upgrade -v
$ sudo ./mirror-registry upgrade -v
Copy to Clipboard Copied! 注記./mirror-registry upgrade -v
フラグを使用して Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をアップグレードするユーザーは、ミラーレジストリーの作成時に使用したものと同じクレデンシャルを含める必要があります。たとえば、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を--quayHostname<host_example_com>
および--quayRoot<example_directory_name>
でインストールした場合、ミラーレジストリーを適切にアップグレードするには、その文字列を含める必要があります。Red Hat OpenShift のミラーレジストリー を 1.2.z から 1.3.0 にアップグレードし、1.2.z デプロイメントで指定されたディレクトリーを使用した場合は、新しい
--pgStorage
フラグと--quayStorage
フラグを渡す必要があります。以下に例を示します。sudo ./mirror-registry upgrade --quayHostname <host_example_com> --quayRoot <example_directory_name> --pgStorage <example_directory_name>/pg-data --quayStorage <example_directory_name>/quay-storage -v
$ sudo ./mirror-registry upgrade --quayHostname <host_example_com> --quayRoot <example_directory_name> --pgStorage <example_directory_name>/pg-data --quayStorage <example_directory_name>/quay-storage -v
Copy to Clipboard Copied!
3.2.5. Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーを使用したリモートホストでのミラーリング
この手順では、mirror-registry
ツールを使用して、 Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーをリモートホストにインストールする方法について説明します。そうすることで、ユーザーは OpenShift Container Platform イメージのミラーを保持するレジストリーを作成できます。
mirror-registry
CLI ツールを使用してRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をインストールすると、マシンにいくつかの変更が加えられます。インストール後、インストールファイル、ローカルストレージ、および設定バンドルを含む、/ etc/quay-install
ディレクトリーが作成されます。デプロイ先がローカルホストである場合には、信頼できる SSH キーが生成され、コンテナーのランタイムが永続的になるようにホストマシン上の systemd ファイルが設定されます。さらに、 init
という名前の初期ユーザーが、自動生成されたパスワードを使用して作成されます。すべてのアクセス認証情報は、インストール操作の最後に出力されます。
手順
-
OpenShift コンソールのダウンロードページにある Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーの最新バージョンは、
mirror-registry.tar.gz
パッケージをダウンロードしてください。 mirror-registry
ツールを使用して、現在のユーザーアカウントでローカルホストにRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をインストールします。使用可能なフラグの完全なリストは、Red Hat OpenShift フラグのミラーレジストリーを参照してください。./mirror-registry install -v \ --targetHostname <host_example_com> \ --targetUsername <example_user> \ -k ~/.ssh/my_ssh_key \ --quayHostname <host_example_com> \ --quayRoot <example_directory_name>
$ ./mirror-registry install -v \ --targetHostname <host_example_com> \ --targetUsername <example_user> \ -k ~/.ssh/my_ssh_key \ --quayHostname <host_example_com> \ --quayRoot <example_directory_name>
Copy to Clipboard Copied! インストール中に生成されたユーザー名とパスワードを使用して、次のコマンドを実行してミラーレジストリーにログインします。
podman login -u init \ -p <password> \ <host_example_com>:8443> \ --tls-verify=false
$ podman login -u init \ -p <password> \ <host_example_com>:8443> \ --tls-verify=false
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 生成された root CA 証明書を信頼するようにシステムを設定して、
--tls-verify=false
の実行を回避できます。詳細は、SSL を使用した Red Hat Quay への接続の保護および認証局を信頼するようにシステムを設定するを参照してください。
注記インストール後、
https:// <host.example.com>:8443
の UI にアクセスしてログインすることもできます。ログイン後、OpenShift Container Platform イメージをミラーリングできます。必要に応じて、このドキュメントの OpenShift Container Platform イメージリポジトリーのミラーリングまたは、非接続クラスターで使用する Operator カタログのミラーリングセクションを参照してください。
注記ストレージレイヤーの問題が原因でRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー で保存されたイメージに問題がある場合は、OpenShift Container Platform イメージを再ミラーリングするか、より安定したストレージにミラーレジストリーを再インストールできます。
3.2.6. リモートホストからの Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーの更新
この手順では、upgrade
コマンドを使用してリモートホストから Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を更新する方法について説明します。最新バージョンへの更新により、バグ修正およびセキュリティー脆弱性の修正が確保されます。
更新時には、更新プロセスで再起動されるため、ミラーレジストリーが断続的にダウンします。
前提条件
- Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をリモートホストにインストールしている。
手順
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をリモートホストからアップグレードするには、以下のコマンドを入力します。
./mirror-registry upgrade -v --targetHostname <remote_host_url> --targetUsername <user_name> -k ~/.ssh/my_ssh_key
$ ./mirror-registry upgrade -v --targetHostname <remote_host_url> --targetUsername <user_name> -k ~/.ssh/my_ssh_key
Copy to Clipboard Copied! 注記./mirror-registry upgrade -v
フラグを使用して Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をアップグレードするユーザーは、ミラーレジストリーの作成時に使用したものと同じクレデンシャルを含める必要があります。たとえば、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を--quayHostname<host_example_com>
および--quayRoot<example_directory_name>
でインストールした場合、ミラーレジストリーを適切にアップグレードするには、その文字列を含める必要があります。
3.2.7. Red Hat OpenShift SSL/TLS 証明書のミラーレジストリーの置き換え
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー の SSL/TLS 証明書を更新する必要がある場合もあるはずです。これは、以下のシナリオで役に立ちます。
- 現在の Red Hat OpenShift のミラーレジストリー 証明書を置き換える場合。
- 以前の Red Hat OpenShift のミラーレジストリー インストールと同じ証明書を使用している場合。
- Red Hat OpenShift のミラーレジストリー 証明書を定期的に更新している場合。
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー の SSL/TLS 証明書を置き換えるには、次の手順を使用します。
前提条件
-
OpenShift コンソールの ダウンロード ページから
./mirror-registry
バイナリーをダウンロードしている。
手順
次のコマンドを入力して、Red Hat OpenShift のミラーレジストリー をインストールします。
./mirror-registry install \ --quayHostname <host_example_com> \ --quayRoot <example_directory_name>
$ ./mirror-registry install \ --quayHostname <host_example_com> \ --quayRoot <example_directory_name>
Copy to Clipboard Copied! Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が
$HOME/quay-install
ディレクトリーにインストールされます。-
新しい認証局 (CA) バンドルを準備し、新しい
ssl.key
およびssl.crt
キーファイルを生成します。詳細は、SSL/TLS の使用 を参照してください。 次のコマンドを入力して、
/$HOME/quay-install
に環境変数 (QUAY
など) を割り当てます。export QUAY=/$HOME/quay-install
$ export QUAY=/$HOME/quay-install
Copy to Clipboard Copied! 次のコマンドを入力して、新しい
ssl.crt
ファイルを/$HOME/quay-install
ディレクトリーにコピーします。cp ~/ssl.crt $QUAY/quay-config
$ cp ~/ssl.crt $QUAY/quay-config
Copy to Clipboard Copied! 次のコマンドを入力して、新しい
ssl.key
ファイルを/$HOME/quay-install
ディレクトリーにコピーします。cp ~/ssl.key $QUAY/quay-config
$ cp ~/ssl.key $QUAY/quay-config
Copy to Clipboard Copied! 次のコマンドを入力して、
quay-app
アプリケーション Pod を再起動します。systemctl restart quay-app
$ systemctl restart quay-app
Copy to Clipboard Copied!
3.2.8. Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーのアンインストール
次のコマンドを実行して、ローカルホストから Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をアンインストールできます。
./mirror-registry uninstall -v \ --quayRoot <example_directory_name>
$ ./mirror-registry uninstall -v \ --quayRoot <example_directory_name>
Copy to Clipboard Copied! 注記-
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を削除しようとと、削除前にユーザーにプロンプトが表示されます。
--auto Approve
を使用して、このプロンプトをスキップできます。 -
--quayRoot
フラグを指定して Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー をインストールした場合には、アンインストール時に--quayRoot
フラグを含める必要があります。たとえば、 Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー のインストールで--quay Rootexample_directory_name
を指定した場合には、 この文字列を追加して、ミラーレジストリーを適切にアンインストールする必要があります。
-
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を削除しようとと、削除前にユーザーにプロンプトが表示されます。
3.2.9. Red Hat OpenShift フラグのミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のフラグを使用できます。
Flags | 説明 |
---|---|
|
対話型プロンプトを無効にするブール値。 |
| Quay のインストール中に作成された init ユーザーのパスワード。空白を含まず、8 文字以上にする必要があります。 |
|
初期ユーザーのユーザー名を表示します。指定しない場合、デフォルトで |
| インストール、アンインストール、およびアップグレードコマンドの実行時に、ユーザーがカラーシーケンスを無効にして、それを Ansible に伝播できるようにします。 |
|
クライアントがレジストリーへの接続に使用するミラーレジストリーの完全修飾ドメイン名。 |
|
|
|
SSH ID キーのパス。指定しない場合、デフォルトは |
|
SSL/TLS 公開鍵/証明書へのパス。デフォルトは |
|
|
|
HTTPS 通信に使用される SSL/TLS 秘密鍵へのパス。デフォルトは |
|
Quay のインストール先のホスト名。デフォルトは |
|
SSH に使用するターゲットホストのユーザー。デフォルトは |
| デバッグログと Ansible Playbook の出力を表示します。 |
-
システムのパブリック DNS 名がローカルホスト名と異なる場合は、
--quayHostname
を変更する必要があります。さらに、--quayHostname
フラグは、IP アドレスを使用したインストールをサポートしていません。ホスト名を使用してインストールする必要があります。 -
--ssl Check Skip
は、ミラーレジストリーがプロキシーの背後に設定されており、公開されているホスト名が内部の Quay ホスト名と異なる場合に使用されます。また、インストール中に、指定した Quay ホスト名に対して証明書の検証を行わない場合にも使用できます。
3.2.10. Red Hat OpenShift リリースノートのミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー は、切断されたインストールに必要な OpenShift Container Platform のコンテナーイメージのミラーリングターゲットとして使用できる小規模で合理化されたコンテナーレジストリーです。
これらのリリースノートは、OpenShift Container Platform で Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー の開発を追跡します。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー の概要については、Creating a mirror registry with mirror registry for Red Hat OpenShift を参照してください。
3.2.10.1. Mirror registry for Red Hat OpenShift 1.3.10
発行日: 2023 年 12 月 7 日
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.14 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.2. Red Hat OpenShift 1.3.9 のミラーレジストリー
発行日: 2023-09-19
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.12 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.3. Red Hat OpenShift 1.3.8 のミラーレジストリー
発行日: 2023 年 8 月 16 日
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.11 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.4. Red Hat OpenShift 1.3.7 のミラーレジストリー
発行日: 2023-07-19
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.10 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.5. Red Hat OpenShift 1.3.6 のミラーレジストリー
発行日: 2023-05-30
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.8 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.6. Red Hat OpenShift 1.3.5 のミラーレジストリー
発行日: 2023-05-18
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.7 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.7. Red Hat OpenShift 1.3.4 のミラーレジストリー
発行日: 2023-04-25
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が、Red Hat Quay 3.8.6 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.8. Red Hat OpenShift 1.3.3 のミラーレジストリー
発行: 2023-04-05
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.8.5 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.9. Red Hat OpenShift 1.3.2 のミラーレジストリー
発行: 2023-03-21
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー は、Red Hat Quay 3.8.4 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.10. Red Hat OpenShift 1.3.1 のミラーレジストリー
発行日: 2023-03-7
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー は、Red Hat Quay 3.8.3 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.11. Red Hat OpenShift 1.3.0 のミラーレジストリー
発行日: 2023-02-20
Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.8.1 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.11.1. 新機能
- Red Hat OpenShift のミラーレジストリー が Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 インストールでサポートされるようになりました。
Red Hat OpenShift ローカルホストインストールのミラーレジストリー で IPv6 サポートが利用できるようになりました。
Red Hat OpenShift リモートホストインストールのミラーレジストリー では、IPv6 は現在サポートされていません。
-
新しい機能フラグ
--quayStorage
が追加されました。このフラグを指定すると、Quay 永続ストレージの場所を手動で設定できます。 -
新しい機能フラグ
--pgStorage
が追加されました。このフラグを指定すると、Postgres 永続ストレージの場所を手動で設定できます。 以前は、Red Hat OpenShift のミラーレジストリー をインストールするには、root 権限 (
sudo
) が必要でした。今回の更新により、Red Hat OpenShift のミラーレジストリー をインストールするために、sudo
は不要になりました。Red Hat OpenShift のミラーレジストリー を
sudo
でインストールすると、インストールファイル、ローカルストレージ、および設定バンドルを含む/etc/quay-install
ディレクトリーが作成されていました。sudo
要件の削除により、インストールファイルと設定バンドルが$HOME/quay-install
にインストールされるようになりました。Postgres や Quay などのローカルストレージは、Podman によって自動的に作成される名前付きボリュームに格納されるようになりました。これらのファイルが保存されているデフォルトのディレクトリーを上書きするには、Red Hat OpenShift のミラーレジストリー のコマンドライン引数を使用できます。Red Hat OpenShift コマンドライン引数のミラーレジストリー の詳細については、Red Hat OpenShift フラグのミラーレジストリー を参照してください。
3.2.10.11.2. バグ修正
-
以前のバージョンでは、Red Hat OpenShift のミラーレジストリー をアンインストールしようとすると、次のエラーが返される可能性がありました。
["Error: no container with name or ID \"quay-postgres\" found: no such container"], "stdout": "", "stdout_lines": []*
今回の更新により、Red Hat OpenShift サービスのミラーレジストリー を停止してアンインストールする順序が変更され、Red Hat OpenShift のミラーレジストリー をアンインストールするときにエラーが発生しなくなりました。詳細は、PROJQUAY-4629 を参照してください。
3.2.10.12. Red Hat OpenShift 1.2.9 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.10 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.13. Red Hat OpenShift 1.2.8 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.9 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.14. Red Hat OpenShift 1.2.7 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.8 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.14.1. バグ修正
-
以前は、
getFQDN()
は完全修飾ドメイン名 (FQDN) ライブラリーに依存してその FQDN を決定し、FQDN ライブラリーは/etc/hosts
フォルダーを直接読み取ろうとしました。その結果、一部の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) インストールで、一般的でない DNS 設定を使用すると、FQDN ライブラリーのインストールが失敗し、インストールが中止されました。今回の更新により、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー はhostname
を使用して FQDN を決定します。その結果、FQDN ライブラリーはインストールに失敗しません。(PROJQUAY-4139)
3.2.10.15. Red Hat OpenShift 1.2.6 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.7 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.15.1. 新機能
新しい機能フラグ --no-color
(-c
) が追加されました。この機能フラグにより、インストール、アンインストール、およびアップグレードコマンドの実行時に、ユーザーはカラーシーケンスを無効にして、それを Ansible に伝播することができます。
3.2.10.16. Red Hat OpenShift 1.2.5 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.6 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.17. Red Hat OpenShift 1.2.4 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.5 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.18. Red Hat OpenShift 1.2.3 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.4 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.19. Red Hat OpenShift 1.2.2 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.3 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.20. Red Hat OpenShift 1.2.1 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.2 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.21. Red Hat OpenShift 1.2.0 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が Red Hat Quay 3.7.1 で利用できるようになりました。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.21.1. バグ修正
-
以前は、Quay Pod Operator 内で実行されているすべてのコンポーネントとワーカーのログレベルが
DEBUG
に設定されていました。その結果、不要なスペースを消費する大量のトラフィックログが作成されました。今回の更新では、ログレベルがデフォルトでWARN
に設定され、トラフィック情報を減らして問題のシナリオに焦点を当てています。(PROJQUAY-3504)
3.2.10.22. Red Hat OpenShift 1.1.0 のミラーレジストリー
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー では、以下のアドバイザリーを使用できます。
3.2.10.22.1. 新機能
新しいコマンド
mirror-registry upgrade
が追加されました。このコマンドは、設定やデータに干渉することなく、すべてのコンテナーイメージをアップグレードします。注記以前に
quayRoot
がデフォルト以外に設定されていた場合は、それをアップグレードコマンドに渡す必要があります。
3.2.10.22.2. バグ修正
-
以前は、
quayHostname
またはtargetHostname
がない場合に、ローカルホスト名がデフォルトになることはありませんでした。今回の更新により、quayHostname
とtargetHostname
がない場合は、ローカルホスト名がデフォルトになります。(PROJQUAY-3079) -
以前は、コマンド
./mirror-registry --version
がunknown flag
エラーを返しました。現在は、./mirror-registry --version
を実行すると、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー の現行バージョンが返されます。(PROJQUAY-3086) -
以前は、たとえば
./mirror-registry install --initUser <user_name> --initPassword <password> --verbose
を実行する場合など、ユーザーはインストール中にパスワードを設定できませんでした。今回の更新により、ユーザーはインストール中にパスワードを設定できるようになりました。(PROJQUAY-3149) - 以前は、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー は、Pod が破棄された場合に Pod を再作成しませんでした。現在は、Pod が破棄された場合は Pod が再作成されます。(PROJQUAY-3261)
3.2.11. 関連情報
3.3. 非接続インストールのイメージのミラーリング
クラスターが、外部コンテンツに対する組織の制限条件を満たすコンテナーイメージのみを使用するようにできますネットワークが制限された環境でプロビジョニングするインフラストラクチャーにクラスターをインストールする前に、必要なコンテナーイメージをその環境にミラーリングする必要があります。コンテナーイメージをミラーリングするには、ミラーリング用のレジストリーが必要です。
必要なコンテナーイメージを取得するには、インターネットへのアクセスが必要です。この手順では、ネットワークとインターネットの両方にアクセスできるミラーホストにミラーレジストリーを配置します。ミラーホストにアクセスできない場合は、非接続クラスターで使用する Operator カタログのミラーリング を使用して、ネットワークの境界を越えて移動できるデバイスにイメージをコピーします。
3.3.1. 前提条件
以下のレジストリーのいずれかなど、OpenShift Container Platform クラスターをホストする場所に Docker v2-2 をサポートするコンテナーイメージレジストリーが必要です。
Red Hat Quay のライセンスをお持ちの場合は、概念実証のため に、または Red Hat Quay Operator を使用 して Red Hat Quay をデプロイする方法を記載したドキュメントを参照してください。レジストリーの選択およびインストールがにおいてさらにサポートが必要な場合は、営業担当者または Red Hat サポートにお問い合わせください。
- コンテナーイメージレジストリーの既存のソリューションがまだない場合には、OpenShift Container Platform のサブスクライバーに Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が提供されます。Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーはサブスクリプションに含まれており、切断されたインストールで OpenShift Container Platform で必須のコンテナーイメージのミラーリングに使用できる小規模なコンテナーレジストリーです。
3.3.2. ミラーレジストリーについて
OpenShift Container Platform のインストールとその後の製品更新に必要なイメージは、Red Hat Quay、JFrog Artifactory、Sonatype Nexus Repository、Harbor などのコンテナーミラーレジストリーにミラーリングできます。大規模なコンテナーレジストリーにアクセスできない場合は、OpenShift Container Platform サブスクリプションに含まれる小規模なコンテナーレジストリーである Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を使用できます。
Red Hat Quay、Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー、Artifactory、Sonatype Nexus リポジトリー、Harbor など、Dockerv2-2 をサポートする任意のコンテナーレジストリーを使用できます。選択したレジストリーに関係なく、インターネット上の Red Hat がホストするサイトから分離されたイメージレジストリーにコンテンツをミラーリングする手順は同じです。コンテンツをミラーリングした後に、各クラスターをミラーレジストリーからこのコンテンツを取得するように設定します。
OpenShift イメージレジストリーはターゲットレジストリーとして使用できません。これは、ミラーリングプロセスで必要となるタグを使わないプッシュをサポートしないためです。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー以外のコンテナーレジストリーを選択する場合は、プロビジョニングするクラスター内の全マシンから到達可能である必要があります。レジストリーに到達できない場合、インストール、更新、またはワークロードの再配置などの通常の操作が失敗する可能性があります。そのため、ミラーレジストリーは可用性の高い方法で実行し、ミラーレジストリーは少なくとも OpenShift Container Platform クラスターの実稼働環境の可用性の条件に一致している必要があります。
ミラーレジストリーを OpenShift Container Platform イメージで設定する場合、2 つのシナリオを実行することができます。インターネットとミラーレジストリーの両方にアクセスできるホストがあり、クラスターノードにアクセスできない場合は、そのマシンからコンテンツを直接ミラーリングできます。このプロセスは、connected mirroring (接続ミラーリング) と呼ばれます。このようなホストがない場合は、イメージをファイルシステムにミラーリングしてから、そのホストまたはリムーバブルメディアを制限された環境に配置する必要があります。このプロセスは、disconnected mirroring (非接続ミラーリング) と呼ばれます。
ミラーリングされたレジストリーの場合は、プルされたイメージのソースを表示するには、CRI-O ログで Trying to access
のログエントリーを確認する必要があります。ノードで crictl images
コマンドを使用するなど、イメージのプルソースを表示する他の方法では、イメージがミラーリングされた場所からプルされている場合でも、ミラーリングされていないイメージ名を表示します。
Red Hat は、OpenShift Container Platform を使用してサードパーティーのレジストリーをテストしません。
関連情報
CRI-O ログを表示してイメージソースを表示する方法の詳細は、Viewing the image pull source を参照してください。
3.3.3. ミラーホストの準備
ミラー手順を実行する前に、ホストを準備して、コンテンツを取得し、リモートの場所にプッシュできるようにする必要があります。
3.3.3.1. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
3.3.4. イメージのミラーリングを可能にする認証情報の設定
Red Hat からミラーへのイメージのミラーリングを可能にするコンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成します。
クラスターのインストール時に、このイメージレジストリー認証情報ファイルをプルシークレットとして使用しないでください。クラスターのインストール時にこのファイルを指定すると、クラスター内のすべてのマシンにミラーレジストリーへの書き込みアクセスが付与されます。
このプロセスでは、ミラーレジストリーのコンテナーイメージレジストリーへの書き込みアクセスがあり、認証情報をレジストリープルシークレットに追加する必要があります。
前提条件
- 切断された環境で使用するミラーレジストリーを設定しました。
- イメージをミラーリングするミラーレジストリー上のイメージリポジトリーの場所を特定している。
- イメージのイメージリポジトリーへのアップロードを許可するミラーレジストリーアカウントをプロビジョニングしている。
手順
インストールホストで以下の手順を実行します。
-
Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの Pull Secret ページから
registry.redhat.io
プルシークレットをダウンロードします。 JSON 形式でプルシークレットのコピーを作成します。
cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json>
$ cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- プルシークレットを保存するフォルダーへのパスおよび作成する JSON ファイルの名前を指定します。
ファイルの内容は以下の例のようになります。
{ "auths": { "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
{ "auths": { "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
Copy to Clipboard Copied! ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードまたはトークンを生成します。
echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0
$ echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0
1 BGVtbYk3ZHAtqXs=
Copy to Clipboard Copied! - 1
<user_name>
および<password>
については、レジストリーに設定したユーザー名およびパスワードを指定します。
JSON ファイルを編集し、レジストリーについて記述するセクションをこれに追加します。
"auths": { "<mirror_registry>": { "auth": "<credentials>", "email": "you@example.com" } },
"auths": { "<mirror_registry>": {
1 "auth": "<credentials>",
2 "email": "you@example.com" } },
Copy to Clipboard Copied! ファイルは以下の例のようになります。
{ "auths": { "registry.example.com": { "auth": "BGVtbYk3ZHAtqXs=", "email": "you@example.com" }, "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
{ "auths": { "registry.example.com": { "auth": "BGVtbYk3ZHAtqXs=", "email": "you@example.com" }, "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
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3.3.5. OpenShift Container Platform イメージリポジトリーのミラーリング
クラスターのインストールまたはアップグレード時に使用するために、OpenShift Container Platform イメージリポジトリーをお使いのレジストリーにミラーリングします。
前提条件
- ミラーホストがインターネットにアクセスできる。
- ネットワークが制限された環境で使用するミラーレジストリーを設定し、設定した証明書および認証情報にアクセスできる。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット をダウンロードし、ミラーリポジトリーへの認証を含めるようにこれを変更している。
- 自己署名証明書を使用する場合は、証明書にサブジェクトの別名を指定しています。
手順
ミラーホストで以下の手順を実行します。
- OpenShift Container Platform ダウンロード ページを確認し、インストールする必要のある OpenShift Container Platform のバージョンを判別し、Repository Tags ページで対応するタグを判別します。
必要な環境変数を設定します。
リリースバージョンをエクスポートします。
OCP_RELEASE=<release_version>
$ OCP_RELEASE=<release_version>
Copy to Clipboard Copied! <release_version>
について、インストールする OpenShift Container Platform のバージョンに対応するタグを指定します (例:4.5.4
)。ローカルレジストリー名とホストポートをエクスポートします。
LOCAL_REGISTRY='<local_registry_host_name>:<local_registry_host_port>'
$ LOCAL_REGISTRY='<local_registry_host_name>:<local_registry_host_port>'
Copy to Clipboard Copied! <local_registry_host_name>
については、ミラーレジストリーのレジストリードメイン名を指定し、<local_registry_host_port>
については、コンテンツの送信に使用するポートを指定します。ローカルリポジトリー名をエクスポートします。
LOCAL_REPOSITORY='<local_repository_name>'
$ LOCAL_REPOSITORY='<local_repository_name>'
Copy to Clipboard Copied! <local_repository_name>
については、ocp4/openshift4
などのレジストリーに作成するリポジトリーの名前を指定します。ミラーリングするリポジトリーの名前をエクスポートします。
PRODUCT_REPO='openshift-release-dev'
$ PRODUCT_REPO='openshift-release-dev'
Copy to Clipboard Copied! 実稼働環境のリリースの場合には、
openshift-release-dev
を指定する必要があります。パスをレジストリープルシークレットにエクスポートします。
LOCAL_SECRET_JSON='<path_to_pull_secret>'
$ LOCAL_SECRET_JSON='<path_to_pull_secret>'
Copy to Clipboard Copied! <path_to_pull_secret>
については、作成したミラーレジストリーのプルシークレットの絶対パスおよびファイル名を指定します。リリースミラーをエクスポートします。
RELEASE_NAME="ocp-release"
$ RELEASE_NAME="ocp-release"
Copy to Clipboard Copied! 実稼働環境のリリースについては、
ocp-release
を指定する必要があります。x86_64
やaarch64
など、サーバーのアーキテクチャーの種類をエクスポートします。ARCHITECTURE=<server_architecture>
$ ARCHITECTURE=<server_architecture>
Copy to Clipboard Copied! ミラーリングされたイメージをホストするためにディレクトリーへのパスをエクスポートします。
REMOVABLE_MEDIA_PATH=<path>
$ REMOVABLE_MEDIA_PATH=<path>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 最初のスラッシュ (/) 文字を含む完全パスを指定します。
バージョンイメージをミラーレジストリーにミラーリングします。
ミラーホストがインターネットにアクセスできない場合は、以下の操作を実行します。
- リムーバブルメディアをインターネットに接続しているシステムに接続します。
ミラーリングするイメージおよび設定マニフェストを確認します。
oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} \ --from=quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} \ --to=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY} \ --to-release-image=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} --dry-run
$ oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} \ --from=quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} \ --to=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY} \ --to-release-image=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} --dry-run
Copy to Clipboard Copied! -
直前のコマンドの出力の
imageContentSources
セクション全体を記録します。ミラーの情報はミラーリングされたリポジトリーに一意であり、インストール時にimageContentSources
セクションをinstall-config.yaml
ファイルに追加する必要があります。 イメージをリムーバブルメディア上のディレクトリーにミラーリングします。
oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --to-dir=${REMOVABLE_MEDIA_PATH}/mirror quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}
$ oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --to-dir=${REMOVABLE_MEDIA_PATH}/mirror quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}
Copy to Clipboard Copied! メディアをネットワークが制限された環境に移し、イメージをローカルコンテナーレジストリーにアップロードします。
oc image mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --from-dir=${REMOVABLE_MEDIA_PATH}/mirror "file://openshift/release:${OCP_RELEASE}*" ${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}
$ oc image mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --from-dir=${REMOVABLE_MEDIA_PATH}/mirror "file://openshift/release:${OCP_RELEASE}*" ${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
REMOVABLE_MEDIA_PATH
の場合、イメージのミラーリング時に指定した同じパスを使用する必要があります。
重要oc image mirror
を実行すると、error: unable to retrieve source image
エラーが発生する場合があります。このエラーは、イメージレジストリーに存在しなくなったイメージへの参照がイメージインデックスに含まれている場合に発生します。イメージインデックスは、それらのイメージを実行しているユーザーがアップグレードグラフの新しいポイントへのアップグレードパスを実行できるように、古い参照を保持する場合があります。一時的な回避策として、--skip-missing
オプションを使用してエラーを回避し、イメージインデックスのダウンロードを続行できます。詳細は、Service Mesh Operator mirroring failed を参照してください。
ローカルコンテナーレジストリーがミラーホストに接続されている場合は、以下の操作を実行します。
以下のコマンドを使用して、リリースイメージをローカルレジストリーに直接プッシュします。
oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} \ --from=quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} \ --to=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY} \ --to-release-image=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}
$ oc adm release mirror -a ${LOCAL_SECRET_JSON} \ --from=quay.io/${PRODUCT_REPO}/${RELEASE_NAME}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE} \ --to=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY} \ --to-release-image=${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}
Copy to Clipboard Copied! このコマンドは、リリース情報をダイジェストとしてプルします。その出力には、クラスターのインストール時に必要な
imageContentSources
データが含まれます。直前のコマンドの出力の
imageContentSources
セクション全体を記録します。ミラーの情報はミラーリングされたリポジトリーに一意であり、インストール時にimageContentSources
セクションをinstall-config.yaml
ファイルに追加する必要があります。注記ミラーリングプロセス中にイメージ名に Quay.io のパッチが適用され、podman イメージにはブートストラップ仮想マシンのレジストリーに Quay.io が表示されます。
ミラーリングしたコンテンツをベースとしているインストールプログラムを作成するには、これをデプロイメントし、リリースに固定します。
ミラーホストがインターネットにアクセスできない場合は、以下のコマンドを実行します。
oc adm release extract -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --icsp-file=<file> \ --command=openshift-install "${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}"
$ oc adm release extract -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --icsp-file=<file> \ --command=openshift-install "${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}"
Copy to Clipboard Copied! ローカルコンテナーレジストリーがミラーホストに接続されている場合は、以下のコマンドを実行します。
oc adm release extract -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --command=openshift-install "${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}"
$ oc adm release extract -a ${LOCAL_SECRET_JSON} --command=openshift-install "${LOCAL_REGISTRY}/${LOCAL_REPOSITORY}:${OCP_RELEASE}-${ARCHITECTURE}"
Copy to Clipboard Copied! 重要選択した OpenShift Container Platform バージョンに適したイメージを使用するには、ミラーリングされたコンテンツからインストールプログラムをデプロイメントする必要があります。
インターネット接続のあるマシンで、このステップを実行する必要があります。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターの場合は、以下のコマンドを実行します。
openshift-install
$ openshift-install
Copy to Clipboard Copied!
3.3.6. 非接続環境の Cluster Samples Operator
非接続環境で Cluster Samples Operator を設定するには、クラスターのインストール後に追加の手順を実行する必要があります。以下の情報を確認し、準備してください。
3.3.6.1. ミラーリングの Cluster Samples Operator のサポート
インストール時に、OpenShift Container Platform は imagestreamtag-to-image
という名前の設定マップを openshift-cluster-samples-operator
namespace に作成します。imagestreamtag-to-image
設定マップには、各イメージストリームタグのエントリー (設定されるイメージ) が含まれます。
設定マップの data フィールドの各エントリーのキーの形式は、<image_stream_name>_<image_stream_tag_name>
です。
OpenShift Container Platform の非接続インストール時に、Cluster Samples Operator のステータスは Removed
に設定されます。これを Managed
に変更することを選択する場合、サンプルがインストールされます。
ネットワークが制限されている環境または切断されている環境でサンプルを使用するには、ネットワークの外部のサービスにアクセスする必要がある場合があります。サービスの例には、Github、Maven Central、npm、RubyGems、PyPi などがあります。場合によっては、Cluster Samples Operator のオブジェクトが必要なサービスに到達できるようにするために、追加の手順を実行する必要があります。
この config map は、イメージストリームをインポートするためにミラーリングする必要があるイメージの参照情報として使用できます。
-
Cluster Samples Operator が
Removed
に設定される場合、ミラーリングされたレジストリーを作成するか、使用する必要のある既存のミラーリングされたレジストリーを判別できます。 - 新しい config map をガイドとして使用し、ミラーリングされたレジストリーに必要なサンプルをミラーリングします。
-
Cluster Samples Operator 設定オブジェクトの
skippedImagestreams
リストに、ミラーリングされていないイメージストリームを追加します。 -
Cluster Samples Operator 設定オブジェクトの
samplesRegistry
をミラーリングされたレジストリーに設定します。 -
次に、Cluster Samples Operator を
Managed
に設定し、ミラーリングしたイメージストリームをインストールします。
3.3.7. 非接続クラスターで使用する Operator カタログのミラーリング
oc adm catalog mirror
コマンドを使用して、Red Hat が提供するカタログまたはカスタムカタログの Operator コンテンツをコンテナーイメージレジストリーにミラーリングできます。ターゲットレジストリーは Docker v2-2 をサポートする必要があります。ネットワークが制限された環境のクラスターの場合、このレジストリーには、ネットワークが制限されたクラスターのインストール時に作成されたミラーレジストリーなど、クラスターにネットワークアクセスのあるレジストリーを使用できます。
- OpenShift イメージレジストリーはターゲットレジストリーとして使用できません。これは、ミラーリングプロセスで必要となるタグを使わないプッシュをサポートしないためです。
-
oc adm catalog mirror
を実行すると、error: unable to retrieve source image
エラーが発生する場合があります。このエラーは、イメージレジストリーに存在しなくなったイメージへの参照がイメージインデックスに含まれている場合に発生します。イメージインデックスは、それらのイメージを実行しているユーザーがアップグレードグラフの新しいポイントへのアップグレードパスを実行できるように、古い参照を保持する場合があります。一時的な回避策として、--skip-missing
オプションを使用してエラーを回避し、イメージインデックスのダウンロードを続行できます。詳細は、Service Mesh Operator mirroring failed を参照してください。
oc adm catalog mirror
コマンドは、Red Hat が提供するインデックスイメージであるか、独自のカスタムビルドされたインデックスイメージであるかに関係なく、ミラーリングプロセス中に指定されるインデックスイメージをターゲットレジストリーに自動的にミラーリングします。次に、ミラーリングされたインデックスイメージを使用して、Operator Lifecycle Manager (OLM) がミラーリングされたカタログを OpenShift Container Platform クラスターにロードできるようにするカタログソースを作成できます。
3.3.7.1. 前提条件
非接続クラスターで使用する Operator カタログのミラーリングには、以下の前提条件があります。
- ネットワークアクセスが無制限のワークステーション
-
podman
バージョン 1.9.3 以降。 既存のカタログをフィルタリングまたは プルーニング して、Operator のサブセットのみを選択的にミラーリングする場合は、次のセクションを参照してください。
Red Hat が提供するカタログをミラーリングする場合は、ネットワークアクセスが無制限のワークステーションで以下のコマンドを実行し、
registry.redhat.io
で認証します。podman login registry.redhat.io
$ podman login registry.redhat.io
Copy to Clipboard Copied! - Docker v2-2 をサポートするミラーレジストリーへのアクセス。
-
ミラーレジストリーで、ミラーリングされた Operator コンテンツの保存に使用するリポジトリーまたは namespace を決定します。たとえば、
olm-mirror
リポジトリーを作成できます。 - ミラーレジストリーにインターネットアクセスがない場合は、ネットワークアクセスが無制限のワークステーションにリムーバブルメディアを接続します。
registry.redhat.io
などのプライベートレジストリーを使用している場合、後続の手順で使用するためにREG_CREDS
環境変数をレジストリー認証情報のファイルパスに設定します。たとえばpodman
CLI の場合は、以下のようになります。REG_CREDS=${XDG_RUNTIME_DIR}/containers/auth.json
$ REG_CREDS=${XDG_RUNTIME_DIR}/containers/auth.json
Copy to Clipboard Copied!
3.3.7.2. カタログコンテンツの抽出およびミラーリング
oc adm catalog mirror
コマンドは、インデックスイメージのコンテンツを抽出し、ミラーリングに必要なマニフェストを生成します。コマンドのデフォルト動作で、マニフェストを生成し、インデックスイメージからのすべてのイメージコンテンツを、インデックスイメージと同様にミラーレジストリーに対して自動的にミラーリングします。
または、ミラーレジストリーが完全に非接続または エアギャップ環境のホスト上にある場合、最初にコンテンツをリムーバブルメディアにミラーリングし、メディアを非接続環境に移行してから、メディアからレジストリーにコンテンツをレジストリーに対してミラーリングできます。
3.3.7.2.1. 同じネットワーク上のレジストリーへのカタログコンテンツのミラーリング
ミラーレジストリーがネットワークアクセスが無制限のワークステーションと同じネットワーク上に置かれている場合は、ワークステーションで以下のアクションを実行します。
手順
ミラーレジストリーに認証が必要な場合は、以下のコマンドを実行してレジストリーにログインします。
podman login <mirror_registry>
$ podman login <mirror_registry>
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、コンテンツをミラーレジストリーに対して抽出し、ミラーリングします。
oc adm catalog mirror \ <index_image> \ <index_image> \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ [-a ${REG_CREDS}] \ [-a ${REG_CREDS}] \ [--insecure] \ [--insecure] \ [--index-filter-by-os='<platform>/<arch>'] \ [--index-filter-by-os='<platform>/<arch>'] \ [--manifests-only] [--manifests-only]
$ oc adm catalog mirror \ <index_image> \
1 <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \
2 [-a ${REG_CREDS}] \
3 [--insecure] \
4 [--index-filter-by-os='<platform>/<arch>'] \
5 [--manifests-only]
6 Copy to Clipboard Copied! - 1
- ミラーリングするカタログのインデックスイメージを指定します。
- 2
- Operator の内容をミラーリングするターゲットレジストリーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。ミラーレジストリー
<repository>
には、前提条件で説明したolm-mirror
など、レジストリー上の既存のリポジトリーまたは namespace を指定できます。ミラーリング中に既存のリポジトリーが見つかった場合は、そのリポジトリー名が結果のイメージ名に追加されます。イメージ名にリポジトリー名を含めたくない場合は、この行から<repository>
値を省略します (例:<mirror_registry>:<port>)
。 - 3
- オプション: 必要な場合は、レジストリー認証情報ファイルの場所を指定します。
registry.redhat.io
には、{REG_CREDS}
が必要です。 - 4
- オプション: ターゲットレジストリーの信頼を設定しない場合は、
--insecure
フラグを追加します。 - 5
- オプション: 複数のバリアントが利用可能な場合に、選択するインデックスイメージのプラットフォームおよびアーキテクチャーを指定します。イメージは
'<platform>/<arch>[/<variant>]'
として渡されます。これはインデックスで参照されるイメージには適用されません。有効な値は、linux/amd64
、linux/ppc64le
、linux/s390x
、linux/arm64
です。 - 6
- オプション: 実際にイメージコンテンツをレジストリーにミラーリングせずに、ミラーリングに必要なマニフェストのみを生成します。このオプションは、ミラーリングする内容を確認するのに役立ちます。また、パッケージのサブセットのみが必要な場合に、マッピングのリストに変更を加えることができます。次に、
mapping.txt
ファイルをoc image mirror
コマンドで使用し、後のステップでイメージの変更済みの一覧をミラーリングできます。これは、カタログからのコンテンツの高度な選択可能ミラーリングの実行に使用するためのフラグです。
出力例
src image has index label for database path: /database/index.db using database path mapping: /database/index.db:/tmp/153048078 wrote database to /tmp/153048078 ... wrote mirroring manifests to manifests-redhat-operator-index-1614211642
src image has index label for database path: /database/index.db using database path mapping: /database/index.db:/tmp/153048078 wrote database to /tmp/153048078
1 ... wrote mirroring manifests to manifests-redhat-operator-index-1614211642
2 Copy to Clipboard Copied! 注記Red Hat Quay では、ネストされたリポジトリーはサポート対象外です。その結果、
oc adm catalog mirror
コマンドを実行すると、401
unauthorized エラーで失敗します。回避策として、oc adm catalog mirror
コマンドを実行するときに--max-components = 2
オプションを使用して、ネストされたリポジトリーの作成を無効にすることができます。この回避策の詳細は Unauthorized error thrown while using catalog mirror command with Quay registry のナレッジソリューションを参照してください。
3.3.7.2.2. カタログコンテンツをエアギャップされたレジストリーへのミラーリング
ミラーレジストリーが完全に切断された、またはエアギャップのあるホスト上にある場合は、次のアクションを実行します。
手順
ネットワークアクセスが無制限のワークステーションで以下のコマンドを実行し、コンテンツをローカルファイルにミラーリングします。
oc adm catalog mirror \ <index_image> \ <index_image> \ file:///local/index \ file:///local/index \ -a ${REG_CREDS} \ -a ${REG_CREDS} \ --insecure \ --insecure \ --index-filter-by-os='<platform>/<arch>' --index-filter-by-os='<platform>/<arch>'
$ oc adm catalog mirror \ <index_image> \
1 file:///local/index \
2 -a ${REG_CREDS} \
3 --insecure \
4 --index-filter-by-os='<platform>/<arch>'
5 Copy to Clipboard Copied! - 1
- ミラーリングするカタログのインデックスイメージを指定します。
- 2
- 現在のディレクトリーのローカルファイルにミラーリングするコンテンツを指定します。
- 3
- オプション: 必要な場合は、レジストリー認証情報ファイルの場所を指定します。
- 4
- オプション: ターゲットレジストリーの信頼を設定しない場合は、
--insecure
フラグを追加します。 - 5
- オプション: 複数のバリアントが利用可能な場合に、選択するインデックスイメージのプラットフォームおよびアーキテクチャーを指定します。イメージは
'<platform>/<arch>[/<variant>]'
として指定されます。これはインデックスで参照されるイメージには適用されません。使用できる値は、linux/amd64
、linux/ppc64le
、linux/s390x
、linux/arm64
、および.*
です。
出力例
... info: Mirroring completed in 5.93s (5.915MB/s) wrote mirroring manifests to manifests-my-index-1614985528 To upload local images to a registry, run: oc adm catalog mirror file://local/index/myrepo/my-index:v1 REGISTRY/REPOSITORY
... info: Mirroring completed in 5.93s (5.915MB/s) wrote mirroring manifests to manifests-my-index-1614985528
1 To upload local images to a registry, run: oc adm catalog mirror file://local/index/myrepo/my-index:v1 REGISTRY/REPOSITORY
2 Copy to Clipboard Copied! このコマンドにより、現在のディレクトリーに
v2/
ディレクトリーが作成されます。-
v2/
ディレクトリーをリムーバブルメディアにコピーします。 - メディアを物理的に削除して、これをミラーレジストリーにアクセスできる非接続環境のホストに割り当てます。
ミラーレジストリーに認証が必要な場合は、非接続環境のホストで以下のコマンドを実行し、レジストリーにログインします。
podman login <mirror_registry>
$ podman login <mirror_registry>
Copy to Clipboard Copied! v2/
ディレクトリーを含む親ディレクトリーから以下のコマンドを実行し、ローカルファイルからミラーレジストリーにイメージをアップロードします。oc adm catalog mirror \ file://local/index/<repository>/<index_image>:<tag> \ file://local/index/<repository>/<index_image>:<tag> \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ -a ${REG_CREDS} \ -a ${REG_CREDS} \ --insecure \ --insecure \ --index-filter-by-os='<platform>/<arch>' --index-filter-by-os='<platform>/<arch>'
$ oc adm catalog mirror \ file://local/index/<repository>/<index_image>:<tag> \
1 <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \
2 -a ${REG_CREDS} \
3 --insecure \
4 --index-filter-by-os='<platform>/<arch>'
5 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 直前のコマンド出力の
file://
パスを指定します。 - 2
- Operator の内容をミラーリングするターゲットレジストリーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。ミラーレジストリー
<repository>
には、前提条件で説明したolm-mirror
など、レジストリー上の既存のリポジトリーまたは namespace を指定できます。ミラーリング中に既存のリポジトリーが見つかった場合は、そのリポジトリー名が結果のイメージ名に追加されます。イメージ名にリポジトリー名を含めたくない場合は、この行から<repository>
値を省略します (例:<mirror_registry>:<port>)
。 - 3
- オプション: 必要な場合は、レジストリー認証情報ファイルの場所を指定します。
- 4
- オプション: ターゲットレジストリーの信頼を設定しない場合は、
--insecure
フラグを追加します。 - 5
- オプション: 複数のバリアントが利用可能な場合に、選択するインデックスイメージのプラットフォームおよびアーキテクチャーを指定します。イメージは
'<platform>/<arch>[/<variant>]'
として指定されます。これはインデックスで参照されるイメージには適用されません。使用できる値は、linux/amd64
、linux/ppc64le
、linux/s390x
、linux/arm64
、および.*
です。
注記Red Hat Quay では、ネストされたリポジトリーはサポート対象外です。その結果、
oc adm catalog mirror
コマンドを実行すると、401
unauthorized エラーで失敗します。回避策として、oc adm catalog mirror
コマンドを実行するときに--max-components = 2
オプションを使用して、ネストされたリポジトリーの作成を無効にすることができます。この回避策の詳細は Unauthorized error thrown while using catalog mirror command with Quay registry のナレッジソリューションを参照してください。oc adm catalogmirror
コマンドを再度実行します。新しくミラー化されたインデックスイメージをソースとして使用し、前の手順で使用したものと同じミラーレジストリーターゲットを使用します。oc adm catalog mirror \ <mirror_registry>:<port>/<index_image> \ <mirror_registry>:<port>/<index_image> \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ --manifests-only \ --manifests-only \ [-a ${REG_CREDS}] \ [-a ${REG_CREDS}] \ [--insecure] [--insecure]
$ oc adm catalog mirror \ <mirror_registry>:<port>/<index_image> \ <mirror_registry>:<port>[/<repository>] \ --manifests-only \
1 [-a ${REG_CREDS}] \ [--insecure]
Copy to Clipboard Copied! - 1
- コマンドがミラーリングされたすべてのコンテンツを再度コピーしないように、このステップには
--manifests-only
フラグが必要です。
重要前のステップで生成された
imageContentSourcePolicy.yaml
ファイルのイメージマッピングをローカルパスから有効なミラー位置に更新する必要があるため、このステップが必要です。そうしないと、後のステップでimageContentSourcePolicy
オブジェクトを作成するときにエラーが発生します。
カタログのミラーリング後、残りのクラスターインストールを続行できます。クラスターのインストールが正常に完了した後に、この手順から manifests ディレクトリーを指定して ImageContentSourcePolicy
および CatalogSource
オブジェクトを作成する必要があります。これらのオブジェクトは、OperatorHub からの Operator のインストールを有効にするために必要になります。
3.3.7.3. 生成されたマニフェスト
Operator カタログコンテンツをミラーレジストリーにミラーリングした後に、現在のディレクトリーに manifests ディレクトリーが生成されます。
同じネットワークのレジストリーにコンテンツをミラーリングする場合、ディレクトリー名は以下のパターンになります。
manifests-<index_image_name>-<random_number>
manifests-<index_image_name>-<random_number>
直前のセクションで非接続ホストのレジストリーにコンテンツをミラーリングする場合、ディレクトリー名は以下のパターンになります。
manifests-index/<repository>/<index_image_name>-<random_number>
manifests-index/<repository>/<index_image_name>-<random_number>
manifests ディレクトリー名は、後続の手順で参照されます。
manifests ディレクトリーには以下のファイルが含まれており、これらの一部にはさらに変更が必要になる場合があります。
catalogSource.yaml
ファイルは、インデックスイメージタグおよび他の関連するメタデータで事前に設定されるCatalogSource
オブジェクトの基本的な定義です。このファイルは、カタログソースをクラスターに追加するためにそのまま使用したり、変更したりできます。重要ローカルファイルにコンテンツをミラーリングする場合は、
catalogSource.yaml
ファイルを変更してmetadata.name
フィールドからバックスラッシュ (/
) 文字を削除する必要があります。または、オブジェクトの作成を試みると、invalid resource name (無効なリソース名) を示すエラーを出して失敗します。これにより、
imageContentSourcePolicy.yaml
ファイルはImageContentSourcePolicy
オブジェクトを定義します。このオブジェクトは、ノードを Operator マニフェストおよびミラーリングされたレジストリーに保存されるイメージ参照間で変換できるように設定します。注記クラスターが
ImageContentSourcePolicy
オブジェクトを使用してリポジトリーのミラーリングを設定する場合、ミラーリングされたレジストリーにグローバルプルシークレットのみを使用できます。プロジェクトにプルシークレットを追加することはできません。mapping.txt
ファイルには、すべてのソースイメージが含まれ、これはそれらのイメージをターゲットレジストリー内のどこにマップするかを示します。このファイルはoc image mirror
コマンドと互換性があり、ミラーリング設定をさらにカスタマイズするために使用できます。重要ミラーリングのプロセスで
--manifests-only
フラグを使用しており、ミラーリングするパッケージのサブセットをさらにトリミングするには、mapping.txt
ファイルの変更およびoc image mirror
コマンドでのファイルの使用について、OpenShift Container Platform 4.7 ドキュメントの Package Manifest Format カタログイメージのミラーリング の手順を参照してください。
3.3.7.4. インストール後の要件
カタログのミラーリング後、残りのクラスターインストールを続行できます。クラスターのインストールが正常に完了した後に、この手順から manifests ディレクトリーを指定して ImageContentSourcePolicy
および CatalogSource
オブジェクトを作成する必要があります。これらのオブジェクトは、OperatorHub からの Operator のインストールを設定し、有効にするために必要です。
3.3.8. 次のステップ
- VMware vSphere、ベアメタル、または Amazon Web Services など、ネットワークが制限された環境でプロビジョニングするインフラストラクチャーにクラスターをインストールします。
3.4. oc-mirror プラグインを使用した非接続インストールのイメージのミラーリング
プライベートレジストリー内の OpenShift Container Platform コンテナーイメージのミラーリングされたセットからクラスターをインストールすることにより、インターネットに直接接続せずに制限されたネットワークでクラスターを実行することができます。このレジストリーは、クラスターが実行されている限り、常に実行されている必要があります。詳細は、前提条件 セクションを参照してください。
oc-mirror OpenShift CLI (oc
) プラグインを使用して、完全なまたは部分的な非接続環境でイメージをミラーレジストリーにミラーリングできます。公式の Red Hat レジストリーから必要なイメージをダウンロードするには、インターネット接続のあるシステムから oc-mirror を実行する必要があります。
次の手順は、oc-mirror プラグインを使用してイメージをミラーレジストリーにミラーリングする方法の概要を示しています。
- イメージセット設定ファイルを作成します。
以下のいずれかの方法を使用して、イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングします。
- イメージセットをミラーレジストリーに直接ミラーリングします。
- イメージセットをディスクにミラーリングし、イメージセットをターゲット環境に転送してから、イメージセットをターゲットミラーレジストリーにアップロードします。
- oc-mirror プラグインが生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
- これらの手順を繰り返して、必要に応じてミラーレジストリーを更新します。
3.4.1. oc-mirror プラグインについて
oc-mirror OpenShift CLI(oc
) プラグインを使用すると、単一のツールを使用して、必要なすべての OpenShift Container Platform コンテンツおよびその他のイメージをミラーレジストリーにミラーリングできます。次の機能を提供します。
- OpenShift Container Platform のリリース、Operator、ヘルムチャート、およびその他のイメージをミラーリングするための一元化された方法を提供します。
- OpenShift Container Platform および Operator の更新パスを維持します。
- 宣言型イメージセット設定ファイルを使用して、クラスターに必要な OpenShift Container Platform リリース、Operator、およびイメージのみを含めます。
- 将来のイメージセットのサイズを縮小するインクリメンタルミラーリングを実行します。
- 前回の実行以降にイメージセット設定から除外されたターゲットミラーレジストリーからのイメージをプルーニングします。
- オプションで、OpenShift Update Service (OSUS) を使用する際のサポートアーティファクトを生成します。
oc-mirror プラグインを使用する場合、イメージセット設定ファイルでミラーリングするコンテンツを指定します。この YAML ファイルでは、クラスターに必要な OpenShift Container Platform リリースと Operator のみを含めるように設定を微調整できます。これにより、ダウンロードして転送する必要のあるデータの量が減ります。oc-mirror プラグインは、任意のヘルムチャートと追加のコンテナーイメージをミラーリングして、ユーザーがワークロードをミラーレジストリーにシームレスに同期できるようにすることもできます。
oc-mirror プラグインを初めて実行すると、非接続クラスターのインストールまたは更新を実行するために必要なコンテンツがミラーレジストリーに入力されます。非接続クラスターが更新を受信し続けるには、ミラーレジストリーを更新しておく必要があります。ミラーレジストリーを更新するには、最初に実行したときと同じ設定を使用して oc-mirror プラグインを実行します。oc-mirror プラグインは、ストレージバックエンドからメタデータを参照し、ツールを最後に実行してからリリースされたもののみをダウンロードします。これにより、OpenShift Container Platform および Operator の更新パスが提供され、必要に応じて依存関係の解決が実行されます。
oc-mirror CLI プラグインを使用してミラーレジストリーにデータを入力する場合、ミラーレジストリーをさらに更新するには、oc-mirror ツールを使用する必要があります。
3.4.2. oc-mirror の互換性とサポート
oc-mirror プラグインは、OpenShift Container Platform バージョン 4.9 以降の OpenShift Container Platform ペイロードイメージと Operator カタログのミラーリングをサポートします。
ミラーリングする必要がある OpenShift Container Platform のバージョンに関係なく、使用可能な最新バージョンの oc-mirror プラグインを使用してください。
OpenShift Container Platform 4.10 のテクノロジープレビューバージョンの oc-mirror プラグインを使用している場合、ミラーレジストリーを OpenShift Container Platform 4.11 に移行することはできません。新規の oc-mirror プラグインをダウンロードし、新規ストレージバックエンドを使用して、ターゲットミラーレジストリーで新しい最上位の namespace を使用する必要があります。
3.4.3. ミラーレジストリーについて
OpenShift Container Platform のインストールとその後の製品更新に必要なイメージを、Red Hat Quay などの Docker v2-2 をサポートするコンテナーミラーレジストリーにミラーリングできます。大規模なコンテナーレジストリーにアクセスできない場合は、OpenShift Container Platform サブスクリプションに含まれる小規模なコンテナーレジストリーであるRed Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー を使用できます。
選択したレジストリーに関係なく、インターネット上の Red Hat がホストするサイトから分離されたイメージレジストリーにコンテンツをミラーリングする手順は同じです。コンテンツをミラーリングした後に、各クラスターをミラーレジストリーからこのコンテンツを取得するように設定します。
OpenShift イメージレジストリーはターゲットレジストリーとして使用できません。これは、ミラーリングプロセスで必要となるタグを使わないプッシュをサポートしないためです。
Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー以外のコンテナーレジストリーを選択する場合は、プロビジョニングするクラスター内の全マシンから到達可能である必要があります。レジストリーに到達できない場合、インストール、更新、またはワークロードの再配置などの通常の操作が失敗する可能性があります。そのため、ミラーレジストリーは可用性の高い方法で実行し、ミラーレジストリーは少なくとも OpenShift Container Platform クラスターの実稼働環境の可用性の条件に一致している必要があります。
ミラーレジストリーを OpenShift Container Platform イメージで設定する場合、2 つのシナリオを実行することができます。インターネットとミラーレジストリーの両方にアクセスできるホストがあり、クラスターノードにアクセスできない場合は、そのマシンからコンテンツを直接ミラーリングできます。このプロセスは、connected mirroring (接続ミラーリング) と呼ばれます。このようなホストがない場合は、イメージをファイルシステムにミラーリングしてから、そのホストまたはリムーバブルメディアを制限された環境に配置する必要があります。このプロセスは、disconnected mirroring (非接続ミラーリング) と呼ばれます。
ミラーリングされたレジストリーの場合は、プルされたイメージのソースを表示するには、CRI-O ログで Trying to access
のログエントリーを確認する必要があります。ノードで crictl images
コマンドを使用するなど、イメージのプルソースを表示する他の方法では、イメージがミラーリングされた場所からプルされている場合でも、ミラーリングされていないイメージ名を表示します。
Red Hat は、OpenShift Container Platform を使用してサードパーティーのレジストリーをテストしません。
3.4.4. 前提条件
Red Hat Quay など、OpenShift Container Platform クラスターをホストする場所に Docker v2-2 をサポートするコンテナーイメージレジストリーを持っている。
注記Red Hat Quay を使用する場合は、oc-mirror プラグインでバージョン 3.6 以降を使用する必要があります。Red Hat Quay のライセンスをお持ちの場合は、概念実証のため に、または Red Hat Quay Operator を使用 して Red Hat Quay をデプロイする方法を記載したドキュメントを参照してください。レジストリーの選択とインストールについてさらにサポートが必要な場合は、営業担当者または Red Hat サポートにお問い合わせください。
コンテナーイメージレジストリーの既存のソリューションがまだない場合には、OpenShift Container Platform のサブスクライバーに Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリー が提供されます。Red Hat Openshift 導入用のミラーレジストリーはサブスクリプションに含まれており、切断されたインストールで OpenShift Container Platform で必須のコンテナーイメージのミラーリングに使用できる小規模なコンテナーレジストリーです。
3.4.5. ミラーホストの準備
oc-mirror プラグインを使用してイメージをミラーリングする前に、プラグインをインストールし、コンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成して、Red Hat からお使いのミラーへのミラーリングを許可する必要があります。
3.4.5.1. oc-mirror OpenShift CLI プラグインのインストール
oc-mirror OpenShift CLI プラグインを使用してレジストリーイメージをミラーリングするには、プラグインをインストールする必要があります。完全な非接続環境でイメージセットをミラーリングする場合は、インターネットにアクセスできるホストと、ミラーレジストリーにアクセスできる非接続環境のホストに oc-mirror プラグインをインストールしてください。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
oc-mirror CLI プラグインをダウンロードします。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console の ダウンロード ページに移動します。
- OpenShift 切断インストールツール セクションで、OpenShift Client (oc) ミラープラグイン の ダウンロード をクリックしてファイルを保存します。
アーカイブを抽出します。
tar xvzf oc-mirror.tar.gz
$ tar xvzf oc-mirror.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! 必要に応じて、プラグインファイルを更新して実行可能にします。
chmod +x oc-mirror
$ chmod +x oc-mirror
Copy to Clipboard Copied! 注記oc-mirror
ファイルの名前を変更しないでください。ファイルを
PATH
に配置して、oc-mirror CLI プラグインをインストールします (例:/usr/local/bin
):。sudo mv oc-mirror /usr/local/bin/.
$ sudo mv oc-mirror /usr/local/bin/.
Copy to Clipboard Copied!
検証
oc mirror help
を実行して、プラグインが正常にインストールされたことを確認します。oc mirror help
$ oc mirror help
Copy to Clipboard Copied!
3.4.5.2. イメージのミラーリングを可能にする認証情報の設定
Red Hat からミラーへのイメージのミラーリングを可能にするコンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成します。
クラスターのインストール時に、このイメージレジストリー認証情報ファイルをプルシークレットとして使用しないでください。クラスターのインストール時にこのファイルを指定すると、クラスター内のすべてのマシンにミラーレジストリーへの書き込みアクセスが付与されます。
このプロセスでは、ミラーレジストリーのコンテナーイメージレジストリーへの書き込みアクセスがあり、認証情報をレジストリープルシークレットに追加する必要があります。
前提条件
- 切断された環境で使用するミラーレジストリーを設定しました。
- イメージをミラーリングするミラーレジストリー上のイメージリポジトリーの場所を特定している。
- イメージのイメージリポジトリーへのアップロードを許可するミラーレジストリーアカウントをプロビジョニングしている。
手順
インストールホストで以下の手順を実行します。
-
Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの Pull Secret ページから
registry.redhat.io
プルシークレットをダウンロードします。 JSON 形式でプルシークレットのコピーを作成します。
cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json>
$ cat ./pull-secret | jq . > <path>/<pull_secret_file_in_json>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- プルシークレットを保存するフォルダーへのパスおよび作成する JSON ファイルの名前を指定します。
ファイルの内容は以下の例のようになります。
{ "auths": { "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
{ "auths": { "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
Copy to Clipboard Copied! -
ファイルを
~/.docker/config.json
または$XDG_RUNTIME_DIR/containers/auth.json
として保存します。 ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードまたはトークンを生成します。
echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0
$ echo -n '<user_name>:<password>' | base64 -w0
1 BGVtbYk3ZHAtqXs=
Copy to Clipboard Copied! - 1
<user_name>
および<password>
については、レジストリーに設定したユーザー名およびパスワードを指定します。
JSON ファイルを編集し、レジストリーについて記述するセクションをこれに追加します。
"auths": { "<mirror_registry>": { "auth": "<credentials>", "email": "you@example.com" } },
"auths": { "<mirror_registry>": {
1 "auth": "<credentials>",
2 "email": "you@example.com" } },
Copy to Clipboard Copied! ファイルは以下の例のようになります。
{ "auths": { "registry.example.com": { "auth": "BGVtbYk3ZHAtqXs=", "email": "you@example.com" }, "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
{ "auths": { "registry.example.com": { "auth": "BGVtbYk3ZHAtqXs=", "email": "you@example.com" }, "cloud.openshift.com": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "quay.io": { "auth": "b3BlbnNo...", "email": "you@example.com" }, "registry.connect.redhat.com": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" }, "registry.redhat.io": { "auth": "NTE3Njg5Nj...", "email": "you@example.com" } } }
Copy to Clipboard Copied!
3.4.6. イメージセット設定の作成
oc-mirror プラグインを使用してイメージセットをミラーリングする前に、イメージセット設定ファイルを作成する必要があります。このイメージセット設定ファイルは、ミラーリングする OpenShift Container Platform リリース、Operator、およびその他のイメージと、oc-mirror プラグインの他の設定を定義します。
イメージセット設定ファイルでストレージバックエンドを指定する必要があります。このストレージバックエンドは、 Docker v2-2 をサポートするローカルディレクトリーまたはレジストリーにすることができます。oc-mirror プラグインは、イメージセットの作成中にこのストレージバックエンドにメタデータを保存します。
oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータを削除または変更しないでください。同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、同じストレージバックエンドを使用する必要があります。
前提条件
- コンテナーイメージレジストリーの認証情報ファイルを作成している。手順については、イメージのミラーリングを可能にする認証情報の設定 を参照してください。
手順
oc mirror init
コマンドを使用して、イメージセット設定のテンプレートを作成し、それをimageset-config.yaml
というファイルに保存します。oc mirror init --registry example.com/mirror/oc-mirror-metadata > imageset-config.yaml
$ oc mirror init --registry example.com/mirror/oc-mirror-metadata > imageset-config.yaml
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
example.com/mirror/oc-mirror-metadata
をストレージバックエンドのレジストリーの場所に置き換えます。
ファイルを編集し、必要に応じて設定を調整します。
kind: ImageSetConfiguration apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 archiveSize: 4 storageConfig: registry: imageURL: example.com/mirror/oc-mirror-metadata skipTLS: false mirror: platform: channels: - name: stable-4.11 type: ocp graph: true operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 packages: - name: serverless-operator channels: - name: stable additionalImages: - name: registry.redhat.io/ubi8/ubi:latest helm: {}
kind: ImageSetConfiguration apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 archiveSize: 4
1 storageConfig:
2 registry: imageURL: example.com/mirror/oc-mirror-metadata
3 skipTLS: false mirror: platform: channels: - name: stable-4.11
4 type: ocp graph: true
5 operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11
6 packages: - name: serverless-operator
7 channels: - name: stable
8 additionalImages: - name: registry.redhat.io/ubi8/ubi:latest
9 helm: {}
Copy to Clipboard Copied! - 1
archiveSize
を追加して、イメージセット内の各ファイルの最大サイズを GiB 単位で設定します。- 2
- イメージセットのメタデータを保存するバックエンドの場所を設定します。この場所は、レジストリーまたはローカルディレクトリーにすることができます。
storageConfig
値を指定する必要があります。 - 3
- ストレージバックエンドのレジストリー URL を設定します。
- 4
- OpenShift Container Platform イメージを取得するためのチャネルを設定します。
- 5
graph: true
を追加して、グラフデータイメージをビルドし、ミラーレジストリーにプッシュします。OpenShift Update Service (OSUS) を作成するには、graph-data イメージが必要です。graph: true
フィールドはUpdateService
カスタムリソースマニフェストも生成します。oc
コマンドラインインターフェイス (CLI) は、UpdateService
カスタムリソースマニフェストを使用して OSUS を作成できます。詳細については、OpenShift Update Service について を参照してください。- 6
- OpenShift Container Platform イメージを取得するための Operator カタログを設定します。
- 7
- イメージセットに含める特定の Operator パッケージのみを指定します。カタログ内のすべてのパッケージを取得するには、このフィールドを削除してください。
- 8
- イメージセットに含める Operator パッケージの特定のチャネルのみを指定します。そのチャネルでバンドルを使用しない場合も、常に Operator パッケージのデフォルトチャネルを含める必要があります。コマンド
oc mirror list operators --catalog=<catalog_name> --package=<package_name>
を実行すると、デフォルトチャネルを見つけることができます。 - 9
- イメージセットに含める追加のイメージを指定します。
パラメーターの完全なリストについては、イメージセットの設定パラメーター を参照してください。また、さまざまなミラーリングのユースケースについては、イメージセットの設定例 を参照してください。
更新したファイルを保存します。
このイメージセット設定ファイルは、コンテンツをミラーリングするときに
oc mirror
コマンドで必要になります。
3.4.7. イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングする
oc-mirror CLI プラグインを使用して、部分的な非接続環境 または 完全な非接続環境 でイメージをミラーレジストリーにミラーリングできます。
これらの手順は、ミラーレジストリーがすでに設定されていることを前提としています。
3.4.7.1. 部分的な非接続環境でのイメージセットのミラーリング
部分的な非接続環境では、イメージセットをターゲットミラーレジストリーに直接ミラーリングできます。
3.4.7.1.1. ミラーからミラーへのミラーリング
oc-mirror プラグインを使用して、イメージセットの作成中にアクセス可能なターゲットミラーレジストリーにイメージセットを直接ミラーリングできます。
イメージセット設定ファイルでストレージバックエンドを指定する必要があります。このストレージバックエンドは、ローカルディレクトリーまたは Dockerv2 レジストリーにすることができます。oc-mirror プラグインは、イメージセットの作成中にこのストレージバックエンドにメタデータを保存します。
oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータを削除または変更しないでください。同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、同じストレージバックエンドを使用する必要があります。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
oc-mirror
CLI プラグインをインストールしている。 - イメージセット設定ファイルを作成している。
手順
oc mirror
コマンドを実行して、指定されたイメージセット設定から指定されたレジストリーにイメージをミラーリングします。oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ docker://registry.example:5000
$ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \
1 docker://registry.example:5000
2 Copy to Clipboard Copied!
検証
-
生成された
oc-mirror-workspace/
ディレクトリーに移動します。 -
results ディレクトリーに移動します (例:
results-1639608409/
。 -
ImageContentSourcePolicy
およびCatalogSource
リソースに YAML ファイルが存在することを確認します。
次のステップ
- oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
トラブルシューティング
3.4.7.2. 完全な非接続環境でのイメージセットのミラーリング
完全な非接続環境でイメージセットをミラーリングするには、最初に イメージセットをディスクにミラーリング してから、ディスク上のイメージセットファイルをミラーにミラーリング する必要があります。
3.4.7.2.1. ミラーからディスクへのミラーリング
oc-mirror プラグインを使用して、イメージセットを生成し、コンテンツをディスクに保存できます。生成されたイメージセットは、非接続環境に転送され、ターゲットレジストリーにミラーリングされます。
イメージセット設定ファイルで指定されている設定によっては、oc-mirror を使用してイメージをミラーリングすると、数百ギガバイトのデータがディスクにダウンロードされる場合があります。
多くの場合、ミラーレジストリーにデータを入力するときの最初のイメージセットのダウンロードが、最も大きなものとなります。最後にコマンドを実行した後に変更されたイメージのみをダウンロードするため、oc-mirror プラグインを再度実行すると、生成されるイメージセットは小さいことが多いです。
イメージセット設定ファイルでストレージバックエンドを指定する必要があります。このストレージバックエンドは、ローカルディレクトリーまたは docker v2 レジストリーにすることができます。oc-mirror プラグインは、イメージセットの作成中にこのストレージバックエンドにメタデータを保存します。
oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータを削除または変更しないでください。同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、同じストレージバックエンドを使用する必要があります。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
oc-mirror
CLI プラグインをインストールしている。 - イメージセット設定ファイルを作成している。
手順
oc mirror
コマンドを実行して、指定されたイメージセット設定からディスクにイメージをミラーリングします。oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ file://<path_to_output_directory>
$ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \
1 file://<path_to_output_directory>
2 Copy to Clipboard Copied!
検証
出力ディレクトリーに移動します。
cd <path_to_output_directory>
$ cd <path_to_output_directory>
Copy to Clipboard Copied! イメージセットの
.tar
ファイルが作成されたことを確認します。ls
$ ls
Copy to Clipboard Copied! 出力例
mirror_seq1_000000.tar
mirror_seq1_000000.tar
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次のステップ
- イメージセットの.tar ファイルを非接続環境に転送します。
トラブルシューティング
3.4.7.2.2. ディスクからミラーへのミラーリング
oc-mirror プラグインを使用して、生成されたイメージセットの内容をターゲットミラーレジストリーにミラーリングできます。
前提条件
-
非接続環境に OpenShift CLI (
oc
) をインストールしている。 -
非接続環境に
oc-mirror
CLI プラグインをインストールしている。 -
ocmirror
コマンドを使用してイメージセットファイルを生成している。 - イメージセットファイルを非接続環境に転送しました。
手順
oc mirror
コマンドを実行して、ディスク上のイメージセットファイルを処理し、その内容をターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。oc mirror --from=./mirror_seq1_000000.tar \ docker://registry.example:5000
$ oc mirror --from=./mirror_seq1_000000.tar \
1 docker://registry.example:5000
2 Copy to Clipboard Copied! - 1
- この例では、
mirror_seq1_000000.tar
という名前のイメージセット.tar ファイルをミラーに渡します。イメージセット設定ファイルでarchiveSize
値が指定されている場合、イメージセットは複数の.tar ファイルに分割される可能性があります。この状況では、イメージセットの.tar ファイルを含むディレクトリーを渡すことができます。 - 2
- イメージセットファイルをミラーリングするレジストリーを指定します。レジストリーは
docker://
で始まる必要があります。ミラーレジストリーに最上位の namespace を指定する場合は、これ以降の実行でもこれと同じ namespace を使用する必要があります。
このコマンドは、ミラーレジストリーをイメージセットで更新し、
ImageContentSourcePolicy
およびCatalogSource
リソースを生成します。
検証
-
生成された
oc-mirror-workspace/
ディレクトリーに移動します。 -
results ディレクトリーに移動します (例:
results-1639608409/
。 -
ImageContentSourcePolicy
およびCatalogSource
リソースに YAML ファイルが存在することを確認します。
次のステップ
- oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
トラブルシューティング
3.4.8. oc-mirror が生成したリソースを使用するためのクラスター設定
イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングした後に、生成された ImageContentSourcePolicy
、CatalogSource
、およびリリースイメージの署名リソースをクラスターに適用する必要があります。
ImageContentSourcePolicy
リソースは、ミラーレジストリーをソースレジストリーに関連付け、イメージプル要求をオンラインレジストリーからミラーレジストリーにリダイレクトします。CatalogSource
リソースは、Operator Lifecycle Manager (OLM) によって使用され、ミラーレジストリーで使用可能な Operator に関する情報を取得します。リリースイメージの署名は、ミラーリングされたリリースイメージの検証に使用されます。
前提条件
- 非接続環境で、イメージセットをレジストリーミラーにミラーリングしました。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとして OpenShift CLI にログインします。 以下のコマンドを実行して、results ディレクトリーからクラスターに YAML ファイルを適用します。
oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/
$ oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/
Copy to Clipboard Copied! リリースイメージをミラーリングした場合は、次のコマンドを実行して、リリースイメージの署名をクラスターに適用します。
oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/release-signatures/
$ oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/release-signatures/
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターではなく Operator をミラーリングしている場合、
$ oc apply -f ./oc-mirror-workspace/results-1639608409/release-signatures/
を実行する必要はありません。適用するリリースイメージ署名がないため、このコマンドを実行するとエラーが返されます。
検証
以下のコマンドを実行して、
ImageContentSourcePolicy
リソースが正常にインストールされたことを確認します。oc get imagecontentsourcepolicy --all-namespaces
$ oc get imagecontentsourcepolicy --all-namespaces
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、
CatalogSource
リソースが正常にインストールされたことを確認します。oc get catalogsource --all-namespaces
$ oc get catalogsource --all-namespaces
Copy to Clipboard Copied!
3.4.9. ミラーレジストリーのコンテンツを最新の状態に保つ
ターゲットミラーレジストリーに初期イメージセットが設定された後は、定期的に更新して、最新の内容になるようにしてください。可能であれば、必要に応じて cron ジョブを設定して、ミラーレジストリーが定期的に更新されるようにすることもできます。
イメージセットの設定を更新して、必要に応じて OpenShift Container Platform および Operator リリースを追加または削除してください。削除されるすべてのイメージは、ミラーレジストリーからプルーニングされます。
3.4.9.1. ミラーレジストリーコンテンツの更新について
oc-mirror プラグインを再度実行すると、前回の実行以降に新しく更新されたイメージのみを含むイメージセットが生成されます。前に作成されたイメージセットとの違いのみを取り込むため、生成されたイメージセットは、多くの場合、最初のイメージセットよりも小さく、迅速に処理されます。
生成されたイメージセットはシーケンシャルであり、ターゲットミラーレジストリーに順番にプッシュする必要があります。シーケンス番号は、生成されたイメージセットアーカイブファイルのファイル名から取得できます。
新規イメージおよび更新されたイメージの追加
イメージセット設定の設定に応じて、oc-mirror を今後実行すると、追加の新しいイメージと更新されたイメージがミラーリングされます。イメージセット設定の設定を確認して、必要に応じて新しいバージョンを取得していることを確認します。たとえば、特定のバージョンに制限する場合は、Operator の最小バージョンと最大バージョンをミラーリングするように設定できます。または、最小バージョンをミラーリングの開始点として設定することもできますが、バージョン範囲は開いたままにして、oc-mirror の今後の実行時に新しい Operator バージョンを受け取り続けることができます。最小または最大バージョンを省略すると、チャネル内の Operator の完全なバージョン履歴が得られます。明示的に名前付けされたチャネルを省略すると、指定された Operator のすべてのチャネルのすべてのリリースが提供されます。名前付き Operator を省略すると、これまでにリリースされたすべての Operator とそのすべてのバージョンのカタログ全体が提供されます。
これらすべての制約と条件は、oc-mirror が呼び出されるたびに Red Hat によって公開されたコンテンツに対して評価されます。このようにして、新しいリリースとまったく新しい Operator を自動的にピックアップします。制約は、必要な Operator のセットをリストするだけで指定できます。これにより、新しくリリースされた他の Operator がミラーセットに自動的に追加されることはありません。特定のリリースチャネルを指定することもできます。これにより、ミラーリングは追加された新しいチャネルではなく、このチャネルのみに制限されます。これは、マイナーリリースに異なるリリースチャネルを使用する Red Hat Quay などの Operator 製品にとって重要です。最後に、特定の Operator の最大バージョンを指定できます。これにより、ツールは指定されたバージョン範囲のみをミラーリングするため、ミラーリングされた最大バージョンを超えた新しいリリースが自動的に取得されることはありません。これらのすべての場合において、イメージセット設定ファイルを更新して Operator のミラーリングの範囲を広げ、他の Operator、新しいチャネル、および Operator の新しいバージョンをターゲットレジストリーで使用できるようにする必要があります。
チャネル仕様やバージョン範囲などの制約を、特定の Operator が選択したリリースストラテジーに合わせることを推奨します。たとえば、Operator が stable
チャネルを使用している場合、ミラーリングをそのチャネルと可能ならば最小バージョンに制限し、ダウンロード量と定期的な安定した更新の取得との間の適切なバランスを見つける必要があります。Operator がリリースバージョンのチャネルスキーム (stable-3.7
など) を選択した場合、そのチャネルのすべてのリリースをミラーリングする必要があります。これにより、Operator のパッチバージョン (3.7.1
など) を引き続き受け取ることができます。また、イメージセットの設定を定期的に調整して、新製品リリース (stable-3.8
など) 用のチャネルを追加することもできます。
イメージのプルーニング
イメージは、生成およびミラーリングされた最新のイメージセットに含まれなくなった場合、ターゲットミラーレジストリーから自動的にプルーニングされます。これにより、不要なコンテンツを簡単に管理およびクリーンアップし、ストレージリソースを解放することができます。
不要になった OpenShift Container Platform リリースまたは Operator バージョンがある場合、イメージセットの設定を変更してそれらを除外できます。これらはミラーリング時にミラーレジストリーからプルーニングされます。これは、イメージセット設定ファイルで Operator ごとに最小または最大バージョン範囲の設定を調整するか、カタログからミラーリングする Operator のリストから Operator を削除することによって実行できます。Operator カタログ全体または OpenShift Container Platform リリース全体を設定ファイルから削除することもできます。
ミラーリングする新しいイメージまたは更新されたイメージがない場合、除外されたイメージはターゲットミラーレジストリーからプルーニングされません。さらに、Operator パブリッシャーがチャネルから Operator バージョンを削除すると、削除されたバージョンはターゲットミラーレジストリーからプルーニングされます。
3.4.9.2. ミラーレジストリーコンテンツの更新
初期イメージセットをミラーレジストリーに公開した後、oc-mirror プラグインを使用して、切断されたクラスターを最新の状態に保つことができます。
イメージセットの設定に応じて、oc-mirror は、初期ミラーリングの完了後にリリースされた OpenShift Container Platform および選択した Operator の新しいリリースを自動的に検出します。たとえば、毎晩の cron ジョブなどで、定期的に oc-mirror を実行し、製品とセキュリティーの更新をタイムリーに受信することを推奨します。
前提条件
- oc-mirror プラグインを使用して、最初のイメージセットをミラーレジストリーにミラーリングしている。
oc-mirror プラグインの最初の実行に使用されたストレージバックエンドにアクセスできる。
注記同じミラーレジストリーに対して oc-mirror の最初の実行と同じストレージバックエンドを使用する必要があります。oc-mirror プラグインによって生成されたメタデータイメージを削除または変更しないでください。
手順
- 必要に応じて、イメージセット設定ファイルを更新して、新しい OpenShift Container Platform および Operator バージョンを取得します。ミラーリングの使用例については、イメージセットの設定例 を参照してください。
初期イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングしたときと同じ手順に従います。手順については、部分的な非接続環境でのイメージセットのミラーリング または 完全な非接続環境でのイメージセットのミラーリング を参照してください。
重要- 差分イメージセットのみが作成およびミラーリングされるように、同じストレージバックエンドを提供する必要があります。
- イメージセットの最初の作成時にミラーレジストリーにトップレベルの namespace を指定した場合は、同じミラーレジストリーに対して oc-mirror プラグインを実行するたびに、この同じ namespace を使用する必要があります。
- oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
3.4.10. ドライランの実行
実際にイメージをミラーリングせずに、oc-mirror を使用してドライランを実行できます。これにより、ミラーリングされるイメージのリストと、ミラーレジストリーからプルーニングされるイメージを確認できます。また、イメージセット設定のエラーを早期に検出したり、生成されたイメージのリストを他のツールで使用してミラーリング操作を実行したりすることもできます。
前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
oc-mirror
CLI プラグインをインストールしている。 - イメージセット設定ファイルを作成している。
手順
--dry-run
フラグを指定してoc mirror
コマンドを実行し、ドライランを実行します。oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ docker://registry.example:5000 \ --dry-run
$ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \
1 docker://registry.example:5000 \
2 --dry-run
3 Copy to Clipboard Copied! 出力例
Checking push permissions for registry.example:5000 Creating directory: oc-mirror-workspace/src/publish Creating directory: oc-mirror-workspace/src/v2 Creating directory: oc-mirror-workspace/src/charts Creating directory: oc-mirror-workspace/src/release-signatures No metadata detected, creating new workspace wrote mirroring manifests to oc-mirror-workspace/operators.1658342351/manifests-redhat-operator-index ... info: Planning completed in 31.48s info: Dry run complete Writing image mapping to oc-mirror-workspace/mapping.txt
Checking push permissions for registry.example:5000 Creating directory: oc-mirror-workspace/src/publish Creating directory: oc-mirror-workspace/src/v2 Creating directory: oc-mirror-workspace/src/charts Creating directory: oc-mirror-workspace/src/release-signatures No metadata detected, creating new workspace wrote mirroring manifests to oc-mirror-workspace/operators.1658342351/manifests-redhat-operator-index ... info: Planning completed in 31.48s info: Dry run complete Writing image mapping to oc-mirror-workspace/mapping.txt
Copy to Clipboard Copied! 生成されたワークスペースディレクトリーに移動します。
cd oc-mirror-workspace/
$ cd oc-mirror-workspace/
Copy to Clipboard Copied! 生成された
mapping.txt
ファイルを確認します。このファイルには、ミラーリングされるすべてのイメージのリストが含まれています。
生成された
pruning-plan.json
ファイルを確認します。このファイルには、イメージセットの公開時にミラーレジストリーからプルーニングされるすべてのイメージのリストが含まれています。
注記pruning-plan.json
ファイルは、oc-mirror コマンドがミラーレジストリーを指し、プルーニングするイメージがある場合にのみ生成されます。
3.4.11. Image set configuration parameters
oc-mirror プラグインには、ミラーリングするイメージを定義するイメージセット設定ファイルが必要です。次の表に、ImageSetConfiguration
リソースで使用可能なパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
|
文字列。例: |
| イメージセット内の各アーカイブファイルの最大サイズ (GiB 単位)。 |
integer例: |
| イメージセットの設定。 | オブジェクト |
| イメージセットの追加のイメージ設定。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 additionalImages: - name: registry.redhat.io/ubi8/ubi:latest
|
| ミラーリングするイメージのタグまたはダイジェスト。 |
文字列。例: |
| ミラーリングからブロックするイメージの完全なタグ、ダイジェスト、またはパターン。 |
文字列の配列例: |
| イメージセットのヘルム設定。oc-mirror プラグインは、レンダリング時にユーザー入力を必要としないヘルムチャートのみをサポートすることに注意してください。 | オブジェクト |
| ミラーリングするローカルヘルムチャート。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 local: - name: podinfo path: /test/podinfo-5.0.0.tar.gz
|
| ミラーリングするローカルヘルムチャートの名前。 |
文字列。例: |
| ミラーリングするローカルヘルムチャートのパス。 |
文字列。例: |
| ミラーリング元のリモートヘルムリポジトリー。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 repositories: - name: podinfo url: https://example.github.io/podinfo charts: - name: podinfo version: 5.0.0
|
| ミラーリング元のヘルムリポジトリーの名前。 |
文字列。例: |
| ミラーリング元の helm リポジトリーの URL。 |
文字列。例: |
| ミラーリングするリモートヘルムチャート。 | オブジェクトの配列。 |
| ミラーリングするヘルムチャートの名前。 |
文字列。例: |
| ミラーリングする名前付きヘルムチャートのバージョン。 |
文字列。例: |
| イメージセットの Operators 設定。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 packages: - name: elasticsearch-operator minVersion: '2.4.0'
|
| イメージセットに含める Operator カタログ。 |
文字列。例: |
|
|
ブール値。デフォルト値は |
| Operator パッケージ設定 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 packages: - name: elasticsearch-operator minVersion: '5.2.3-31'
|
| イメージセットに含める Operator パッケージ名 |
文字列。例: |
| Operator パッケージのチャネル設定。 | オブジェクト |
| イメージセットに含める、パッケージ内で一意の Operator チャネル名。 |
文字列。例: |
| Operator が存在するすべてのチャネルでミラーリングする最上位バージョンの Operator。 |
文字列。例: |
| 含める最小バンドルの名前と、チャネルヘッドへのアップグレードグラフ内のすべてのバンドル。名前付きバンドルにセマンティックバージョンメタデータがない場合にのみ、このフィールドを設定します。 |
文字列。例: |
| 存在するすべてのチャネル間でミラーリングする Operator の最低バージョン。 |
文字列。例: |
| Operator が存在するすべてのチャネルでミラーリングする最上位バージョンの Operator。 |
文字列。例: |
| 存在するすべてのチャネル間でミラーリングする Operator の最低バージョン。 |
文字列。例: |
|
|
ブール値。デフォルト値は |
| 参照カタログをミラーリングするためのオプションの代替名。 |
文字列。例: |
|
|
文字列。例: |
| イメージセットのプラットフォーム設定。 | オブジェクト |
| ミラーリングするプラットフォームリリースペイロードのアーキテクチャー。 | 文字列の配列以下に例を示します。 architectures: - amd64 - arm64
|
| イメージセットのプラットフォームチャネル設定。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 channels: - name: stable-4.10 - name: stable-4.11
|
|
|
ブール値。デフォルト値は |
| リリースチャネルの名前。 |
文字列。例: |
| ミラーリングされる参照プラットフォームの最小バージョン。 |
文字列。例: |
| ミラーリングされる参照プラットフォームの最上位バージョン。 |
文字列。例: |
| 最短パスミラーリングまたはフルレンジミラーリングを切り替えます。 |
ブール値。デフォルト値は |
| ミラーリングするプラットフォームのタイプ。 |
文字列。例: |
| OSUS グラフがイメージセットに追加され、その後ミラーに公開されるかどうかを示します。 |
ブール値。デフォルト値は |
| イメージセットのバックエンド設定。 | オブジェクト |
| イメージセットのローカルバックエンド設定。 | オブジェクト |
| イメージセットのメタデータを含むディレクトリーのパス。 |
文字列。例: |
| イメージセットのレジストリーバックエンド設定。 | オブジェクト |
| バックエンドレジストリー URI。オプションで、URI に namespace 参照を含めることができます。 |
文字列。例: |
| オプションで、参照されるバックエンドレジストリーの TLS 検証をスキップします。 |
ブール値。デフォルト値は |
3.4.12. Image set configuration examples
次の ImageSetConfiguration
ファイルの例は、さまざまなミラーリングのユースケースの設定を示しています。
ユースケース: 任意のイメージとヘルムチャートを含む
次の ImageSetConfiguration
ファイルは、レジストリーストレージバックエンドを使用し、これにはヘルムチャートと追加の Red Hat Universal Base Image (UBI) が含まれています。
ImageSetConfiguration
ファイルの例
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 kind: ImageSetConfiguration archiveSize: 4 storageConfig: registry: imageURL: example.com/mirror/oc-mirror-metadata skipTLS: false mirror: platform: architectures: - "s390x" channels: - name: stable-4.11 operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 helm: repositories: - name: redhat-helm-charts url: https://raw.githubusercontent.com/redhat-developer/redhat-helm-charts/master charts: - name: ibm-mongodb-enterprise-helm version: 0.2.0 additionalImages: - name: registry.redhat.io/ubi8/ubi:latest
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
kind: ImageSetConfiguration
archiveSize: 4
storageConfig:
registry:
imageURL: example.com/mirror/oc-mirror-metadata
skipTLS: false
mirror:
platform:
architectures:
- "s390x"
channels:
- name: stable-4.11
operators:
- catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11
helm:
repositories:
- name: redhat-helm-charts
url: https://raw.githubusercontent.com/redhat-developer/redhat-helm-charts/master
charts:
- name: ibm-mongodb-enterprise-helm
version: 0.2.0
additionalImages:
- name: registry.redhat.io/ubi8/ubi:latest
ユースケース: 最小から最新までの Operator バージョンを含める
次のImageSetConfiguration
ファイルは、ローカルストレージバックエンドを使用し、これには、latest
チャネルの Kubernetes Operator 用の Red Hat Advanced Cluster Security (3.68.0 以降のバージョン) のみが含まれています。
ImageSetConfiguration
ファイルの例
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 kind: ImageSetConfiguration storageConfig: local: path: /home/user/metadata mirror: operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 packages: - name: rhacs-operator channels: - name: latest minVersion: 3.68.0
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
kind: ImageSetConfiguration
storageConfig:
local:
path: /home/user/metadata
mirror:
operators:
- catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11
packages:
- name: rhacs-operator
channels:
- name: latest
minVersion: 3.68.0
ユースケース: 最短の OpenShift Container Platform アップグレードパスを含める
以下の ImageSetConfiguration
ファイルは、ローカルストレージバックエンドを使用し、最小バージョン 4.9.37
から最大バージョン 4.10.22
への最短アップグレードパスに沿ってすべての OpenShift Container Platform バージョンを含めます。
ImageSetConfiguration
ファイルの例
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 kind: ImageSetConfiguration storageConfig: local: path: /home/user/metadata mirror: platform: channels: - name: stable-4.10 minVersion: 4.9.37 maxVersion: 4.10.22 shortestPath: true
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
kind: ImageSetConfiguration
storageConfig:
local:
path: /home/user/metadata
mirror:
platform:
channels:
- name: stable-4.10
minVersion: 4.9.37
maxVersion: 4.10.22
shortestPath: true
ユースケース: OpenShift Container Platform の最小バージョンから最新バージョンまでのすべてのバージョンを含める
以下の ImageSetConfiguration
ファイルは、レジストリーストレージバックエンドを使用し、最小バージョン 4.10.10
からチャネルの最新バージョンまでのすべての OpenShift Container Platform バージョンを含みます。
このイメージセット設定で oc-mirror を呼び出すたびに、stable-4.10
チャネルの最新リリースが評価されるため、定期的に oc-mirror を実行すると、OpenShift Container Platform イメージの最新リリースを自動的に受け取ることができます。
ImageSetConfiguration
ファイルの例
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 kind: ImageSetConfiguration storageConfig: registry: imageURL: example.com/mirror/oc-mirror-metadata skipTLS: false mirror: platform: channels: - name: stable-4.10 minVersion: 4.10.10
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
kind: ImageSetConfiguration
storageConfig:
registry:
imageURL: example.com/mirror/oc-mirror-metadata
skipTLS: false
mirror:
platform:
channels:
- name: stable-4.10
minVersion: 4.10.10
ユースケース: 最小から最大までの Operator バージョンを含める
次の ImageSetConfiguration
ファイルは、ローカルストレージバックエンドを使用し、stable
チャネルの 1.0.0
から 2.0.0
までのバージョンの Operator の例のみを含みます。
これにより、特定の Operator の特定のバージョン範囲のみをミラーリングできます。時間の経過とともに、バージョン 1.0.0
がもうどこにも動作していない場合などに、これらの設定を使用して新しいリリースにバージョンを合わせることができます。このシナリオでは、minVersion
を 1.5.0
などの新しいバージョンに上げることができます。更新されたバージョン範囲で oc-mirror が再度実行されると、1.5.0
より古いリリースが不要になったことを自動的に検出し、それらをレジストリーから削除してストレージスペースを節約します。
ImageSetConfiguration
ファイルの例
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 kind: ImageSetConfiguration storageConfig: local: path: /home/user/metadata mirror: operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 packages: - name: example-operator channels: - name: stable minVersion: '1.0.0' maxVersion: '2.0.0'
apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
kind: ImageSetConfiguration
storageConfig:
local:
path: /home/user/metadata
mirror:
operators:
- catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11
packages:
- name: example-operator
channels:
- name: stable
minVersion: '1.0.0'
maxVersion: '2.0.0'
3.4.13. oc-mirror のコマンドリファレンス
以下の表は、oc mirror
サブコマンドとフラグについて説明しています。
サブコマンド | 説明 |
---|---|
| 指定されたシェルのオートコンプリートスクリプトを生成します。 |
| イメージセットの内容を出力します。 |
| サブコマンドに関するヘルプを表示します。 |
| 初期イメージセット設定テンプレートを出力します。 |
| 利用可能なプラットフォームと Operator のコンテンツとそのバージョンを一覧表示します。 |
| oc-mirror バージョンを出力します。 |
フラグ | 説明 |
---|---|
| イメージセット設定ファイルへのパスを指定します。 |
| イメージのプルに関連しないエラーが発生した場合は、続行して、可能な限りミラーリングを試みます。 |
| ターゲットレジストリーの TLS 検証を無効にします。 |
| ターゲットレジストリーにはプレーン HTTP を使用します。 |
|
イメージをミラーリングせずにアクションを出力します。 |
| oc-mirror の実行によって生成されたイメージセットアーカイブへのパスを指定して、ターゲットレジストリーにロードします。 |
| ヘルプを表示します。 |
| イメージをダウンロードしてレイヤーをパックするときに、過去のミラーリングを無視します。増分ミラーリングを無効にし、より多くのデータをダウンロードする可能性があります。 |
|
|
|
レジストリーごとに許可される同時要求の数を指定します。デフォルト値は |
| アーティファクトディレクトリーの削除を省略します。 |
| Operator カタログのイメージタグをダイジェストピンに置き換えないでください。 |
|
イメージセットの公開時にメタデータをスキップします。これは、イメージセットが |
| イメージが見つからない場合は、エラーを報告して実行を中止する代わりにスキップします。イメージセット設定で明示的に指定されたカスタムイメージには適用されません。 |
| ダイジェストの検証を省略します。 |
| ソースレジストリーの TLS 検証を無効にします。 |
| ソースレジストリーにはプレーン HTTP を使用します。 |
|
ログレベルの詳細度の数値を指定します。有効な値は |
第4章 Alibaba へのインストール
4.1. Alibaba Cloud へのインストールの準備
OpenShift Container Platform 上の Alibaba Cloud は、テクノロジープレビュー機能としてのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.1.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
4.1.2. OpenShift Container Platform を Alibaba Cloud にインストールするための要件
OpenShift Container Platform を Alibaba Cloud にインストールする前に、ドメインを設定および登録し、インストール用の Resource Access Management (RAM) ユーザーを作成し、インストール用にサポートされている Alibaba Cloud データセンターのリージョンとゾーンを確認する必要があります。
4.1.3. Alibaba Cloud ドメインの登録と設定
OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Alibaba Cloud アカウントに専用のパブリックホストゾーンが必要です。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。このサービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスター DNS 解決および名前検索を提供します。
手順
ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインとレジストラーを移行するか、Alibaba Cloud または別のソースから新しいドメインを取得することができます。
注記Alibaba Cloud を介して新しいドメインを購入した場合、関連する DNS の変更が反映されるまでに時間がかかります。Alibaba Cloud を介したドメインの購入の詳細については、Alibaba Cloud ドメイン を参照してください。
- 既存のドメインとレジストラーを使用している場合は、その DNS を Alibaba Cloud に移行します。Alibaba Cloud のドキュメントの Domain name transfer を参照してください。
ドメインの DNS を設定します。これには以下が含まれます。
- ジェネリックドメイン名を登録します。
- ドメイン名の実名検証を完了します。
- インターネットコンテンツプロバイダー (ICP) のファイリングを申請します。
openshiftcorp.com
などのルートドメインや、clusters.openshiftcorp.com
などのサブドメインを使用します。
- サブドメインを使用している場合は、会社の手順に従って、その委任レコードを親ドメインに追加します。
4.1.4. サポートされている Alibaba リージョン
OpenShift Container Platform クラスターを Alibaba のリージョンとゾーンのドキュメント にリストされているリージョンにデプロイできます。
4.1.5. 次のステップ
4.2. 必要な Alibaba Cloud リソースの作成
OpenShift Container Platform をインストールする前に、Alibaba Cloud コンソールを使用して、OpenShift Container Platform を Alibaba Cloud にインストールするための十分な権限を持つ Resource Access Management (RAM) ユーザーを作成する必要があります。このユーザーには、新しい RAM ユーザーを作成するための権限も必要です。ccoctl
ツールを設定および使用して、OpenShift Container Platform コンポーネントに必要な権限を持つ新しいクレデンシャルを作成することもできます。
OpenShift Container Platform 上の Alibaba Cloud は、テクノロジープレビュー機能としてのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.2.1. 必要な RAM ユーザーの作成
インストールには、十分な権限を持つ Alibaba Cloud Resource Access Management (RAM) ユーザーが必要です。Alibaba Cloud Resource Access Management コンソールを使用して、新しいユーザーを作成したり、既存のユーザーを変更したりできます。後で、このユーザーの権限に基づいて、OpenShift Container Platform でクレデンシャルを作成します。
RAM ユーザーを設定するときは、次の要件を必ず考慮してください。
ユーザーは、Alibaba Cloud AccessKey ID と AccessKey シークレットのペアを持っている必要があります。
-
新規ユーザーの場合、ユーザーの作成時に Access Mode に
Open API Access
を選択できます。このモードでは、必要な AccessKey ペアが生成されます。 既存のユーザーの場合は、AccessKey ペアを追加するか、そのユーザーの AccessKey のペアを取得 できます。
注記作成されると、AccessKey シークレットは 1 回だけ表示されます。API 呼び出しには AccessKey ペアが必要であるため、AccessKey ペアをすぐに保存する必要があります。
-
新規ユーザーの場合、ユーザーの作成時に Access Mode に
AccessKey ID とシークレットをローカルコンピューターの
~/.alibabacloud/credentials
ファイル に追加します。コンソールにログインすると、Alibaba Cloud によってこのファイルが自動的に作成されます。Cloud Credential Operator (CCO) ユーティリティー (ccoutil) は、Credential Request
オブジェクトを処理するときにこれらの認証情報を使用します。以下に例を示します。
[default] # Default client type = access_key # Certification type: access_key access_key_id = LTAI5t8cefXKmt # Key access_key_secret = wYx56mszAN4Uunfh # Secret
[default] # Default client type = access_key # Certification type: access_key access_key_id = LTAI5t8cefXKmt # Key
1 access_key_secret = wYx56mszAN4Uunfh # Secret
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- ここに AccessKeyID と AccessKeySecret を追加します。
RAM ユーザーは、アカウントが OpenShift Container Platform クラスターを作成するための十分なパーミッションを持っていることを確認するために
AdministratorAccess
ポリシーを持っている必要があります。このポリシーは、すべての Alibaba Cloud リソースを管理するための権限を付与します。AdministratorAccess
ポリシーを RAM ユーザーにアタッチすると、そのユーザーにすべての Alibaba Cloud サービスとリソースへのフルアクセスが許可されます。フルアクセス権を持つユーザーを作成したくない場合は、インストールのために RAM ユーザーに追加できる次のアクションを使用してカスタムポリシーを作成します。これらのアクションは、OpenShift Container Platform をインストールするのに十分です。ヒント次の JSON コードをコピーして Alibaba Cloud コンソールに貼り付け、カスタムポリシーを作成できます。カスタムポリシー作成の詳細については、Alibaba Cloud のドキュメントの Create a custom policy を参照してください。
例4.1 カスタムポリシー JSON ファイルの例
{ "Version": "1", "Statement": [ { "Action": [ "tag:ListTagResources", "tag:UntagResources" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "vpc:DescribeVpcs", "vpc:DeleteVpc", "vpc:DescribeVSwitches", "vpc:DeleteVSwitch", "vpc:DescribeEipAddresses", "vpc:DescribeNatGateways", "vpc:ReleaseEipAddress", "vpc:DeleteNatGateway", "vpc:DescribeSnatTableEntries", "vpc:CreateSnatEntry", "vpc:AssociateEipAddress", "vpc:ListTagResources", "vpc:TagResources", "vpc:DescribeVSwitchAttributes", "vpc:CreateVSwitch", "vpc:CreateNatGateway", "vpc:DescribeRouteTableList", "vpc:CreateVpc", "vpc:AllocateEipAddress", "vpc:ListEnhanhcedNatGatewayAvailableZones" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "ecs:ModifyInstanceAttribute", "ecs:DescribeSecurityGroups", "ecs:DeleteSecurityGroup", "ecs:DescribeSecurityGroupReferences", "ecs:DescribeSecurityGroupAttribute", "ecs:RevokeSecurityGroup", "ecs:DescribeInstances", "ecs:DeleteInstances", "ecs:DescribeNetworkInterfaces", "ecs:DescribeInstanceRamRole", "ecs:DescribeUserData", "ecs:DescribeDisks", "ecs:ListTagResources", "ecs:AuthorizeSecurityGroup", "ecs:RunInstances", "ecs:TagResources", "ecs:ModifySecurityGroupPolicy", "ecs:CreateSecurityGroup", "ecs:DescribeAvailableResource", "ecs:DescribeRegions", "ecs:AttachInstanceRamRole" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "pvtz:DescribeRegions", "pvtz:DescribeZones", "pvtz:DeleteZone", "pvtz:DeleteZoneRecord", "pvtz:BindZoneVpc", "pvtz:DescribeZoneRecords", "pvtz:AddZoneRecord", "pvtz:SetZoneRecordStatus", "pvtz:DescribeZoneInfo", "pvtz:DescribeSyncEcsHostTask", "pvtz:AddZone" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "slb:DescribeLoadBalancers", "slb:SetLoadBalancerDeleteProtection", "slb:DeleteLoadBalancer", "slb:SetLoadBalancerModificationProtection", "slb:DescribeLoadBalancerAttribute", "slb:AddBackendServers", "slb:DescribeLoadBalancerTCPListenerAttribute", "slb:SetLoadBalancerTCPListenerAttribute", "slb:StartLoadBalancerListener", "slb:CreateLoadBalancerTCPListener", "slb:ListTagResources", "slb:TagResources", "slb:CreateLoadBalancer" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "ram:ListResourceGroups", "ram:DeleteResourceGroup", "ram:ListPolicyAttachments", "ram:DetachPolicy", "ram:GetResourceGroup", "ram:CreateResourceGroup", "ram:DeleteRole", "ram:GetPolicy", "ram:DeletePolicy", "ram:ListPoliciesForRole", "ram:CreateRole", "ram:AttachPolicyToRole", "ram:GetRole", "ram:CreatePolicy", "ram:CreateUser", "ram:DetachPolicyFromRole", "ram:CreatePolicyVersion", "ram:DetachPolicyFromUser", "ram:ListPoliciesForUser", "ram:AttachPolicyToUser", "ram:CreateUser", "ram:GetUser", "ram:DeleteUser", "ram:CreateAccessKey", "ram:ListAccessKeys", "ram:DeleteAccessKey", "ram:ListUsers", "ram:ListPolicyVersions" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "oss:DeleteBucket", "oss:DeleteBucketTagging", "oss:GetBucketTagging", "oss:GetBucketCors", "oss:GetBucketPolicy", "oss:GetBucketLifecycle", "oss:GetBucketReferer", "oss:GetBucketTransferAcceleration", "oss:GetBucketLog", "oss:GetBucketWebSite", "oss:GetBucketInfo", "oss:PutBucketTagging", "oss:PutBucket", "oss:OpenOssService", "oss:ListBuckets", "oss:GetService", "oss:PutBucketACL", "oss:GetBucketLogging", "oss:ListObjects", "oss:GetObject", "oss:PutObject", "oss:DeleteObject" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "alidns:DescribeDomainRecords", "alidns:DeleteDomainRecord", "alidns:DescribeDomains", "alidns:DescribeDomainRecordInfo", "alidns:AddDomainRecord", "alidns:SetDomainRecordStatus" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": "bssapi:CreateInstance", "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": "ram:PassRole", "Resource": "*", "Effect": "Allow", "Condition": { "StringEquals": { "acs:Service": "ecs.aliyuncs.com" } } } ] }
{ "Version": "1", "Statement": [ { "Action": [ "tag:ListTagResources", "tag:UntagResources" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "vpc:DescribeVpcs", "vpc:DeleteVpc", "vpc:DescribeVSwitches", "vpc:DeleteVSwitch", "vpc:DescribeEipAddresses", "vpc:DescribeNatGateways", "vpc:ReleaseEipAddress", "vpc:DeleteNatGateway", "vpc:DescribeSnatTableEntries", "vpc:CreateSnatEntry", "vpc:AssociateEipAddress", "vpc:ListTagResources", "vpc:TagResources", "vpc:DescribeVSwitchAttributes", "vpc:CreateVSwitch", "vpc:CreateNatGateway", "vpc:DescribeRouteTableList", "vpc:CreateVpc", "vpc:AllocateEipAddress", "vpc:ListEnhanhcedNatGatewayAvailableZones" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "ecs:ModifyInstanceAttribute", "ecs:DescribeSecurityGroups", "ecs:DeleteSecurityGroup", "ecs:DescribeSecurityGroupReferences", "ecs:DescribeSecurityGroupAttribute", "ecs:RevokeSecurityGroup", "ecs:DescribeInstances", "ecs:DeleteInstances", "ecs:DescribeNetworkInterfaces", "ecs:DescribeInstanceRamRole", "ecs:DescribeUserData", "ecs:DescribeDisks", "ecs:ListTagResources", "ecs:AuthorizeSecurityGroup", "ecs:RunInstances", "ecs:TagResources", "ecs:ModifySecurityGroupPolicy", "ecs:CreateSecurityGroup", "ecs:DescribeAvailableResource", "ecs:DescribeRegions", "ecs:AttachInstanceRamRole" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "pvtz:DescribeRegions", "pvtz:DescribeZones", "pvtz:DeleteZone", "pvtz:DeleteZoneRecord", "pvtz:BindZoneVpc", "pvtz:DescribeZoneRecords", "pvtz:AddZoneRecord", "pvtz:SetZoneRecordStatus", "pvtz:DescribeZoneInfo", "pvtz:DescribeSyncEcsHostTask", "pvtz:AddZone" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "slb:DescribeLoadBalancers", "slb:SetLoadBalancerDeleteProtection", "slb:DeleteLoadBalancer", "slb:SetLoadBalancerModificationProtection", "slb:DescribeLoadBalancerAttribute", "slb:AddBackendServers", "slb:DescribeLoadBalancerTCPListenerAttribute", "slb:SetLoadBalancerTCPListenerAttribute", "slb:StartLoadBalancerListener", "slb:CreateLoadBalancerTCPListener", "slb:ListTagResources", "slb:TagResources", "slb:CreateLoadBalancer" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "ram:ListResourceGroups", "ram:DeleteResourceGroup", "ram:ListPolicyAttachments", "ram:DetachPolicy", "ram:GetResourceGroup", "ram:CreateResourceGroup", "ram:DeleteRole", "ram:GetPolicy", "ram:DeletePolicy", "ram:ListPoliciesForRole", "ram:CreateRole", "ram:AttachPolicyToRole", "ram:GetRole", "ram:CreatePolicy", "ram:CreateUser", "ram:DetachPolicyFromRole", "ram:CreatePolicyVersion", "ram:DetachPolicyFromUser", "ram:ListPoliciesForUser", "ram:AttachPolicyToUser", "ram:CreateUser", "ram:GetUser", "ram:DeleteUser", "ram:CreateAccessKey", "ram:ListAccessKeys", "ram:DeleteAccessKey", "ram:ListUsers", "ram:ListPolicyVersions" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "oss:DeleteBucket", "oss:DeleteBucketTagging", "oss:GetBucketTagging", "oss:GetBucketCors", "oss:GetBucketPolicy", "oss:GetBucketLifecycle", "oss:GetBucketReferer", "oss:GetBucketTransferAcceleration", "oss:GetBucketLog", "oss:GetBucketWebSite", "oss:GetBucketInfo", "oss:PutBucketTagging", "oss:PutBucket", "oss:OpenOssService", "oss:ListBuckets", "oss:GetService", "oss:PutBucketACL", "oss:GetBucketLogging", "oss:ListObjects", "oss:GetObject", "oss:PutObject", "oss:DeleteObject" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": [ "alidns:DescribeDomainRecords", "alidns:DeleteDomainRecord", "alidns:DescribeDomains", "alidns:DescribeDomainRecordInfo", "alidns:AddDomainRecord", "alidns:SetDomainRecordStatus" ], "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": "bssapi:CreateInstance", "Resource": "*", "Effect": "Allow" }, { "Action": "ram:PassRole", "Resource": "*", "Effect": "Allow", "Condition": { "StringEquals": { "acs:Service": "ecs.aliyuncs.com" } } } ] }
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RAM ユーザーの作成と権限の付与の詳細については、Alibaba Cloud のドキュメントの Create a RAM user および Grant permissions to a RAM user を参照してください。
4.2.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定
クラスター内コンポーネントごとに長寿命の RAM AccessKeys (AKs) を提供する RAM ユーザーとポリシーを割り当てるには、Cloud Credential Operator (CCO) ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージを取得します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE --file="/usr/bin/ccoctl" -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE --file="/usr/bin/ccoctl" -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! 次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl
$ chmod 775 ccoctl
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検証
ccoctl
を使用する準備ができていることを確認するには、次のコマンドを実行してヘルプファイルを表示します。ccoctl --help
$ ccoctl --help
Copy to Clipboard Copied! ccoctl --help
の出力OpenShift credentials provisioning tool Usage: ccoctl [command] Available Commands: alibabacloud Manage credentials objects for alibaba cloud aws Manage credentials objects for AWS cloud gcp Manage credentials objects for Google cloud help Help about any command ibmcloud Manage credentials objects for IBM Cloud nutanix Manage credentials objects for Nutanix Flags: -h, --help help for ccoctl Use "ccoctl [command] --help" for more information about a command.
OpenShift credentials provisioning tool Usage: ccoctl [command] Available Commands: alibabacloud Manage credentials objects for alibaba cloud aws Manage credentials objects for AWS cloud gcp Manage credentials objects for Google cloud help Help about any command ibmcloud Manage credentials objects for IBM Cloud nutanix Manage credentials objects for Nutanix Flags: -h, --help help for ccoctl Use "ccoctl [command] --help" for more information about a command.
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4.2.3. 次のステップ
次のいずれかの方法を使用して、OpenShift Container Platform インストールプログラムによってプロビジョニングされた Alibaba Cloud インフラストラクチャーにクラスターをインストールします。
- Alibaba Cloud へのクラスターの迅速なインストール: デフォルトの設定オプションを使用して、クラスターを迅速にインストールできます。
- カスタマイズされたクラスターを Alibaba Cloud にインストール: インストールプログラムを使用すると、インストールの段階で一部のカスタマイズを適用することができます。その他の数多くのカスタマイズオプションは、インストール後 に利用できます。
4.3. クラスターを Alibaba Cloud にすばやくインストールする
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、デフォルトの設定オプションを使用するクラスターを Alibaba Cloud にインストールできます。
OpenShift Container Platform 上の Alibaba Cloud は、テクノロジープレビュー機能としてのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.3.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
- ドメインを登録 している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
- 必要な Alibaba Cloud リソースを作成している。
- ご使用の環境でクラウド Resource Access Management (RAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルのクレデンシャルシークレットを kube-system namespace に保存したくない場合は、Resource Access Management (RAM) 認証情報を手動で作成および維持 することができます。
4.3.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
4.3.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
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次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
4.3.4. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
4.3.5. インストール設定ファイルの作成
Alibaba Cloud にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットとするプラットフォームとして alibabacloud を選択します。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
- クラスターの記述名を指定します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
クラスターを Alibaba Cloud にインストールするには、Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作する必要があります。
install-config.yaml
ファイルを変更して、credentialsMode
パラメーターをManual
に設定します。credentialsMode
がManual
に設定された install-config.yaml 設定ファイルの例apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual
1 compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
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- この行を追加して、
credentialsMode
をManual
に設定します。
install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
4.3.6. 必要なインストールマニフェストの生成
クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
手順
インストールプログラムが含まれているディレクトリーから次のコマンドを実行して、マニフェストを生成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<installation_directory>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
4.3.7. ccoctl ツールを使用した OpenShift Container Platform コンポーネントのクレデンシャルの作成
OpenShift Container Platform Cloud Credential Operator (CCO) ユーティリティーを使用して、Alibaba Cloud RAM ユーザーとクラスター内コンポーネントごとのポリシーの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - OpenShift Container Platform クラスターを作成するための十分な権限を持つ RAM ユーザーを作成している。
-
その RAM ユーザーの AccessKeyID (
access_key_id
) と AccessKeySecret (access_key_secret
) をローカルコンピューターの~/.alibabacloud/credentials
ファイル に追加しました。
手順
以下のコマンドを実行して、
$RELEASE_IMAGE
変数を設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ $RELEASE_IMAGE
$ oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \
1 $RELEASE_IMAGE
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credrequests
は、CredentialsRequest
オブジェクトのリストが格納されるディレクトリーです。ディレクトリーが存在しない場合、このコマンドはディレクトリーを作成します。
注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
クラスターでクラスター機能を使用して 1 つ以上のオプションコンポーネントを無効にする場合は、無効なコンポーネントの
CredentialsRequest
カスタムリソースを削除します。Alibaba Cloud 上の OpenShift Container Platform 4.12 の
credrequests
ディレクトリーの内容の例0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml
1 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml
2 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml
3 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
4 Copy to Clipboard Copied! ccoctl
ツールを使用して、credrequests
ディレクトリーですべてのCredentialsRequest
オブジェクトを処理します。ツールを使用するには、次のコマンドを実行します。
ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
$ ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
-
<name>
は、追跡用に作成されたクラウドリソースにタグを付けるために使用される名前です。 -
<alibaba_region>
は、クラウドリソースが作成される Alibaba Cloud リージョンです。 -
<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests
は、コンポーネントCredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーです。 -
<path_to_ccoctl_output_dir>
は、生成されたコンポーネントクレデンシャルシークレットが配置されるディレクトリーです。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。出力例
2022/02/11 16:18:26 Created RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:27 Ready for creating new ram policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy 2022/02/11 16:18:27 RAM policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has created 2022/02/11 16:18:28 Policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has attached on user user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Created access keys for RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Saved credentials configuration to: user1-alicloud/manifests/openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml ...
2022/02/11 16:18:26 Created RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:27 Ready for creating new ram policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy 2022/02/11 16:18:27 RAM policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has created 2022/02/11 16:18:28 Policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has attached on user user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Created access keys for RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Saved credentials configuration to: user1-alicloud/manifests/openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml ...
Copy to Clipboard Copied! 注記RAM ユーザーは、同時に最大 2 つの AccessKey を持つことができます。
ccoctl alibabacloud create-ram-users
を 3 回以上実行すると、以前に生成されたマニフェストシークレットが古くなり、新しく生成されたシークレットを再適用する必要があります。-
OpenShift Container Platform シークレットが作成されていることを確認します。
ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! 出力例:
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
Copy to Clipboard Copied! RAM ユーザーとポリシーが Alibaba Cloud にクエリーを実行して作成されていることを確認できます。詳細については、RAM ユーザーとポリシーのリスト表示に関する Alibaba Cloud のドキュメントを参照してください。
生成されたクレデンシャルファイルをターゲットマニフェストディレクトリーにコピーします。
cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
$ cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<path_to_ccoctl_output_dir>
-
ccoctl alibabacloud create-ram-users
コマンドによって作成されるディレクトリーを指定します。 <path_to_installation_dir>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
4.3.8. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
4.3.9. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
4.3.10. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
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4.3.11. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
4.3.12. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
4.3.13. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
4.4. カスタマイズによる Alibaba Cloud へのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、インストールプログラムが Alibaba Cloud でプロビジョニングするインフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
OpenShift Container Platform インストール設定のスコープは意図的に狭められています。単純さを確保し、確実にインストールを実行できるように設計されているためです。インストールが完了した後にさらに多くの OpenShift Container Platform 設定タスクを実行することができます。
OpenShift Container Platform 上の Alibaba Cloud は、テクノロジープレビュー機能としてのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.4.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
- ドメインを登録 している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
ご使用の環境でクラウド Resource Access Management (RAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルのクレデンシャルシークレットを
kube-system
namespace に保存したくない場合は、Resource Access Management (RAM) 認証情報を手動で作成および維持 することができます。
4.4.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
4.4.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
4.4.4. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
4.4.4.1. インストール設定ファイルの作成
Alibaba Cloud にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットとするプラットフォームとして alibabacloud を選択します。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
- クラスターの記述名を指定します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
クラスターを Alibaba Cloud にインストールするには、Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作する必要があります。
install-config.yaml
ファイルを変更して、credentialsMode
パラメーターをManual
に設定します。credentialsMode
がManual
に設定された install-config.yaml 設定ファイルの例apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual
1 compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
Copy to Clipboard Copied! - 1
- この行を追加して、
credentialsMode
をManual
に設定します。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
4.4.4.2. 必要なインストールマニフェストの生成
クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
手順
インストールプログラムが含まれているディレクトリーから次のコマンドを実行して、マニフェストを生成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<installation_directory>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
4.4.4.3. ccoctl ツールを使用した OpenShift Container Platform コンポーネントのクレデンシャルの作成
OpenShift Container Platform Cloud Credential Operator (CCO) ユーティリティーを使用して、Alibaba Cloud RAM ユーザーとクラスター内コンポーネントごとのポリシーの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - OpenShift Container Platform クラスターを作成するための十分な権限を持つ RAM ユーザーを作成している。
-
その RAM ユーザーの AccessKeyID (
access_key_id
) と AccessKeySecret (access_key_secret
) をローカルコンピューターの~/.alibabacloud/credentials
ファイル に追加しました。
手順
以下のコマンドを実行して、
$RELEASE_IMAGE
変数を設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ $RELEASE_IMAGE
$ oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \
1 $RELEASE_IMAGE
Copy to Clipboard Copied! - 1
credrequests
は、CredentialsRequest
オブジェクトのリストが格納されるディレクトリーです。ディレクトリーが存在しない場合、このコマンドはディレクトリーを作成します。
注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
クラスターでクラスター機能を使用して 1 つ以上のオプションコンポーネントを無効にする場合は、無効なコンポーネントの
CredentialsRequest
カスタムリソースを削除します。Alibaba Cloud 上の OpenShift Container Platform 4.12 の
credrequests
ディレクトリーの内容の例0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml
1 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml
2 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml
3 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
4 Copy to Clipboard Copied! ccoctl
ツールを使用して、credrequests
ディレクトリーですべてのCredentialsRequest
オブジェクトを処理します。ツールを使用するには、次のコマンドを実行します。
ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
$ ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
-
<name>
は、追跡用に作成されたクラウドリソースにタグを付けるために使用される名前です。 -
<alibaba_region>
は、クラウドリソースが作成される Alibaba Cloud リージョンです。 -
<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests
は、コンポーネントCredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーです。 -
<path_to_ccoctl_output_dir>
は、生成されたコンポーネントクレデンシャルシークレットが配置されるディレクトリーです。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。出力例
2022/02/11 16:18:26 Created RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:27 Ready for creating new ram policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy 2022/02/11 16:18:27 RAM policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has created 2022/02/11 16:18:28 Policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has attached on user user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Created access keys for RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Saved credentials configuration to: user1-alicloud/manifests/openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml ...
2022/02/11 16:18:26 Created RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:27 Ready for creating new ram policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy 2022/02/11 16:18:27 RAM policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has created 2022/02/11 16:18:28 Policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has attached on user user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Created access keys for RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Saved credentials configuration to: user1-alicloud/manifests/openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml ...
Copy to Clipboard Copied! 注記RAM ユーザーは、同時に最大 2 つの AccessKey を持つことができます。
ccoctl alibabacloud create-ram-users
を 3 回以上実行すると、以前に生成されたマニフェストシークレットが古くなり、新しく生成されたシークレットを再適用する必要があります。-
OpenShift Container Platform シークレットが作成されていることを確認します。
ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! 出力例:
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
Copy to Clipboard Copied! RAM ユーザーとポリシーが Alibaba Cloud にクエリーを実行して作成されていることを確認できます。詳細については、RAM ユーザーとポリシーのリスト表示に関する Alibaba Cloud のドキュメントを参照してください。
生成されたクレデンシャルファイルをターゲットマニフェストディレクトリーにコピーします。
cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
$ cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<path_to_ccoctl_output_dir>
-
ccoctl alibabacloud create-ram-users
コマンドによって作成されるディレクトリーを指定します。 <path_to_installation_dir>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
4.4.4.4. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
4.4.4.4.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
4.4.4.4.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
4.4.4.4.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
このフィールドを 重要
フィールドの値が |
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
4.4.4.4.4. 追加の Alibaba Cloud 設定パラメーター
Alibaba Cloud の追加の設定パラメーターは、以下の表で説明されています。alibabacloud
パラメーターは、Alibaba Cloud にインストールするときに使用される設定です。defaultMachinePlatform
パラメーターは、独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプール用に Alibaba Cloud にインストールするときに使用されるデフォルト設定です。
これらのパラメーターは、指定されているコンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方に適用されます。
定義されている場合、パラメーターcompute.platform.alibabacloud
および controlPlane.platform.alibabacloud
は、コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンの platform.alibabacloud.defaultMachinePlatform
設定をそれぞれ上書きします。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ECS インスタンスの作成に使用される imageID。ImageID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
InstanceType は、ECS インスタンスタイプを定義します。例: | 文字列。 |
|
システムディスクのカテゴリーを定義します。例: | 文字列。 |
| システムディスクのサイズをギビバイト (GiB) 単位で定義します。 | integer |
|
使用できるアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| ECS インスタンスの作成に使用される imageID。ImageID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
InstanceType は、ECS インスタンスタイプを定義します。例: | 文字列。 |
|
システムディスクのカテゴリーを定義します。例: | 文字列。 |
| システムディスクのサイズをギビバイト (GiB) 単位で定義します。 | integer |
|
使用できるアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| 必須。クラスターが作成される Alibaba Cloud リージョン。 | 文字列。 |
| クラスターがインストールされる既存のリソースグループの ID。空の場合、インストーラーはクラスターの新しいリソースグループを作成します。 | 文字列。 |
| クラスター用に作成されたすべての Alibaba Cloud リソースに適用する追加のキーと値。 | オブジェクト。 |
| クラスターをインストールする必要がある既存の VPC の ID。空の場合、インストーラーはクラスターの新しい VPC を作成します。 | 文字列。 |
| クラスターリソースが作成される既存の VSwitch の ID リスト。既存の VSwitch は、既存の VPC も使用している場合にのみ使用できます。空の場合、インストーラーはクラスター用の新しい VSwitch を作成します。 | 文字列リスト。 |
| コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ECS インスタンスの作成に使用する必要があるイメージ ID。設定されている場合、イメージ ID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ECS インスタンスの作成に使用される ECS インスタンスタイプ。例: | 文字列。 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方におけるシステムディスクのカテゴリー。例: |
文字列、たとえば ""、 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ギビバイト (GiB) 単位のシステムディスクのサイズ。最小値は | integer |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、使用可能なアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| クラスターの内部 API の DNS レコードを追加する既存のプライベートゾーンの ID。既存のプライベートゾーンは、既存の VPC も使用している場合にのみ使用できます。プライベートゾーンは、サブネットを含む VPC に関連付ける必要があります。プライベートゾーンを未設定のままにして、インストーラーがユーザーに代わってプライベートゾーンを作成すするようにします。 | 文字列。 |
4.4.4.5. Alibaba Cloud 用にカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル (install-config.yaml
) をカスタマイズして、クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定したり、必要なパラメーターの値を変更したりできます。
apiVersion: v1 baseDomain: alicloud-dev.devcluster.openshift.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled name: worker platform: {} replicas: 3 controlPlane: architecture: amd64 hyperthreading: Enabled name: master platform: {} replicas: 3 metadata: creationTimestamp: null name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: alibabacloud: defaultMachinePlatform: instanceType: ecs.g6.xlarge systemDiskCategory: cloud_efficiency systemDiskSize: 200 region: ap-southeast-1 resourceGroupID: rg-acfnw6j3hyai vpcID: vpc-0xifdjerdibmaqvtjob2b vswitchIDs: - vsw-0xi8ycgwc8wv5rhviwdq5 - vsw-0xiy6v3z2tedv009b4pz2 publish: External pullSecret: '{"auths": {"cloud.openshift.com": {"auth": ... }' sshKey: | ssh-rsa AAAA...
apiVersion: v1
baseDomain: alicloud-dev.devcluster.openshift.com
credentialsMode: Manual
compute:
- architecture: amd64
hyperthreading: Enabled
name: worker
platform: {}
replicas: 3
controlPlane:
architecture: amd64
hyperthreading: Enabled
name: master
platform: {}
replicas: 3
metadata:
creationTimestamp: null
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
alibabacloud:
defaultMachinePlatform:
instanceType: ecs.g6.xlarge
systemDiskCategory: cloud_efficiency
systemDiskSize: 200
region: ap-southeast-1
resourceGroupID: rg-acfnw6j3hyai
vpcID: vpc-0xifdjerdibmaqvtjob2b
vswitchIDs:
- vsw-0xi8ycgwc8wv5rhviwdq5
- vsw-0xiy6v3z2tedv009b4pz2
publish: External
pullSecret: '{"auths": {"cloud.openshift.com": {"auth": ... }'
sshKey: |
ssh-rsa AAAA...
- 1
- 必須。インストールプログラムにより、クラスター名の入力を求められます。
- 2
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされている値は
OVNKubernetes
とOpenShiftSDN
です。デフォルトの値はOVNkubernetes
です。 - 3
- オプション。独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプールのパラメーターを指定します。
- 4
- 必須。インストールプログラムにより、クラスターをデプロイするリージョンの入力を求められます。
- 5
- オプション。クラスターをインストールする必要がある既存のリソースグループを指定します。
- 7
- 必須。インストールプログラムは、プルシークレットの入力を求めます。
- 8
- オプション。インストールプログラムは、クラスター内のマシンへのアクセスに使用する SSH キー値の入力を求めます。
- 6
- オプション。これらは vswitchID 値の例です。
4.4.4.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: example.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: example.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
4.4.5. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
4.4.6. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
4.4.7. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
4.4.8. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
4.4.9. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
4.4.10. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
4.5. ネットワークをカスタマイズして Alibaba Cloud にクラスターをインストールする
OpenShift Container Platform 4.11 では、カスタマイズされたネットワーク設定オプションを使用して、Alibaba Cloud にクラスターをインストールできます。ネットワーク設定をカスタマイズすることにより、クラスターは環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、既存の MTU および VXLAN 設定と統合できます。
大半のネットワーク設定パラメーターはインストール時に設定する必要があり、実行中のクラスターで変更できるのは kubeProxy
設定パラメーターのみになります。
OpenShift Container Platform 上の Alibaba Cloud は、テクノロジープレビュー機能としてのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.5.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
- ドメインを登録 している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
ご使用の環境でクラウド Resource Access Management (RAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルのクレデンシャルシークレットを
kube-system
namespace に保存したくない場合は、Resource Access Management (RAM) 認証情報を手動で作成および維持 することができます。
4.5.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
4.5.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
4.5.4. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
4.5.5. ネットワーク設定フェーズ
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ネットワーク設定をカスタマイズできる 2 つのフェーズがあります。
- フェーズ 1
マニフェストファイルを作成する前に、
install-config.yaml
ファイルで以下のネットワーク関連のフィールドをカスタマイズできます。-
networking.networkType
-
networking.clusterNetwork
-
networking.serviceNetwork
networking.machineNetwork
これらのフィールドの詳細は、インストール設定パラメーター を参照してください。
注記優先される NIC が置かれている CIDR に一致する
networking.machineNetwork
を設定します。重要CIDR 範囲
172.17.0.0/16
は libVirt によって予約されています。この範囲、またはこの範囲と重複する範囲をクラスター内のネットワークに使用することはできません。
-
- フェーズ 2
-
openshift-install create manifests
を実行してマニフェストファイルを作成した後に、変更するフィールドのみでカスタマイズされた Cluster Network Operator マニフェストを定義できます。マニフェストを使用して、高度なネットワーク設定を指定できます。
フェーズ 2 で、install-config.yaml
ファイルのフェーズ 1 で指定した値を上書きすることはできません。ただし、フェーズ 2 ではクラスターネットワークプロバイダーをさらにカスタマイズできます。
4.5.5.1. インストール設定ファイルの作成
インストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
4.5.5.2. 必要なインストールマニフェストの生成
クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
手順
インストールプログラムが含まれているディレクトリーから次のコマンドを実行して、マニフェストを生成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<installation_directory>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。<1> `credrequests` is the directory where the list of `CredentialsRequest` objects is stored. This command creates the directory if it does not exist.
<1> `credrequests` is the directory where the list of `CredentialsRequest` objects is stored. This command creates the directory if it does not exist.
Copy to Clipboard Copied! 注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
4.5.5.3. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
4.5.5.3.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
4.5.5.3.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
4.5.5.3.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
このフィールドを 重要
フィールドの値が |
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
4.5.5.4. Alibaba Cloud 用にカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル (install-config.yaml
) をカスタマイズして、クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定したり、必要なパラメーターの値を変更したりできます。
apiVersion: v1 baseDomain: alicloud-dev.devcluster.openshift.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled name: worker platform: {} replicas: 3 controlPlane: architecture: amd64 hyperthreading: Enabled name: master platform: {} replicas: 3 metadata: creationTimestamp: null name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: alibabacloud: defaultMachinePlatform: instanceType: ecs.g6.xlarge systemDiskCategory: cloud_efficiency systemDiskSize: 200 region: ap-southeast-1 resourceGroupID: rg-acfnw6j3hyai vpcID: vpc-0xifdjerdibmaqvtjob2b vswitchIDs: - vsw-0xi8ycgwc8wv5rhviwdq5 - vsw-0xiy6v3z2tedv009b4pz2 publish: External pullSecret: '{"auths": {"cloud.openshift.com": {"auth": ... }' sshKey: | ssh-rsa AAAA...
apiVersion: v1
baseDomain: alicloud-dev.devcluster.openshift.com
credentialsMode: Manual
compute:
- architecture: amd64
hyperthreading: Enabled
name: worker
platform: {}
replicas: 3
controlPlane:
architecture: amd64
hyperthreading: Enabled
name: master
platform: {}
replicas: 3
metadata:
creationTimestamp: null
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
alibabacloud:
defaultMachinePlatform:
instanceType: ecs.g6.xlarge
systemDiskCategory: cloud_efficiency
systemDiskSize: 200
region: ap-southeast-1
resourceGroupID: rg-acfnw6j3hyai
vpcID: vpc-0xifdjerdibmaqvtjob2b
vswitchIDs:
- vsw-0xi8ycgwc8wv5rhviwdq5
- vsw-0xiy6v3z2tedv009b4pz2
publish: External
pullSecret: '{"auths": {"cloud.openshift.com": {"auth": ... }'
sshKey: |
ssh-rsa AAAA...
- 1
- 必須。インストールプログラムにより、クラスター名の入力を求められます。
- 2
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされている値は
OVNKubernetes
とOpenShiftSDN
です。デフォルトの値はOVNkubernetes
です。 - 3
- オプション。独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプールのパラメーターを指定します。
- 4
- 必須。インストールプログラムにより、クラスターをデプロイするリージョンの入力を求められます。
- 5
- オプション。クラスターをインストールする必要がある既存のリソースグループを指定します。
- 7
- 必須。インストールプログラムは、プルシークレットの入力を求めます。
- 8
- オプション。インストールプログラムは、クラスター内のマシンへのアクセスに使用する SSH キー値の入力を求めます。
- 6
- オプション。これらは vswitchID 値の例です。
4.5.5.5. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: example.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: example.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
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- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
4.5.6. Cluster Network Operator (CNO) の設定
クラスターネットワークの設定は、Cluster Network Operator (CNO) 設定の一部として指定され、cluster
という名前のカスタムリソース (CR) オブジェクトに保存されます。CR は operator.openshift.io
API グループの Network
API のフィールドを指定します。
CNO 設定は、Network.config.openshift.io
API グループの Network
API からクラスターのインストール時に以下のフィールドを継承し、これらのフィールドは変更できません。
clusterNetwork
- Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスプール。
serviceNetwork
- サービスの IP アドレスプール。
defaultNetwork.type
- OpenShift SDN または OVN-Kubernetes などのクラスターネットワークプロバイダー。
defaultNetwork
オブジェクトのフィールドを cluster
という名前の CNO オブジェクトに設定することにより、クラスターのクラスターネットワークプロバイダー設定を指定できます。
4.5.6.1. Cluster Network Operator 設定オブジェクト
Cluster Network Operator (CNO) のフィールドは以下の表で説明されています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
CNO オブジェクトの名前。この名前は常に |
|
| Pod ID アドレスの割り当て、サブネット接頭辞の長さのクラスター内の個別ノードへの割り当てに使用される IP アドレスのブロックを指定するリストです。以下に例を示します。 spec: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/19 hostPrefix: 23 - cidr: 10.128.32.0/19 hostPrefix: 23
マニフェストを作成する前に、このフィールドを |
|
| サービスの IP アドレスのブロック。OpenShift SDN および OVN-Kubernetes Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。以下に例を示します。 spec: serviceNetwork: - 172.30.0.0/14
マニフェストを作成する前に、このフィールドを |
|
| クラスターネットワークの Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーを設定します。 |
|
| このオブジェクトのフィールドは、kube-proxy 設定を指定します。OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーを使用している場合、kube-proxy 設定は機能しません。 |
defaultNetwork オブジェクト設定
defaultNetwork
オブジェクトの値は、以下の表で定義されます。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
注記 OpenShift Container Platform はデフォルトで、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーを使用します。 |
|
| このオブジェクトは OpenShift SDN クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。 |
|
| このオブジェクトは OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。 |
OpenShift SDN CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定
以下の表は、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
OpenShift SDN のネットワーク分離モードを設定します。デフォルト値は
|
|
| VXLAN オーバーレイネットワークの最大転送単位 (MTU)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。
クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも この値は、クラスターのインストール後は変更できません。 |
|
|
すべての VXLAN パケットに使用するポート。デフォルト値は 別の VXLAN ネットワークの一部である既存ノードと共に仮想化環境で実行している場合は、これを変更する必要がある可能性があります。たとえば、OpenShift SDN オーバーレイを VMware NSX-T 上で実行する場合は、両方の SDN が同じデフォルトの VXLAN ポート番号を使用するため、VXLAN の別のポートを選択する必要があります。
Amazon Web Services (AWS) では、VXLAN にポート |
OpenShift SDN 設定の例
defaultNetwork: type: OpenShiftSDN openshiftSDNConfig: mode: NetworkPolicy mtu: 1450 vxlanPort: 4789
defaultNetwork:
type: OpenShiftSDN
openshiftSDNConfig:
mode: NetworkPolicy
mtu: 1450
vxlanPort: 4789
OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定
以下の表は OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
| Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) オーバーレイネットワークの MTU (maximum transmission unit)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。
クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも |
|
|
すべての Geneve パケットに使用するポート。デフォルト値は |
|
| IPsec 暗号化を有効にするために空のオブジェクトを指定します。 |
|
| ネットワークポリシー監査ロギングをカスタマイズする設定オブジェクトを指定します。指定されていない場合は、デフォルトの監査ログ設定が使用されます。 |
|
| オプション: egress トラフィックのノードゲートウェイへの送信方法をカスタマイズするための設定オブジェクトを指定します。 注記 egress トラフィックの移行中は、Cluster Network Operator (CNO) が変更を正常にロールアウトするまで、ワークロードとサービストラフィックに多少の中断が発生することが予想されます。 |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
| integer |
ノードごとに毎秒生成されるメッセージの最大数。デフォルト値は、1 秒あたり |
| integer |
監査ログの最大サイズ (バイト単位)。デフォルト値は |
| string | 以下の追加の監査ログターゲットのいずれかになります。
|
| string |
RFC5424 で定義される |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
Pod からホストネットワークスタックへの egress トラフィックを送信するには、このフィールドを
このフィールドで、Open vSwitch ハードウェアオフロード機能との対話が可能になりました。このフィールドを |
IPsec が有効な OVN-Kubernetes 設定の例
defaultNetwork: type: OVNKubernetes ovnKubernetesConfig: mtu: 1400 genevePort: 6081 ipsecConfig: {}
defaultNetwork:
type: OVNKubernetes
ovnKubernetesConfig:
mtu: 1400
genevePort: 6081
ipsecConfig: {}
kubeProxyConfig オブジェクト設定
kubeProxyConfig
オブジェクトの値は以下の表で定義されます。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
注記
OpenShift Container Platform 4.3 以降で強化されたパフォーマンスの向上により、 |
|
|
kubeProxyConfig: proxyArguments: iptables-min-sync-period: - 0s
|
4.5.7. 高度なネットワーク設定の指定
クラスターネットワークプロバイダーに高度なネットワーク設定を使用し、クラスターを既存のネットワーク環境に統合することができます。高度なネットワーク設定は、クラスターのインストール前にのみ指定することができます。
インストールプロブラムで作成される OpenShift Container Platform マニフェストファイルを変更してネットワーク設定をカスタマイズすることは、サポートされていません。以下の手順のように、作成するマニフェストファイルを適用することがサポートされています。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成し、これに対する変更を完了している。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
は、クラスターのinstall-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-network-03-config.yml
という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:
Copy to Clipboard Copied! 以下の例のように、
cluster-network-03-config.yml
ファイルで、クラスターの高度なネットワーク設定を指定します。OpenShift SDN ネットワークプロバイダーに異なる VXLAN ポートを指定します。
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: openshiftSDNConfig: vxlanPort: 4800
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: openshiftSDNConfig: vxlanPort: 4800
Copy to Clipboard Copied! OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーの IPsec を有効にします。
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: ipsecConfig: {}
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: ipsecConfig: {}
Copy to Clipboard Copied! -
オプション:
manifests/cluster-network-03-config.yml
ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、Ignition 設定ファイルの作成時にmanifests/
ディレクトリーを使用します。
4.5.8. OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワークの設定
OVN-Kubernetes でハイブリッドネットワークを使用するようにクラスターを設定できます。これにより、異なるノードのネットワーク設定をサポートするハイブリッドクラスターが可能になります。たとえば、これはクラスター内の Linux ノードと Windows ノードの両方を実行するために必要です。
クラスターのインストール時に、OVN-Kubernetes を使用してハイブリッドネットワークを設定する必要があります。インストールプロセス後に、ハイブリッドネットワークに切り替えることはできません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルでnetworking.networkType
パラメーターのOVNKubernetes
を定義していること。詳細は、選択したクラウドプロバイダーでの OpenShift Container Platform ネットワークのカスタマイズの設定についてのインストールドキュメントを参照してください。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここでは、以下のようになります。
<installation_directory>
-
クラスターの
install-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-network-03-config.yml
という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。cat <<EOF > <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: EOF
$ cat <<EOF > <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: EOF
Copy to Clipboard Copied! ここでは、以下のようになります。
<installation_directory>
-
クラスターの
manifests/
ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。
cluster-network-03-config.yml
ファイルをエディターで開き、以下の例のようにハイブリッドネットワークで OVN-Kubernetes を設定します。ハイブリッドネットワーク設定の指定
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: hybridOverlayConfig: hybridClusterNetwork: - cidr: 10.132.0.0/14 hostPrefix: 23 hybridOverlayVXLANPort: 9898
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: hybridOverlayConfig: hybridClusterNetwork:
1 - cidr: 10.132.0.0/14 hostPrefix: 23 hybridOverlayVXLANPort: 9898
2 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 追加のオーバーレイネットワーク上のノードに使用される CIDR 設定を指定します。
hybridClusterNetwork
CIDR はclusterNetwork
CIDR と重複できません。 - 2
- 追加のオーバーレイネットワークのカスタム VXLAN ポートを指定します。これは、vSphere にインストールされたクラスターで Windows ノードを実行するために必要であり、その他のクラウドプロバイダー用に設定することはできません。カスタムポートには、デフォルトの
4789
ポートを除くいずれかのオープンポートを使用できます。この要件についての詳細は、Microsoft ドキュメントの Pod-to-pod connectivity between hosts is broken を参照してください。
注記Windows Server Long-Term Servicing Channel (LTSC): Windows Server 2019 は、カスタムの VXLAN ポートの選択をサポートしないため、カスタムの
hybridOverlayVXLANPort
値を持つクラスターではサポートされません。-
cluster-network-03-config.yml
ファイルを保存し、テキストエディターを終了します。 -
オプション:
manifests/cluster-network-03-config.yml
ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、クラスターの作成時にmanifests/
ディレクトリーを削除します。
4.5.9. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
4.5.10. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
4.5.11. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
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4.5.12. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
4.5.13. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
4.5.14. 次のステップ
- インストールを検証 します
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
4.6. Alibaba Cloud 上のクラスターを既存の VPC にインストールする
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、Alibaba Cloud Services 上の既存の Alibaba Virtual Private Cloud (VPC) にクラスターをインストールできます。インストールプログラムは必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングし、その後カスタマイズできます。VPC インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に 'install-config.yaml' ファイルのパラメーターを変更します。
OpenShift Container Platform インストール設定のスコープは意図的に狭められています。単純さを確保し、確実にインストールを実行できるように設計されているためです。インストールが完了した後にさらに多くの OpenShift Container Platform 設定タスクを実行することができます。
OpenShift Container Platform 上の Alibaba Cloud は、テクノロジープレビュー機能としてのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.6.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
- ドメインを登録 している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
ご使用の環境でクラウド Resource Access Management (RAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルのクレデンシャルシークレットを
kube-system
namespace に保存したくない場合は、Resource Access Management (RAM) 認証情報を手動で作成および維持 することができます。
4.6.2. カスタム VPC の使用
OpenShift Container Platform 4.11 では、Alibaba Cloud Platform の既存の Virtual Private Cloud (VPC) 内の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の Alibaba VPC にデプロイすることで、新しいアカウントの制限の制約を回避し、所属する組織の運用上の制約をより簡単に順守することができます。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。vSwitch を使用してネットワークを設定する必要があります。
4.6.2.1. VPC を使用するための要件
VPC CIDR ブロックとマシンネットワーク CIDR の組み合わせは、空であってはなりません。vSwitch はマシンネットワーク内にある必要があります。
インストールプログラムでは、次のコンポーネントは作成されません。
- VPC
- vSwitch
- ルートテーブル
- NAT ゲートウェイ
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
4.6.2.2. VPC 検証
指定した vSwitch が適切であることを確認するために、インストールプログラムは次のデータを確認します。
- 指定するすべての vSwitch が存在する必要があります。
- コントロールプレーンマシンとコンピュートマシンに 1 つ以上の vSwitch を提供しました。
- vSwitch の CIDR は、指定したマシン CIDR に属します。
4.6.2.3. パーミッションの区分
一部の個人は、クラウド内に他とは異なるリソースを作成できます。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成できる場合がありますが、VPC や vSwitch などのネットワーク関連のコンポーネントは作成できません。
4.6.2.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離は以下の方法で軽減されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体で許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
4.6.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
4.6.4. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
4.6.5. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
4.6.5.1. インストール設定ファイルの作成
Alibaba Cloud にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットとするプラットフォームとして alibabacloud を選択します。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
- クラスターの記述名を指定します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
クラスターを Alibaba Cloud にインストールするには、Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作する必要があります。
install-config.yaml
ファイルを変更して、credentialsMode
パラメーターをManual
に設定します。credentialsMode
がManual
に設定された install-config.yaml 設定ファイルの例apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual
1 compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
Copy to Clipboard Copied! - 1
- この行を追加して、
credentialsMode
をManual
に設定します。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
4.6.5.2. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
4.6.5.2.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
4.6.5.2.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
4.6.5.2.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
このフィールドを 重要
フィールドの値が |
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
4.6.5.2.4. 追加の Alibaba Cloud 設定パラメーター
Alibaba Cloud の追加の設定パラメーターは、以下の表で説明されています。alibabacloud
パラメーターは、Alibaba Cloud にインストールするときに使用される設定です。defaultMachinePlatform
パラメーターは、独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプール用に Alibaba Cloud にインストールするときに使用されるデフォルト設定です。
これらのパラメーターは、指定されているコンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方に適用されます。
定義されている場合、パラメーターcompute.platform.alibabacloud
および controlPlane.platform.alibabacloud
は、コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンの platform.alibabacloud.defaultMachinePlatform
設定をそれぞれ上書きします。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ECS インスタンスの作成に使用される imageID。ImageID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
InstanceType は、ECS インスタンスタイプを定義します。例: | 文字列。 |
|
システムディスクのカテゴリーを定義します。例: | 文字列。 |
| システムディスクのサイズをギビバイト (GiB) 単位で定義します。 | integer |
|
使用できるアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| ECS インスタンスの作成に使用される imageID。ImageID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
InstanceType は、ECS インスタンスタイプを定義します。例: | 文字列。 |
|
システムディスクのカテゴリーを定義します。例: | 文字列。 |
| システムディスクのサイズをギビバイト (GiB) 単位で定義します。 | integer |
|
使用できるアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| 必須。クラスターが作成される Alibaba Cloud リージョン。 | 文字列。 |
| クラスターがインストールされる既存のリソースグループの ID。空の場合、インストーラーはクラスターの新しいリソースグループを作成します。 | 文字列。 |
| クラスター用に作成されたすべての Alibaba Cloud リソースに適用する追加のキーと値。 | オブジェクト。 |
| クラスターをインストールする必要がある既存の VPC の ID。空の場合、インストーラーはクラスターの新しい VPC を作成します。 | 文字列。 |
| クラスターリソースが作成される既存の VSwitch の ID リスト。既存の VSwitch は、既存の VPC も使用している場合にのみ使用できます。空の場合、インストーラーはクラスター用の新しい VSwitch を作成します。 | 文字列リスト。 |
| コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ECS インスタンスの作成に使用する必要があるイメージ ID。設定されている場合、イメージ ID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ECS インスタンスの作成に使用される ECS インスタンスタイプ。例: | 文字列。 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方におけるシステムディスクのカテゴリー。例: |
文字列、たとえば ""、 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ギビバイト (GiB) 単位のシステムディスクのサイズ。最小値は | integer |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、使用可能なアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| クラスターの内部 API の DNS レコードを追加する既存のプライベートゾーンの ID。既存のプライベートゾーンは、既存の VPC も使用している場合にのみ使用できます。プライベートゾーンは、サブネットを含む VPC に関連付ける必要があります。プライベートゾーンを未設定のままにして、インストーラーがユーザーに代わってプライベートゾーンを作成すするようにします。 | 文字列。 |
4.6.5.3. Alibaba Cloud 用にカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル (install-config.yaml
) をカスタマイズして、クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定したり、必要なパラメーターの値を変更したりできます。
apiVersion: v1 baseDomain: alicloud-dev.devcluster.openshift.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled name: worker platform: {} replicas: 3 controlPlane: architecture: amd64 hyperthreading: Enabled name: master platform: {} replicas: 3 metadata: creationTimestamp: null name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: alibabacloud: defaultMachinePlatform: instanceType: ecs.g6.xlarge systemDiskCategory: cloud_efficiency systemDiskSize: 200 region: ap-southeast-1 resourceGroupID: rg-acfnw6j3hyai vpcID: vpc-0xifdjerdibmaqvtjob2b vswitchIDs: - vsw-0xi8ycgwc8wv5rhviwdq5 - vsw-0xiy6v3z2tedv009b4pz2 publish: External pullSecret: '{"auths": {"cloud.openshift.com": {"auth": ... }' sshKey: | ssh-rsa AAAA...
apiVersion: v1
baseDomain: alicloud-dev.devcluster.openshift.com
credentialsMode: Manual
compute:
- architecture: amd64
hyperthreading: Enabled
name: worker
platform: {}
replicas: 3
controlPlane:
architecture: amd64
hyperthreading: Enabled
name: master
platform: {}
replicas: 3
metadata:
creationTimestamp: null
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
alibabacloud:
defaultMachinePlatform:
instanceType: ecs.g6.xlarge
systemDiskCategory: cloud_efficiency
systemDiskSize: 200
region: ap-southeast-1
resourceGroupID: rg-acfnw6j3hyai
vpcID: vpc-0xifdjerdibmaqvtjob2b
vswitchIDs:
- vsw-0xi8ycgwc8wv5rhviwdq5
- vsw-0xiy6v3z2tedv009b4pz2
publish: External
pullSecret: '{"auths": {"cloud.openshift.com": {"auth": ... }'
sshKey: |
ssh-rsa AAAA...
- 1
- 必須。インストールプログラムにより、クラスター名の入力を求められます。
- 2
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされている値は
OVNKubernetes
とOpenShiftSDN
です。デフォルトの値はOVNkubernetes
です。 - 3
- オプション。独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプールのパラメーターを指定します。
- 4
- 必須。インストールプログラムにより、クラスターをデプロイするリージョンの入力を求められます。
- 5
- オプション。クラスターをインストールする必要がある既存のリソースグループを指定します。
- 7
- 必須。インストールプログラムは、プルシークレットの入力を求めます。
- 8
- オプション。インストールプログラムは、クラスター内のマシンへのアクセスに使用する SSH キー値の入力を求めます。
- 6
- オプション。これらは vswitchID 値の例です。
4.6.5.4. 必要なインストールマニフェストの生成
クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
手順
インストールプログラムが含まれているディレクトリーから次のコマンドを実行して、マニフェストを生成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<installation_directory>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
4.6.5.5. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージを取得します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE --file="/usr/bin/ccoctl" -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE --file="/usr/bin/ccoctl" -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! 次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl
$ chmod 775 ccoctl
Copy to Clipboard Copied!
検証
ccoctl
を使用する準備ができていることを確認するには、次のコマンドを実行してヘルプファイルを表示します。ccoctl --help
$ ccoctl --help
Copy to Clipboard Copied! ccoctl --help
の出力OpenShift credentials provisioning tool Usage: ccoctl [command] Available Commands: alibabacloud Manage credentials objects for alibaba cloud aws Manage credentials objects for AWS cloud gcp Manage credentials objects for Google cloud help Help about any command ibmcloud Manage credentials objects for IBM Cloud nutanix Manage credentials objects for Nutanix Flags: -h, --help help for ccoctl Use "ccoctl [command] --help" for more information about a command.
OpenShift credentials provisioning tool Usage: ccoctl [command] Available Commands: alibabacloud Manage credentials objects for alibaba cloud aws Manage credentials objects for AWS cloud gcp Manage credentials objects for Google cloud help Help about any command ibmcloud Manage credentials objects for IBM Cloud nutanix Manage credentials objects for Nutanix Flags: -h, --help help for ccoctl Use "ccoctl [command] --help" for more information about a command.
Copy to Clipboard Copied!
4.6.5.6. ccoctl ツールを使用した OpenShift Container Platform コンポーネントのクレデンシャルの作成
OpenShift Container Platform Cloud Credential Operator (CCO) ユーティリティーを使用して、Alibaba Cloud RAM ユーザーとクラスター内コンポーネントごとのポリシーの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - OpenShift Container Platform クラスターを作成するための十分な権限を持つ RAM ユーザーを作成している。
-
その RAM ユーザーの AccessKeyID (
access_key_id
) と AccessKeySecret (access_key_secret
) をローカルコンピューターの~/.alibabacloud/credentials
ファイル に追加しました。
手順
以下のコマンドを実行して、
$RELEASE_IMAGE
変数を設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ $RELEASE_IMAGE
$ oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \
1 $RELEASE_IMAGE
Copy to Clipboard Copied! - 1
credrequests
は、CredentialsRequest
オブジェクトのリストが格納されるディレクトリーです。ディレクトリーが存在しない場合、このコマンドはディレクトリーを作成します。
注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
クラスターでクラスター機能を使用して 1 つ以上のオプションコンポーネントを無効にする場合は、無効なコンポーネントの
CredentialsRequest
カスタムリソースを削除します。Alibaba Cloud 上の OpenShift Container Platform 4.12 の
credrequests
ディレクトリーの内容の例0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml
1 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml
2 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml
3 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
4 Copy to Clipboard Copied! ccoctl
ツールを使用して、credrequests
ディレクトリーですべてのCredentialsRequest
オブジェクトを処理します。ツールを使用するには、次のコマンドを実行します。
ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
$ ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
-
<name>
は、追跡用に作成されたクラウドリソースにタグを付けるために使用される名前です。 -
<alibaba_region>
は、クラウドリソースが作成される Alibaba Cloud リージョンです。 -
<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests
は、コンポーネントCredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーです。 -
<path_to_ccoctl_output_dir>
は、生成されたコンポーネントクレデンシャルシークレットが配置されるディレクトリーです。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。出力例
2022/02/11 16:18:26 Created RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:27 Ready for creating new ram policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy 2022/02/11 16:18:27 RAM policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has created 2022/02/11 16:18:28 Policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has attached on user user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Created access keys for RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Saved credentials configuration to: user1-alicloud/manifests/openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml ...
2022/02/11 16:18:26 Created RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:27 Ready for creating new ram policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy 2022/02/11 16:18:27 RAM policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has created 2022/02/11 16:18:28 Policy user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-policy-policy has attached on user user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Created access keys for RAM User: user1-alicloud-openshift-machine-api-alibabacloud-credentials 2022/02/11 16:18:29 Saved credentials configuration to: user1-alicloud/manifests/openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml ...
Copy to Clipboard Copied! 注記RAM ユーザーは、同時に最大 2 つの AccessKey を持つことができます。
ccoctl alibabacloud create-ram-users
を 3 回以上実行すると、以前に生成されたマニフェストシークレットが古くなり、新しく生成されたシークレットを再適用する必要があります。-
OpenShift Container Platform シークレットが作成されていることを確認します。
ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! 出力例:
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
Copy to Clipboard Copied! RAM ユーザーとポリシーが Alibaba Cloud にクエリーを実行して作成されていることを確認できます。詳細については、RAM ユーザーとポリシーのリスト表示に関する Alibaba Cloud のドキュメントを参照してください。
生成されたクレデンシャルファイルをターゲットマニフェストディレクトリーにコピーします。
cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
$ cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<path_to_ccoctl_output_dir>
-
ccoctl alibabacloud create-ram-users
コマンドによって作成されるディレクトリーを指定します。 <path_to_installation_dir>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
4.6.6. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
4.6.7. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
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4.6.8. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
4.6.9. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
4.6.10. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
4.6.11. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
4.7. Alibaba Cloud でのクラスターのアンインストール
Alibaba Cloud にデプロイしたクラスターを削除できます。
4.7.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターの削除
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターは、クラウドから削除できます。
アンインストール後に、とくにユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) クラスターで適切に削除されていないリソースがあるかどうかについて、クラウドプロバイダーを確認します。インストーラーが作成されなかったり、インストーラーがアクセスできない場合には、リソースがある可能性があります。
前提条件
- クラスターをデプロイするために使用したインストールプログラムのコピーがあります。
- クラスター作成時にインストールプログラムが生成したファイルがあります。
手順
クラスターのインストールに使用したコンピューターで、インストールプログラムを含むディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
./openshift-install destroy cluster \ --dir <installation_directory> --log-level info
$ ./openshift-install destroy cluster \ --dir <installation_directory> --log-level info
1 2 Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターのクラスター定義ファイルが含まれるディレクトリーを指定する必要があります。クラスターを削除するには、インストールプログラムでこのディレクトリーにある
metadata.json
ファイルが必要になります。-
オプション:
<installation_directory>
ディレクトリーおよび OpenShift Container Platform インストールプログラムを削除します。
第5章 AWS へのインストール
5.1. AWS へのインストールの準備
5.1.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
5.1.2. OpenShift Container Platform OpenStack の AWS へのインストールについての要件
OpenShift Container Platform を Amazon Web Services (AWS) にインストールする前に、AWS アカウントを作成する必要があります。アカウント、アカウントの制限、アカウントのパーミッション、IAM ユーザーセットアップ、およびサポートされている AWS リージョンの設定についての詳細は、AWS アカウントの設定 を参照してください。
ご使用の環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、Amazon Web Services Security Token Service (AWS STS) を使用するための Cloud Credential Operator (CCO) の設定 を含む、他のオプションについて AWS の IAM の手動作成 を参照してください。
5.1.3. AWS に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択
OpenShift Container Platform をインストーラーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform は、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
インストーラーおよびユーザーによってプロビジョニングされるインストールプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。
5.1.3.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのクラスターのインストール
以下の方法のいずれかを使用して、OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる AWS インフラストラクチャーに、クラスターをインストールできます。
- クラスターの AWS へのクイックインストール: OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる AWS インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。デフォルトの設定オプションを使用して、クラスターを迅速にインストールできます。
- カスタマイズされたクラスターの AWS へのインストール: インストールプログラムがプロビジョニングする AWS インフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、インストールの段階で一部のカスタマイズを適用できるようにします。その他の数多くのカスタマイズオプションは、インストール後 に利用できます。
- ネットワークのカスタマイズを使用したクラスターの AWS へのインストール: インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- ネットワークが制限された環境での AWS へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを使用して、インストーラーでプロビジョニングされる AWS インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。この方法を使用して、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにアクティブなインターネット接続を必要としないクラスターをインストールできます。
- クラスターの既存の Virtual Private Cloud へのインストール: OpenShift Container Platform を既存の AWS Virtual Private Cloud (VPC) にインストールできます。このインストール方法は、新規アカウントまたはインフラストラクチャーを作成する際の制限など、会社のガイドラインによる制約がある場合に使用できます。
- プライベートクラスターの既存の VPC へのインストール: プライベートクラスターを既存の AWS VPC にインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
- クラスターの AWS の government またはシークレットリージョンへのインストール: OpenShift Container Platform は、機密ワークロードをクラウドで実行する必要のある連邦、州、地方の米国の各種の政府機関、請負業者、教育機関、およびその他の米国の顧客向けに設計されている AWS リージョンにデプロイできます。
5.1.3.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのクラスターのインストール
以下の方法のいずれかを使用して、独自にプロビジョニングする AWS インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。
- クラスターの各自でプロビジョニングする AWS インフラストラクチャーへのインストール: OpenShift Container Platform を、プロビジョニングする AWS インフラストラクチャーにインストールできます。提供される CloudFormation テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform インストールに必要な各コンポーネントを表す AWS リソースのスタックを作成できます。
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したネットワークが制限された環境での AWS へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを使用して、独自に提供する AWS インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。この方法を使用して、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにアクティブなインターネット接続を必要としないクラスターをインストールできます。また、このインストール方法を使用して、クラスターが外部コンテンツに対する組織の制御の条件を満たすコンテナーイメージのみを使用するようにすることもできます。ミラーリングされたコンテンツを使用して OpenShift Container Platform をインストールすることは可能ですが、クラスターが AWS API を使用するにはインターネットへのアクセスが必要です。
5.1.4. 次のステップ
5.2. AWS アカウントの設定
OpenShift Container Platform をインストールする前に、Amazon Web Services (AWS) アカウントを設定する必要があります。
5.2.1. Route 53 の設定
OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Amazon Web Services (AWS) アカウントに、Route 53 サービスの専用のパブリックホストゾーンが必要になります。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。Route 53 サービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスターの DNS 解決および名前検索を提供します。
手順
ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、AWS または他のソースから新規のものを取得できます。
注記AWS で新規ドメインを購入する場合、関連する DNS の変更が伝播するのに時間がかかります。AWS 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、AWS ドキュメントの Registering Domain Names Using Amazon Route 53 を参照してください。
- 既存のドメインおよびレジストラーを使用している場合、その DNS を AWS に移行します。AWS ドキュメントの Making Amazon Route 53 the DNS Service for an Existing Domain を参照してください。
ドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成します。AWS ドキュメントの Creating a Public Hosted Zone を参照してください。
openshiftcorp.com
などのルートドメインや、clusters.openshiftcorp.com
などのサブドメインを使用します。- ホストゾーンレコードから新規の権威ネームサーバーを抽出します。AWS ドキュメントの Getting the Name Servers for a Public Hosted Zone を参照してください。
- ドメインが使用する AWS Route 53 ネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。たとえば、別のアカウントを使用してドメインを Route 53 サービスに登録している場合は、AWS ドキュメントの Adding or Changing Name Servers or Glue Records のトピックを参照してください。
- サブドメインを使用している場合は、その委任レコードを親ドメインに追加します。これにより、サブドメインの Amazon Route 53 の責任が付与されます。親ドメインの DNS プロバイダーによって要約された委任手順に従います。ハイレベルの手順の例については、AWS ドキュメントの Creating a subdomain that uses Amazon Route 53 as the DNS service without migrating the parent domain を参照してください。
5.2.1.1. AWS Route 53 の Ingress Operator エンドポイント設定
Amazon Web Services (AWS) GovCloud (US) US-West または US-East リージョンのいずれかにインストールする場合、Ingress Operator は Route53 およびタグ付けする API クライアントに us-gov-west-1
リージョンを使用します。
Ingress Operator は、タグ付けするエンドポイントが 文字列 'us-gov-east-1' を含むように設定される場合、タグ付けする API エンドポイントとして https://tagging.us-gov-west-1.amazonaws.com
を使用します。
AWS GovCloud (US) エンドポイントについての詳細は、GovCloud (US) についての AWS ドキュメントの Service Endpoints を参照してください。
us-gov-east-1
リージョンにインストールする場合、プライベート、非接続インストールは AWS GovCloud ではサポートされません。
Route 53 設定の例
platform: aws: region: us-gov-west-1 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://ec2.us-gov-west-1.amazonaws.com - name: elasticloadbalancing url: https://elasticloadbalancing.us-gov-west-1.amazonaws.com - name: route53 url: https://route53.us-gov.amazonaws.com - name: tagging url: https://tagging.us-gov-west-1.amazonaws.com
platform:
aws:
region: us-gov-west-1
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://ec2.us-gov-west-1.amazonaws.com
- name: elasticloadbalancing
url: https://elasticloadbalancing.us-gov-west-1.amazonaws.com
- name: route53
url: https://route53.us-gov.amazonaws.com
- name: tagging
url: https://tagging.us-gov-west-1.amazonaws.com
- 1
- Route 53 は、AWS GovCloud (US) リージョンの両方で
https://route53.us-gov.amazonaws.com
にデフォルト設定されます。 - 2
- US-West リージョンのみにタグ付けするためのエンドポイントがあります。クラスターが別のリージョンにある場合は、このパラメーターを省略します。
5.2.2. AWS アカウントの制限
OpenShift Container Platform クラスターは数多くの Amazon Web Services (AWS) コンポーネントを使用し、デフォルトの サービス制限 は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えます。特定のクラスター設定を使用し、クラスターを特定の AWS リージョンにデプロイするか、アカウントを使用して複数のクラスターを実行する場合、AWS アカウントの追加リソースを要求することが必要になる場合があります。
以下の表は、OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび実行機能に影響を与える可能性のある AWS コンポーネントの制限を要約しています。
コンポーネント | デフォルトで利用できるクラスターの数 | デフォルトの AWS の制限 | 説明 |
---|---|---|---|
インスタンスの制限 | 変動あり。 | 変動あり。 | デフォルトで、各クラスターは以下のインスタンスを作成します。
これらのインスタンスタイプの数は、新規アカウントのデフォルト制限内の値です。追加のワーカーノードをデプロイし、自動スケーリングを有効にし、大規模なワークロードをデプロイするか、異なるインスタンスタイプを使用するには、アカウントの制限を見直し、クラスターが必要なマシンをデプロイできることを確認します。
ほとんどのリージョンでは、ワーカーマシンは |
Elastic IP (EIP) | 0 - 1 | アカウントごとに 5 つの EIP | クラスターを高可用性設定でプロビジョニングするために、インストールプログラムはそれぞれの リージョン内のアベイラビリティーゾーン にパブリックおよびプライベートのサブネットを作成します。各プライベートサブネットには NAT ゲートウェイ が必要であり、各 NAT ゲートウェイには別個の Elastic IP が必要です。AWS リージョンマップ を確認して、各リージョンにあるアベイラビリティーゾーンの数を判別します。デフォルトの高可用性を利用するには、少なくとも 3 つのアベイラビリティーゾーンがあるリージョンにクラスターをインストールします。アベイラビリティーゾーンが 6 つ以上あるリージョンにクラスターをインストールするには、EIP 制限を引き上げる必要があります。 重要
|
Virtual Private Cloud (VPC) | 5 | リージョンごとに 5 つの VPC | 各クラスターは独自の VPC を作成します。 |
Elastic Load Balancing (ELB/NLB) | 3 | リージョンごとに 20 |
デフォルトで、各クラスターは、マスター API サーバーの内部および外部のネットワークロードバランサーおよびルーターの単一の Classic Elastic Load Balancer を作成します。追加の Kubernetes |
NAT ゲートウェイ | 5 | アベイラビリティゾーンごとに 5 つ | クラスターは各アベイラビリティーゾーンに 1 つの NAT ゲートウェイをデプロイします。 |
Elastic Network Interface (ENI) | 12 以上 | リージョンごとに 350 |
デフォルトのインストールは 21 の ENI を作成し、リージョンの各アベイラビリティーゾーンに 1 つの ENI を作成します。たとえば、 クラスターの使用量やデプロイされたワークロード別に作成された追加のマシンや ELB ロードバランサーに対して、追加の ENI が作成されます。 |
VPC ゲートウェイ | 20 | アカウントごとに 20 | 各クラスターは、S3 アクセス用の単一の VPC ゲートウェイを作成します。 |
S3 バケット | 99 | アカウントごとに 100 バケット | インストールプロセスでは 1 つの一時的なバケットを作成し、各クラスターのレジストリーコンポーネントがバケットを作成するため、AWS アカウントごとに 99 の OpenShift Container Platform クラスターのみを作成できます。 |
セキュリティーグループ | 250 | アカウントごとに 2,500 | 各クラスターは、10 の個別のセキュリティーグループを作成します。 |
5.2.3. IAM ユーザーに必要な AWS パーミッション
ベースクラスターリソースを削除するには、IAM ユーザーが領域 us-east-1
にアクセス許可 tag:GetResources
を持っている必要があります。AWS API 要件の一部として、OpenShift Container Platform インストールプログラムはこのリージョンでさまざまなアクションを実行します。
AdministratorAccess
ポリシーを、Amazon Web Services (AWS) で作成する IAM ユーザーに割り当てる場合、そのユーザーには必要なパーミッションすべてを付与します。OpenShift Container Platform クラスターのすべてのコンポーネントをデプロイするために、IAM ユーザーに以下のパーミッションが必要になります。
例5.1 インストールに必要な EC2 パーミッション
-
ec2:AuthorizeSecurityGroupEgress
-
ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress
-
ec2:CopyImage
-
ec2:CreateNetworkInterface
-
ec2:AttachNetworkInterface
-
ec2:CreateSecurityGroup
-
ec2:CreateTags
-
ec2:CreateVolume
-
ec2:DeleteSecurityGroup
-
ec2:DeleteSnapshot
-
ec2:DeleteTags
-
ec2:DeregisterImage
-
ec2:DescribeAccountAttributes
-
ec2:DescribeAddresses
-
ec2:DescribeAvailabilityZones
-
ec2:DescribeDhcpOptions
-
ec2:DescribeImages
-
ec2:DescribeInstanceAttribute
-
ec2:DescribeInstanceCreditSpecifications
-
ec2:DescribeInstances
-
ec2:DescribeInstanceTypes
-
ec2:DescribeInternetGateways
-
ec2:DescribeKeyPairs
-
ec2:DescribeNatGateways
-
ec2:DescribeNetworkAcls
-
ec2:DescribeNetworkInterfaces
-
ec2:DescribePrefixLists
-
ec2:DescribeRegions
-
ec2:DescribeRouteTables
-
ec2:DescribeSecurityGroups
-
ec2:DescribeSubnets
-
ec2:DescribeTags
-
ec2:DescribeVolumes
-
ec2:DescribeVpcAttribute
-
ec2:DescribeVpcClassicLink
-
ec2:DescribeVpcClassicLinkDnsSupport
-
ec2:DescribeVpcEndpoints
-
ec2:DescribeVpcs
-
ec2:GetEbsDefaultKmsKeyId
-
ec2:ModifyInstanceAttribute
-
ec2:ModifyNetworkInterfaceAttribute
-
ec2:RevokeSecurityGroupEgress
-
ec2:RevokeSecurityGroupIngress
-
ec2:RunInstances
-
ec2:TerminateInstances
例5.2 インストール時のネットワークリソースの作成に必要なパーミッション
-
ec2:AllocateAddress
-
ec2:AssociateAddress
-
ec2:AssociateDhcpOptions
-
ec2:AssociateRouteTable
-
ec2:AttachInternetGateway
-
ec2:CreateDhcpOptions
-
ec2:CreateInternetGateway
-
ec2:CreateNatGateway
-
ec2:CreateRoute
-
ec2:CreateRouteTable
-
ec2:CreateSubnet
-
ec2:CreateVpc
-
ec2:CreateVpcEndpoint
-
ec2:ModifySubnetAttribute
-
ec2:ModifyVpcAttribute
既存の VPC を使用する場合、アカウントではネットワークリソースの作成にこれらのパーミッションを必要としません。
例5.3 インストールに必要な Elastic Load Balancing (ELB) のパーミッション
-
elasticloadbalancing:AddTags
-
elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets
-
elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners
-
elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DescribeInstanceHealth
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers
-
elasticloadbalancing:DescribeTags
-
elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener
例5.4 インストールに必要な Elastic Load Balancing (ELBv2) のパーミッション
-
elasticloadbalancing:AddTags
-
elasticloadbalancing:CreateListener
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:CreateTargetGroup
-
elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DeregisterTargets
-
elasticloadbalancing:DescribeListeners
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers
-
elasticloadbalancing:DescribeTargetGroupAttributes
-
elasticloadbalancing:DescribeTargetHealth
-
elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup
-
elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes
-
elasticloadbalancing:RegisterTargets
例5.5 インストールに必要な IAM パーミッション
-
iam:AddRoleToInstanceProfile
-
iam:CreateInstanceProfile
-
iam:CreateRole
-
iam:DeleteInstanceProfile
-
iam:DeleteRole
-
iam:DeleteRolePolicy
-
iam:GetInstanceProfile
-
iam:GetRole
-
iam:GetRolePolicy
-
iam:GetUser
-
iam:ListInstanceProfilesForRole
-
iam:ListRoles
-
iam:ListUsers
-
iam:PassRole
-
iam:PutRolePolicy
-
iam:RemoveRoleFromInstanceProfile
-
iam:SimulatePrincipalPolicy
-
iam:TagRole
AWS アカウントに Elastic Load Balancer (ELB) を作成していない場合、IAM ユーザーには iam:CreateServiceLinkedRole
パーミッションも必要です。
例5.6 インストールに必要な Route 53 パーミッション
-
route53:ChangeResourceRecordSets
-
route53:ChangeTagsForResource
-
route53:CreateHostedZone
-
route53:DeleteHostedZone
-
route53:GetChange
-
route53:GetHostedZone
-
route53:ListHostedZones
-
route53:ListHostedZonesByName
-
route53:ListResourceRecordSets
-
route53:ListTagsForResource
-
route53:UpdateHostedZoneComment
例5.7 インストールに必要な S3 パーミッション
-
s3:CreateBucket
-
s3:DeleteBucket
-
s3:GetAccelerateConfiguration
-
s3:GetBucketAcl
-
s3:GetBucketCors
-
s3:GetBucketLocation
-
s3:GetBucketLogging
-
s3:GetBucketPolicy
-
s3:GetBucketObjectLockConfiguration
-
s3:GetBucketReplication
-
s3:GetBucketRequestPayment
-
s3:GetBucketTagging
-
s3:GetBucketVersioning
-
s3:GetBucketWebsite
-
s3:GetEncryptionConfiguration
-
s3:GetLifecycleConfiguration
-
s3:GetReplicationConfiguration
-
s3:ListBucket
-
s3:PutBucketAcl
-
s3:PutBucketTagging
-
s3:PutEncryptionConfiguration
例5.8 クラスター Operator が必要とする S3 パーミッション
-
s3:DeleteObject
-
s3:GetObject
-
s3:GetObjectAcl
-
s3:GetObjectTagging
-
s3:GetObjectVersion
-
s3:PutObject
-
s3:PutObjectAcl
-
s3:PutObjectTagging
例5.9 ベースクラスターリソースの削除に必要なパーミッション
-
autoscaling:DescribeAutoScalingGroups
-
ec2:DeletePlacementGroup
-
ec2:DeleteNetworkInterface
-
ec2:DeleteVolume
-
elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup
-
elasticloadbalancing:DescribeTargetGroups
-
iam:DeleteAccessKey
-
iam:DeleteUser
-
iam:ListAttachedRolePolicies
-
iam:ListInstanceProfiles
-
iam:ListRolePolicies
-
iam:ListUserPolicies
-
s3:DeleteObject
-
s3:ListBucketVersions
-
tag:GetResources
例5.10 ネットワークリソースの削除に必要なパーミッション
-
ec2:DeleteDhcpOptions
-
ec2:DeleteInternetGateway
-
ec2:DeleteNatGateway
-
ec2:DeleteRoute
-
ec2:DeleteRouteTable
-
ec2:DeleteSubnet
-
ec2:DeleteVpc
-
ec2:DeleteVpcEndpoints
-
ec2:DetachInternetGateway
-
ec2:DisassociateRouteTable
-
ec2:ReleaseAddress
-
ec2:ReplaceRouteTableAssociation
既存の VPC を使用する場合、アカウントではネットワークリソースの削除にこれらのパーミッションを必要としません。代わりに、アカウントではネットワークリソースの削除に tag:UntagResources
パーミッションのみが必要になります。
例5.11 共有インスタンスロールが割り当てられたクラスターを削除するために必要なパーミッション
-
iam:UntagRole
例5.12 マニフェストの作成に必要な追加の IAM および S3 パーミッション
-
iam:DeleteAccessKey
-
iam:DeleteUser
-
iam:DeleteUserPolicy
-
iam:GetUserPolicy
-
iam:ListAccessKeys
-
iam:PutUserPolicy
-
iam:TagUser
-
s3:PutBucketPublicAccessBlock
-
s3:GetBucketPublicAccessBlock
-
s3:PutLifecycleConfiguration
-
s3:HeadBucket
-
s3:ListBucketMultipartUploads
-
s3:AbortMultipartUpload
クラウドプロバイダーのクレデンシャルをミントモードで管理している場合に、IAM ユーザーには iam:CreateAccessKey
と iam:CreateUser
権限も必要です。
例5.13 インスタンスのオプションのパーミッションおよびインストールのクォータチェック
-
ec2:DescribeInstanceTypeOfferings
-
servicequotas:ListAWSDefaultServiceQuotas
5.2.4. IAM ユーザーの作成
各 Amazon Web Services (AWS) アカウントには、アカウントの作成に使用するメールアドレスに基づく root ユーザーアカウントが含まれます。これは高度な権限が付与されたアカウントであり、初期アカウントにのみ使用し、請求設定また初期のユーザーセットの作成およびアカウントのセキュリティー保護のために使用することが推奨されています。
OpenShift Container Platform をインストールする前に、セカンダリー IAM 管理ユーザーを作成します。AWS ドキュメントの Creating an IAM User in Your AWS Account 手順を実行する際に、以下のオプションを設定します。
手順
-
IAM ユーザー名を指定し、
Programmatic access
を選択します。 AdministratorAccess
ポリシーを割り当て、アカウントにクラスターを作成するために十分なパーミッションがあることを確認します。このポリシーはクラスターに対し、各 OpenShift Container Platform コンポーネントに認証情報を付与する機能を提供します。クラスターはコンポーネントに対し、それらが必要とする認証情報のみを付与します。注記必要なすべての AWS パーミッションを付与し、これをユーザーに割り当てるポリシーを作成することは可能ですが、これは優先されるオプションではありません。クラスターには追加の認証情報を個別コンポーネントに付与する機能がないため、同じ認証情報がすべてのコンポーネントによって使用されます。
- オプション: タグを割り当て、メタデータをユーザーに追加します。
-
指定したユーザー名に
AdministratorAccess
ポリシーが付与されていることを確認します。 アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーの値を記録します。ローカルマシンをインストールプログラムを実行するように設定する際にこれらの値を使用する必要があります。
重要クラスターのデプロイ時に、マルチファクター認証デバイスの使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用して AWS に対する認証を行うことはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、キーをベースとした有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。
5.2.5. IAM ポリシーと AWS 認証
デフォルトでは、インストールプログラムは、ブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートインスタンスのインスタンスプロファイルを作成し、クラスターの動作に必要な権限を付与します。
ただし、独自の IAM ロールを作成して、インストールプロセスの一部として指定できます。クラスターをデプロイするため、またはインストール後にクラスターを管理するために、独自のロールを指定する必要がある場合があります。以下に例を示します。
- 組織のセキュリティーポリシーでは、より制限的なアクセス許可セットを使用してクラスターをインストールする必要があります。
- インストール後、クラスターは、追加サービスへのアクセスを必要とする Operator で設定されます。
独自の IAM ロールを指定する場合は、次の手順を実行できます。
- デフォルトのポリシーから始めて、必要に応じて調整します。詳細については、「IAM インスタンスプロファイルのデフォルトのアクセス許可」を参照してください。
- AWS IAM Access Analyzer (Identity and Access Management Access Analyzer) を使用して、クラスターのアクティビティーに基づくポリシーテンプレートを作成します。詳細は、「AWS IAM Analyzer を使用してポリシーテンプレートの作成」を参照してください。
5.2.5.1. IAM インスタンスプロファイルのデフォルトのアクセス許可
デフォルトでは、インストールプログラムは、ブートストラップ、コントロールプレーン、およびワーカーインスタンスの IAM インスタンスプロファイルを作成し、クラスターの動作に必要な権限を付与します。
次のリストでは、コントロールプレーンとコンピュートマシンのデフォルトのアクセス許可を指定します。
例5.14 コントロールプレーンインスタンスのプロファイル向けデフォルト IAM ロールのパーミッション
-
ec2:AttachVolume
-
ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress
-
ec2:CreateSecurityGroup
-
ec2:CreateTags
-
ec2:CreateVolume
-
ec2:DeleteSecurityGroup
-
ec2:DeleteVolume
-
ec2:Describe*
-
ec2:DetachVolume
-
ec2:ModifyInstanceAttribute
-
ec2:ModifyVolume
-
ec2:RevokeSecurityGroupIngress
-
elasticloadbalancing:AddTags
-
elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets
-
elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:CreateListener
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerPolicy
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners
-
elasticloadbalancing:CreateTargetGroup
-
elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck
-
elasticloadbalancing:DeleteListener
-
elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancerListeners
-
elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup
-
elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DeregisterTargets
-
elasticloadbalancing:Describe*
-
elasticloadbalancing:DetachLoadBalancerFromSubnets
-
elasticloadbalancing:ModifyListener
-
elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup
-
elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes
-
elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:RegisterTargets
-
elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesForBackendServer
-
elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener
-
kms:DescribeKey
例5.15 コンピュートインスタンスプロファイル向けデフォルト IAM ロールのパーミッション
-
ec2:DescribeInstances
-
ec2:DescribeRegions
5.2.5.2. 既存の IAM ロールの指定
インストールプログラムがデフォルトのアクセス許可で IAM インスタンスプロファイルを作成できるようにする代わりに、install-config.yaml
ファイルを使用して、コントロールプレーンとコンピュートインスタンスの既存の IAM ロールを指定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。
手順
コントロールプレーンマシンの既存のロールで
compute.platform.aws.iamRole
を更新します。コンピュートインスタンスの IAM ロールを含む
install-config.yaml
ファイルのサンプルcompute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: iamRole: ExampleRole
compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: iamRole: ExampleRole
Copy to Clipboard Copied! コンピュートマシンの既存のロールで
controlPlane.platform.aws.iamRole
を更新します。コントロールプレーンインスタンスの IAM ロールを含む
install-config.yaml
ファイルのサンプルcontrolPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: iamRole: ExampleRole
controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: iamRole: ExampleRole
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform クラスターのインストール時に参照します。
5.2.5.3. AWS IAM Analyzer を使用してポリシーテンプレートの作成
コントロールプレーンとコンピュートインスタンスプロファイルに必要な最小限のアクセス許可セットは、クラスターが日常の運用のためにどのように設定されているかによって異なります。
クラスターインスタンスに必要なアクセス許可を決定する 1 つの方法は、IAM Access Analyzer (AWS Identity and Access Management Access Analyzer) を使用してポリシーテンプレートを作成することです。
- ポリシーテンプレートには、クラスターが指定された期間に使用したアクセス許可が含まれています。
- その後、テンプレートを使用して、きめ細かい権限を持つポリシーを作成できます。
手順
全体的なプロセスは次のようになります。
- CloudTrail が有効になっていることを確認します。CloudTrail は、ポリシーテンプレートの作成に必要な API 呼び出しを含め、AWS アカウントのすべてのアクションとイベントを記録します。詳細は、CloudTrail の操作 に関する AWS ドキュメントを参照してください。
- コントロールプレーンインスタンスのインスタンスプロファイルとコンピューティングインスタンスのインスタンスプロファイルを作成します。PowerUserAccess などの寛容なポリシーを各ロールに割り当ててください。詳細は、インスタンスプロファイルロールの作成 に関する AWS ドキュメントを参照してください。
- クラスターを開発環境にインストールし、必要に応じて設定します。クラスターが本番環境でホストするすべてのアプリケーションを必ずデプロイしてください。
- クラスターを徹底的にテストします。クラスターをテストすると、必要なすべての API 呼び出しがログに記録されることが保証されます。
- IAM Access Analyzer を使用して、各インスタンスプロファイルのポリシーテンプレートを作成します。詳細は、CloudTrail ログに基づいてポリシーを生成する ための AWS ドキュメントを参照してください。
- きめ細かいポリシーを作成し、各インスタンスプロファイルに追加します。
- 各インスタンスプロファイルから許容ポリシーを削除します。
- 新しいポリシーで既存のインスタンスプロファイルを使用して実稼働クラスターをデプロイします。
ポリシーに IAM 条件 を追加して、ポリシーをより制限し、組織のセキュリティー要件に準拠させることができます。
5.2.6. サポートされている AWS Marketplace リージョン
北米でオファーを購入したお客様は、AWS Marketplace イメージを使用して、OpenShift Container Platform クラスターをインストールすることができます。
このオファーは北米で購入する必要がありますが、以下のサポートされているパーティションのいずれかにクラスターをデプロイできます。
- 公開
- GovCloud
AWS Marketplace イメージを使用した OpenShift Container Platform クラスターのデプロイは、AWS シークレットリージョンまたは中国リージョンではサポートされていません。
5.2.7. サポートされている AWS リージョン
OpenShift Container Platform クラスターを以下のリージョンにデプロイできます。
ベースクラスターリソースを削除するには、IAM ユーザーが領域 us-east-1
にアクセス許可 tag:GetResources
を持っている必要があります。AWS API 要件の一部として、OpenShift Container Platform インストールプログラムはこのリージョンでさまざまなアクションを実行します。
5.2.7.1. AWS パブリックリージョン
以下の AWS パブリックリージョンがサポートされます。
-
af-south-1
(Cape Town) -
ap-east-1
(Hong Kong) -
ap-northeast-1
(Tokyo) -
ap-northeast-2
(Seoul) -
ap-northeast-3
(Osaka) -
ap-south-1
(Mumbai) -
ap-south-2
(Hyderabad) -
ap-southeast-1
(Singapore) -
ap-southeast-2
(Sydney) -
ap-southeast-3
(Jakarta) -
ap-southeast-4
(Melbourne) -
ca-central-1
(Central) -
eu-central-1
(Frankfurt) -
eu-central-2
(Zurich) -
eu-north-1
(Stockholm) -
eu-south-1
(Milan) -
eu-south-2
(Spain) -
eu-west-1
(Ireland) -
eu-west-2
(London) -
eu-west-3
(Paris) -
me-central-1
(UAE) -
me-south-1
(Bahrain) -
sa-east-1
(São Paulo) -
us-east-1
(N. Virginia) -
us-east-2
(Ohio) -
us-west-1
(N. California) -
us-west-2
(Oregon)
5.2.7.2. AWS GovCloud リージョン
以下の AWS GovCloud リージョンがサポートされます。
-
us-gov-west-1
-
us-gov-east-1
5.2.7.3. AWS SC2S および C2S シークレットリージョン
以下の AWS シークレットリージョンがサポートされています。
-
us-isob-east-1
Secret Commercial Cloud Services (SC2S) -
us-iso-east-1
Commercial Cloud Services (C2S)
5.2.7.4. AWS China リージョン
以下の AWS China リージョンがサポートされます。
-
cn-north-1
(Beijing) -
cn-northwest-1
(Ningxia)
5.2.8. 次のステップ
OpenShift Container Platform クラスターをインストールします。
5.3. AWS の IAM の手動作成
クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境や、管理者がクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存する選択をしない場合に、クラスターのインストール前に Cloud Credential Operator (CCO) を手動モードにすることができます。
5.3.1. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドプロバイダーの認証情報を Kubernetes カスタムリソース定義 (CRD) として管理します。credentialsMode
パラメーターの異なる値を install-config.yaml
ファイルに設定し、組織のセキュリティー要件に応じて CCO を設定できます。
管理者レベルの認証情報シークレットをクラスターの kube-system
プロジェクトに保存する選択をしない場合、OpenShift Container Platform をインストールする際に以下のいずれかのオプションを選択できます。
Amazon Web Services Security Token Service:
CCO ユーティリティー (
ccoctl
) を使用して、Amazon Web Services Security Token Service (AWS STS) を設定できるようになりました。CCO ユーティリティーを使用して STS のクラスターを設定する場合、短期の権限に制限のあるセキュリティー認証情報を提供する IAM ロールをコンポーネントに割り当てます。注記このクレデンシャルストラテジーは、新しい OpenShift Container Platform クラスターでのみサポートされており、インストール中に設定する必要があります。この機能を使用するために、既存のクラスターが別のクレデンシャルストラテジーを使用するように再設定することはできません。
クラウド認証情報を手動で管理 します。
CCO の
credentialsMode
パラメーターをManual
に設定し、クラウド認証情報を手動で管理できます。手動モードを使用すると、クラスターに管理者レベルの認証情報を保存する必要なく、各クラスターコンポーネントに必要なパーミッションのみを指定できます。お使いの環境でクラウドプロバイダーのパブリック IAM エンドポイントへの接続がない場合も、このモードを使用できます。ただし、各アップグレードについて、パーミッションを新規リリースイメージを使用して手動で調整する必要があります。また、それらを要求するすべてのコンポーネントについて認証情報を手動で指定する必要があります。OpenShift Container Platform を mint モードでインストールした後に、管理者レベルの認証情報シークレットを削除 します。
credentialsMode
パラメーターがMint
に設定された状態で CCO を使用している場合、OpenShift Container Platform のインストール後に管理者レベルの認証情報を削除したり、ローテーションしたりできます。Mint モードは、CCO のデフォルト設定です。このオプションには、インストール時に管理者レベルの認証情報が必要になります。管理者レベルの認証情報はインストール時に、付与された一部のパーミッションと共に他の認証情報を生成するために使用されます。元の認証情報シークレットはクラスターに永続的に保存されません。
z-stream 以外のアップグレードの前に、認証情報のシークレットを管理者レベルの認証情報と共に元に戻す必要があります。認証情報が存在しない場合は、アップグレードがブロックされる可能性があります。
- OpenShift Container Platform のインストール後に管理者レベルの認証情報シークレットをローテーションするか、または削除する方法については、クラウドプロバイダーの認証情報のローテーションまたは削除 を参照してください。
- 利用可能なすべての CCO 認証情報モードとそれらのサポートされるプラットフォームの詳細については、Cloud Credential Operator について 参照してください。
5.3.2. IAM の手動作成
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行して
install-config.yaml
ファイルを作成します。openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。install-config.yaml
設定ファイルを編集し、credentialsMode
パラメーターがManual
に設定されるようにします。サンプル
install-config.yaml
設定ファイルapiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
apiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual
1 compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
Copy to Clipboard Copied! - 1
- この行は、
credentialsMode
パラメーターをManual
に設定するために追加されます。
インストールプログラムが含まれているディレクトリーから次のコマンドを実行して、マニフェストを生成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、以下のコマンドを実行して、
openshift-install
バイナリーがビルドされている OpenShift Container Platform リリースイメージの詳細を取得します。openshift-install version
$ openshift-install version
Copy to Clipboard Copied! 出力例
release image quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64
release image quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64
Copy to Clipboard Copied! 以下のコマンドを実行して、デプロイするクラウドをターゲットとするリリースイメージですべての
CredentialsRequest
オブジェクトを見つけます。oc adm release extract quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64 \ --credentials-requests \ --cloud=aws
$ oc adm release extract quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64 \ --credentials-requests \ --cloud=aws
Copy to Clipboard Copied! このコマンドにより、それぞれの
CredentialsRequest
オブジェクトに YAML ファイルが作成されます。サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトapiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: CredentialsRequest metadata: name: <component-credentials-request> namespace: openshift-cloud-credential-operator ... spec: providerSpec: apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: AWSProviderSpec statementEntries: - effect: Allow action: - iam:GetUser - iam:GetUserPolicy - iam:ListAccessKeys resource: "*" ...
apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: CredentialsRequest metadata: name: <component-credentials-request> namespace: openshift-cloud-credential-operator ... spec: providerSpec: apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: AWSProviderSpec statementEntries: - effect: Allow action: - iam:GetUser - iam:GetUserPolicy - iam:ListAccessKeys resource: "*" ...
Copy to Clipboard Copied! 以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、それぞれのCredentialsRequest
オブジェクトについてspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットを含む
CredentialsRequest
オブジェクトのサンプルapiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: CredentialsRequest metadata: name: <component-credentials-request> namespace: openshift-cloud-credential-operator ... spec: providerSpec: apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: AWSProviderSpec statementEntries: - effect: Allow action: - s3:CreateBucket - s3:DeleteBucket resource: "*" ... secretRef: name: <component-secret> namespace: <component-namespace> ...
apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: CredentialsRequest metadata: name: <component-credentials-request> namespace: openshift-cloud-credential-operator ... spec: providerSpec: apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: AWSProviderSpec statementEntries: - effect: Allow action: - s3:CreateBucket - s3:DeleteBucket resource: "*" ... secretRef: name: <component-secret> namespace: <component-namespace> ...
Copy to Clipboard Copied! サンプル
Secret
オブジェクトapiVersion: v1 kind: Secret metadata: name: <component-secret> namespace: <component-namespace> data: aws_access_key_id: <base64_encoded_aws_access_key_id> aws_secret_access_key: <base64_encoded_aws_secret_access_key>
apiVersion: v1 kind: Secret metadata: name: <component-secret> namespace: <component-namespace> data: aws_access_key_id: <base64_encoded_aws_access_key_id> aws_secret_access_key: <base64_encoded_aws_secret_access_key>
Copy to Clipboard Copied! 重要リリースイメージには、
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効になるテクノロジープレビュー機能のCredentialsRequest
オブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトは、release.openshift.io/feature-gate: TechPreviewNoUpgrade
アノテーションを使用して識別できます。- これらの機能を使用していない場合は、これらのオブジェクトのシークレットを作成しないでください。使用していないテクノロジープレビュー機能のシークレットを作成すると、インストールが失敗する可能性があります。
- これらの機能のいずれかを使用している場合は、対応するオブジェクトのシークレットを作成する必要があります。
TechPreviewNoUpgrade
アノテーションを持つCredentialsRequest
オブジェクトを見つけるには、次のコマンドを実行します。grep "release.openshift.io/feature-gate" *
$ grep "release.openshift.io/feature-gate" *
Copy to Clipboard Copied! 出力例
0000_30_capi-operator_00_credentials-request.yaml: release.openshift.io/feature-gate: TechPreviewNoUpgrade
0000_30_capi-operator_00_credentials-request.yaml: release.openshift.io/feature-gate: TechPreviewNoUpgrade
Copy to Clipboard Copied!
インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、クラスターの作成に進みます。
openshift-install create cluster --dir <installation_directory>
$ openshift-install create cluster --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! 重要手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。
5.3.3. mint モード
mint モードは、OpenShift Container Platform をサポートするプラットフォーム上の OpenShift Container Platform のデフォルトの Cloud Credential Operator (CCO) クレデンシャルモードです。このモードでは、CCO は提供される管理者レベルのクラウド認証情報を使用してクラスターを実行します。Mint モードは AWS と GCP でサポートされています。
mint モードでは、admin
認証情報は kube-system
namespace に保存され、次に CCO によってクラスターの CredentialsRequest
オブジェクトを処理し、特定のパーミッションでそれぞれのユーザーを作成するために使用されます。
mint モードには以下の利点があります。
- 各クラスターコンポーネントにはそれぞれが必要なパーミッションのみがあります。
- クラウド認証情報の自動の継続的な調整が行われます。これには、アップグレードに必要になる可能性のある追加の認証情報またはパーミッションが含まれます。
1 つの不利な点として、mint モードでは、admin
認証情報がクラスターの kube-system
シークレットに保存される必要があります。
5.3.4. 管理者レベルの認証情報の削除またはローテーション機能を持つ mint モード
現時点で、このモードは AWS および GCP でのみサポートされます。
このモードでは、ユーザーは通常の mint モードと同様に管理者レベルの認証情報を使用して OpenShift Container Platform をインストールします。ただし、このプロセスはクラスターのインストール後の管理者レベルの認証情報シークレットを削除します。
管理者は、Cloud Credential Operator に読み取り専用の認証情報について独自の要求を行わせることができます。これにより、すべての CredentialsRequest
オブジェクトに必要なパーミッションがあることの確認が可能になります。そのため、いずれかの変更が必要にならない限り、管理者レベルの認証情報は必要になりません。関連付けられた認証情報が削除された後に、必要な場合は、これは基礎となるクラウドで破棄するか、非アクティブにできます。
z-stream 以外のアップグレードの前に、認証情報のシークレットを管理者レベルの認証情報と共に元に戻す必要があります。認証情報が存在しない場合は、アップグレードがブロックされる可能性があります。
管理者レベルの認証情報はクラスターに永続的に保存されません。
これらの手順を実行するには、短い期間にクラスターでの管理者レベルの認証情報が必要になります。また、アップグレードごとに管理者レベルの認証情報を使用してシークレットを手動で再インストールする必要があります。
5.3.5. 次のステップ
OpenShift Container Platform クラスターをインストールします。
5.4. クラスターの AWS へのクイックインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、デフォルトの設定オプションを使用する Amazon Web Services (AWS) にクラスターをインストールできます。
5.4.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、キーをベースとした有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。手動モードは、クラウド IAM API に到達できない環境でも使用できます。
5.4.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.4.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.4.4. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.4.5. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
-
ディレクトリーに
プロンプト時に値を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして aws を選択します。
Amazon Web Services (AWS) プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。
注記AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーは、インストールホストの現行ユーザーのホームディレクトリーの
~/.aws/credentials
に保存されます。エクスポートされたプロファイルの認証情報がファイルにない場合は、インストールプログラムにより認証情報の入力が求めるプロンプトが出されます。インストールプログラムに指定する認証情報は、ファイルに保存されます。- クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
- クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.4.6. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.4.7. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.4.8. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.4.9. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.4.10. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.5. カスタマイズによる AWS へのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、インストールプログラムが Amazon Web Services (AWS) でプロビジョニングするインフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
OpenShift Container Platform インストール設定のスコープは意図的に狭められています。単純さを確保し、確実にインストールを実行できるように設計されているためです。インストールが完了した後にさらに多くの OpenShift Container Platform 設定タスクを実行することができます。
5.5.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.5.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.5.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.5.4. AWS Marketplace イメージの取得
AWS Marketplace イメージを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に AWS を通じてサブスクライブする必要があります。オファーにサブスクライブすると、インストールプログラムがワーカーノードのデプロイに使用する AMI ID が提供されます。
前提条件
- オファーを購入するための AWS アカウントを持っている。このアカウントは、クラスターのインストールに使用されるアカウントと同じである必要はありません。
手順
- AWS Marketplace で OpenShift Container Platform サブスクリプションを完了します。
-
使用する特定のリージョンの AMI ID を記録します。インストールプロセスの一環として、クラスターをデプロイする前に、この値で
install-config.yaml
ファイルを更新する必要があります。
AWS Marketplace ワーカーノードを含む install-config.yaml
ファイルのサンプル
apiVersion: v1 baseDomain: example.com compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: amiID: ami-06c4d345f7c207239 type: m5.4xlarge replicas: 3 metadata: name: test-cluster platform: aws: region: us-east-2 sshKey: ssh-ed25519 AAAA... pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
amiID: ami-06c4d345f7c207239
type: m5.4xlarge
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
platform:
aws:
region: us-east-2
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
pullSecret: '{"auths": ...}'
5.5.5. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.5.6. インストール設定ファイルの作成
Amazon Web Services (AWS) での OpenShift Container Platform のインストールをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして AWS を選択します。
- Amazon Web Services (AWS) プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。
- クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
- クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
5.5.6.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.5.6.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.5.6.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.5.6.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.5.6.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.5.6.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.5.6.3. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.16 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.5.6.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.17 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.5.6.5. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-west-2a - us-west-2b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-west-2c replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-west-2 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-west-2a
- us-west-2b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-west-2c
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-west-2
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
pullSecret: '{"auths": ...}'
- 1 12 13 18
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 15
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 16
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 17
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。
5.5.6.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.5.7. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.5.8. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.5.9. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.5.10. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.5.11. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.5.12. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.6. ネットワークのカスタマイズによる AWS へのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、カスタマイズされたネットワーク設定オプションを使用して、Amazon Web Services (AWS) にクラスターをインストールできます。ネットワーク設定をカスタマイズすることにより、クラスターは環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、既存の MTU および VXLAN 設定と統合できます。
大半のネットワーク設定パラメーターはインストール時に設定する必要があり、実行中のクラスターで変更できるのは kubeProxy
設定パラメーターのみになります。
5.6.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、キーをベースとした有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.6.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.6.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.6.4. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.6.5. ネットワーク設定フェーズ
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ネットワーク設定をカスタマイズできる 2 つのフェーズがあります。
- フェーズ 1
マニフェストファイルを作成する前に、
install-config.yaml
ファイルで以下のネットワーク関連のフィールドをカスタマイズできます。-
networking.networkType
-
networking.clusterNetwork
-
networking.serviceNetwork
networking.machineNetwork
これらのフィールドの詳細は、インストール設定パラメーター を参照してください。
注記優先される NIC が置かれている CIDR に一致する
networking.machineNetwork
を設定します。重要CIDR 範囲
172.17.0.0/16
は libVirt によって予約されています。この範囲、またはこの範囲と重複する範囲をクラスター内のネットワークに使用することはできません。
-
- フェーズ 2
-
openshift-install create manifests
を実行してマニフェストファイルを作成した後に、変更するフィールドのみでカスタマイズされた Cluster Network Operator マニフェストを定義できます。マニフェストを使用して、高度なネットワーク設定を指定できます。
フェーズ 2 で、install-config.yaml
ファイルのフェーズ 1 で指定した値を上書きすることはできません。ただし、フェーズ 2 ではクラスターネットワークプロバイダーをさらにカスタマイズできます。
5.6.6. インストール設定ファイルの作成
Amazon Web Services (AWS) での OpenShift Container Platform のインストールをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして AWS を選択します。
- Amazon Web Services (AWS) プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。
- クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
- クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
5.6.6.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.6.6.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.6.6.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.6.6.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.6.6.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.6.6.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.6.6.3. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.18 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.6.6.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.19 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.6.6.5. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-west-2a - us-west-2b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-west-2c replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-west-2 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-west-2a
- us-west-2b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-west-2c
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-west-2
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
pullSecret: '{"auths": ...}'
- 1 12 14 19
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8 13
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 15
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 16
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 17
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 18
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。
5.6.6.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.6.7. Cluster Network Operator (CNO) の設定
クラスターネットワークの設定は、Cluster Network Operator (CNO) 設定の一部として指定され、cluster
という名前のカスタムリソース (CR) オブジェクトに保存されます。CR は operator.openshift.io
API グループの Network
API のフィールドを指定します。
CNO 設定は、Network.config.openshift.io
API グループの Network
API からクラスターのインストール時に以下のフィールドを継承し、これらのフィールドは変更できません。
clusterNetwork
- Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスプール。
serviceNetwork
- サービスの IP アドレスプール。
defaultNetwork.type
- OpenShift SDN または OVN-Kubernetes などのクラスターネットワークプロバイダー。
defaultNetwork
オブジェクトのフィールドを cluster
という名前の CNO オブジェクトに設定することにより、クラスターのクラスターネットワークプロバイダー設定を指定できます。
5.6.7.1. Cluster Network Operator 設定オブジェクト
Cluster Network Operator (CNO) のフィールドは以下の表で説明されています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
CNO オブジェクトの名前。この名前は常に |
|
| Pod ID アドレスの割り当て、サブネット接頭辞の長さのクラスター内の個別ノードへの割り当てに使用される IP アドレスのブロックを指定するリストです。以下に例を示します。 spec: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/19 hostPrefix: 23 - cidr: 10.128.32.0/19 hostPrefix: 23
マニフェストを作成する前に、このフィールドを |
|
| サービスの IP アドレスのブロック。OpenShift SDN および OVN-Kubernetes Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。以下に例を示します。 spec: serviceNetwork: - 172.30.0.0/14
マニフェストを作成する前に、このフィールドを |
|
| クラスターネットワークの Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーを設定します。 |
|
| このオブジェクトのフィールドは、kube-proxy 設定を指定します。OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーを使用している場合、kube-proxy 設定は機能しません。 |
defaultNetwork オブジェクト設定
defaultNetwork
オブジェクトの値は、以下の表で定義されます。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
注記 OpenShift Container Platform はデフォルトで、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーを使用します。 |
|
| このオブジェクトは OpenShift SDN クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。 |
|
| このオブジェクトは OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。 |
OpenShift SDN CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定
以下の表は、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
OpenShift SDN のネットワーク分離モードを設定します。デフォルト値は
|
|
| VXLAN オーバーレイネットワークの最大転送単位 (MTU)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。
クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも この値は、クラスターのインストール後は変更できません。 |
|
|
すべての VXLAN パケットに使用するポート。デフォルト値は 別の VXLAN ネットワークの一部である既存ノードと共に仮想化環境で実行している場合は、これを変更する必要がある可能性があります。たとえば、OpenShift SDN オーバーレイを VMware NSX-T 上で実行する場合は、両方の SDN が同じデフォルトの VXLAN ポート番号を使用するため、VXLAN の別のポートを選択する必要があります。
Amazon Web Services (AWS) では、VXLAN にポート |
OpenShift SDN 設定の例
defaultNetwork: type: OpenShiftSDN openshiftSDNConfig: mode: NetworkPolicy mtu: 1450 vxlanPort: 4789
defaultNetwork:
type: OpenShiftSDN
openshiftSDNConfig:
mode: NetworkPolicy
mtu: 1450
vxlanPort: 4789
OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定
以下の表は OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
| Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) オーバーレイネットワークの MTU (maximum transmission unit)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。
クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも |
|
|
すべての Geneve パケットに使用するポート。デフォルト値は |
|
| IPsec 暗号化を有効にするために空のオブジェクトを指定します。 |
|
| ネットワークポリシー監査ロギングをカスタマイズする設定オブジェクトを指定します。指定されていない場合は、デフォルトの監査ログ設定が使用されます。 |
|
| オプション: egress トラフィックのノードゲートウェイへの送信方法をカスタマイズするための設定オブジェクトを指定します。 注記 egress トラフィックの移行中は、Cluster Network Operator (CNO) が変更を正常にロールアウトするまで、ワークロードとサービストラフィックに多少の中断が発生することが予想されます。 |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
| integer |
ノードごとに毎秒生成されるメッセージの最大数。デフォルト値は、1 秒あたり |
| integer |
監査ログの最大サイズ (バイト単位)。デフォルト値は |
| string | 以下の追加の監査ログターゲットのいずれかになります。
|
| string |
RFC5424 で定義される |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
Pod からホストネットワークスタックへの egress トラフィックを送信するには、このフィールドを
このフィールドで、Open vSwitch ハードウェアオフロード機能との対話が可能になりました。このフィールドを |
IPsec が有効な OVN-Kubernetes 設定の例
defaultNetwork: type: OVNKubernetes ovnKubernetesConfig: mtu: 1400 genevePort: 6081 ipsecConfig: {}
defaultNetwork:
type: OVNKubernetes
ovnKubernetesConfig:
mtu: 1400
genevePort: 6081
ipsecConfig: {}
kubeProxyConfig オブジェクト設定
kubeProxyConfig
オブジェクトの値は以下の表で定義されます。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
注記
OpenShift Container Platform 4.3 以降で強化されたパフォーマンスの向上により、 |
|
|
kubeProxyConfig: proxyArguments: iptables-min-sync-period: - 0s
|
5.6.8. 高度なネットワーク設定の指定
クラスターネットワークプロバイダーに高度なネットワーク設定を使用し、クラスターを既存のネットワーク環境に統合することができます。高度なネットワーク設定は、クラスターのインストール前にのみ指定することができます。
インストールプロブラムで作成される OpenShift Container Platform マニフェストファイルを変更してネットワーク設定をカスタマイズすることは、サポートされていません。以下の手順のように、作成するマニフェストファイルを適用することがサポートされています。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成し、これに対する変更を完了している。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
は、クラスターのinstall-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-network-03-config.yml
という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:
Copy to Clipboard Copied! 以下の例のように、
cluster-network-03-config.yml
ファイルで、クラスターの高度なネットワーク設定を指定します。OpenShift SDN ネットワークプロバイダーに異なる VXLAN ポートを指定します。
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: openshiftSDNConfig: vxlanPort: 4800
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: openshiftSDNConfig: vxlanPort: 4800
Copy to Clipboard Copied! OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーの IPsec を有効にします。
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: ipsecConfig: {}
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: ipsecConfig: {}
Copy to Clipboard Copied! -
オプション:
manifests/cluster-network-03-config.yml
ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、Ignition 設定ファイルの作成時にmanifests/
ディレクトリーを使用します。
AWS で Network Load Balancer (NLB) を使用する方法についての詳細は、ネットワークロードバランサーを使用した AWS での ingress クラスタートラフィックの設定 を参照してください。
5.6.9. 新規 AWS クラスターでの Ingress コントローラーネットワークロードバランサーの設定
新規クラスターに AWS Network Load Balancer (NLB) がサポートする Ingress Controller を作成できます。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成し、これに対する変更を完了します。
手順
新規クラスターの AWS NLB がサポートする Ingress Controller を作成します。
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
については、クラスターのinstall-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
という名前のファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。touch <installation_directory>/manifests/cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
$ touch <installation_directory>/manifests/cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
については、クラスターのmanifests/
ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。
ファイルの作成後は、以下のようにいくつかのネットワーク設定ファイルが
manifests/
ディレクトリーに置かれます。ls <installation_directory>/manifests/cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
$ ls <installation_directory>/manifests/cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
Copy to Clipboard Copied! 出力例
cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
Copy to Clipboard Copied! エディターで
cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
ファイルを開き、必要な Operator 設定を記述するカスタムリソース (CR) を入力します。apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: IngressController metadata: creationTimestamp: null name: default namespace: openshift-ingress-operator spec: endpointPublishingStrategy: loadBalancer: scope: External providerParameters: type: AWS aws: type: NLB type: LoadBalancerService
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: IngressController metadata: creationTimestamp: null name: default namespace: openshift-ingress-operator spec: endpointPublishingStrategy: loadBalancer: scope: External providerParameters: type: AWS aws: type: NLB type: LoadBalancerService
Copy to Clipboard Copied! -
cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
ファイルを保存し、テキストエディターを終了します。 -
オプション:
manifests/cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml
ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、クラスターの作成時にmanifests/
ディレクトリーを削除します。
5.6.10. OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワークの設定
OVN-Kubernetes でハイブリッドネットワークを使用するようにクラスターを設定できます。これにより、異なるノードのネットワーク設定をサポートするハイブリッドクラスターが可能になります。たとえば、これはクラスター内の Linux ノードと Windows ノードの両方を実行するために必要です。
クラスターのインストール時に、OVN-Kubernetes を使用してハイブリッドネットワークを設定する必要があります。インストールプロセス後に、ハイブリッドネットワークに切り替えることはできません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルでnetworking.networkType
パラメーターのOVNKubernetes
を定義していること。詳細は、選択したクラウドプロバイダーでの OpenShift Container Platform ネットワークのカスタマイズの設定についてのインストールドキュメントを参照してください。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! ここでは、以下のようになります。
<installation_directory>
-
クラスターの
install-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-network-03-config.yml
という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。cat <<EOF > <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: EOF
$ cat <<EOF > <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: EOF
Copy to Clipboard Copied! ここでは、以下のようになります。
<installation_directory>
-
クラスターの
manifests/
ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。
cluster-network-03-config.yml
ファイルをエディターで開き、以下の例のようにハイブリッドネットワークで OVN-Kubernetes を設定します。ハイブリッドネットワーク設定の指定
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: hybridOverlayConfig: hybridClusterNetwork: - cidr: 10.132.0.0/14 hostPrefix: 23 hybridOverlayVXLANPort: 9898
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: defaultNetwork: ovnKubernetesConfig: hybridOverlayConfig: hybridClusterNetwork:
1 - cidr: 10.132.0.0/14 hostPrefix: 23 hybridOverlayVXLANPort: 9898
2 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 追加のオーバーレイネットワーク上のノードに使用される CIDR 設定を指定します。
hybridClusterNetwork
CIDR はclusterNetwork
CIDR と重複できません。 - 2
- 追加のオーバーレイネットワークのカスタム VXLAN ポートを指定します。これは、vSphere にインストールされたクラスターで Windows ノードを実行するために必要であり、その他のクラウドプロバイダー用に設定することはできません。カスタムポートには、デフォルトの
4789
ポートを除くいずれかのオープンポートを使用できます。この要件についての詳細は、Microsoft ドキュメントの Pod-to-pod connectivity between hosts is broken を参照してください。
注記Windows Server Long-Term Servicing Channel (LTSC): Windows Server 2019 は、カスタムの VXLAN ポートの選択をサポートしないため、カスタムの
hybridOverlayVXLANPort
値を持つクラスターではサポートされません。-
cluster-network-03-config.yml
ファイルを保存し、テキストエディターを終了します。 -
オプション:
manifests/cluster-network-03-config.yml
ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、クラスターの作成時にmanifests/
ディレクトリーを削除します。
同じクラスターで Linux および Windows ノードを使用する方法についての詳細は、Understanding Windows container workloads を参照してください。
5.6.11. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.6.12. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.6.13. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.6.14. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.6.15. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.6.16. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.7. ネットワークが制限された環境での AWS へのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) にインストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成することにより、制限付きネットワークの Amazon Web Services (AWS) にクラスターをインストールできます。
5.7.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
非接続インストールのイメージのミラーリング をレジストリーに対して行っており、使用しているバージョンの OpenShift Container Platform の
imageContentSources
データを取得している。重要インストールメディアはミラーホストにあるため、そのコンピューターを使用してすべてのインストール手順を完了することができます。
AWS に既存の VPC が必要です。インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用してネットワークが制限された環境にインストールする場合は、インストーラーでプロビジョニングされる VPC を使用することはできません。以下の要件のいずれかを満たすユーザーによってプロビジョニングされる VPC を使用する必要があります。
- ミラーレジストリーが含まれる。
- 別の場所でホストされるミラーレジストリーにアクセスするためのファイアウォールルールまたはピアリング接続がある。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、キーをベースとした有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。AWS ドキュメントの Install the AWS CLI Using the Bundled Installer (Linux, macOS, or Unix) を参照してください。
クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 している (ファイアウォールを使用し、Telemetry サービスを使用する予定の場合)。
注記プロキシーを設定する場合は、このサイトリストも確認してください。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.7.2. ネットワークが制限された環境でのインストールについて
OpenShift Container Platform 4.11 では、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにインターネットへのアクティブな接続を必要としないインストールを実行できます。ネットワークが制限された環境のインストールは、クラスターのインストール先となるクラウドプラットフォームに応じて、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して実行できます。
クラウドプラットフォーム上でネットワークが制限されたインストールの実行を選択した場合でも、そのクラウド API へのアクセスが必要になります。Amazon Web Service の Route 53 DNS や IAM サービスなどの一部のクラウド機能には、インターネットアクセスが必要です。ネットワークによっては、ベアメタルハードウェアまたは VMware vSphere へのインストールには、インターネットアクセスが必要になる場合があります。
ネットワークが制限されたインストールを完了するには、OpenShift イメージレジストリーのコンテンツをミラーリングし、インストールメディアを含むレジストリーを作成する必要があります。このミラーは、インターネットと制限されたネットワークの両方にアクセスできるミラーホストで、または制限に対応する他の方法を使用して作成できます。
5.7.2.1. その他の制限
ネットワークが制限された環境のクラスターには、以下の追加の制限および制約があります。
-
ClusterVersion
ステータスにはUnable to retrieve available updates
エラーが含まれます。 - デフォルトで、開発者カタログのコンテンツは、必要とされるイメージストリームタグにアクセスできないために使用できません。
5.7.3. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
5.7.3.1. VPC を使用するための要件
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
- NAT ゲートウェイ
- サブネット
- ルートテーブル
- VPC
- VPC DHCP オプション
- VPC エンドポイント
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。AWS VPC の作成と管理の詳細は、AWS ドキュメントの Amazon VPC コンソールウィザードの設定 と VPC とサブネットの操作 を参照してください。
インストールプログラムには、以下の機能はありません。
- 使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化する。
- サブネットのルートテーブルを設定する。
- DHCP などの VPC オプションを設定する。
クラスターをインストールする前に、以下のタスクを完了する必要があります。AWS VPC でのネットワーキングの設定の詳細は、 VPC ネットワーキングコンポーネント と VPC のルートテーブル を参照してください。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
VPC は
kubernetes.io/cluster/.*: owned
、Name
、openshift.io/cluster
タグを使用できません。インストールプログラムは
kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。Name
タグは EC2Name
フィールドと重複し、その結果インストールが失敗するため、使用できません。VPC で
enableDnsSupport
およびenableDnsHostnames
属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。独自の Route 53 ホストプライベートゾーンを使用する場合、クラスターのインストール前に既存のホストゾーンを VPC に関連付ける必要があります。ホストゾーンは、
install-config.yaml
ファイルのplatform.aws.hostedZone
フィールドを使用して定義できます。
非接続環境で作業している場合、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
5.7.3.2. VPC 検証
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定したサブネットすべてが存在します。
- プライベートサブネットを指定します。
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。
- 各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。プライベートクラスターを使用する場合、各アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットのみを指定します。それ以外の場合は、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットおよびプライベートサブネットを指定します。
- 各プライベートサブネットアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットを指定します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。VPC から OpenShift Container Platform クラスターを削除する場合、 kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグは、それが使用したサブネットから削除されます。
5.7.3.3. パーミッションの区分
OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する AWS の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ELB、セキュリティーグループ、S3 バケットおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
5.7.3.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離の規模は以下の方法で縮小されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体から許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
5.7.4. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターのインストールに必要なイメージを取得するために、インターネットにアクセスする必要があります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.7.5. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.7.6. インストール設定ファイルの作成
Amazon Web Services (AWS) での OpenShift Container Platform のインストールをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。ネットワークが制限されたインストールでは、これらのファイルがミラーホスト上に置かれます。
-
ミラーレジストリーの作成時に生成された
imageContentSources
値を使用します。 - ミラーレジストリーの証明書の内容を取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして AWS を選択します。
- Amazon Web Services (AWS) プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。
- クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
- クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
install-config.yaml
ファイルを編集し、ネットワークが制限された環境でのインストールに必要な追加の情報を提供します。pullSecret
の値を更新して、レジストリーの認証情報を追加します。pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
Copy to Clipboard Copied! <mirror_host_name>
の場合、ミラーレジストリーの証明書で指定したレジストリードメイン名を指定し、<credentials>
の場合は、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。additionalTrustBundle
パラメーターおよび値を追加します。additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! この値は、ミラーレジストリーに使用した証明書ファイルの内容である必要があります。証明書ファイルは、既存の信頼できる認証局、またはミラーレジストリー用に生成した自己署名証明書のいずれかです。
クラスターをインストールする VPC のサブネットを定義します。
subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3
subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3
Copy to Clipboard Copied! 次の YAML の抜粋のようなイメージコンテンツリソースを追加します。
imageContentSources: - mirrors: - <mirror_host_name>:5000/<repo_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release - mirrors: - <mirror_host_name>:5000/<repo_name>/release source: registry.redhat.io/ocp/release
imageContentSources: - mirrors: - <mirror_host_name>:5000/<repo_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release - mirrors: - <mirror_host_name>:5000/<repo_name>/release source: registry.redhat.io/ocp/release
Copy to Clipboard Copied! これらの値には、ミラーレジストリーの作成時に記録された
imageContentSources
を使用します。
-
必要な
install-config.yaml
ファイルに他の変更を加えます。利用可能なパラメーターの詳細については、インストール設定パラメーターセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
5.7.6.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.7.6.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.7.6.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.7.6.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.7.6.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.7.6.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.7.6.3. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-west-2a - us-west-2b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-west-2c replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-west-2 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... pullSecret: '{"auths":{"<local_registry>": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}' additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE----- imageContentSources: - mirrors: - <local_registry>/<local_repository_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release - mirrors: - <local_registry>/<local_repository_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-v4.0-art-dev
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-west-2a
- us-west-2b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-west-2c
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-west-2
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
subnets:
- subnet-1
- subnet-2
- subnet-3
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
pullSecret: '{"auths":{"<local_registry>": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
additionalTrustBundle: |
-----BEGIN CERTIFICATE-----
<MY_TRUSTED_CA_CERT>
-----END CERTIFICATE-----
imageContentSources:
- mirrors:
- <local_registry>/<local_repository_name>/release
source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release
- mirrors:
- <local_registry>/<local_repository_name>/release
source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-v4.0-art-dev
- 1 12 13
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- 独自の VPC を指定する場合は、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。
- 15
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 16
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 17
- 既存の Route 53 プライベートホストゾーンの ID。既存のホストゾーンを指定するには、独自の VPC を指定する必要があり、ホストゾーンはすでにクラスターをインストールする前に VPC に関連付けられます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。
- 18
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 19
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 20
<local_registry>
については、レジストリードメイン名と、ミラーレジストリーがコンテンツを提供するために使用するポートをオプションで指定します。例:registry.example.com
またはregistry.example.com:5000
<credentials>
について、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。- 21
- ミラーレジストリーに使用した証明書ファイルの内容を指定します。
- 22
- リポジトリーのミラーリングに使用するコマンドの出力の
imageContentSources
セクションを指定します。
5.7.6.4. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.7.7. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.7.8. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.7.9. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.7.10. デフォルトの OperatorHub ソースの無効化
Red Hat によって提供されるコンテンツを調達する Operator カタログおよびコミュニティープロジェクトは、OpenShift Container Platform のインストール時にデフォルトで OperatorHub に設定されます。ネットワークが制限された環境では、クラスター管理者としてデフォルトのカタログを無効にする必要があります。
手順
disableAllDefaultSources: true
をOperatorHub
オブジェクトに追加して、デフォルトカタログのソースを無効にします。oc patch OperatorHub cluster --type json \ -p '[{"op": "add", "path": "/spec/disableAllDefaultSources", "value": true}]'
$ oc patch OperatorHub cluster --type json \ -p '[{"op": "add", "path": "/spec/disableAllDefaultSources", "value": true}]'
Copy to Clipboard Copied!
または、Web コンソールを使用してカタログソースを管理できます。Administration → Cluster Settings → Configuration → OperatorHub ページから、Sources タブをクリックして、個別のソースを作成、更新、削除、無効化、有効化できます。
5.7.11. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.7.12. 次のステップ
- インストールを検証 します
- クラスターをカスタマイズ します。
-
Cluster Samples Operator および
must-gather
ツールの イメージストリームを設定 します。 - ネットワークが制限された環境での Operator Lifecycle Manager (OLM) の使用 方法について参照します。
- クラスターのインストールに使用したミラーレジストリーに信頼される CA がある場合、信頼ストアを設定 してこれをクラスターに追加します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
5.8. AWS のクラスターの既存 VPC へのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) 上の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) にクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
5.8.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.8.2. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
5.8.2.1. VPC を使用するための要件
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
- NAT ゲートウェイ
- サブネット
- ルートテーブル
- VPC
- VPC DHCP オプション
- VPC エンドポイント
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。AWS VPC の作成と管理の詳細は、AWS ドキュメントの Amazon VPC コンソールウィザードの設定 と VPC とサブネットの操作 を参照してください。
インストールプログラムには、以下の機能はありません。
- 使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化する。
- サブネットのルートテーブルを設定する。
- DHCP などの VPC オプションを設定する。
クラスターをインストールする前に、以下のタスクを完了する必要があります。AWS VPC でのネットワーキングの設定の詳細は、 VPC ネットワーキングコンポーネント と VPC のルートテーブル を参照してください。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
クラスターが使用するアベイラビリティーゾーンごとにパブリックサブネットとプライベートサブネットを作成します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。このタイプの設定の例は、AWS ドキュメントの パブリックサブネットとプライベートサブネット (NAT) を使用した VPC を参照してください。
各サブネット ID を記録します。インストールを完了するには、
install-config.yaml
ファイルのプラットフォーム
セクションにこれらの値を入力する必要があります。AWS ドキュメントの サブネット ID の検索 を参照してください。-
VPC の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである
Networking.MachineCIDR
範囲が含まれている必要があります。サブネット CIDR ブロックは、指定したマシン CIDR に属している必要があります。 VPC には、パブリックインターネットゲートウェイが接続されている必要があります。アベイラビリティーゾーンごとに以下が必要です。
- パブリックサブネットには、インターネットゲートウェイへのルートが必要です。
- パブリックサブネットには、EIP アドレスが割り当てられた NAT ゲートウェイが必要です。
- プライベートサブネットには、パブリックサブネットの NAT ゲートウェイへのルートが必要です。
VPC は
kubernetes.io/cluster/.*: owned
、Name
、openshift.io/cluster
タグを使用できません。インストールプログラムは
kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。Name
タグは EC2Name
フィールドと重複し、その結果インストールが失敗するため、使用できません。VPC で
enableDnsSupport
およびenableDnsHostnames
属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。独自の Route 53 ホストプライベートゾーンを使用する場合、クラスターのインストール前に既存のホストゾーンを VPC に関連付ける必要があります。ホストゾーンは、
install-config.yaml
ファイルのplatform.aws.hostedZone
フィールドを使用して定義できます。
非接続環境で作業している場合、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
5.8.2.2. VPC 検証
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定したサブネットすべてが存在します。
- プライベートサブネットを指定します。
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。
- 各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。プライベートクラスターを使用する場合、各アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットのみを指定します。それ以外の場合は、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットおよびプライベートサブネットを指定します。
- 各プライベートサブネットアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットを指定します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。VPC から OpenShift Container Platform クラスターを削除する場合、 kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグは、それが使用したサブネットから削除されます。
5.8.2.3. パーミッションの区分
OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する AWS の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ELB、セキュリティーグループ、S3 バケットおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
5.8.2.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離の規模は以下の方法で縮小されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体から許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
5.8.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.8.4. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.8.5. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.8.6. インストール設定ファイルの作成
Amazon Web Services (AWS) での OpenShift Container Platform のインストールをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして AWS を選択します。
- Amazon Web Services (AWS) プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。
- クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
- クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
5.8.6.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.8.6.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.8.6.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.8.6.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.8.6.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.8.6.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.8.6.3. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.20 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.8.6.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.21 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.8.6.5. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-west-2a - us-west-2b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-west-2c replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-west-2 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-west-2a
- us-west-2b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-west-2c
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-west-2
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
subnets:
- subnet-1
- subnet-2
- subnet-3
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
pullSecret: '{"auths": ...}'
- 1 12 13 20
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- 独自の VPC を指定する場合は、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。
- 15
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 16
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 17
- 既存の Route 53 プライベートホストゾーンの ID。既存のホストゾーンを指定するには、独自の VPC を指定する必要があり、ホストゾーンはすでにクラスターをインストールする前に VPC に関連付けられます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。
- 18
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 19
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。
5.8.6.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.8.7. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.8.8. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.8.9. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.8.10. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.8.11. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.8.12. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.9. プライベートクラスターの AWS へのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) 上の既存の VPC にプライベートクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
5.9.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.9.2. プライベートクラスター
外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
クラスターにパブリックサブネットがある場合、管理者により作成されたロードバランサーサービスはパブリックにアクセスできる可能性があります。クラスターのセキュリティーを確保するには、これらのサービスに明示的にプライベートアノテーションが付けられていることを確認してください。
プライベートクラスターをデプロイするには、以下を行う必要があります。
- 要件を満たす既存のネットワークを使用します。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。
以下にアクセスできるマシンからデプロイ。
- プロビジョニングするクラウドの API サービス。
- プロビジョニングするネットワーク上のホスト。
- インストールメディアを取得するインターネット。
これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。
5.9.2.1. AWS のプライベートクラスター
Amazon Web Services (AWS) でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VPC およびサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、プライベートネットワークからのみアクセスできるように Ingress Operator および API サーバーを設定します。
クラスターには、引き続き AWS API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが必要になります。
以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。
- パブリックサブネット
- パブリック Ingress をサポートするパブリックロードバランサー
-
クラスターの
baseDomain
に一致するパブリック Route 53 ゾーン
インストールプログラムは、プライベート Route 53 ゾーンを作成するために指定する baseDomain
とクラスターに必要なレコードを使用します。クラスターは、Operator がクラスターのパブリックレコードを作成せず、すべてのクラスターマシンが指定するプライベートサブネットに配置されるように設定されます。
5.9.2.1.1. 制限事項
プライベートクラスターにパブリック機能を追加する機能には制限があります。
- Kubernetes API エンドポイントは、追加のアクションを実行せずにインストールする場合はパブリックにすることができません。これらのアクションには、使用中のアベイラビリティーゾーンごとに VPC でパブリックサブネットやパブリックのロードバランサーを作成することや、6443 のインターネットからのトラフィックを許可するようにコントロールプレーンのセキュリティーグループを設定することなどが含まれます。
-
パブリックのサービスタイプのロードバランサーを使用する場合には、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットに
kubernetes.io/cluster/<cluster-infra-id>: shared
のタグを付け、AWS がそれらを使用してパブリックロードバランサーを作成できるようにします。
5.9.3. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
5.9.3.1. VPC を使用するための要件
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
- NAT ゲートウェイ
- サブネット
- ルートテーブル
- VPC
- VPC DHCP オプション
- VPC エンドポイント
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。AWS VPC の作成と管理の詳細は、AWS ドキュメントの Amazon VPC コンソールウィザードの設定 と VPC とサブネットの操作 を参照してください。
インストールプログラムには、以下の機能はありません。
- 使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化する。
- サブネットのルートテーブルを設定する。
- DHCP などの VPC オプションを設定する。
クラスターをインストールする前に、以下のタスクを完了する必要があります。AWS VPC でのネットワーキングの設定の詳細は、 VPC ネットワーキングコンポーネント と VPC のルートテーブル を参照してください。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
VPC は
kubernetes.io/cluster/.*: owned
、Name
、openshift.io/cluster
タグを使用できません。インストールプログラムは
kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。Name
タグは EC2Name
フィールドと重複し、その結果インストールが失敗するため、使用できません。VPC で
enableDnsSupport
およびenableDnsHostnames
属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。独自の Route 53 ホストプライベートゾーンを使用する場合、クラスターのインストール前に既存のホストゾーンを VPC に関連付ける必要があります。ホストゾーンは、
install-config.yaml
ファイルのplatform.aws.hostedZone
フィールドを使用して定義できます。
非接続環境で作業している場合、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
5.9.3.2. VPC 検証
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定したサブネットすべてが存在します。
- プライベートサブネットを指定します。
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。
- 各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。プライベートクラスターを使用する場合、各アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットのみを指定します。それ以外の場合は、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットおよびプライベートサブネットを指定します。
- 各プライベートサブネットアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットを指定します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。VPC から OpenShift Container Platform クラスターを削除する場合、 kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグは、それが使用したサブネットから削除されます。
5.9.3.3. パーミッションの区分
OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する AWS の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ELB、セキュリティーグループ、S3 バケットおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
5.9.3.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離の規模は以下の方法で縮小されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体から許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
5.9.4. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.9.5. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.9.6. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.9.7. インストール設定ファイルの手動作成
内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上に表示されないプライベート OpenShift Container Platform クラスターのインストールの場合、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。
前提条件
- ローカルマシンには、インストールプログラムに提供する SSH 公開鍵があります。このキーは、デバッグおよび障害復旧のためにクラスターノードへの SSH 認証に使用されます。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットを取得しています。
手順
必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。
mkdir <installation_directory>
$ mkdir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! 重要ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
提供されるサンプルの
install-config.yaml
ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを<installation_directory>
に保存します。注記この設定ファイルの名前を
install-config.yaml
と付ける必要があります。注記一部のプラットフォームタイプでは、代わりに
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
を実行してinstall-config.yaml
ファイルを生成することができます。プロンプト時にクラスター設定の詳細を指定できます。install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。
5.9.7.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.9.7.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.9.7.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.9.7.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.9.7.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.9.7.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.9.7.3. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.22 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.9.7.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.23 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.9.7.5. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-west-2a - us-west-2b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-west-2c replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-west-2 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... publish: Internal pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-west-2a
- us-west-2b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-west-2c
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-west-2
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
subnets:
- subnet-1
- subnet-2
- subnet-3
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
publish: Internal
pullSecret: '{"auths": ...}'
- 1 12 13 21
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- 独自の VPC を指定する場合は、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。
- 15
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 16
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 17
- 既存の Route 53 プライベートホストゾーンの ID。既存のホストゾーンを指定するには、独自の VPC を指定する必要があり、ホストゾーンはすでにクラスターをインストールする前に VPC に関連付けられます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。
- 18
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 19
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 20
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、
publish
をInternal
に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値はExternal
です。
5.9.7.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.9.8. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.9.9. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.9.10. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.9.11. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.9.12. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.9.13. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.10. AWS の government リージョンへのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) のクラスターを government リージョンにインストールできます。リージョンを設定するには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
5.10.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.10.2. AWS government リージョン
OpenShift Container Platform は、AWS Gov Cloud (US) リージョンへのクラスターのデプロイをサポートします。
以下の AWS GovCloud パーティションがサポートされます。
-
us-gov-east-1
-
us-gov-west-1
5.10.3. インストール要件
クラスターをインストールする前に、以下を行う必要があります。
クラスターをホストするために、既存のプライベート AWS VPC とサブネットを提供します。
パブリックゾーンは、AWS GovCloud の Route 53 ではサポートされません。その結果、AWS government リージョンにデプロイする場合、クラスターはプライベートである必要があります。
-
インストール設定ファイル (
install-config.yaml
) を手動で作成します。
5.10.4. プライベートクラスター
外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
パブリックゾーンは、AWS GovCloud リージョンの Route 53 ではサポートされていません。したがって、クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、クラスターをプライベートにする必要があります。
デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
クラスターにパブリックサブネットがある場合、管理者により作成されたロードバランサーサービスはパブリックにアクセスできる可能性があります。クラスターのセキュリティーを確保するには、これらのサービスに明示的にプライベートアノテーションが付けられていることを確認してください。
プライベートクラスターをデプロイするには、以下を行う必要があります。
- 要件を満たす既存のネットワークを使用します。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。
以下にアクセスできるマシンからデプロイ。
- プロビジョニングするクラウドの API サービス。
- プロビジョニングするネットワーク上のホスト。
- インストールメディアを取得するインターネット。
これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。
5.10.4.1. AWS のプライベートクラスター
Amazon Web Services (AWS) でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VPC およびサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、プライベートネットワークからのみアクセスできるように Ingress Operator および API サーバーを設定します。
クラスターには、引き続き AWS API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが必要になります。
以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。
- パブリックサブネット
- パブリック Ingress をサポートするパブリックロードバランサー
-
クラスターの
baseDomain
に一致するパブリック Route 53 ゾーン
インストールプログラムは、プライベート Route 53 ゾーンを作成するために指定する baseDomain
とクラスターに必要なレコードを使用します。クラスターは、Operator がクラスターのパブリックレコードを作成せず、すべてのクラスターマシンが指定するプライベートサブネットに配置されるように設定されます。
5.10.4.1.1. 制限事項
プライベートクラスターにパブリック機能を追加する機能には制限があります。
- Kubernetes API エンドポイントは、追加のアクションを実行せずにインストールする場合はパブリックにすることができません。これらのアクションには、使用中のアベイラビリティーゾーンごとに VPC でパブリックサブネットやパブリックのロードバランサーを作成することや、6443 のインターネットからのトラフィックを許可するようにコントロールプレーンのセキュリティーグループを設定することなどが含まれます。
-
パブリックのサービスタイプのロードバランサーを使用する場合には、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットに
kubernetes.io/cluster/<cluster-infra-id>: shared
のタグを付け、AWS がそれらを使用してパブリックロードバランサーを作成できるようにします。
5.10.5. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
5.10.5.1. VPC を使用するための要件
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
- NAT ゲートウェイ
- サブネット
- ルートテーブル
- VPC
- VPC DHCP オプション
- VPC エンドポイント
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。AWS VPC の作成と管理の詳細は、AWS ドキュメントの Amazon VPC コンソールウィザードの設定 と VPC とサブネットの操作 を参照してください。
インストールプログラムには、以下の機能はありません。
- 使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化する。
- サブネットのルートテーブルを設定する。
- DHCP などの VPC オプションを設定する。
クラスターをインストールする前に、以下のタスクを完了する必要があります。AWS VPC でのネットワーキングの設定の詳細は、 VPC ネットワーキングコンポーネント と VPC のルートテーブル を参照してください。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
VPC は
kubernetes.io/cluster/.*: owned
、Name
、openshift.io/cluster
タグを使用できません。インストールプログラムは
kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。Name
タグは EC2Name
フィールドと重複し、その結果インストールが失敗するため、使用できません。VPC で
enableDnsSupport
およびenableDnsHostnames
属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。独自の Route 53 ホストプライベートゾーンを使用する場合、クラスターのインストール前に既存のホストゾーンを VPC に関連付ける必要があります。ホストゾーンは、
install-config.yaml
ファイルのplatform.aws.hostedZone
フィールドを使用して定義できます。
非接続環境で作業している場合、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
5.10.5.2. VPC 検証
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定したサブネットすべてが存在します。
- プライベートサブネットを指定します。
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。
- 各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。プライベートクラスターを使用する場合、各アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットのみを指定します。それ以外の場合は、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットおよびプライベートサブネットを指定します。
- 各プライベートサブネットアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットを指定します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。VPC から OpenShift Container Platform クラスターを削除する場合、 kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグは、それが使用したサブネットから削除されます。
5.10.5.3. パーミッションの区分
OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する AWS の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ELB、セキュリティーグループ、S3 バケットおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
5.10.5.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離の規模は以下の方法で縮小されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体から許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
5.10.6. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.10.7. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.10.8. AWS Marketplace イメージの取得
AWS Marketplace イメージを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に AWS を通じてサブスクライブする必要があります。オファーにサブスクライブすると、インストールプログラムがワーカーノードのデプロイに使用する AMI ID が提供されます。
前提条件
- オファーを購入するための AWS アカウントを持っている。このアカウントは、クラスターのインストールに使用されるアカウントと同じである必要はありません。
手順
- AWS Marketplace で OpenShift Container Platform サブスクリプションを完了します。
-
使用する特定のリージョンの AMI ID を記録します。インストールプロセスの一環として、クラスターをデプロイする前に、この値で
install-config.yaml
ファイルを更新する必要があります。
AWS Marketplace ワーカーノードを含む install-config.yaml
ファイルのサンプル
apiVersion: v1 baseDomain: example.com compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: amiID: ami-06c4d345f7c207239 type: m5.4xlarge replicas: 3 metadata: name: test-cluster platform: aws: region: us-east-2 sshKey: ssh-ed25519 AAAA... pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
amiID: ami-06c4d345f7c207239
type: m5.4xlarge
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
platform:
aws:
region: us-east-2
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
pullSecret: '{"auths": ...}'
5.10.9. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.10.10. インストール設定ファイルの手動作成
クラスターをインストールするには、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。
前提条件
- ローカルマシンには、インストールプログラムに提供する SSH 公開鍵があります。このキーは、デバッグおよび障害復旧のためにクラスターノードへの SSH 認証に使用されます。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットを取得しています。
手順
必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。
mkdir <installation_directory>
$ mkdir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! 重要ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
提供されるサンプルの
install-config.yaml
ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを<installation_directory>
に保存します。注記この設定ファイルの名前を
install-config.yaml
と付ける必要があります。install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。
5.10.10.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.10.10.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.10.10.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.10.10.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.10.10.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.10.10.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.10.10.3. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.24 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.10.10.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.25 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.10.10.5. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。これを使用して、手動で作成したインストール設定ファイルにパラメーター値を入力します。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-gov-west-1a - us-gov-west-1b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-gov-west-1c replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-gov-west-1 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... publish: Internal pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-gov-west-1a
- us-gov-west-1b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-gov-west-1c
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-gov-west-1
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
subnets:
- subnet-1
- subnet-2
- subnet-3
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
publish: Internal
pullSecret: '{"auths": ...}'
- 1 12 13 21
- 必須。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- 独自の VPC を指定する場合は、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。
- 15
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 16
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 17
- 既存の Route 53 プライベートホストゾーンの ID。既存のホストゾーンを指定するには、独自の VPC を指定する必要があり、ホストゾーンはすでにクラスターをインストールする前に VPC に関連付けられます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。
- 18
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 19
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 20
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、
publish
をInternal
に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値はExternal
です。
5.10.10.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.10.11. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.10.12. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.10.13. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.10.14. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.10.15. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.10.16. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.11. AWS 上のクラスターをシークレットまたはトップシークレットリージョンにインストールする
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) 上のクラスターを以下のシークレットリージョンにインストールすることができます。
- シークレット Commercial Cloud Services (SC2S)
- Commercial Cloud Services (C2S)
いずれかのリージョンでクラスターを設定するには、クラスターをインストールする前に、install config.yaml
ファイルのパラメーターを変更します。
5.11.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要コンピューターに AWS プロファイルが保存されている場合は、多要素認証デバイスの使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用しないでください。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.11.2. AWS シークレットリージョン
次の AWS シークレットパーティションがサポートされています。
-
us-isob-east-1
(SC2S) -
us-iso-east-1
(C2S)
AWS SC2S および C2S リージョンでサポートされる最大 MTU は、AWS コマーシャルと同じではありません。インストール中の MTU の設定の詳細については、ネットワークをカスタマイズした AWS へのクラスターのインストール の クラスターネットワークオペレーターの設定オブジェクト セクションを参照してください。
5.11.3. インストール要件
Red Hat は、AWS Secret およびトップシークレットリージョン用の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amzaon Machine Image を公開していません。
クラスターをインストールする前に、以下を行う必要があります。
- カスタム RHCOS AMI をアップロードします。
-
インストール設定ファイル (
install-config.yaml
) を手動で作成します。 - インストール設定ファイルで、AWS リージョンおよび付随するカスタム AMI を指定します。
OpenShift Container Platform インストールプログラムを使用してインストール設定ファイルを作成することはできません。インストーラーは RHCOS AMI のネイティブサポートのない AWS リージョンをリスト表示しません。
AWS API にはカスタム CA 信頼バンドルが必要なため、install-config.yaml
ファイルの additionalTrustBundle
フィールドで、カスタム CA 証明書も定義する必要があります。インストールプログラムが AWS API にアクセスできるようにするには、インストールプログラムを実行するマシンに CA 証明書を定義する必要もあります。CA バンドルをマシンの信頼ストアに追加し、AWS_CA_BUNDLE
環境変数を使用するか、AWS 設定ファイルの ca_bundle
フィールドに CA バンドルを定義する必要があります。
5.11.4. プライベートクラスター
外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
パブリックゾーンは、AWS トップシークレットリージョンの Route 53 ではサポートされていません。したがって、クラスターを AWS トップシークレットリージョンにデプロイする場合は、クラスターをプライベートにする必要があります。
デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
クラスターにパブリックサブネットがある場合、管理者により作成されたロードバランサーサービスはパブリックにアクセスできる可能性があります。クラスターのセキュリティーを確保するには、これらのサービスに明示的にプライベートアノテーションが付けられていることを確認してください。
プライベートクラスターをデプロイするには、以下を行う必要があります。
- 要件を満たす既存のネットワークを使用します。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。
以下にアクセスできるマシンからデプロイ。
- プロビジョニングするクラウドの API サービス。
- プロビジョニングするネットワーク上のホスト。
- インストールメディアを取得するインターネット。
これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。
5.11.4.1. AWS のプライベートクラスター
Amazon Web Services (AWS) でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VPC およびサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、プライベートネットワークからのみアクセスできるように Ingress Operator および API サーバーを設定します。
クラスターには、引き続き AWS API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが必要になります。
以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。
- パブリックサブネット
- パブリック Ingress をサポートするパブリックロードバランサー
-
クラスターの
baseDomain
に一致するパブリック Route 53 ゾーン
インストールプログラムは、プライベート Route 53 ゾーンを作成するために指定する baseDomain
とクラスターに必要なレコードを使用します。クラスターは、Operator がクラスターのパブリックレコードを作成せず、すべてのクラスターマシンが指定するプライベートサブネットに配置されるように設定されます。
5.11.4.1.1. 制限事項
プライベートクラスターにパブリック機能を追加する機能には制限があります。
- Kubernetes API エンドポイントは、追加のアクションを実行せずにインストールする場合はパブリックにすることができません。これらのアクションには、使用中のアベイラビリティーゾーンごとに VPC でパブリックサブネットやパブリックのロードバランサーを作成することや、6443 のインターネットからのトラフィックを許可するようにコントロールプレーンのセキュリティーグループを設定することなどが含まれます。
-
パブリックのサービスタイプのロードバランサーを使用する場合には、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットに
kubernetes.io/cluster/<cluster-infra-id>: shared
のタグを付け、AWS がそれらを使用してパブリックロードバランサーを作成できるようにします。
5.11.5. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
5.11.5.1. VPC を使用するための要件
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
- NAT ゲートウェイ
- サブネット
- ルートテーブル
- VPC
- VPC DHCP オプション
- VPC エンドポイント
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。AWS VPC の作成と管理の詳細は、AWS ドキュメントの Amazon VPC コンソールウィザードの設定 と VPC とサブネットの操作 を参照してください。
インストールプログラムには、以下の機能はありません。
- 使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化する。
- サブネットのルートテーブルを設定する。
- DHCP などの VPC オプションを設定する。
クラスターをインストールする前に、以下のタスクを完了する必要があります。AWS VPC でのネットワーキングの設定の詳細は、 VPC ネットワーキングコンポーネント と VPC のルートテーブル を参照してください。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
VPC は
kubernetes.io/cluster/.*: owned
、Name
、openshift.io/cluster
タグを使用できません。インストールプログラムは
kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。Name
タグは EC2Name
フィールドと重複し、その結果インストールが失敗するため、使用できません。VPC で
enableDnsSupport
およびenableDnsHostnames
属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。独自の Route 53 ホストプライベートゾーンを使用する場合、クラスターのインストール前に既存のホストゾーンを VPC に関連付ける必要があります。ホストゾーンは、
install-config.yaml
ファイルのplatform.aws.hostedZone
フィールドを使用して定義できます。
SC2S または C2S リージョンのクラスターは、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達できません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
- SC2S
-
elasticloadbalancing.<region>.sc2s.sgov.gov
-
ec2.<region>.sc2s.sgov.gov
-
s3.<region>.sc2s.sgov.gov
-
- C2S
-
elasticloadbalancing.<region>.c2s.ic.gov
-
ec2.<region>.c2s.ic.gov
-
s3.<region>.c2s.ic.gov
-
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
- SC2S
-
elasticloadbalancing.<region>.sc2s.sgov.gov
-
ec2.<region>.sc2s.sgov.gov
-
s3.<region>.sc2s.sgov.gov
-
- C2S
-
elasticloadbalancing.<region>.c2s.ic.gov
-
ec2.<region>.c2s.ic.gov
-
s3.<region>.c2s.ic.gov
-
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
5.11.5.2. VPC 検証
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定したサブネットすべてが存在します。
- プライベートサブネットを指定します。
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。
- 各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。プライベートクラスターを使用する場合、各アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットのみを指定します。それ以外の場合は、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットおよびプライベートサブネットを指定します。
- 各プライベートサブネットアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットを指定します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。VPC から OpenShift Container Platform クラスターを削除する場合、 kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグは、それが使用したサブネットから削除されます。
5.11.5.3. パーミッションの区分
OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する AWS の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ELB、セキュリティーグループ、S3 バケットおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
5.11.5.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離の規模は以下の方法で縮小されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体から許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
5.11.6. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.11.7. AWS でのカスタム RHCOS AMI のアップロード
カスタム Amazon Web Services (AWS) リージョンにデプロイする場合、そのリージョンに属するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) をアップロードする必要があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
- 必要な IAM サービスロール で、Amazon S3 バケットを作成している。
- RHCOS VMDK ファイルを Amazon S3 にアップロードしている。RHCOS VMDK ファイルは、インストールする OpenShift Container Platform のバージョンと同じか、それ以下のバージョンである必要があります。
- AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。Install the AWS CLI Using the Bundled Installer を参照してください。
手順
AWS プロファイルを環境変数としてエクスポートします。
export AWS_PROFILE=<aws_profile>
$ export AWS_PROFILE=<aws_profile>
1 Copy to Clipboard Copied! カスタム AMI に関連付けるリージョンを環境変数としてエクスポートします。
export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region>
$ export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region>
1 Copy to Clipboard Copied! 環境変数として Amazon S3 にアップロードした RHCOS のバージョンをエクスポートします。
export RHCOS_VERSION=<version>
$ export RHCOS_VERSION=<version>
1 Copy to Clipboard Copied! Amazon S3 バケット名を環境変数としてエクスポートします。
export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
$ export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
Copy to Clipboard Copied! containers.json
ファイルを作成し、RHCOS VMDK ファイルを定義します。cat <<EOF > containers.json { "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64", "Format": "vmdk", "UserBucket": { "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}", "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } EOF
$ cat <<EOF > containers.json { "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64", "Format": "vmdk", "UserBucket": { "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}", "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } EOF
Copy to Clipboard Copied! RHCOS ディスクを Amazon EBS スナップショットとしてインポートします。
aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --description "<description>" \ --disk-container "file://<file_path>/containers.json"
$ aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --description "<description>" \
1 --disk-container "file://<file_path>/containers.json"
2 Copy to Clipboard Copied! イメージインポートのステータスを確認します。
watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}
$ watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}
Copy to Clipboard Copied! 出力例
{ "ImportSnapshotTasks": [ { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil", "SnapshotTaskDetail": { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "DiskImageSize": 819056640.0, "Format": "VMDK", "SnapshotId": "snap-06331325870076318", "Status": "completed", "UserBucket": { "S3Bucket": "external-images", "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } } ] }
{ "ImportSnapshotTasks": [ { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil", "SnapshotTaskDetail": { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "DiskImageSize": 819056640.0, "Format": "VMDK", "SnapshotId": "snap-06331325870076318", "Status": "completed", "UserBucket": { "S3Bucket": "external-images", "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } } ] }
Copy to Clipboard Copied! SnapshotId
をコピーして、イメージを登録します。RHCOS スナップショットからカスタム RHCOS AMI を作成します。
aws ec2 register-image \ --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --architecture x86_64 \ --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ --ena-support \ --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ --virtualization-type hvm \ --root-device-name '/dev/xvda' \ --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}'
$ aws ec2 register-image \ --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --architecture x86_64 \
1 --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \
2 --ena-support \ --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \
3 --virtualization-type hvm \ --root-device-name '/dev/xvda' \ --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}'
4 Copy to Clipboard Copied!
これらの API の詳細は、AWS ドキュメントの Importing a Disk as a Snapshot Using VM Import/Export および Creating a Linux AMI from a snapshot を参照してください。
5.11.8. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.11.9. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.11.10. インストール設定ファイルの手動作成
クラスターをインストールするには、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。
前提条件
- カスタムの RHCOS AMI をアップロードしている。
- ローカルマシンには、インストールプログラムに提供する SSH 公開鍵があります。このキーは、デバッグおよび障害復旧のためにクラスターノードへの SSH 認証に使用されます。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットを取得しています。
手順
必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。
mkdir <installation_directory>
$ mkdir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! 重要ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
提供されるサンプルの
install-config.yaml
ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを<installation_directory>
に保存します。注記この設定ファイルの名前を
install-config.yaml
と付ける必要があります。install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。
5.11.10.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.11.10.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.11.10.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.11.10.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.11.10.1.4. オプションの AWS 設定パラメーター
オプションの AWS 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのコンピュートマシンの起動に使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コンピュートマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| ルートボリュームに予約される 1 秒あたりの入出力操作 (IOPS)。 |
整数 (例: |
| ルートボリュームのサイズ (GiB)。 |
整数 (例: |
| root ボリュームのタイプです。 |
有効な AWS EBS ボリュームタイプ (例: |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、ワーカーノードの OS ボリュームを特定の KMS キーで暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID またはキー ARN。 |
| コンピュートマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
有効な AWS インスタンスタイプ (例: |
| インストールプログラムがコンピュートマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。独自の VPC を指定する場合は、そのアベイラビリティーゾーンにサブネットを指定する必要があります。 |
|
| インストールプログラムがコンピュートリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: aws ec2 describe-instance-type-offerings --filters Name=instance-type,Values=c7g.xlarge
重要 ARM ベースの AWS インスタンスで実行する場合は、AWS Graviton プロセッサーが利用可能なリージョンを入力するようにしてください。AWS ドキュメントの グローバルアベイラビリティー マップを参照してください。現在、AWS Graviton3 プロセッサーは一部のリージョンでのみ利用できます。 |
| クラスターのコントロールプレーンマシンを起動するために使用される AWS AMI。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| コントロールプレーンマシンプールインスタンスのプロファイルに適用される既存の AWS IAM ロール。これらのフィールドを使用して命名スキームに一致させ、IAM ロール用に事前に定義されたパーミッション境界を含めることができます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規の IAM ロールを作成します。 | 有効な AWS IAM ロール名。 |
| KMS キーの Amazon リソース名 (キー ARN)。これは、特定の KMS キーを使用してコントロールプレーンノードの OS ボリュームを暗号化するために必要です。 | 有効な キー ID とキー ARN。 |
| コントロールプレーンマシンの EC2 インスタンスタイプ。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンプールのマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
|
| インストールプログラムがコントロールプレーンのリソースを作成する AWS リージョン。 |
有効な AWS リージョン (例: |
| クラスターのすべてのマシンを起動するために使用される AWS AMI。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。これは、カスタム RHCOS AMI を必要とするリージョンに必要です。 | 設定した AWS リージョンに属するパブリッシュ済みまたはカスタムの RHCOS AMI。利用可能な AMI ID については、AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI を参照してください。 |
| クラスターの既存の Route 53 プライベートホストゾーン。独自の VPC を指定する場合も、既存のホストゾーンのみを使用できます。ホストゾーンは、インストール前にユーザーによって提供される VPC に関連付けられている必要があります。また、ホストゾーンのドメインはクラスタードメインまたはクラスタードメインの親である必要があります。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。 |
文字列 (例: |
| AWS サービスエンドポイント名。カスタムエンドポイントは、FIPS などの AWS の代替エンドポイントを使用しなければならない場合にのみ必要です。カスタム API エンドポイントは、EC2、S3、IAM、Elastic Load Balancing、Tagging、Route 53、および STS AWS サービスに指定できます。 | 有効な AWS サービスエンドポイント 名。 |
|
AWS サービスエンドポイント URL。URL には | 有効な AWS サービスエンドポイント URL。 |
| インストールプログラムが、作成するすべてのリソースに対するタグとして追加するキーと値のマップ。 |
|
|
インストールプログラムによる VPC の作成を許可する代わりに VPC を指定する場合は、使用するクラスターのサブネットを指定します。サブネットは、指定する同じ | 有効なサブネット ID。 |
5.11.10.2. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.26 シークレット領域の 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
r4.*
-
r5.*
-
t3.*
5.11.10.3. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。これを使用して、手動で作成したインストール設定ファイルにパラメーター値を入力します。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - us-iso-east-1a - us-iso-east-1b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - us-iso-east-1a - us-iso-east-1b replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: us-iso-east-1 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... publish: Internal pullSecret: '{"auths": ...}' additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- us-iso-east-1a
- us-iso-east-1b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- us-iso-east-1a
- us-iso-east-1b
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: us-iso-east-1
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
subnets:
- subnet-1
- subnet-2
- subnet-3
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.us-west-2.vpce.amazonaws.com
hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
publish: Internal
pullSecret: '{"auths": ...}'
additionalTrustBundle: |
-----BEGIN CERTIFICATE-----
<MY_TRUSTED_CA_CERT>
-----END CERTIFICATE-----
- 1 12 13 15 22
- 必須。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- 独自の VPC を指定する場合は、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。
- 16
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 17
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 18
- 既存の Route 53 プライベートホストゾーンの ID。既存のホストゾーンを指定するには、独自の VPC を指定する必要があり、ホストゾーンはすでにクラスターをインストールする前に VPC に関連付けられます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。
- 19
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 20
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 21
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、
publish
をInternal
に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値はExternal
です。 - 23
- カスタム CA 証明書。これは、SC2S または C2S リージョンにデプロイするときに必要です。これは、AWS API がカスタム CA 信頼バンドルを必要とするためです。
5.11.10.4. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.11.11. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.11.12. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.11.13. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.11.14. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.11.15. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.11.16. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.12. AWS China でのクラスターのアンインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、クラスターを以下の Amazon Web Services (AWS) 中国リージョンにインストールできます。
-
cn-north-1
(Beijing) -
cn-northwest-1
(Ningxia)
5.12.1. 前提条件
- インターネットコンテンツプロバイダー (ICP) ライセンスがある。
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
- クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
5.12.2. インストール要件
Red Hat は、AWS China リージョンの Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) を公開しません。
クラスターをインストールする前に、以下を行う必要があります。
- カスタム RHCOS AMI をアップロードします。
-
インストール設定ファイル (
install-config.yaml
) を手動で作成します。 - インストール設定ファイルで、AWS リージョンおよび付随するカスタム AMI を指定します。
OpenShift Container Platform インストールプログラムを使用してインストール設定ファイルを作成することはできません。インストーラーは RHCOS AMI のネイティブサポートのない AWS リージョンをリスト表示しません。
5.12.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.12.4. プライベートクラスター
外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
クラスターにパブリックサブネットがある場合、管理者により作成されたロードバランサーサービスはパブリックにアクセスできる可能性があります。クラスターのセキュリティーを確保するには、これらのサービスに明示的にプライベートアノテーションが付けられていることを確認してください。
プライベートクラスターをデプロイするには、以下を行う必要があります。
- 要件を満たす既存のネットワークを使用します。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。
以下にアクセスできるマシンからデプロイ。
- プロビジョニングするクラウドの API サービス。
- プロビジョニングするネットワーク上のホスト。
- インストールメディアを取得するインターネット。
これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホストを使用できます。
AWS China は、VPC とネットワーク間の VPN 接続をサポートしません。Beijing および Ningxia リージョンの Amazon VPC サービスの詳細は、AWS China ドキュメントの Amazon Virtual Private Cloud を参照してください。
5.12.4.1. AWS のプライベートクラスター
Amazon Web Services (AWS) でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VPC およびサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、プライベートネットワークからのみアクセスできるように Ingress Operator および API サーバーを設定します。
クラスターには、引き続き AWS API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが必要になります。
以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。
- パブリックサブネット
- パブリック Ingress をサポートするパブリックロードバランサー
-
クラスターの
baseDomain
に一致するパブリック Route 53 ゾーン
インストールプログラムは、プライベート Route 53 ゾーンを作成するために指定する baseDomain
とクラスターに必要なレコードを使用します。クラスターは、Operator がクラスターのパブリックレコードを作成せず、すべてのクラスターマシンが指定するプライベートサブネットに配置されるように設定されます。
5.12.4.1.1. 制限事項
プライベートクラスターにパブリック機能を追加する機能には制限があります。
- Kubernetes API エンドポイントは、追加のアクションを実行せずにインストールする場合はパブリックにすることができません。これらのアクションには、使用中のアベイラビリティーゾーンごとに VPC でパブリックサブネットやパブリックのロードバランサーを作成することや、6443 のインターネットからのトラフィックを許可するようにコントロールプレーンのセキュリティーグループを設定することなどが含まれます。
-
パブリックのサービスタイプのロードバランサーを使用する場合には、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットに
kubernetes.io/cluster/<cluster-infra-id>: shared
のタグを付け、AWS がそれらを使用してパブリックロードバランサーを作成できるようにします。
5.12.5. カスタム VPC の使用について
OpenShift Container Platform 4.11 では、Amazon Web Services (AWS) の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) の既存のサブネットにクラスターをデプロイできます。OpenShift Container Platform を既存の AWS VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC を作成するために必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合は、このインストールオプションを使用します。
インストールプログラムは既存のサブネットにある他のコンポーネントを把握できないため、ユーザーの代わりにサブネットの CIDR を選択することはできません。クラスターをインストールするサブネットのネットワークを独自に設定する必要があります。
5.12.5.1. VPC を使用するための要件
インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなりました。
- インターネットゲートウェイ
- NAT ゲートウェイ
- サブネット
- ルートテーブル
- VPC
- VPC DHCP オプション
- VPC エンドポイント
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。AWS VPC の作成と管理の詳細は、AWS ドキュメントの Amazon VPC コンソールウィザードの設定 と VPC とサブネットの操作 を参照してください。
インストールプログラムには、以下の機能はありません。
- 使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化する。
- サブネットのルートテーブルを設定する。
- DHCP などの VPC オプションを設定する。
クラスターをインストールする前に、以下のタスクを完了する必要があります。AWS VPC でのネットワーキングの設定の詳細は、 VPC ネットワーキングコンポーネント と VPC のルートテーブル を参照してください。
VPC は以下の特性を満たす必要があります。
VPC は
kubernetes.io/cluster/.*: owned
、Name
、openshift.io/cluster
タグを使用できません。インストールプログラムは
kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグを追加するようにサブネットを変更するため、サブネットでは 1 つ以上の空のタグスロットが利用可能である必要があります。AWS ドキュメントで タグ制限 を確認し、インストールプログラムでタグを指定する各サブネットに追加できるようにします。Name
タグは EC2Name
フィールドと重複し、その結果インストールが失敗するため、使用できません。VPC で
enableDnsSupport
およびenableDnsHostnames
属性を有効にし、クラスターが VPC に割り当てられている Route 53 ゾーンを使用してクラスターの内部 DNS レコードを解決できるようにする必要があります。AWS ドキュメントの DNS Support in Your VPC を参照してください。独自の Route 53 ホストプライベートゾーンを使用する場合、クラスターのインストール前に既存のホストゾーンを VPC に関連付ける必要があります。ホストゾーンは、
install-config.yaml
ファイルのplatform.aws.hostedZone
フィールドを使用して定義できます。
非接続環境で作業している場合、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com.cn
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com.cn
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
5.12.5.2. VPC 検証
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定したサブネットすべてが存在します。
- プライベートサブネットを指定します。
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。
- 各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。それぞれのアベイラビリティーゾーンには、複数のパブリックおよびプライベートサブネットがありません。プライベートクラスターを使用する場合、各アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットのみを指定します。それ以外の場合は、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットおよびプライベートサブネットを指定します。
- 各プライベートサブネットアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットを指定します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。VPC から OpenShift Container Platform クラスターを削除する場合、 kubernetes.io/cluster/.*: shared
タグは、それが使用したサブネットから削除されます。
5.12.5.3. パーミッションの区分
OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する AWS の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ELB、セキュリティーグループ、S3 バケットおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
5.12.5.4. クラスター間の分離
OpenShift Container Platform を既存のネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離の規模は以下の方法で縮小されます。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターを同じ VPC にインストールできます。
- ICMP Ingress はネットワーク全体から許可されます。
- TCP 22 Ingress (SSH) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 6443 Ingress (Kubernetes API) はネットワーク全体に対して許可されます。
- コントロールプレーンの TCP 22623 Ingress (MCS) はネットワーク全体に対して許可されます。
5.12.6. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.12.7. AWS でのカスタム RHCOS AMI のアップロード
カスタム Amazon Web Services (AWS) リージョンにデプロイする場合、そのリージョンに属するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) をアップロードする必要があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
- 必要な IAM サービスロール で、Amazon S3 バケットを作成している。
- RHCOS VMDK ファイルを Amazon S3 にアップロードしている。RHCOS VMDK ファイルは、インストールする OpenShift Container Platform のバージョンと同じか、それ以下のバージョンである必要があります。
- AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。Install the AWS CLI Using the Bundled Installer を参照してください。
手順
AWS プロファイルを環境変数としてエクスポートします。
export AWS_PROFILE=<aws_profile>
$ export AWS_PROFILE=<aws_profile>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
beijingadmin
などの AWS 認証情報を保持する AWS プロファイル名。
カスタム AMI に関連付けるリージョンを環境変数としてエクスポートします。
export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region>
$ export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
cn-north-1
などの AWS リージョン
環境変数として Amazon S3 にアップロードした RHCOS のバージョンをエクスポートします。
export RHCOS_VERSION=<version>
$ export RHCOS_VERSION=<version>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
4.11.0
などの RHCOS VMDK バージョン。
Amazon S3 バケット名を環境変数としてエクスポートします。
export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
$ export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
Copy to Clipboard Copied! containers.json
ファイルを作成し、RHCOS VMDK ファイルを定義します。cat <<EOF > containers.json { "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64", "Format": "vmdk", "UserBucket": { "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}", "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } EOF
$ cat <<EOF > containers.json { "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64", "Format": "vmdk", "UserBucket": { "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}", "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } EOF
Copy to Clipboard Copied! RHCOS ディスクを Amazon EBS スナップショットとしてインポートします。
aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --description "<description>" \ --disk-container "file://<file_path>/containers.json"
$ aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --description "<description>" \
1 --disk-container "file://<file_path>/containers.json"
2 Copy to Clipboard Copied! イメージインポートのステータスを確認します。
watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}
$ watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}
Copy to Clipboard Copied! 出力例
{ "ImportSnapshotTasks": [ { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil", "SnapshotTaskDetail": { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "DiskImageSize": 819056640.0, "Format": "VMDK", "SnapshotId": "snap-06331325870076318", "Status": "completed", "UserBucket": { "S3Bucket": "external-images", "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } } ] }
{ "ImportSnapshotTasks": [ { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil", "SnapshotTaskDetail": { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "DiskImageSize": 819056640.0, "Format": "VMDK", "SnapshotId": "snap-06331325870076318", "Status": "completed", "UserBucket": { "S3Bucket": "external-images", "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } } ] }
Copy to Clipboard Copied! SnapshotId
をコピーして、イメージを登録します。RHCOS スナップショットからカスタム RHCOS AMI を作成します。
aws ec2 register-image \ --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --architecture x86_64 \ --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ --ena-support \ --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ --virtualization-type hvm \ --root-device-name '/dev/xvda' \ --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}'
$ aws ec2 register-image \ --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --architecture x86_64 \
1 --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \
2 --ena-support \ --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \
3 --virtualization-type hvm \ --root-device-name '/dev/xvda' \ --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}'
4 Copy to Clipboard Copied!
これらの API の詳細は、AWS ドキュメントの Importing a Disk as a Snapshot Using VM Import/Export および Creating a Linux AMI from a snapshot を参照してください。
5.12.8. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.12.9. インストール設定ファイルの手動作成
クラスターをインストールするには、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。
前提条件
- カスタムの RHCOS AMI をアップロードしている。
- ローカルマシンには、インストールプログラムに提供する SSH 公開鍵があります。このキーは、デバッグおよび障害復旧のためにクラスターノードへの SSH 認証に使用されます。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットを取得しています。
手順
必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。
mkdir <installation_directory>
$ mkdir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! 重要ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
提供されるサンプルの
install-config.yaml
ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを<installation_directory>
に保存します。注記この設定ファイルの名前を
install-config.yaml
と付ける必要があります。install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。
5.12.9.1. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
5.12.9.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } }
|
5.12.9.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダー。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
5.12.9.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
このフィールドを 重要
フィールドの値が |
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
5.12.9.2. AWS のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル
インストール設定ファイル install-config.yaml
をカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。これを使用して、手動で作成したインストール設定ファイルにパラメーター値を入力します。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Mint controlPlane: hyperthreading: Enabled name: master platform: aws: zones: - cn-north-1a - cn-north-1b rootVolume: iops: 4000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: m6i.xlarge replicas: 3 compute: - hyperthreading: Enabled name: worker platform: aws: rootVolume: iops: 2000 size: 500 type: io1 metadataService: authentication: Optional type: c5.4xlarge zones: - cn-north-1a replicas: 3 metadata: name: test-cluster networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OpenShiftSDN serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: aws: region: cn-north-1 userTags: adminContact: jdoe costCenter: 7536 subnets: - subnet-1 - subnet-2 - subnet-3 amiID: ami-96c6f8f7 serviceEndpoints: - name: ec2 url: https://vpce-id.ec2.cn-north-1.vpce.amazonaws.com.cn hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV fips: false sshKey: ssh-ed25519 AAAA... publish: Internal pullSecret: '{"auths": ...}'
apiVersion: v1
baseDomain: example.com
credentialsMode: Mint
controlPlane:
hyperthreading: Enabled
name: master
platform:
aws:
zones:
- cn-north-1a
- cn-north-1b
rootVolume:
iops: 4000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: m6i.xlarge
replicas: 3
compute:
- hyperthreading: Enabled
name: worker
platform:
aws:
rootVolume:
iops: 2000
size: 500
type: io1
metadataService:
authentication: Optional
type: c5.4xlarge
zones:
- cn-north-1a
replicas: 3
metadata:
name: test-cluster
networking:
clusterNetwork:
- cidr: 10.128.0.0/14
hostPrefix: 23
machineNetwork:
- cidr: 10.0.0.0/16
networkType: OpenShiftSDN
serviceNetwork:
- 172.30.0.0/16
platform:
aws:
region: cn-north-1
userTags:
adminContact: jdoe
costCenter: 7536
subnets:
- subnet-1
- subnet-2
- subnet-3
amiID: ami-96c6f8f7
serviceEndpoints:
- name: ec2
url: https://vpce-id.ec2.cn-north-1.vpce.amazonaws.com.cn
hostedZone: Z3URY6TWQ91KVV
fips: false
sshKey: ssh-ed25519 AAAA...
publish: Internal
pullSecret: '{"auths": ...}'
- 1 12 13 15 22
- 必須。
- 2
- オプション: このパラメーターを追加して、Cloud Credential Operator (CCO) に認証情報の機能を動的に判別させようとするのではなく、CCO が指定されたモードを使用するように強制します。CCO モードの詳細は、Red Hat Operatorのクラウド認証情報 Operatorを参照してください。
- 3 8
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 5 9
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
m4.2xlarge
またはm5.2xlarge
などの大規模なインスタンスタイプを使用します。 - 6 10
- 大規模なクラスターの場合などに etcd の高速のストレージを設定するには、ストレージタイプを
io1
として設定し、iops
を2000
に設定します。 - 7 11
- Amazon EC2 Instance Metadata Service v2 (IMDSv2) を要求するかどうか。IMDSv2 を要求するには、パラメーター値を
Required
に設定します。IMDSv1 と IMDSv2 の両方の使用を許可するには、パラメーター値をOptional
に設定します。値が指定されていない場合、IMDSv1 と IMDSv2 の両方が許可されます。注記クラスターのインストール中に設定されるコントロールプレーンマシンの IMDS 設定は、AWS CLI を使用してのみ変更できます。コンピュートマシンの IMDS 設定は、マシンセットを使用して変更できます。
- 14
- 独自の VPC を指定する場合は、クラスターが使用する各アベイラビリティーゾーンのサブネットを指定します。
- 16
- クラスターのマシンを起動するために使用される AMI の ID。これが設定されている場合、AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
- 17
- AWS サービスエンドポイント。未確認の AWS リージョンにインストールする場合は、カスタムエンドポイントが必要です。エンドポイントの URL は
https
プロトコルを使用しなければならず、ホストは証明書を信頼する必要があります。 - 18
- 既存の Route 53 プライベートホストゾーンの ID。既存のホストゾーンを指定するには、独自の VPC を指定する必要があり、ホストゾーンはすでにクラスターをインストールする前に VPC に関連付けられます。定義されていない場合は、インストールプログラムは新規のホストゾーンを作成します。
- 19
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、
x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。 - 20
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 21
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、
publish
をInternal
に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値はExternal
です。
5.12.9.3. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.12.9.4. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.27 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.12.9.5. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.28 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.12.9.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.12.10. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 注記ホストに設定したクラウドプロバイダーアカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプロセスは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
オプション: クラスターのインストールに使用した IAM アカウントから
AdministratorAccess
ポリシーを削除するか、または無効にします。注記AdministratorAccess
ポリシーが提供する昇格したパーミッションはインストール時にのみ必要です。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
... INFO Install complete! INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig' INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password" INFO Time elapsed: 36m22s
...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.12.11. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.12.12. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.12.13. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン
kubeadmin
ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin
ユーザーとしてクラスターにログインできます。
前提条件
- インストールホストにアクセスできる。
- クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。
手順
インストールホストで
kubeadmin-password
ファイルからkubeadmin
ユーザーのパスワードを取得します。cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
$ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからkubeadmin
パスワードを取得できます。OpenShift Container Platform Web コンソールルートをリスト表示します。
oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
$ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
Copy to Clipboard Copied! 注記または、インストールホストで
<installation_directory>/.openshift_install.log
ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。出力例
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
console console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> console https reencrypt/Redirect None
Copy to Clipboard Copied! -
Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、
kubeadmin
ユーザーとしてログインします。
5.12.14. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.12.15. 次のステップ
- インストールの検証
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- 必要に応じて、クラウドプロバイダーの認証情報を削除 できます。
5.13. CloudFormation テンプレートの使用による、AWS でのユーザーによってプロビジョニングされたインフラストラクチャーへのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.11 では、独自に提供するインフラストラクチャーを使用する Amazon Web Services (AWS) にクラスターをインストールできます。
このインフラストラクチャーを作成する 1 つの方法として、提供される CloudFormation テンプレートを使用できます。テンプレートを変更してインフラストラクチャーをカスタマイズしたり、それらに含まれる情報を使用し、所属する会社のポリシーに基づいて AWS オブジェクトを作成したりできます。
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の CloudFormation テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。
5.13.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
重要AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、キーをベースとした有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。AWS ドキュメントの Install the AWS CLI Using the Bundled Installer (Linux, macOS, or UNIX) を参照してください。
ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
注記プロキシーを設定する場合は、このサイトリストも確認してください。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、IAM 認証情報を手動で作成および維持 することができる。
5.13.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.11 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.13.3. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したクラスターの要件
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを含むクラスターの場合、必要なマシンすべてをデプロイする必要があります。
このセクションでは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をデプロイする要件について説明します。
5.13.3.1. クラスターのインストールに必要なマシン
最小の OpenShift Container Platform クラスターでは以下のホストが必要です。
ホスト | 説明 |
---|---|
1 つの一時的なブートストラップマシン | クラスターでは、ブートストラップマシンが OpenShift Container Platform クラスターを 3 つのコントロールプレーンマシンにデプロイする必要があります。クラスターのインストール後にブートストラップマシンを削除できます。 |
3 つのコントロールプレーンマシン | コントロールプレーンマシンは、コントロールプレーンを設定する Kubernetes および OpenShift Container Platform サービスを実行します。 |
少なくとも 2 つのコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる)。 | OpenShift Container Platform ユーザーが要求するワークロードは、コンピュートマシンで実行されます。 |
クラスターの高可用性を維持するには、これらのクラスターマシンについて別の物理ホストを使用します。
ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をオペレーティングシステムとして使用する必要があります。ただし、コンピューティングマシンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS)、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.6 から選択できます。
RHCOS は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 をベースとしており、そのハードウェア認定および要件が継承されることに注意してください。Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限 を参照してください。
5.13.3.2. クラスターインストールの最小リソース要件
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | IOPS [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピューティングマシンの使用は推奨されておらず、OpenShift Container Platform 4.10 以降では削除されています。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.13.3.3. AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services(AWS)インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
以下のチャートに含まれるマシンタイプを AWS インスタンスに使用します。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.29 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c4.*
-
c5.*
-
c5a.*
-
i3.*
-
m4.*
-
m5.*
-
m5a.*
-
m6a.*
-
m6i.*
-
r4.*
-
r5.*
-
r5a.*
-
r6i.*
-
t3.*
-
t3a.*
5.13.3.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の AWS のテスト済みインスタンスタイプ
以下の Amazon Web Services (AWS) ARM64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
AWS ARM インスタンスには、次のチャートに含まれるマシンタイプを使用してください。チャートに記載されていないインスタンスタイプを使用する場合は、使用するインスタンスサイズが、クラスターインストールの最小リソース要件に記載されている最小リソース要件と一致していることを確認してください。
例5.30 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
c6g.*
-
m6g.*
5.13.3.5. 証明書署名要求の管理
ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager
は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver
は、kubelet 認証情報を使用して要求される提供証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。
5.13.4. 必要な AWS インフラストラクチャーコンポーネント
OpenShift Container Platform を Amazon Web Services (AWS) のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールするには、マシンとサポートするインフラストラクチャーの両方を手動で作成する必要があります。
各種プラットフォームの統合テストの詳細については、OpenShift Container Platform 4.x のテスト済みインテグレーション のページを参照してください。
提供される CloudFormation テンプレートを使用すると、以下のコンポーネントを表す AWS リソースのスタックを作成できます。
- AWS Virtual Private Cloud (VPC)
- ネットワークおよび負荷分散コンポーネント
- セキュリティーグループおよびロール
- OpenShift Container Platform ブートストラップノード
- OpenShift Container Platform コントロールプレーンノード
- OpenShift Container Platform コンピュートノード
または、コンポーネントを手動で作成するか、クラスターの要件を満たす既存のインフラストラクチャーを再利用できます。コンポーネントの相互関係についての詳細は、CloudFormation テンプレートを参照してください。
5.13.4.1. 他のインフラストラクチャーコンポーネント
- 1 つの VPC
- DNS エントリー
- ロードバランサー (classic または network) およびリスナー
- パブリックおよびプライベート Route 53 ゾーン
- セキュリティーグループ
- IAM ロール
- S3 バケット
非接続環境で作業している場合、EC2、ELB、および S3 エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。インストール中にインターネットトラフィックを制限するレベルに応じて、次の設定オプションを使用できます。
オプション 1: VPC エンドポイントを作成する
VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
このオプションを使用すると、VPC および必要な AWS サービスの間でネットワークトラフィックがプライベートのままになります。
オプション 2: VPC エンドポイントなしでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。このオプションを使用すると、インターネットトラフィックはプロキシーを経由して、必要な AWS サービスに到達します。
オプション 3: VPC エンドポイントでプロキシーを作成する
インストールプロセスの一環として、VPC エンドポイントを使用して HTTP または HTTPS プロキシーを設定できます。VPC エンドポイントを作成し、クラスターが使用しているサブネットにアタッチします。次のようにエンドポイントに名前を付けます。
-
ec2.<region>.amazonaws.com
-
elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
-
s3.<region>.amazonaws.com
install-config.yaml
ファイルでプロキシーを設定するときに、これらのエンドポイントを noProxy
フィールドに追加します。このオプションを使用すると、プロキシーはクラスターがインターネットに直接アクセスするのを防ぎます。ただし、VPC と必要な AWS サービスの間のネットワークトラフィックはプライベートのままです。
必要な VPC コンポーネント
お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 | |
---|---|---|---|
VPC |
| 使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。 | |
パブリックサブネット |
| VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。 | |
インターネットゲートウェイ |
| VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。 | |
ネットワークアクセス制御 |
| VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。 | |
ポート | 理由 | ||
| インバウンド HTTP トラフィック | ||
| インバウンド HTTPS トラフィック | ||
| インバウンド SSH トラフィック | ||
| インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
| アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック | ||
プライベートサブネット |
| VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。 |
必要な DNS および負荷分散コンポーネント
DNS およびロードバランサー設定では、パブリックホストゾーンを使用する必要があり、クラスターのインフラストラクチャーをプロビジョニングする場合にインストールプログラムが使用するものと同様のプライベートホストゾーンを使用できます。ロードバランサーに解決する DNS エントリーを作成する必要があります。api.<cluster_name>.<domain>
のエントリーは外部ロードバランサーを参照し、api-int.<cluster_name>.<domain>
のエントリーは内部ロードバランサーを参照する必要があります。
またクラスターには、Kubernetes API とその拡張に必要なポート 6443、および新規マシンの Ignition 設定ファイルに必要なポート 22623 のロードバランサーおよびリスナーが必要です。ターゲットはコントロールプレーンノードになります。ポート 6443 はクラスター外のクライアントとクラスター内のノードからもアクセスできる必要があります。ポート 22623 はクラスター内のノードからアクセスできる必要があります。
コンポーネント | AWS タイプ | 説明 |
---|---|---|
DNS |
| 内部 DNS のホストゾーン。 |
パブリックロードバランサー |
| パブリックサブネットのロードバランサー。 |
外部 API サーバーレコード |
| 外部 API サーバーのエイリアスレコード。 |
外部リスナー |
| 外部ロードバランサー用のポート 6443 のリスナー。 |
外部ターゲットグループ |
| 外部ロードバランサーのターゲットグループ。 |
プライベートロードバランサー |
| プライベートサブネットのロードバランサー。 |
内部 API サーバーレコード |
| 内部 API サーバーのエイリアスレコード。 |
内部リスナー |
| 内部ロードバランサー用のポート 22623 のリスナー。 |
内部ターゲットグループ |
| 内部ロードバランサーのターゲットグループ。 |
内部リスナー |
| 内部ロードバランサーのポート 6443 のリスナー。 |
内部ターゲットグループ |
| 内部ロードバランサーのターゲットグループ。 |
セキュリティーグループ
コントロールプレーンおよびワーカーマシンには、以下のポートへのアクセスが必要です。
グループ | タイプ | IP プロトコル | ポート範囲 |
---|---|---|---|
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| ||
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| ||
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| ||
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| ||
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|
コントロールプレーンの Ingress
コントロールプレーンマシンには、以下の Ingress グループが必要です。それぞれの Ingress グループは AWS::EC2::SecurityGroupIngress
リソースになります。
Ingress グループ | 説明 | IP プロトコル | ポート範囲 |
---|---|---|---|
| etcd |
|
|
| Vxlan パケット |
|
|
| Vxlan パケット |
|
|
| 内部クラスター通信および Kubernetes プロキシーメトリック |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー |
|
|
| Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
| Geneve パケット |
|
|
| Geneve パケット |
|
|
| IPsec IKE パケット |
|
|
| IPsec IKE パケット |
|
|
| IPsec NAT-T パケット |
|
|
| IPsec NAT-T パケット |
|
|
| IPsec ESP パケット |
|
|
| IPsec ESP パケット |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
ワーカーの Ingress
ワーカーマシンには、以下の Ingress グループが必要です。それぞれの Ingress グループは AWS::EC2::SecurityGroupIngress
リソースになります。
Ingress グループ | 説明 | IP プロトコル | ポート範囲 |
---|---|---|---|
| Vxlan パケット |
|
|
| Vxlan パケット |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー |
|
|
| Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
| Geneve パケット |
|
|
| Geneve パケット |
|
|
| IPsec IKE パケット |
|
|
| IPsec IKE パケット |
|
|
| IPsec NAT-T パケット |
|
|
| IPsec NAT-T パケット |
|
|
| IPsec ESP パケット |
|
|
| IPsec ESP パケット |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| 内部クラスター通信 |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
| Kubernetes Ingress サービス |
|
|
ロールおよびインスタンスプロファイル
マシンには、AWS でのパーミッションを付与する必要があります。提供される CloudFormation テンプレートはマシンに対し、以下の AWS::IAM::Role
オブジェクトについてのマシンの Allow
パーミッションを付与し、それぞれのロールセットに AWS::IAM::InstanceProfile
を指定します。テンプレートを使用しない場合、マシンには以下の広範囲のパーミッションまたは個別のパーミッションを付与することができます。
ロール | 結果 | アクション | リソース |
---|---|---|---|
マスター |
|
|
|
|
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| |
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| |
|
|
| |
ワーカー |
|
|
|
ブートストラップ |
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|
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|
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| |
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|
|
5.13.4.2. クラスターマシン
以下のマシンには AWS::EC2::Instance
オブジェクトが必要になります。
- ブートストラップマシン。このマシンはインストール時に必要ですが、クラスターのデプロイ後に除去することができます。
- 3 つのコントロールプレーンマシンコントロールプレーンマシンはマシンセットによって制御されません。
- コンピュートマシン。インストール時に 2 つ以上のコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) を作成する必要があります。これらのマシンはマシンセットによって制御されません。
5.13.4.3. IAM ユーザーに必要な AWS パーミッション
ベースクラスターリソースを削除するには、IAM ユーザーが領域 us-east-1
にアクセス許可 tag:GetResources
を持っている必要があります。AWS API 要件の一部として、OpenShift Container Platform インストールプログラムはこのリージョンでさまざまなアクションを実行します。
AdministratorAccess
ポリシーを、Amazon Web Services (AWS) で作成する IAM ユーザーに割り当てる場合、そのユーザーには必要なパーミッションすべてを付与します。OpenShift Container Platform クラスターのすべてのコンポーネントをデプロイするために、IAM ユーザーに以下のパーミッションが必要になります。
例5.31 インストールに必要な EC2 パーミッション
-
ec2:AuthorizeSecurityGroupEgress
-
ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress
-
ec2:CopyImage
-
ec2:CreateNetworkInterface
-
ec2:AttachNetworkInterface
-
ec2:CreateSecurityGroup
-
ec2:CreateTags
-
ec2:CreateVolume
-
ec2:DeleteSecurityGroup
-
ec2:DeleteSnapshot
-
ec2:DeleteTags
-
ec2:DeregisterImage
-
ec2:DescribeAccountAttributes
-
ec2:DescribeAddresses
-
ec2:DescribeAvailabilityZones
-
ec2:DescribeDhcpOptions
-
ec2:DescribeImages
-
ec2:DescribeInstanceAttribute
-
ec2:DescribeInstanceCreditSpecifications
-
ec2:DescribeInstances
-
ec2:DescribeInstanceTypes
-
ec2:DescribeInternetGateways
-
ec2:DescribeKeyPairs
-
ec2:DescribeNatGateways
-
ec2:DescribeNetworkAcls
-
ec2:DescribeNetworkInterfaces
-
ec2:DescribePrefixLists
-
ec2:DescribeRegions
-
ec2:DescribeRouteTables
-
ec2:DescribeSecurityGroups
-
ec2:DescribeSubnets
-
ec2:DescribeTags
-
ec2:DescribeVolumes
-
ec2:DescribeVpcAttribute
-
ec2:DescribeVpcClassicLink
-
ec2:DescribeVpcClassicLinkDnsSupport
-
ec2:DescribeVpcEndpoints
-
ec2:DescribeVpcs
-
ec2:GetEbsDefaultKmsKeyId
-
ec2:ModifyInstanceAttribute
-
ec2:ModifyNetworkInterfaceAttribute
-
ec2:RevokeSecurityGroupEgress
-
ec2:RevokeSecurityGroupIngress
-
ec2:RunInstances
-
ec2:TerminateInstances
例5.32 インストール時のネットワークリソースの作成に必要なパーミッション
-
ec2:AllocateAddress
-
ec2:AssociateAddress
-
ec2:AssociateDhcpOptions
-
ec2:AssociateRouteTable
-
ec2:AttachInternetGateway
-
ec2:CreateDhcpOptions
-
ec2:CreateInternetGateway
-
ec2:CreateNatGateway
-
ec2:CreateRoute
-
ec2:CreateRouteTable
-
ec2:CreateSubnet
-
ec2:CreateVpc
-
ec2:CreateVpcEndpoint
-
ec2:ModifySubnetAttribute
-
ec2:ModifyVpcAttribute
既存の VPC を使用する場合、アカウントではネットワークリソースの作成にこれらのパーミッションを必要としません。
例5.33 インストールに必要な Elastic Load Balancing (ELB) のパーミッション
-
elasticloadbalancing:AddTags
-
elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets
-
elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners
-
elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DescribeInstanceHealth
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers
-
elasticloadbalancing:DescribeTags
-
elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener
例5.34 インストールに必要な Elastic Load Balancing (ELBv2) のパーミッション
-
elasticloadbalancing:AddTags
-
elasticloadbalancing:CreateListener
-
elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:CreateTargetGroup
-
elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
-
elasticloadbalancing:DeregisterTargets
-
elasticloadbalancing:DescribeListeners
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers
-
elasticloadbalancing:DescribeTargetGroupAttributes
-
elasticloadbalancing:DescribeTargetHealth
-
elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
-
elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup
-
elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes
-
elasticloadbalancing:RegisterTargets
例5.35 インストールに必要な IAM パーミッション
-
iam:AddRoleToInstanceProfile
-
iam:CreateInstanceProfile
-
iam:CreateRole
-
iam:DeleteInstanceProfile
-
iam:DeleteRole
-
iam:DeleteRolePolicy
-
iam:GetInstanceProfile
-
iam:GetRole
-
iam:GetRolePolicy
-
iam:GetUser
-
iam:ListInstanceProfilesForRole
-
iam:ListRoles
-
iam:ListUsers
-
iam:PassRole
-
iam:PutRolePolicy
-
iam:RemoveRoleFromInstanceProfile
-
iam:SimulatePrincipalPolicy
-
iam:TagRole
AWS アカウントに Elastic Load Balancer (ELB) を作成していない場合、IAM ユーザーには iam:CreateServiceLinkedRole
パーミッションも必要です。
例5.36 インストールに必要な Route 53 パーミッション
-
route53:ChangeResourceRecordSets
-
route53:ChangeTagsForResource
-
route53:CreateHostedZone
-
route53:DeleteHostedZone
-
route53:GetChange
-
route53:GetHostedZone
-
route53:ListHostedZones
-
route53:ListHostedZonesByName
-
route53:ListResourceRecordSets
-
route53:ListTagsForResource
-
route53:UpdateHostedZoneComment
例5.37 インストールに必要な S3 パーミッション
-
s3:CreateBucket
-
s3:DeleteBucket
-
s3:GetAccelerateConfiguration
-
s3:GetBucketAcl
-
s3:GetBucketCors
-
s3:GetBucketLocation
-
s3:GetBucketLogging
-
s3:GetBucketPolicy
-
s3:GetBucketObjectLockConfiguration
-
s3:GetBucketReplication
-
s3:GetBucketRequestPayment
-
s3:GetBucketTagging
-
s3:GetBucketVersioning
-
s3:GetBucketWebsite
-
s3:GetEncryptionConfiguration
-
s3:GetLifecycleConfiguration
-
s3:GetReplicationConfiguration
-
s3:ListBucket
-
s3:PutBucketAcl
-
s3:PutBucketTagging
-
s3:PutEncryptionConfiguration
例5.38 クラスター Operator が必要とする S3 パーミッション
-
s3:DeleteObject
-
s3:GetObject
-
s3:GetObjectAcl
-
s3:GetObjectTagging
-
s3:GetObjectVersion
-
s3:PutObject
-
s3:PutObjectAcl
-
s3:PutObjectTagging
例5.39 ベースクラスターリソースの削除に必要なパーミッション
-
autoscaling:DescribeAutoScalingGroups
-
ec2:DeletePlacementGroup
-
ec2:DeleteNetworkInterface
-
ec2:DeleteVolume
-
elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup
-
elasticloadbalancing:DescribeTargetGroups
-
iam:DeleteAccessKey
-
iam:DeleteUser
-
iam:ListAttachedRolePolicies
-
iam:ListInstanceProfiles
-
iam:ListRolePolicies
-
iam:ListUserPolicies
-
s3:DeleteObject
-
s3:ListBucketVersions
-
tag:GetResources
例5.40 ネットワークリソースの削除に必要なパーミッション
-
ec2:DeleteDhcpOptions
-
ec2:DeleteInternetGateway
-
ec2:DeleteNatGateway
-
ec2:DeleteRoute
-
ec2:DeleteRouteTable
-
ec2:DeleteSubnet
-
ec2:DeleteVpc
-
ec2:DeleteVpcEndpoints
-
ec2:DetachInternetGateway
-
ec2:DisassociateRouteTable
-
ec2:ReleaseAddress
-
ec2:ReplaceRouteTableAssociation
既存の VPC を使用する場合、アカウントではネットワークリソースの削除にこれらのパーミッションを必要としません。代わりに、アカウントではネットワークリソースの削除に tag:UntagResources
パーミッションのみが必要になります。
例5.41 共有インスタンスロールが割り当てられたクラスターを削除するために必要なパーミッション
-
iam:UntagRole
例5.42 マニフェストの作成に必要な追加の IAM および S3 パーミッション
-
iam:DeleteAccessKey
-
iam:DeleteUser
-
iam:DeleteUserPolicy
-
iam:GetUserPolicy
-
iam:ListAccessKeys
-
iam:PutUserPolicy
-
iam:TagUser
-
s3:PutBucketPublicAccessBlock
-
s3:GetBucketPublicAccessBlock
-
s3:PutLifecycleConfiguration
-
s3:HeadBucket
-
s3:ListBucketMultipartUploads
-
s3:AbortMultipartUpload
クラウドプロバイダーのクレデンシャルをミントモードで管理している場合に、IAM ユーザーには iam:CreateAccessKey
と iam:CreateUser
権限も必要です。
例5.43 インスタンスのオプションのパーミッションおよびインストールのクォータチェック
-
ec2:DescribeInstanceTypeOfferings
-
servicequotas:ListAWSDefaultServiceQuotas
5.13.5. AWS Marketplace イメージの取得
AWS Marketplace イメージを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に AWS を通じてサブスクライブする必要があります。オファーにサブスクライブすると、インストールプログラムがワーカーノードのデプロイに使用する AMI ID が提供されます。
前提条件
- オファーを購入するための AWS アカウントを持っている。このアカウントは、クラスターのインストールに使用されるアカウントと同じである必要はありません。
手順
- AWS Marketplace で OpenShift Container Platform サブスクリプションを完了します。
-
使用する特定のリージョンの AMI ID を記録します。CloudFormation テンプレートを使用してワーカーノードをデプロイする場合は、
worker0.type.properties.ImageID
パラメーターをこの値で更新する必要があります。
5.13.6. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
5.13.7. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを
x86_64
アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied!
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。クラスターを独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールする場合は、キーをインストールプログラムに指定する必要があります。
5.13.8. AWS のインストールファイルの作成
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー を使用して OpenShift Container Platform を Amazon Web Services (AWS) にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml
ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。また、インストールの準備フェーズ時にまず別の var
パーティションを設定するオプションもあります。
5.13.8.1. オプション: 別個の /var
パーティションの作成
OpenShift Container Platform のディスクパーティション設定はインストーラー側で行う必要があります。ただし、拡張予定のファイルシステムの一部に個別のパーティションの作成が必要となる場合もあります。
OpenShift Container Platform は、ストレージを /var
パーティションまたは /var
のサブディレクトリーのいずれかに割り当てる単一のパーティションの追加をサポートします。以下に例を示します。
-
/var/lib/containers
: イメージやコンテナーがシステムにさらに追加されると拡張するコンテナー関連のコンテンツを保持します。 -
/var/lib/etcd
: etcd ストレージのパフォーマンスの最適化などの目的で分離する必要のあるデータを保持します。 -
/var
: 監査などの目的に合わせて分離させる必要のあるデータを保持します。
/var
ディレクトリーのコンテンツを個別に保存すると、必要に応じてこれらの領域のストレージの拡大を容易にし、後で OpenShift Container Platform を再インストールして、そのデータをそのまま保持することができます。この方法では、すべてのコンテナーを再度プルする必要はありません。また、システムの更新時に大きなログファイルをコピーする必要もありません。
/var
は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の新規インストール前に有効にする必要があるため、以下の手順では OpenShift Container Platform インストールの openshift-install
の準備フェーズで挿入されるマシン設定マニフェストを作成して、別の /var
パーティションを設定します。
この手順で個別の /var
パーティションを作成する手順を実行する場合、このセクションで後に説明されるように、Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルを再び作成する必要はありません。
手順
OpenShift Container Platform インストールファイルを保存するディレクトリーを作成します。
mkdir $HOME/clusterconfig
$ mkdir $HOME/clusterconfig
Copy to Clipboard Copied! openshift-install
を実行して、manifest
およびopenshift
のサブディレクトリーにファイルのセットを作成します。プロンプトが表示されたら、システムの質問に回答します。openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
$ openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
Copy to Clipboard Copied! 出力例
? SSH Public Key ... INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials" INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift
? SSH Public Key ... INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials" INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift
Copy to Clipboard Copied! オプション: インストールプログラムで
clusterconfig/openshift
ディレクトリーにマニフェストが作成されたことを確認します。ls $HOME/clusterconfig/openshift/
$ ls $HOME/clusterconfig/openshift/
Copy to Clipboard Copied! 出力例
99_kubeadmin-password-secret.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml ...
99_kubeadmin-password-secret.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml ...
Copy to Clipboard Copied! 追加のパーティションを設定する Butane 設定を作成します。たとえば、
$HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu
ファイルに名前を付け、ディスクのデバイス名をworker
システムのストレージデバイスの名前に変更し、必要に応じてストレージサイズを設定します。以下の例では、/var
ディレクトリーを別のパーティションにマウントします。variant: openshift version: 4.11.0 metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: worker name: 98-var-partition storage: disks: - device: /dev/<device_name> partitions: - label: var start_mib: <partition_start_offset> size_mib: <partition_size> filesystems: - device: /dev/disk/by-partlabel/var path: /var format: xfs mount_options: [defaults, prjquota] with_mount_unit: true
variant: openshift version: 4.11.0 metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: worker name: 98-var-partition storage: disks: - device: /dev/<device_name>
1 partitions: - label: var start_mib: <partition_start_offset>
2 size_mib: <partition_size>
3 filesystems: - device: /dev/disk/by-partlabel/var path: /var format: xfs mount_options: [defaults, prjquota]
4 with_mount_unit: true
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- パーティションを設定する必要のあるディスクのストレージデバイス名。
- 2
- データパーティションをブートディスクに追加する場合は、25000 MiB (メビバイト) の最小値が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
- 3
- データパーティションのサイズ (メビバイト単位)。
- 4
- コンテナーストレージに使用されるファイルシステムでは、
prjquota
マウントオプションを有効にする必要があります。
注記個別の
/var
パーティションを作成する場合、異なるインスタンスタイプに同じデバイス名がない場合は、ワーカーノードに異なるインスタンスタイプを使用することはできません。Butane config からマニフェストを作成し、
clusterconfig/openshift
ディレクトリーに保存します。たとえば、以下のコマンドを実行します。butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
$ butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
Copy to Clipboard Copied! openshift-install
を再度実行し、manifest
およびopenshift
のサブディレクトリー内のファイルセットから、Ignition 設定を作成します。openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig ls $HOME/clusterconfig/
$ openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig $ ls $HOME/clusterconfig/ auth bootstrap.ign master.ign metadata.json worker.ign
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Ignition 設定ファイルを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) システムをインストールするためにインストール手順への入力として使用できます。
5.13.8.2. インストール設定ファイルの作成
インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なインストール設定ファイルを生成し、カスタマイズします。
前提条件
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー用の OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得している。
-
Red Hat が公開している付随の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI のあるリージョンにクラスターをデプロイしていることを確認済みである。AWS GovCloud リージョンなどのカスタム AMI を必要とするリージョンにデプロイする場合は、
install-config.yaml
ファイルを手動で作成する必要があります。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
重要空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして aws を選択します。
AWS プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。
注記AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーは、インストールホストの現行ユーザーのホームディレクトリーの
~/.aws/credentials
に保存されます。エクスポートされたプロファイルの認証情報がファイルにない場合は、インストールプログラムにより認証情報の入力が求めるプロンプトが出されます。インストールプログラムに指定する認証情報は、ファイルに保存されます。- クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
- クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
- クラスターの記述名を入力します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
オプション:
install-config.yaml
ファイルをバックアップします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
5.13.8.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port>
2 noProxy: ec2.<region>.amazonaws.com,elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com,s3.<region>.amazonaws.com
3 additionalTrustBundle: |
4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE-----
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- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。AmazonEC2
、Elastic Load Balancing
、およびS3
VPC エンドポイントを VPC に追加した場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.13.8.4. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成
一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換されます。マニフェストは Ignition 設定ファイルにラップされます。これはクラスターマシンを設定するために後で使用されます。
-
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得していること。
-
install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成していること。
手順
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
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<installation_directory>
については、作成したinstall-config.yaml
ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。
ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
Kubernetes マニフェストファイルのmastersSchedulable
パラメーターがfalse
に設定されていることを確認します。この設定により、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされなくなります。-
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルを開きます。 -
mastersSchedulable
パラメーターを見つけ、これがfalse
に設定されていることを確認します。 - ファイルを保存し、終了します。
-
オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、
<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml
DNS 設定ファイルからprivateZone
およびpublicZone
セクションを削除します。apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: DNS metadata: creationTimestamp: null name: cluster spec: baseDomain: example.openshift.com privateZone: id: mycluster-100419-private-zone publicZone: id: example.openshift.com status: {}
apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: DNS metadata: creationTimestamp: null name: cluster spec: baseDomain: example.openshift.com privateZone:
1 id: mycluster-100419-private-zone publicZone:
2 id: example.openshift.com status: {}
Copy to Clipboard Copied! これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。
Ignition 設定ファイルを作成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory>
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<installation_directory>
については、同じインストールディレクトリーを指定します。
Ignition 設定ファイルは、インストールディレクトリー内のブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード用に作成されます。
kubeadmin-password
およびkubeconfig
ファイルが./<installation_directory>/auth
ディレクトリーに作成されます。. ├── auth │ ├── kubeadmin-password │ └── kubeconfig ├── bootstrap.ign ├── master.ign ├── metadata.json └── worker.ign
. ├── auth │ ├── kubeadmin-password │ └── kubeconfig ├── bootstrap.ign ├── master.ign ├── metadata.json └── worker.ign
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5.13.9. インフラストラクチャー名の抽出
Ignition 設定ファイルには、Amazon Web Services (AWS) でクラスターを一意に識別するために使用できる一意のクラスター ID が含まれます。インフラストラクチャー名は、OpenShift Container Platform のインストール時に適切な AWS リソースを見つけるためにも使用されます。提供される CloudFormation テンプレートにはこのインフラストラクチャー名の参照が含まれるため、これを抽出する必要があります。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得している。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
-
jq
パッケージをインストールしている。
手順
Ignition 設定ファイルメタデータからインフラストラクチャー名を抽出し、表示するには、以下のコマンドを実行します。
jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json
$ jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
出力例
openshift-vw9j6
openshift-vw9j6
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- このコマンドの出力はクラスター名とランダムな文字列です。
5.13.10. AWS での VPC の作成
OpenShift Container Platform クラスターで使用する Virtual Private Cloud (VPC) を Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。VPN およびルートテーブルを含む、各種要件を満たすように VPC をカスタマイズできます。
提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成できます。
提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
手順
テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。
[ { "ParameterKey": "VpcCidr", "ParameterValue": "10.0.0.0/16" }, { "ParameterKey": "AvailabilityZoneCount", "ParameterValue": "1" }, { "ParameterKey": "SubnetBits", "ParameterValue": "12" } ]
[ { "ParameterKey": "VpcCidr",
1 "ParameterValue": "10.0.0.0/16"
2 }, { "ParameterKey": "AvailabilityZoneCount",
3 "ParameterValue": "1"
4 }, { "ParameterKey": "SubnetBits",
5 "ParameterValue": "12"
6 } ]
Copy to Clipboard Copied! - このトピックのVPC の CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VPC について記述しています。
CloudFormation テンプレートを起動し、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成します。
重要単一行にコマンドを入力してください。
aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
$ aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
1 --template-body file://<template>.yaml
2 --parameters file://<parameters>.json
3 Copy to Clipboard Copied! 出力例
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-vpc/dbedae40-2fd3-11eb-820e-12a48460849f
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-vpc/dbedae40-2fd3-11eb-820e-12a48460849f
Copy to Clipboard Copied! テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
Copy to Clipboard Copied! StackStatus
がCREATE_COMPLETE
を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。VpcId
VPC の ID。
PublicSubnetIds
新規パブリックサブネットの ID。
PrivateSubnetIds
新規プライベートサブネットの ID。
5.13.10.1. VPC の CloudFormation テンプレート
以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VPC をデプロイすることができます。
例5.44 VPC の CloudFormation テンプレート
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09 Description: Template for Best Practice VPC with 1-3 AZs Parameters: VpcCidr: AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$ ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24. Default: 10.0.0.0/16 Description: CIDR block for VPC. Type: String AvailabilityZoneCount: ConstraintDescription: "The number of availability zones. (Min: 1, Max: 3)" MinValue: 1 MaxValue: 3 Default: 1 Description: "How many AZs to create VPC subnets for. (Min: 1, Max: 3)" Type: Number SubnetBits: ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/19-27. MinValue: 5 MaxValue: 13 Default: 12 Description: "Size of each subnet to create within the availability zones. (Min: 5 = /27, Max: 13 = /19)" Type: Number Metadata: AWS::CloudFormation::Interface: ParameterGroups: - Label: default: "Network Configuration" Parameters: - VpcCidr - SubnetBits - Label: default: "Availability Zones" Parameters: - AvailabilityZoneCount ParameterLabels: AvailabilityZoneCount: default: "Availability Zone Count" VpcCidr: default: "VPC CIDR" SubnetBits: default: "Bits Per Subnet" Conditions: DoAz3: !Equals [3, !Ref AvailabilityZoneCount] DoAz2: !Or [!Equals [2, !Ref AvailabilityZoneCount], Condition: DoAz3] Resources: VPC: Type: "AWS::EC2::VPC" Properties: EnableDnsSupport: "true" EnableDnsHostnames: "true" CidrBlock: !Ref VpcCidr PublicSubnet: Type: "AWS::EC2::Subnet" Properties: VpcId: !Ref VPC CidrBlock: !Select [0, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]] AvailabilityZone: !Select - 0 - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region" PublicSubnet2: Type: "AWS::EC2::Subnet" Condition: DoAz2 Properties: VpcId: !Ref VPC CidrBlock: !Select [1, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]] AvailabilityZone: !Select - 1 - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region" PublicSubnet3: Type: "AWS::EC2::Subnet" Condition: DoAz3 Properties: VpcId: !Ref VPC CidrBlock: !Select [2, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]] AvailabilityZone: !Select - 2 - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region" InternetGateway: Type: "AWS::EC2::InternetGateway" GatewayToInternet: Type: "AWS::EC2::VPCGatewayAttachment" Properties: VpcId: !Ref VPC InternetGatewayId: !Ref InternetGateway PublicRouteTable: Type: "AWS::EC2::RouteTable" Properties: VpcId: !Ref VPC PublicRoute: Type: "AWS::EC2::Route" DependsOn: GatewayToInternet Properties: RouteTableId: !Ref PublicRouteTable DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0 GatewayId: !Ref InternetGateway PublicSubnetRouteTableAssociation: Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation" Properties: SubnetId: !Ref PublicSubnet RouteTableId: !Ref PublicRouteTable PublicSubnetRouteTableAssociation2: Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation" Condition: DoAz2 Properties: SubnetId: !Ref PublicSubnet2 RouteTableId: !Ref PublicRouteTable PublicSubnetRouteTableAssociation3: Condition: DoAz3 Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation" Properties: SubnetId: !Ref PublicSubnet3 RouteTableId: !Ref PublicRouteTable PrivateSubnet: Type: "AWS::EC2::Subnet" Properties: VpcId: !Ref VPC CidrBlock: !Select [3, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]] AvailabilityZone: !Select - 0 - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region" PrivateRouteTable: Type: "AWS::EC2::RouteTable" Properties: VpcId: !Ref VPC PrivateSubnetRouteTableAssociation: Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation" Properties: SubnetId: !Ref PrivateSubnet RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable NAT: DependsOn: - GatewayToInternet Type: "AWS::EC2::NatGateway" Properties: AllocationId: "Fn::GetAtt": - EIP - AllocationId SubnetId: !Ref PublicSubnet EIP: Type: "AWS::EC2::EIP" Properties: Domain: vpc Route: Type: "AWS::EC2::Route" Properties: RouteTableId: Ref: PrivateRouteTable DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0 NatGatewayId: Ref: NAT PrivateSubnet2: Type: "AWS::EC2::Subnet" Condition: DoAz2 Properties: VpcId: !Ref VPC CidrBlock: !Select [4, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]] AvailabilityZone: !Select - 1 - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region" PrivateRouteTable2: Type: "AWS::EC2::RouteTable" Condition: DoAz2 Properties: VpcId: !Ref VPC PrivateSubnetRouteTableAssociation2: Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation" Condition: DoAz2 Properties: SubnetId: !Ref PrivateSubnet2 RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable2 NAT2: DependsOn: - GatewayToInternet Type: "AWS::EC2::NatGateway" Condition: DoAz2 Properties: AllocationId: "Fn::GetAtt": - EIP2 - AllocationId SubnetId: !Ref PublicSubnet2 EIP2: Type: "AWS::EC2::EIP" Condition: DoAz2 Properties: Domain: vpc Route2: Type: "AWS::EC2::Route" Condition: DoAz2 Properties: RouteTableId: Ref: PrivateRouteTable2 DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0 NatGatewayId: Ref: NAT2 PrivateSubnet3: Type: "AWS::EC2::Subnet" Condition: DoAz3 Properties: VpcId: !Ref VPC CidrBlock: !Select [5, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]] AvailabilityZone: !Select - 2 - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region" PrivateRouteTable3: Type: "AWS::EC2::RouteTable" Condition: DoAz3 Properties: VpcId: !Ref VPC PrivateSubnetRouteTableAssociation3: Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation" Condition: DoAz3 Properties: SubnetId: !Ref PrivateSubnet3 RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable3 NAT3: DependsOn: - GatewayToInternet Type: "AWS::EC2::NatGateway" Condition: DoAz3 Properties: AllocationId: "Fn::GetAtt": - EIP3 - AllocationId SubnetId: !Ref PublicSubnet3 EIP3: Type: "AWS::EC2::EIP" Condition: DoAz3 Properties: Domain: vpc Route3: Type: "AWS::EC2::Route" Condition: DoAz3 Properties: RouteTableId: Ref: PrivateRouteTable3 DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0 NatGatewayId: Ref: NAT3 S3Endpoint: Type: AWS::EC2::VPCEndpoint Properties: PolicyDocument: Version: 2012-10-17 Statement: - Effect: Allow Principal: '*' Action: - '*' Resource: - '*' RouteTableIds: - !Ref PublicRouteTable - !Ref PrivateRouteTable - !If [DoAz2, !Ref PrivateRouteTable2, !Ref "AWS::NoValue"] - !If [DoAz3, !Ref PrivateRouteTable3, !Ref "AWS::NoValue"] ServiceName: !Join - '' - - com.amazonaws. - !Ref 'AWS::Region' - .s3 VpcId: !Ref VPC Outputs: VpcId: Description: ID of the new VPC. Value: !Ref VPC PublicSubnetIds: Description: Subnet IDs of the public subnets. Value: !Join [ ",", [!Ref PublicSubnet, !If [DoAz2, !Ref PublicSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PublicSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]] ] PrivateSubnetIds: Description: Subnet IDs of the private subnets. Value: !Join [ ",", [!Ref PrivateSubnet, !If [DoAz2, !Ref PrivateSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PrivateSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]] ]
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for Best Practice VPC with 1-3 AZs
Parameters:
VpcCidr:
AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$
ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24.
Default: 10.0.0.0/16
Description: CIDR block for VPC.
Type: String
AvailabilityZoneCount:
ConstraintDescription: "The number of availability zones. (Min: 1, Max: 3)"
MinValue: 1
MaxValue: 3
Default: 1
Description: "How many AZs to create VPC subnets for. (Min: 1, Max: 3)"
Type: Number
SubnetBits:
ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/19-27.
MinValue: 5
MaxValue: 13
Default: 12
Description: "Size of each subnet to create within the availability zones. (Min: 5 = /27, Max: 13 = /19)"
Type: Number
Metadata:
AWS::CloudFormation::Interface:
ParameterGroups:
- Label:
default: "Network Configuration"
Parameters:
- VpcCidr
- SubnetBits
- Label:
default: "Availability Zones"
Parameters:
- AvailabilityZoneCount
ParameterLabels:
AvailabilityZoneCount:
default: "Availability Zone Count"
VpcCidr:
default: "VPC CIDR"
SubnetBits:
default: "Bits Per Subnet"
Conditions:
DoAz3: !Equals [3, !Ref AvailabilityZoneCount]
DoAz2: !Or [!Equals [2, !Ref AvailabilityZoneCount], Condition: DoAz3]
Resources:
VPC:
Type: "AWS::EC2::VPC"
Properties:
EnableDnsSupport: "true"
EnableDnsHostnames: "true"
CidrBlock: !Ref VpcCidr
PublicSubnet:
Type: "AWS::EC2::Subnet"
Properties:
VpcId: !Ref VPC
CidrBlock: !Select [0, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
AvailabilityZone: !Select
- 0
- Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
PublicSubnet2:
Type: "AWS::EC2::Subnet"
Condition: DoAz2
Properties:
VpcId: !Ref VPC
CidrBlock: !Select [1, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
AvailabilityZone: !Select
- 1
- Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
PublicSubnet3:
Type: "AWS::EC2::Subnet"
Condition: DoAz3
Properties:
VpcId: !Ref VPC
CidrBlock: !Select [2, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
AvailabilityZone: !Select
- 2
- Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
InternetGateway:
Type: "AWS::EC2::InternetGateway"
GatewayToInternet:
Type: "AWS::EC2::VPCGatewayAttachment"
Properties:
VpcId: !Ref VPC
InternetGatewayId: !Ref InternetGateway
PublicRouteTable:
Type: "AWS::EC2::RouteTable"
Properties:
VpcId: !Ref VPC
PublicRoute:
Type: "AWS::EC2::Route"
DependsOn: GatewayToInternet
Properties:
RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
GatewayId: !Ref InternetGateway
PublicSubnetRouteTableAssociation:
Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
Properties:
SubnetId: !Ref PublicSubnet
RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
PublicSubnetRouteTableAssociation2:
Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
Condition: DoAz2
Properties:
SubnetId: !Ref PublicSubnet2
RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
PublicSubnetRouteTableAssociation3:
Condition: DoAz3
Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
Properties:
SubnetId: !Ref PublicSubnet3
RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
PrivateSubnet:
Type: "AWS::EC2::Subnet"
Properties:
VpcId: !Ref VPC
CidrBlock: !Select [3, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
AvailabilityZone: !Select
- 0
- Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
PrivateRouteTable:
Type: "AWS::EC2::RouteTable"
Properties:
VpcId: !Ref VPC
PrivateSubnetRouteTableAssociation:
Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
Properties:
SubnetId: !Ref PrivateSubnet
RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable
NAT:
DependsOn:
- GatewayToInternet
Type: "AWS::EC2::NatGateway"
Properties:
AllocationId:
"Fn::GetAtt":
- EIP
- AllocationId
SubnetId: !Ref PublicSubnet
EIP:
Type: "AWS::EC2::EIP"
Properties:
Domain: vpc
Route:
Type: "AWS::EC2::Route"
Properties:
RouteTableId:
Ref: PrivateRouteTable
DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
NatGatewayId:
Ref: NAT
PrivateSubnet2:
Type: "AWS::EC2::Subnet"
Condition: DoAz2
Properties:
VpcId: !Ref VPC
CidrBlock: !Select [4, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
AvailabilityZone: !Select
- 1
- Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
PrivateRouteTable2:
Type: "AWS::EC2::RouteTable"
Condition: DoAz2
Properties:
VpcId: !Ref VPC
PrivateSubnetRouteTableAssociation2:
Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
Condition: DoAz2
Properties:
SubnetId: !Ref PrivateSubnet2
RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable2
NAT2:
DependsOn:
- GatewayToInternet
Type: "AWS::EC2::NatGateway"
Condition: DoAz2
Properties:
AllocationId:
"Fn::GetAtt":
- EIP2
- AllocationId
SubnetId: !Ref PublicSubnet2
EIP2:
Type: "AWS::EC2::EIP"
Condition: DoAz2
Properties:
Domain: vpc
Route2:
Type: "AWS::EC2::Route"
Condition: DoAz2
Properties:
RouteTableId:
Ref: PrivateRouteTable2
DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
NatGatewayId:
Ref: NAT2
PrivateSubnet3:
Type: "AWS::EC2::Subnet"
Condition: DoAz3
Properties:
VpcId: !Ref VPC
CidrBlock: !Select [5, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
AvailabilityZone: !Select
- 2
- Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
PrivateRouteTable3:
Type: "AWS::EC2::RouteTable"
Condition: DoAz3
Properties:
VpcId: !Ref VPC
PrivateSubnetRouteTableAssociation3:
Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
Condition: DoAz3
Properties:
SubnetId: !Ref PrivateSubnet3
RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable3
NAT3:
DependsOn:
- GatewayToInternet
Type: "AWS::EC2::NatGateway"
Condition: DoAz3
Properties:
AllocationId:
"Fn::GetAtt":
- EIP3
- AllocationId
SubnetId: !Ref PublicSubnet3
EIP3:
Type: "AWS::EC2::EIP"
Condition: DoAz3
Properties:
Domain: vpc
Route3:
Type: "AWS::EC2::Route"
Condition: DoAz3
Properties:
RouteTableId:
Ref: PrivateRouteTable3
DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
NatGatewayId:
Ref: NAT3
S3Endpoint:
Type: AWS::EC2::VPCEndpoint
Properties:
PolicyDocument:
Version: 2012-10-17
Statement:
- Effect: Allow
Principal: '*'
Action:
- '*'
Resource:
- '*'
RouteTableIds:
- !Ref PublicRouteTable
- !Ref PrivateRouteTable
- !If [DoAz2, !Ref PrivateRouteTable2, !Ref "AWS::NoValue"]
- !If [DoAz3, !Ref PrivateRouteTable3, !Ref "AWS::NoValue"]
ServiceName: !Join
- ''
- - com.amazonaws.
- !Ref 'AWS::Region'
- .s3
VpcId: !Ref VPC
Outputs:
VpcId:
Description: ID of the new VPC.
Value: !Ref VPC
PublicSubnetIds:
Description: Subnet IDs of the public subnets.
Value:
!Join [
",",
[!Ref PublicSubnet, !If [DoAz2, !Ref PublicSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PublicSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]]
]
PrivateSubnetIds:
Description: Subnet IDs of the private subnets.
Value:
!Join [
",",
[!Ref PrivateSubnet, !If [DoAz2, !Ref PrivateSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PrivateSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]]
]
5.13.11. AWS でのネットワークおよび負荷分散コンポーネントの作成
OpenShift Container Platform クラスターで使用できるネットワークおよび負荷分散 (classic または network) を Amazon Web Services (AWS) で設定する必要があります。
提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、AWS リソースのスタックを作成できます。スタックは、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散コンポーネントを表します。テンプレートは、ホストゾーンおよびサブネットタグも作成します。
単一 Virtual Private Cloud 内でテンプレートを複数回実行することができます。
提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
- AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
手順
クラスターの
install-config.yaml
ファイルに指定した Route 53 ベースドメインのホストゾーン ID を取得します。以下のコマンドを実行して、ホストゾーンの詳細を取得できます。aws route53 list-hosted-zones-by-name --dns-name <route53_domain>
$ aws route53 list-hosted-zones-by-name --dns-name <route53_domain>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<route53_domain>
について、クラスターのinstall-config.yaml
ファイルを生成した時に作成した Route 53 ベースドメインを指定します。
出力例
mycluster.example.com. False 100 HOSTEDZONES 65F8F38E-2268-B835-E15C-AB55336FCBFA /hostedzone/Z21IXYZABCZ2A4 mycluster.example.com. 10
mycluster.example.com. False 100 HOSTEDZONES 65F8F38E-2268-B835-E15C-AB55336FCBFA /hostedzone/Z21IXYZABCZ2A4 mycluster.example.com. 10
Copy to Clipboard Copied! この出力例では、ホストゾーン ID は
Z21IXYZ3-2Z2A4
です。テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。
[ { "ParameterKey": "ClusterName", "ParameterValue": "mycluster" }, { "ParameterKey": "InfrastructureName", "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" }, { "ParameterKey": "HostedZoneId", "ParameterValue": "<random_string>" }, { "ParameterKey": "HostedZoneName", "ParameterValue": "example.com" }, { "ParameterKey": "PublicSubnets", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "PrivateSubnets", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "VpcId", "ParameterValue": "vpc-<random_string>" } ]
[ { "ParameterKey": "ClusterName",
1 "ParameterValue": "mycluster"
2 }, { "ParameterKey": "InfrastructureName",
3 "ParameterValue": "mycluster-<random_string>"
4 }, { "ParameterKey": "HostedZoneId",
5 "ParameterValue": "<random_string>"
6 }, { "ParameterKey": "HostedZoneName",
7 "ParameterValue": "example.com"
8 }, { "ParameterKey": "PublicSubnets",
9 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
10 }, { "ParameterKey": "PrivateSubnets",
11 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
12 }, { "ParameterKey": "VpcId",
13 "ParameterValue": "vpc-<random_string>"
14 } ]
Copy to Clipboard Copied! - 1
- ホスト名などに使用する短いクラスター名。
- 2
- クラスターの
install-config.yaml
ファイルを生成した時に使用したクラスター名を指定します。 - 3
- クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
- 4
- 形式が
<cluster-name>-<random-string>
の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。 - 5
- ターゲットの登録に使用する Route 53 パブリックトゾーン ID。
- 6
Z21IXYZABCZ2A4
に類する形式の Route 53 パブリックゾーン ID を指定します。この値は AWS コンソールから取得できます。- 7
- ターゲットの登録に使用する Route 53 ゾーン。
- 8
- クラスターの
install-config.yaml
ファイルを生成した時に使用した Route 53 ベースドメインを指定します。AWS コンソールに表示される末尾のピリド (.) は含めないでください。 - 9
- VPC 用に作成したパブリックサブネット。
- 10
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
PublicSubnetIds
値を指定します。 - 11
- VPC 用に作成したプライベートサブネット。
- 12
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
PrivateSubnetIds
値を指定します。 - 13
- クラスター用に作成した VPC。
- 14
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
VpcId
値を指定します。
このトピックのネットワークおよびロードバランサーの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散オブジェクトについて記述しています。
重要AWS government またはシークレットリージョンにクラスターをデプロイする場合は、CloudFormation テンプレートの
InternalApiServerRecord
を更新して、CNAME
レコードを使用する必要があります。ALIAS
タイプのレコードは、AWS 政府リージョンではサポートされません。CloudFormation テンプレートを起動し、ネットワークおよび負荷分散コンポーネントを提供する AWS リソースのスタックを作成します。
重要単一行にコマンドを入力してください。
aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
$ aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
1 --template-body file://<template>.yaml
2 --parameters file://<parameters>.json
3 --capabilities CAPABILITY_NAMED_IAM
4 Copy to Clipboard Copied! - 1
<name>
はcluster-dns
などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。- 2
<template>
は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。- 3
<parameters>
は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。- 4
- 提供されるテンプレートは一部の
AWS::IAM::Role
リソースを作成するため、CAPABILITY_NAMED_IAM
機能を明示的に宣言する必要があります。
出力例
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-dns/cd3e5de0-2fd4-11eb-5cf0-12be5c33a183
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-dns/cd3e5de0-2fd4-11eb-5cf0-12be5c33a183
Copy to Clipboard Copied! テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
Copy to Clipboard Copied! StackStatus
がCREATE_COMPLETE
を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。PrivateHostedZoneId
プライベート DNS のホストゾーン ID。
ExternalApiLoadBalancerName
外部 API ロードバランサーのフルネーム。
InternalApiLoadBalancerName
内部 API ロードバランサーのフルネーム。
ApiServerDnsName
API サーバーの完全ホスト名。
RegisterNlbIpTargetsLambda
これらのロードバランサーの登録/登録解除に役立つ Lambda ARN。
ExternalApiTargetGroupArn
外部 API ターゲットグループの ARN。
InternalApiTargetGroupArn
内部 API ターゲットグループの ARN。
InternalServiceTargetGroupArn
内部サービスターゲットグループの ARN。
5.13.11.1. ネットワークおよびロードバランサーの CloudFormation テンプレート
以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーをデプロイすることができます。
例5.45 ネットワークおよびロードバランサーの CloudFormation テンプレート
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09 Description: Template for OpenShift Cluster Network Elements (Route53 & LBs) Parameters: ClusterName: AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$ MaxLength: 27 MinLength: 1 ConstraintDescription: Cluster name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters. Description: A short, representative cluster name to use for host names and other identifying names. Type: String InfrastructureName: AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$ MaxLength: 27 MinLength: 1 ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters. Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster. Type: String HostedZoneId: Description: The Route53 public zone ID to register the targets with, such as Z21IXYZABCZ2A4. Type: String HostedZoneName: Description: The Route53 zone to register the targets with, such as example.com. Omit the trailing period. Type: String Default: "example.com" PublicSubnets: Description: The internet-facing subnets. Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id> PrivateSubnets: Description: The internal subnets. Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id> VpcId: Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC. Type: AWS::EC2::VPC::Id Metadata: AWS::CloudFormation::Interface: ParameterGroups: - Label: default: "Cluster Information" Parameters: - ClusterName - InfrastructureName - Label: default: "Network Configuration" Parameters: - VpcId - PublicSubnets - PrivateSubnets - Label: default: "DNS" Parameters: - HostedZoneName - HostedZoneId ParameterLabels: ClusterName: default: "Cluster Name" InfrastructureName: default: "Infrastructure Name" VpcId: default: "VPC ID" PublicSubnets: default: "Public Subnets" PrivateSubnets: default: "Private Subnets" HostedZoneName: default: "Public Hosted Zone Name" HostedZoneId: default: "Public Hosted Zone ID" Resources: ExtApiElb: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer Properties: Name: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "ext"]] IpAddressType: ipv4 Subnets: !Ref PublicSubnets Type: network IntApiElb: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer Properties: Name: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "int"]] Scheme: internal IpAddressType: ipv4 Subnets: !Ref PrivateSubnets Type: network IntDns: Type: "AWS::Route53::HostedZone" Properties: HostedZoneConfig: Comment: "Managed by CloudFormation" Name: !Join [".", [!Ref ClusterName, !Ref HostedZoneName]] HostedZoneTags: - Key: Name Value: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "int"]] - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]] Value: "owned" VPCs: - VPCId: !Ref VpcId VPCRegion: !Ref "AWS::Region" ExternalApiServerRecord: Type: AWS::Route53::RecordSetGroup Properties: Comment: Alias record for the API server HostedZoneId: !Ref HostedZoneId RecordSets: - Name: !Join [ ".", ["api", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]], ] Type: A AliasTarget: HostedZoneId: !GetAtt ExtApiElb.CanonicalHostedZoneID DNSName: !GetAtt ExtApiElb.DNSName InternalApiServerRecord: Type: AWS::Route53::RecordSetGroup Properties: Comment: Alias record for the API server HostedZoneId: !Ref IntDns RecordSets: - Name: !Join [ ".", ["api", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]], ] Type: A AliasTarget: HostedZoneId: !GetAtt IntApiElb.CanonicalHostedZoneID DNSName: !GetAtt IntApiElb.DNSName - Name: !Join [ ".", ["api-int", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]], ] Type: A AliasTarget: HostedZoneId: !GetAtt IntApiElb.CanonicalHostedZoneID DNSName: !GetAtt IntApiElb.DNSName ExternalApiListener: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener Properties: DefaultActions: - Type: forward TargetGroupArn: Ref: ExternalApiTargetGroup LoadBalancerArn: Ref: ExtApiElb Port: 6443 Protocol: TCP ExternalApiTargetGroup: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup Properties: HealthCheckIntervalSeconds: 10 HealthCheckPath: "/readyz" HealthCheckPort: 6443 HealthCheckProtocol: HTTPS HealthyThresholdCount: 2 UnhealthyThresholdCount: 2 Port: 6443 Protocol: TCP TargetType: ip VpcId: Ref: VpcId TargetGroupAttributes: - Key: deregistration_delay.timeout_seconds Value: 60 InternalApiListener: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener Properties: DefaultActions: - Type: forward TargetGroupArn: Ref: InternalApiTargetGroup LoadBalancerArn: Ref: IntApiElb Port: 6443 Protocol: TCP InternalApiTargetGroup: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup Properties: HealthCheckIntervalSeconds: 10 HealthCheckPath: "/readyz" HealthCheckPort: 6443 HealthCheckProtocol: HTTPS HealthyThresholdCount: 2 UnhealthyThresholdCount: 2 Port: 6443 Protocol: TCP TargetType: ip VpcId: Ref: VpcId TargetGroupAttributes: - Key: deregistration_delay.timeout_seconds Value: 60 InternalServiceInternalListener: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener Properties: DefaultActions: - Type: forward TargetGroupArn: Ref: InternalServiceTargetGroup LoadBalancerArn: Ref: IntApiElb Port: 22623 Protocol: TCP InternalServiceTargetGroup: Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup Properties: HealthCheckIntervalSeconds: 10 HealthCheckPath: "/healthz" HealthCheckPort: 22623 HealthCheckProtocol: HTTPS HealthyThresholdCount: 2 UnhealthyThresholdCount: 2 Port: 22623 Protocol: TCP TargetType: ip VpcId: Ref: VpcId TargetGroupAttributes: - Key: deregistration_delay.timeout_seconds Value: 60 RegisterTargetLambdaIamRole: Type: AWS::IAM::Role Properties: RoleName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "nlb", "lambda", "role"]] AssumeRolePolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Principal: Service: - "lambda.amazonaws.com" Action: - "sts:AssumeRole" Path: "/" Policies: - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "master", "policy"]] PolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Action: [ "elasticloadbalancing:RegisterTargets", "elasticloadbalancing:DeregisterTargets", ] Resource: !Ref InternalApiTargetGroup - Effect: "Allow" Action: [ "elasticloadbalancing:RegisterTargets", "elasticloadbalancing:DeregisterTargets", ] Resource: !Ref InternalServiceTargetGroup - Effect: "Allow" Action: [ "elasticloadbalancing:RegisterTargets", "elasticloadbalancing:DeregisterTargets", ] Resource: !Ref ExternalApiTargetGroup RegisterNlbIpTargets: Type: "AWS::Lambda::Function" Properties: Handler: "index.handler" Role: Fn::GetAtt: - "RegisterTargetLambdaIamRole" - "Arn" Code: ZipFile: | import json import boto3 import cfnresponse def handler(event, context): elb = boto3.client('elbv2') if event['RequestType'] == 'Delete': elb.deregister_targets(TargetGroupArn=event['ResourceProperties']['TargetArn'],Targets=[{'Id': event['ResourceProperties']['TargetIp']}]) elif event['RequestType'] == 'Create': elb.register_targets(TargetGroupArn=event['ResourceProperties']['TargetArn'],Targets=[{'Id': event['ResourceProperties']['TargetIp']}]) responseData = {} cfnresponse.send(event, context, cfnresponse.SUCCESS, responseData, event['ResourceProperties']['TargetArn']+event['ResourceProperties']['TargetIp']) Runtime: "python3.7" Timeout: 120 RegisterSubnetTagsLambdaIamRole: Type: AWS::IAM::Role Properties: RoleName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "subnet-tags-lambda-role"]] AssumeRolePolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Principal: Service: - "lambda.amazonaws.com" Action: - "sts:AssumeRole" Path: "/" Policies: - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "subnet-tagging-policy"]] PolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Action: [ "ec2:DeleteTags", "ec2:CreateTags" ] Resource: "arn:aws:ec2:*:*:subnet/*" - Effect: "Allow" Action: [ "ec2:DescribeSubnets", "ec2:DescribeTags" ] Resource: "*" RegisterSubnetTags: Type: "AWS::Lambda::Function" Properties: Handler: "index.handler" Role: Fn::GetAtt: - "RegisterSubnetTagsLambdaIamRole" - "Arn" Code: ZipFile: | import json import boto3 import cfnresponse def handler(event, context): ec2_client = boto3.client('ec2') if event['RequestType'] == 'Delete': for subnet_id in event['ResourceProperties']['Subnets']: ec2_client.delete_tags(Resources=[subnet_id], Tags=[{'Key': 'kubernetes.io/cluster/' + event['ResourceProperties']['InfrastructureName']}]); elif event['RequestType'] == 'Create': for subnet_id in event['ResourceProperties']['Subnets']: ec2_client.create_tags(Resources=[subnet_id], Tags=[{'Key': 'kubernetes.io/cluster/' + event['ResourceProperties']['InfrastructureName'], 'Value': 'shared'}]); responseData = {} cfnresponse.send(event, context, cfnresponse.SUCCESS, responseData, event['ResourceProperties']['InfrastructureName']+event['ResourceProperties']['Subnets'][0]) Runtime: "python3.7" Timeout: 120 RegisterPublicSubnetTags: Type: Custom::SubnetRegister Properties: ServiceToken: !GetAtt RegisterSubnetTags.Arn InfrastructureName: !Ref InfrastructureName Subnets: !Ref PublicSubnets RegisterPrivateSubnetTags: Type: Custom::SubnetRegister Properties: ServiceToken: !GetAtt RegisterSubnetTags.Arn InfrastructureName: !Ref InfrastructureName Subnets: !Ref PrivateSubnets Outputs: PrivateHostedZoneId: Description: Hosted zone ID for the private DNS, which is required for private records. Value: !Ref IntDns ExternalApiLoadBalancerName: Description: Full name of the external API load balancer. Value: !GetAtt ExtApiElb.LoadBalancerFullName InternalApiLoadBalancerName: Description: Full name of the internal API load balancer. Value: !GetAtt IntApiElb.LoadBalancerFullName ApiServerDnsName: Description: Full hostname of the API server, which is required for the Ignition config files. Value: !Join [".", ["api-int", !Ref ClusterName, !Ref HostedZoneName]] RegisterNlbIpTargetsLambda: Description: Lambda ARN useful to help register or deregister IP targets for these load balancers. Value: !GetAtt RegisterNlbIpTargets.Arn ExternalApiTargetGroupArn: Description: ARN of the external API target group. Value: !Ref ExternalApiTargetGroup InternalApiTargetGroupArn: Description: ARN of the internal API target group. Value: !Ref InternalApiTargetGroup InternalServiceTargetGroupArn: Description: ARN of the internal service target group. Value: !Ref InternalServiceTargetGroup
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Network Elements (Route53 & LBs)
Parameters:
ClusterName:
AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
MaxLength: 27
MinLength: 1
ConstraintDescription: Cluster name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
Description: A short, representative cluster name to use for host names and other identifying names.
Type: String
InfrastructureName:
AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
MaxLength: 27
MinLength: 1
ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster.
Type: String
HostedZoneId:
Description: The Route53 public zone ID to register the targets with, such as Z21IXYZABCZ2A4.
Type: String
HostedZoneName:
Description: The Route53 zone to register the targets with, such as example.com. Omit the trailing period.
Type: String
Default: "example.com"
PublicSubnets:
Description: The internet-facing subnets.
Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id>
PrivateSubnets:
Description: The internal subnets.
Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id>
VpcId:
Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC.
Type: AWS::EC2::VPC::Id
Metadata:
AWS::CloudFormation::Interface:
ParameterGroups:
- Label:
default: "Cluster Information"
Parameters:
- ClusterName
- InfrastructureName
- Label:
default: "Network Configuration"
Parameters:
- VpcId
- PublicSubnets
- PrivateSubnets
- Label:
default: "DNS"
Parameters:
- HostedZoneName
- HostedZoneId
ParameterLabels:
ClusterName:
default: "Cluster Name"
InfrastructureName:
default: "Infrastructure Name"
VpcId:
default: "VPC ID"
PublicSubnets:
default: "Public Subnets"
PrivateSubnets:
default: "Private Subnets"
HostedZoneName:
default: "Public Hosted Zone Name"
HostedZoneId:
default: "Public Hosted Zone ID"
Resources:
ExtApiElb:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer
Properties:
Name: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "ext"]]
IpAddressType: ipv4
Subnets: !Ref PublicSubnets
Type: network
IntApiElb:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer
Properties:
Name: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "int"]]
Scheme: internal
IpAddressType: ipv4
Subnets: !Ref PrivateSubnets
Type: network
IntDns:
Type: "AWS::Route53::HostedZone"
Properties:
HostedZoneConfig:
Comment: "Managed by CloudFormation"
Name: !Join [".", [!Ref ClusterName, !Ref HostedZoneName]]
HostedZoneTags:
- Key: Name
Value: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "int"]]
- Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
Value: "owned"
VPCs:
- VPCId: !Ref VpcId
VPCRegion: !Ref "AWS::Region"
ExternalApiServerRecord:
Type: AWS::Route53::RecordSetGroup
Properties:
Comment: Alias record for the API server
HostedZoneId: !Ref HostedZoneId
RecordSets:
- Name:
!Join [
".",
["api", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]],
]
Type: A
AliasTarget:
HostedZoneId: !GetAtt ExtApiElb.CanonicalHostedZoneID
DNSName: !GetAtt ExtApiElb.DNSName
InternalApiServerRecord:
Type: AWS::Route53::RecordSetGroup
Properties:
Comment: Alias record for the API server
HostedZoneId: !Ref IntDns
RecordSets:
- Name:
!Join [
".",
["api", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]],
]
Type: A
AliasTarget:
HostedZoneId: !GetAtt IntApiElb.CanonicalHostedZoneID
DNSName: !GetAtt IntApiElb.DNSName
- Name:
!Join [
".",
["api-int", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]],
]
Type: A
AliasTarget:
HostedZoneId: !GetAtt IntApiElb.CanonicalHostedZoneID
DNSName: !GetAtt IntApiElb.DNSName
ExternalApiListener:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener
Properties:
DefaultActions:
- Type: forward
TargetGroupArn:
Ref: ExternalApiTargetGroup
LoadBalancerArn:
Ref: ExtApiElb
Port: 6443
Protocol: TCP
ExternalApiTargetGroup:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup
Properties:
HealthCheckIntervalSeconds: 10
HealthCheckPath: "/readyz"
HealthCheckPort: 6443
HealthCheckProtocol: HTTPS
HealthyThresholdCount: 2
UnhealthyThresholdCount: 2
Port: 6443
Protocol: TCP
TargetType: ip
VpcId:
Ref: VpcId
TargetGroupAttributes:
- Key: deregistration_delay.timeout_seconds
Value: 60
InternalApiListener:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener
Properties:
DefaultActions:
- Type: forward
TargetGroupArn:
Ref: InternalApiTargetGroup
LoadBalancerArn:
Ref: IntApiElb
Port: 6443
Protocol: TCP
InternalApiTargetGroup:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup
Properties:
HealthCheckIntervalSeconds: 10
HealthCheckPath: "/readyz"
HealthCheckPort: 6443
HealthCheckProtocol: HTTPS
HealthyThresholdCount: 2
UnhealthyThresholdCount: 2
Port: 6443
Protocol: TCP
TargetType: ip
VpcId:
Ref: VpcId
TargetGroupAttributes:
- Key: deregistration_delay.timeout_seconds
Value: 60
InternalServiceInternalListener:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener
Properties:
DefaultActions:
- Type: forward
TargetGroupArn:
Ref: InternalServiceTargetGroup
LoadBalancerArn:
Ref: IntApiElb
Port: 22623
Protocol: TCP
InternalServiceTargetGroup:
Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup
Properties:
HealthCheckIntervalSeconds: 10
HealthCheckPath: "/healthz"
HealthCheckPort: 22623
HealthCheckProtocol: HTTPS
HealthyThresholdCount: 2
UnhealthyThresholdCount: 2
Port: 22623
Protocol: TCP
TargetType: ip
VpcId:
Ref: VpcId
TargetGroupAttributes:
- Key: deregistration_delay.timeout_seconds
Value: 60
RegisterTargetLambdaIamRole:
Type: AWS::IAM::Role
Properties:
RoleName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "nlb", "lambda", "role"]]
AssumeRolePolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Principal:
Service:
- "lambda.amazonaws.com"
Action:
- "sts:AssumeRole"
Path: "/"
Policies:
- PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "master", "policy"]]
PolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Action:
[
"elasticloadbalancing:RegisterTargets",
"elasticloadbalancing:DeregisterTargets",
]
Resource: !Ref InternalApiTargetGroup
- Effect: "Allow"
Action:
[
"elasticloadbalancing:RegisterTargets",
"elasticloadbalancing:DeregisterTargets",
]
Resource: !Ref InternalServiceTargetGroup
- Effect: "Allow"
Action:
[
"elasticloadbalancing:RegisterTargets",
"elasticloadbalancing:DeregisterTargets",
]
Resource: !Ref ExternalApiTargetGroup
RegisterNlbIpTargets:
Type: "AWS::Lambda::Function"
Properties:
Handler: "index.handler"
Role:
Fn::GetAtt:
- "RegisterTargetLambdaIamRole"
- "Arn"
Code:
ZipFile: |
import json
import boto3
import cfnresponse
def handler(event, context):
elb = boto3.client('elbv2')
if event['RequestType'] == 'Delete':
elb.deregister_targets(TargetGroupArn=event['ResourceProperties']['TargetArn'],Targets=[{'Id': event['ResourceProperties']['TargetIp']}])
elif event['RequestType'] == 'Create':
elb.register_targets(TargetGroupArn=event['ResourceProperties']['TargetArn'],Targets=[{'Id': event['ResourceProperties']['TargetIp']}])
responseData = {}
cfnresponse.send(event, context, cfnresponse.SUCCESS, responseData, event['ResourceProperties']['TargetArn']+event['ResourceProperties']['TargetIp'])
Runtime: "python3.7"
Timeout: 120
RegisterSubnetTagsLambdaIamRole:
Type: AWS::IAM::Role
Properties:
RoleName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "subnet-tags-lambda-role"]]
AssumeRolePolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Principal:
Service:
- "lambda.amazonaws.com"
Action:
- "sts:AssumeRole"
Path: "/"
Policies:
- PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "subnet-tagging-policy"]]
PolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Action:
[
"ec2:DeleteTags",
"ec2:CreateTags"
]
Resource: "arn:aws:ec2:*:*:subnet/*"
- Effect: "Allow"
Action:
[
"ec2:DescribeSubnets",
"ec2:DescribeTags"
]
Resource: "*"
RegisterSubnetTags:
Type: "AWS::Lambda::Function"
Properties:
Handler: "index.handler"
Role:
Fn::GetAtt:
- "RegisterSubnetTagsLambdaIamRole"
- "Arn"
Code:
ZipFile: |
import json
import boto3
import cfnresponse
def handler(event, context):
ec2_client = boto3.client('ec2')
if event['RequestType'] == 'Delete':
for subnet_id in event['ResourceProperties']['Subnets']:
ec2_client.delete_tags(Resources=[subnet_id], Tags=[{'Key': 'kubernetes.io/cluster/' + event['ResourceProperties']['InfrastructureName']}]);
elif event['RequestType'] == 'Create':
for subnet_id in event['ResourceProperties']['Subnets']:
ec2_client.create_tags(Resources=[subnet_id], Tags=[{'Key': 'kubernetes.io/cluster/' + event['ResourceProperties']['InfrastructureName'], 'Value': 'shared'}]);
responseData = {}
cfnresponse.send(event, context, cfnresponse.SUCCESS, responseData, event['ResourceProperties']['InfrastructureName']+event['ResourceProperties']['Subnets'][0])
Runtime: "python3.7"
Timeout: 120
RegisterPublicSubnetTags:
Type: Custom::SubnetRegister
Properties:
ServiceToken: !GetAtt RegisterSubnetTags.Arn
InfrastructureName: !Ref InfrastructureName
Subnets: !Ref PublicSubnets
RegisterPrivateSubnetTags:
Type: Custom::SubnetRegister
Properties:
ServiceToken: !GetAtt RegisterSubnetTags.Arn
InfrastructureName: !Ref InfrastructureName
Subnets: !Ref PrivateSubnets
Outputs:
PrivateHostedZoneId:
Description: Hosted zone ID for the private DNS, which is required for private records.
Value: !Ref IntDns
ExternalApiLoadBalancerName:
Description: Full name of the external API load balancer.
Value: !GetAtt ExtApiElb.LoadBalancerFullName
InternalApiLoadBalancerName:
Description: Full name of the internal API load balancer.
Value: !GetAtt IntApiElb.LoadBalancerFullName
ApiServerDnsName:
Description: Full hostname of the API server, which is required for the Ignition config files.
Value: !Join [".", ["api-int", !Ref ClusterName, !Ref HostedZoneName]]
RegisterNlbIpTargetsLambda:
Description: Lambda ARN useful to help register or deregister IP targets for these load balancers.
Value: !GetAtt RegisterNlbIpTargets.Arn
ExternalApiTargetGroupArn:
Description: ARN of the external API target group.
Value: !Ref ExternalApiTargetGroup
InternalApiTargetGroupArn:
Description: ARN of the internal API target group.
Value: !Ref InternalApiTargetGroup
InternalServiceTargetGroupArn:
Description: ARN of the internal service target group.
Value: !Ref InternalServiceTargetGroup
クラスターを AWS government またはシークレットリージョンにデプロイする場合は、InternalApiServerRecord
を更新し、CNAME
レコードを使用する必要があります。ALIAS
タイプのレコードは、AWS 政府リージョンではサポートされません。以下に例を示します。
Type: CNAME TTL: 10 ResourceRecords: - !GetAtt IntApiElb.DNSName
Type: CNAME
TTL: 10
ResourceRecords:
- !GetAtt IntApiElb.DNSName
5.13.12. AWS でのセキュリティーグループおよびロールの作成
OpenShift Container Platform クラスターで使用するセキュリティーグループおよびロールを Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。
提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、AWS リソースのスタックを作成できます。スタックは、OpenShift Container Platform クラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを表します。
提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
- AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
手順
テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName", "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" }, { "ParameterKey": "VpcCidr", "ParameterValue": "10.0.0.0/16" }, { "ParameterKey": "PrivateSubnets", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "VpcId", "ParameterValue": "vpc-<random_string>" } ]
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName",
1 "ParameterValue": "mycluster-<random_string>"
2 }, { "ParameterKey": "VpcCidr",
3 "ParameterValue": "10.0.0.0/16"
4 }, { "ParameterKey": "PrivateSubnets",
5 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
6 }, { "ParameterKey": "VpcId",
7 "ParameterValue": "vpc-<random_string>"
8 } ]
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
- 2
- 形式が
<cluster-name>-<random-string>
の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。 - 3
- VPC の CIDR ブロック。
- 4
x.x.x.x/16-24
の形式で定義した VPC に使用した CIDR ブロックパラメーターを指定します。- 5
- VPC 用に作成したプライベートサブネット。
- 6
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
PrivateSubnetIds
値を指定します。 - 7
- クラスター用に作成した VPC。
- 8
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
VpcId
値を指定します。
- このトピックのセキュリティーオブジェクトの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールについて記述しています。
CloudFormation テンプレートを起動し、セキュリティーグループおよびロールを表す AWS リソースのスタックを作成します。
重要単一行にコマンドを入力してください。
aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
$ aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
1 --template-body file://<template>.yaml
2 --parameters file://<parameters>.json
3 --capabilities CAPABILITY_NAMED_IAM
4 Copy to Clipboard Copied! - 1
<name>
はcluster-secs
などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。- 2
<template>
は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。- 3
<parameters>
は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。- 4
- 提供されるテンプレートは一部の
AWS::IAM::Role
およびAWS::IAM::InstanceProfile
リソースを作成するため、CAPABILITY_NAMED_IAM
機能を明示的に宣言する必要があります。
出力例
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-sec/03bd4210-2ed7-11eb-6d7a-13fc0b61e9db
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-sec/03bd4210-2ed7-11eb-6d7a-13fc0b61e9db
Copy to Clipboard Copied! テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
Copy to Clipboard Copied! StackStatus
がCREATE_COMPLETE
を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。MasterSecurityGroupId
マスターセキュリティーグループ ID
WorkerSecurityGroupId
ワーカーセキュリティーグループ ID
MasterInstanceProfile
マスター IAM インスタンスプロファイル
WorkerInstanceProfile
ワーカー IAM インスタンスプロファイル
5.13.12.1. セキュリティーオブジェクトの CloudFormation テンプレート
以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なセキュリティーオブジェクトをデプロイすることができます。
例5.46 セキュリティーオブジェクトの CloudFormation テンプレート
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09 Description: Template for OpenShift Cluster Security Elements (Security Groups & IAM) Parameters: InfrastructureName: AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$ MaxLength: 27 MinLength: 1 ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters. Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster. Type: String VpcCidr: AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$ ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24. Default: 10.0.0.0/16 Description: CIDR block for VPC. Type: String VpcId: Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC. Type: AWS::EC2::VPC::Id PrivateSubnets: Description: The internal subnets. Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id> Metadata: AWS::CloudFormation::Interface: ParameterGroups: - Label: default: "Cluster Information" Parameters: - InfrastructureName - Label: default: "Network Configuration" Parameters: - VpcId - VpcCidr - PrivateSubnets ParameterLabels: InfrastructureName: default: "Infrastructure Name" VpcId: default: "VPC ID" VpcCidr: default: "VPC CIDR" PrivateSubnets: default: "Private Subnets" Resources: MasterSecurityGroup: Type: AWS::EC2::SecurityGroup Properties: GroupDescription: Cluster Master Security Group SecurityGroupIngress: - IpProtocol: icmp FromPort: 0 ToPort: 0 CidrIp: !Ref VpcCidr - IpProtocol: tcp FromPort: 22 ToPort: 22 CidrIp: !Ref VpcCidr - IpProtocol: tcp ToPort: 6443 FromPort: 6443 CidrIp: !Ref VpcCidr - IpProtocol: tcp FromPort: 22623 ToPort: 22623 CidrIp: !Ref VpcCidr VpcId: !Ref VpcId WorkerSecurityGroup: Type: AWS::EC2::SecurityGroup Properties: GroupDescription: Cluster Worker Security Group SecurityGroupIngress: - IpProtocol: icmp FromPort: 0 ToPort: 0 CidrIp: !Ref VpcCidr - IpProtocol: tcp FromPort: 22 ToPort: 22 CidrIp: !Ref VpcCidr VpcId: !Ref VpcId MasterIngressEtcd: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: etcd FromPort: 2379 ToPort: 2380 IpProtocol: tcp MasterIngressVxlan: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Vxlan packets FromPort: 4789 ToPort: 4789 IpProtocol: udp MasterIngressWorkerVxlan: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Vxlan packets FromPort: 4789 ToPort: 4789 IpProtocol: udp MasterIngressGeneve: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Geneve packets FromPort: 6081 ToPort: 6081 IpProtocol: udp MasterIngressWorkerGeneve: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Geneve packets FromPort: 6081 ToPort: 6081 IpProtocol: udp MasterIngressIpsecIke: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: IPsec IKE packets FromPort: 500 ToPort: 500 IpProtocol: udp MasterIngressIpsecNat: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: IPsec NAT-T packets FromPort: 4500 ToPort: 4500 IpProtocol: udp MasterIngressIpsecEsp: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: IPsec ESP packets IpProtocol: 50 MasterIngressWorkerIpsecIke: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: IPsec IKE packets FromPort: 500 ToPort: 500 IpProtocol: udp MasterIngressWorkerIpsecNat: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: IPsec NAT-T packets FromPort: 4500 ToPort: 4500 IpProtocol: udp MasterIngressWorkerIpsecEsp: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: IPsec ESP packets IpProtocol: 50 MasterIngressInternal: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: tcp MasterIngressWorkerInternal: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: tcp MasterIngressInternalUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: udp MasterIngressWorkerInternalUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: udp MasterIngressKube: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes kubelet, scheduler and controller manager FromPort: 10250 ToPort: 10259 IpProtocol: tcp MasterIngressWorkerKube: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes kubelet, scheduler and controller manager FromPort: 10250 ToPort: 10259 IpProtocol: tcp MasterIngressIngressServices: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: tcp MasterIngressWorkerIngressServices: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: tcp MasterIngressIngressServicesUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: udp MasterIngressWorkerIngressServicesUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: udp WorkerIngressVxlan: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Vxlan packets FromPort: 4789 ToPort: 4789 IpProtocol: udp WorkerIngressMasterVxlan: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Vxlan packets FromPort: 4789 ToPort: 4789 IpProtocol: udp WorkerIngressGeneve: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Geneve packets FromPort: 6081 ToPort: 6081 IpProtocol: udp WorkerIngressMasterGeneve: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Geneve packets FromPort: 6081 ToPort: 6081 IpProtocol: udp WorkerIngressIpsecIke: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: IPsec IKE packets FromPort: 500 ToPort: 500 IpProtocol: udp WorkerIngressIpsecNat: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: IPsec NAT-T packets FromPort: 4500 ToPort: 4500 IpProtocol: udp WorkerIngressIpsecEsp: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: IPsec ESP packets IpProtocol: 50 WorkerIngressMasterIpsecIke: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: IPsec IKE packets FromPort: 500 ToPort: 500 IpProtocol: udp WorkerIngressMasterIpsecNat: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: IPsec NAT-T packets FromPort: 4500 ToPort: 4500 IpProtocol: udp WorkerIngressMasterIpsecEsp: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: IPsec ESP packets IpProtocol: 50 WorkerIngressInternal: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: tcp WorkerIngressMasterInternal: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: tcp WorkerIngressInternalUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: udp WorkerIngressMasterInternalUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Internal cluster communication FromPort: 9000 ToPort: 9999 IpProtocol: udp WorkerIngressKube: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes secure kubelet port FromPort: 10250 ToPort: 10250 IpProtocol: tcp WorkerIngressWorkerKube: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Internal Kubernetes communication FromPort: 10250 ToPort: 10250 IpProtocol: tcp WorkerIngressIngressServices: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: tcp WorkerIngressMasterIngressServices: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: tcp WorkerIngressIngressServicesUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: udp WorkerIngressMasterIngressServicesUDP: Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress Properties: GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId Description: Kubernetes ingress services FromPort: 30000 ToPort: 32767 IpProtocol: udp MasterIamRole: Type: AWS::IAM::Role Properties: AssumeRolePolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Principal: Service: - "ec2.amazonaws.com" Action: - "sts:AssumeRole" Policies: - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "master", "policy"]] PolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Action: - "ec2:AttachVolume" - "ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress" - "ec2:CreateSecurityGroup" - "ec2:CreateTags" - "ec2:CreateVolume" - "ec2:DeleteSecurityGroup" - "ec2:DeleteVolume" - "ec2:Describe*" - "ec2:DetachVolume" - "ec2:ModifyInstanceAttribute" - "ec2:ModifyVolume" - "ec2:RevokeSecurityGroupIngress" - "elasticloadbalancing:AddTags" - "elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets" - "elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer" - "elasticloadbalancing:CreateListener" - "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer" - "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerPolicy" - "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners" - "elasticloadbalancing:CreateTargetGroup" - "elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck" - "elasticloadbalancing:DeleteListener" - "elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer" - "elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancerListeners" - "elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup" - "elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer" - "elasticloadbalancing:DeregisterTargets" - "elasticloadbalancing:Describe*" - "elasticloadbalancing:DetachLoadBalancerFromSubnets" - "elasticloadbalancing:ModifyListener" - "elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes" - "elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup" - "elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes" - "elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer" - "elasticloadbalancing:RegisterTargets" - "elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesForBackendServer" - "elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener" - "kms:DescribeKey" Resource: "*" MasterInstanceProfile: Type: "AWS::IAM::InstanceProfile" Properties: Roles: - Ref: "MasterIamRole" WorkerIamRole: Type: AWS::IAM::Role Properties: AssumeRolePolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Principal: Service: - "ec2.amazonaws.com" Action: - "sts:AssumeRole" Policies: - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "worker", "policy"]] PolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Action: - "ec2:DescribeInstances" - "ec2:DescribeRegions" Resource: "*" WorkerInstanceProfile: Type: "AWS::IAM::InstanceProfile" Properties: Roles: - Ref: "WorkerIamRole" Outputs: MasterSecurityGroupId: Description: Master Security Group ID Value: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId WorkerSecurityGroupId: Description: Worker Security Group ID Value: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId MasterInstanceProfile: Description: Master IAM Instance Profile Value: !Ref MasterInstanceProfile WorkerInstanceProfile: Description: Worker IAM Instance Profile Value: !Ref WorkerInstanceProfile
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Security Elements (Security Groups & IAM)
Parameters:
InfrastructureName:
AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
MaxLength: 27
MinLength: 1
ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster.
Type: String
VpcCidr:
AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$
ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24.
Default: 10.0.0.0/16
Description: CIDR block for VPC.
Type: String
VpcId:
Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC.
Type: AWS::EC2::VPC::Id
PrivateSubnets:
Description: The internal subnets.
Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id>
Metadata:
AWS::CloudFormation::Interface:
ParameterGroups:
- Label:
default: "Cluster Information"
Parameters:
- InfrastructureName
- Label:
default: "Network Configuration"
Parameters:
- VpcId
- VpcCidr
- PrivateSubnets
ParameterLabels:
InfrastructureName:
default: "Infrastructure Name"
VpcId:
default: "VPC ID"
VpcCidr:
default: "VPC CIDR"
PrivateSubnets:
default: "Private Subnets"
Resources:
MasterSecurityGroup:
Type: AWS::EC2::SecurityGroup
Properties:
GroupDescription: Cluster Master Security Group
SecurityGroupIngress:
- IpProtocol: icmp
FromPort: 0
ToPort: 0
CidrIp: !Ref VpcCidr
- IpProtocol: tcp
FromPort: 22
ToPort: 22
CidrIp: !Ref VpcCidr
- IpProtocol: tcp
ToPort: 6443
FromPort: 6443
CidrIp: !Ref VpcCidr
- IpProtocol: tcp
FromPort: 22623
ToPort: 22623
CidrIp: !Ref VpcCidr
VpcId: !Ref VpcId
WorkerSecurityGroup:
Type: AWS::EC2::SecurityGroup
Properties:
GroupDescription: Cluster Worker Security Group
SecurityGroupIngress:
- IpProtocol: icmp
FromPort: 0
ToPort: 0
CidrIp: !Ref VpcCidr
- IpProtocol: tcp
FromPort: 22
ToPort: 22
CidrIp: !Ref VpcCidr
VpcId: !Ref VpcId
MasterIngressEtcd:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: etcd
FromPort: 2379
ToPort: 2380
IpProtocol: tcp
MasterIngressVxlan:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Vxlan packets
FromPort: 4789
ToPort: 4789
IpProtocol: udp
MasterIngressWorkerVxlan:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Vxlan packets
FromPort: 4789
ToPort: 4789
IpProtocol: udp
MasterIngressGeneve:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Geneve packets
FromPort: 6081
ToPort: 6081
IpProtocol: udp
MasterIngressWorkerGeneve:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Geneve packets
FromPort: 6081
ToPort: 6081
IpProtocol: udp
MasterIngressIpsecIke:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec IKE packets
FromPort: 500
ToPort: 500
IpProtocol: udp
MasterIngressIpsecNat:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec NAT-T packets
FromPort: 4500
ToPort: 4500
IpProtocol: udp
MasterIngressIpsecEsp:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec ESP packets
IpProtocol: 50
MasterIngressWorkerIpsecIke:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec IKE packets
FromPort: 500
ToPort: 500
IpProtocol: udp
MasterIngressWorkerIpsecNat:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec NAT-T packets
FromPort: 4500
ToPort: 4500
IpProtocol: udp
MasterIngressWorkerIpsecEsp:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec ESP packets
IpProtocol: 50
MasterIngressInternal:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: tcp
MasterIngressWorkerInternal:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: tcp
MasterIngressInternalUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: udp
MasterIngressWorkerInternalUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: udp
MasterIngressKube:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes kubelet, scheduler and controller manager
FromPort: 10250
ToPort: 10259
IpProtocol: tcp
MasterIngressWorkerKube:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes kubelet, scheduler and controller manager
FromPort: 10250
ToPort: 10259
IpProtocol: tcp
MasterIngressIngressServices:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: tcp
MasterIngressWorkerIngressServices:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: tcp
MasterIngressIngressServicesUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: udp
MasterIngressWorkerIngressServicesUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: udp
WorkerIngressVxlan:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Vxlan packets
FromPort: 4789
ToPort: 4789
IpProtocol: udp
WorkerIngressMasterVxlan:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Vxlan packets
FromPort: 4789
ToPort: 4789
IpProtocol: udp
WorkerIngressGeneve:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Geneve packets
FromPort: 6081
ToPort: 6081
IpProtocol: udp
WorkerIngressMasterGeneve:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Geneve packets
FromPort: 6081
ToPort: 6081
IpProtocol: udp
WorkerIngressIpsecIke:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec IKE packets
FromPort: 500
ToPort: 500
IpProtocol: udp
WorkerIngressIpsecNat:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec NAT-T packets
FromPort: 4500
ToPort: 4500
IpProtocol: udp
WorkerIngressIpsecEsp:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec ESP packets
IpProtocol: 50
WorkerIngressMasterIpsecIke:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec IKE packets
FromPort: 500
ToPort: 500
IpProtocol: udp
WorkerIngressMasterIpsecNat:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec NAT-T packets
FromPort: 4500
ToPort: 4500
IpProtocol: udp
WorkerIngressMasterIpsecEsp:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: IPsec ESP packets
IpProtocol: 50
WorkerIngressInternal:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: tcp
WorkerIngressMasterInternal:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: tcp
WorkerIngressInternalUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: udp
WorkerIngressMasterInternalUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Internal cluster communication
FromPort: 9000
ToPort: 9999
IpProtocol: udp
WorkerIngressKube:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes secure kubelet port
FromPort: 10250
ToPort: 10250
IpProtocol: tcp
WorkerIngressWorkerKube:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Internal Kubernetes communication
FromPort: 10250
ToPort: 10250
IpProtocol: tcp
WorkerIngressIngressServices:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: tcp
WorkerIngressMasterIngressServices:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: tcp
WorkerIngressIngressServicesUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: udp
WorkerIngressMasterIngressServicesUDP:
Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
Properties:
GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
Description: Kubernetes ingress services
FromPort: 30000
ToPort: 32767
IpProtocol: udp
MasterIamRole:
Type: AWS::IAM::Role
Properties:
AssumeRolePolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Principal:
Service:
- "ec2.amazonaws.com"
Action:
- "sts:AssumeRole"
Policies:
- PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "master", "policy"]]
PolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Action:
- "ec2:AttachVolume"
- "ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress"
- "ec2:CreateSecurityGroup"
- "ec2:CreateTags"
- "ec2:CreateVolume"
- "ec2:DeleteSecurityGroup"
- "ec2:DeleteVolume"
- "ec2:Describe*"
- "ec2:DetachVolume"
- "ec2:ModifyInstanceAttribute"
- "ec2:ModifyVolume"
- "ec2:RevokeSecurityGroupIngress"
- "elasticloadbalancing:AddTags"
- "elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets"
- "elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer"
- "elasticloadbalancing:CreateListener"
- "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer"
- "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerPolicy"
- "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners"
- "elasticloadbalancing:CreateTargetGroup"
- "elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck"
- "elasticloadbalancing:DeleteListener"
- "elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer"
- "elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancerListeners"
- "elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup"
- "elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer"
- "elasticloadbalancing:DeregisterTargets"
- "elasticloadbalancing:Describe*"
- "elasticloadbalancing:DetachLoadBalancerFromSubnets"
- "elasticloadbalancing:ModifyListener"
- "elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes"
- "elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup"
- "elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes"
- "elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer"
- "elasticloadbalancing:RegisterTargets"
- "elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesForBackendServer"
- "elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener"
- "kms:DescribeKey"
Resource: "*"
MasterInstanceProfile:
Type: "AWS::IAM::InstanceProfile"
Properties:
Roles:
- Ref: "MasterIamRole"
WorkerIamRole:
Type: AWS::IAM::Role
Properties:
AssumeRolePolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Principal:
Service:
- "ec2.amazonaws.com"
Action:
- "sts:AssumeRole"
Policies:
- PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "worker", "policy"]]
PolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Action:
- "ec2:DescribeInstances"
- "ec2:DescribeRegions"
Resource: "*"
WorkerInstanceProfile:
Type: "AWS::IAM::InstanceProfile"
Properties:
Roles:
- Ref: "WorkerIamRole"
Outputs:
MasterSecurityGroupId:
Description: Master Security Group ID
Value: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
WorkerSecurityGroupId:
Description: Worker Security Group ID
Value: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
MasterInstanceProfile:
Description: Master IAM Instance Profile
Value: !Ref MasterInstanceProfile
WorkerInstanceProfile:
Description: Worker IAM Instance Profile
Value: !Ref WorkerInstanceProfile
5.13.13. ストリームメタデータを使用した RHCOS AMI へのアクセス
OpenShift Container Platform では、ストリームメタデータ は、JSON 形式で RHCOS に関する標準化されたメタデータを 提供し、メタデータをクラスターに挿入します。ストリームメタデータは、複数のアーキテクチャーをサポートする安定した形式で、自動化を維持するための自己文書化が意図されています。
openshift-install
の coreos print-stream-json
サブコマンドを使用して、ストリームメタデータ形式のブートイメージに関する情報にアクセスできます。このコマンドは、スクリプト可能でマシン読み取り可能な形式でストリームメタデータを出力する方法を提供します。
ユーザーによってプロビジョニングされるインストールの場合、openshift-install
バイナリーには、AWS AMI などの OpenShift Container Platform での使用がテストされている RHCOS ブートイメージのバージョンへの参照が含まれます。
手順
ストリームメタデータを解析するには、以下のいずれかの方法を使用します。
-
Go プログラムから、https://github.com/coreos/stream-metadata-go の公式の
stream-metadata-go
ライブラリーを使用します。ライブラリーでサンプルコードを確認することもできます。 - Python や Ruby などの別のプログラミング言語から、お好みのプログラミング言語の JSON ライブラリーを使用します。
jq
などの JSON データを処理するコマンドラインユーティリティーから、以下のコマンドを実行します。us-west-1
などの AWS リージョンの現在のx86_64
またはaarch64
AMI を出力します。x86_64 の場合
openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.x86_64.images.aws.regions["us-west-1"].image'
$ openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.x86_64.images.aws.regions["us-west-1"].image'
Copy to Clipboard Copied! 出力例
ami-0d3e625f84626bbda
ami-0d3e625f84626bbda
Copy to Clipboard Copied! aarch64 の場合
openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.aarch64.images.aws.regions["us-west-1"].image'
$ openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.aarch64.images.aws.regions["us-west-1"].image'
Copy to Clipboard Copied! 出力例
ami-0af1d3b7fa5be2131
ami-0af1d3b7fa5be2131
Copy to Clipboard Copied! このコマンドの出力は、指定されたアーキテクチャーと
us-west-1
リージョンの AWS AMI ID です。AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。
5.13.14. AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI
Red Hat は、OpenShift Container Platform ノードに手動で指定できる、さまざまな AWS リージョンおよびインスタンスアーキテクチャーに有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS) AMI を提供します。
また、独自の AMI をインポートすることで、RHCOS AMI がパブリッシュされていないリージョンにインストールすることもできます。
AWS ゾーン | AWS AMI |
---|---|
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AWS ゾーン | AWS AMI |
---|---|
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5.13.14.1. 公開済み RHCOS AMI のない AWS リージョン
Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) または AWS software development kit (SDK) のネイティブサポートなしに、OpenShift Container Platform クラスターを Amazon Web Services (AWS) リージョンにデプロイできます。パブリッシュ済みの AMI が AWS リージョンで利用できない場合は、クラスターをインストールする前にカスタム AMI をアップロードできます。
AWS SDK によってサポートされないリージョンにデプロイしている場合で、カスタム AMI を指定しない場合、インストールプログラムは us-east-1
AMI をユーザーアカウントに自動的にコピーします。次にインストールプログラムは、デフォルトまたはユーザー指定の Key Management Service (KMS) キーを使用して、暗号化された EBS ボリュームでコントロールプレーンマシンを作成します。これにより、AMI は、パブリッシュ済みの RHCOS AMI と同じプロセスワークフローを実施することができます。
RHCOS AMI のネイティブサポートのないリージョンはパブリッシュされないため、クラスターの作成時にターミナルから選択することはできません。ただし、install-config.yaml
ファイルでカスタム AMI を設定して、このリージョンにインストールすることができます。
5.13.14.2. AWS でのカスタム RHCOS AMI のアップロード
カスタム Amazon Web Services (AWS) リージョンにデプロイする場合、そのリージョンに属するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) をアップロードする必要があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
- 必要な IAM サービスロール で、Amazon S3 バケットを作成している。
- RHCOS VMDK ファイルを Amazon S3 にアップロードしている。RHCOS VMDK ファイルは、インストールする OpenShift Container Platform のバージョンと同じか、それ以下のバージョンである必要があります。
- AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。Install the AWS CLI Using the Bundled Installer を参照してください。
手順
AWS プロファイルを環境変数としてエクスポートします。
export AWS_PROFILE=<aws_profile>
$ export AWS_PROFILE=<aws_profile>
1 Copy to Clipboard Copied! カスタム AMI に関連付けるリージョンを環境変数としてエクスポートします。
export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region>
$ export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region>
1 Copy to Clipboard Copied! 環境変数として Amazon S3 にアップロードした RHCOS のバージョンをエクスポートします。
export RHCOS_VERSION=<version>
$ export RHCOS_VERSION=<version>
1 Copy to Clipboard Copied! Amazon S3 バケット名を環境変数としてエクスポートします。
export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
$ export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
Copy to Clipboard Copied! containers.json
ファイルを作成し、RHCOS VMDK ファイルを定義します。cat <<EOF > containers.json { "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64", "Format": "vmdk", "UserBucket": { "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}", "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } EOF
$ cat <<EOF > containers.json { "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64", "Format": "vmdk", "UserBucket": { "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}", "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } EOF
Copy to Clipboard Copied! RHCOS ディスクを Amazon EBS スナップショットとしてインポートします。
aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --description "<description>" \ --disk-container "file://<file_path>/containers.json"
$ aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --description "<description>" \
1 --disk-container "file://<file_path>/containers.json"
2 Copy to Clipboard Copied! イメージインポートのステータスを確認します。
watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}
$ watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}
Copy to Clipboard Copied! 出力例
{ "ImportSnapshotTasks": [ { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil", "SnapshotTaskDetail": { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "DiskImageSize": 819056640.0, "Format": "VMDK", "SnapshotId": "snap-06331325870076318", "Status": "completed", "UserBucket": { "S3Bucket": "external-images", "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } } ] }
{ "ImportSnapshotTasks": [ { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil", "SnapshotTaskDetail": { "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64", "DiskImageSize": 819056640.0, "Format": "VMDK", "SnapshotId": "snap-06331325870076318", "Status": "completed", "UserBucket": { "S3Bucket": "external-images", "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk" } } } ] }
Copy to Clipboard Copied! SnapshotId
をコピーして、イメージを登録します。RHCOS スナップショットからカスタム RHCOS AMI を作成します。
aws ec2 register-image \ --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --architecture x86_64 \ --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ --ena-support \ --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ --virtualization-type hvm \ --root-device-name '/dev/xvda' \ --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}'
$ aws ec2 register-image \ --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \ --architecture x86_64 \
1 --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \
2 --ena-support \ --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \
3 --virtualization-type hvm \ --root-device-name '/dev/xvda' \ --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}'
4 Copy to Clipboard Copied!
これらの API の詳細は、AWS ドキュメントの Importing a Disk as a Snapshot Using VM Import/Export および Creating a Linux AMI from a snapshot を参照してください。
5.13.15. AWS でのブートストラップノードの作成
OpenShift Container Platform クラスターの初期化で使用するブートストラップノードを Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。これは、以下の方法で行います。
-
bootstrap.ign
Ignition 設定ファイルをクラスターに送るための場所を指定。このファイルはインストールディレクトリーに置かれます。提供される CloudFormation テンプレートでは、クラスターの Ignition 設定ファイルは S3 バケットから送られることを前提としています。このファイルを別の場所から送ることを選択する場合は、テンプレートを変更する必要があります。 - 提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、AWS リソースのスタックを作成できます。スタックは、OpenShift Container Platform インストールに必要なブートストラップノードを表します。
提供される CloudFormation テンプレートを使用してブートストラップノードを作成しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
- AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
- AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
- AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
手順
以下のコマンドを実行してバケットを作成します。
aws s3 mb s3://<cluster-name>-infra
$ aws s3 mb s3://<cluster-name>-infra
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<cluster-name>-infra
はバケット名です。install-config.yaml
ファイルを作成する際に、<cluster-name>
をクラスターに指定された名前に置き換えます。
以下の場合は、
s3://
スキーマではなく、S3 バケットに事前に署名された URL を使用する必要があります。- AWS SDK とは異なるエンドポイントを持つリージョンへのデプロイ。
- プロキシーをデプロイする。
- カスタムエンドポイントを指定します。
以下のコマンドを実行して
bootstrap.ign
Ignition 設定ファイルをバケットにアップロードします。aws s3 cp <installation_directory>/bootstrap.ign s3://<cluster-name>-infra/bootstrap.ign
$ aws s3 cp <installation_directory>/bootstrap.ign s3://<cluster-name>-infra/bootstrap.ign
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
以下のコマンドを実行して、ファイルがアップロードされていることを確認します。
aws s3 ls s3://<cluster-name>-infra/
$ aws s3 ls s3://<cluster-name>-infra/
Copy to Clipboard Copied! 出力例
2019-04-03 16:15:16 314878 bootstrap.ign
2019-04-03 16:15:16 314878 bootstrap.ign
Copy to Clipboard Copied! 注記ブートストラップ Ignition 設定ファイルには、X.509 キーのようなシークレットが含まれません。以下の手順では、S3 バケットの基本的なセキュリティーを提供します。追加のセキュリティーを提供するには、OpenShift IAM ユーザーなどの特定のユーザーのみがバケットに含まれるオブジェクトにアクセスできるように S3 バケットポリシーを有効にできます。S3 を完全に回避し、ブートストラップマシンが到達できるアドレスからブートストラップ Ignition 設定ファイルを送ることができます。
テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName", "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" }, { "ParameterKey": "RhcosAmi", "ParameterValue": "ami-<random_string>" }, { "ParameterKey": "AllowedBootstrapSshCidr", "ParameterValue": "0.0.0.0/0" }, { "ParameterKey": "PublicSubnet", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "MasterSecurityGroupId", "ParameterValue": "sg-<random_string>" }, { "ParameterKey": "VpcId", "ParameterValue": "vpc-<random_string>" }, { "ParameterKey": "BootstrapIgnitionLocation", "ParameterValue": "s3://<bucket_name>/bootstrap.ign" }, { "ParameterKey": "AutoRegisterELB", "ParameterValue": "yes" }, { "ParameterKey": "RegisterNlbIpTargetsLambdaArn", "ParameterValue": "arn:aws:lambda:<region>:<account_number>:function:<dns_stack_name>-RegisterNlbIpTargets-<random_string>" }, { "ParameterKey": "ExternalApiTargetGroupArn", "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Exter-<random_string>" }, { "ParameterKey": "InternalApiTargetGroupArn", "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" }, { "ParameterKey": "InternalServiceTargetGroupArn", "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" } ]
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName",
1 "ParameterValue": "mycluster-<random_string>"
2 }, { "ParameterKey": "RhcosAmi",
3 "ParameterValue": "ami-<random_string>"
4 }, { "ParameterKey": "AllowedBootstrapSshCidr",
5 "ParameterValue": "0.0.0.0/0"
6 }, { "ParameterKey": "PublicSubnet",
7 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
8 }, { "ParameterKey": "MasterSecurityGroupId",
9 "ParameterValue": "sg-<random_string>"
10 }, { "ParameterKey": "VpcId",
11 "ParameterValue": "vpc-<random_string>"
12 }, { "ParameterKey": "BootstrapIgnitionLocation",
13 "ParameterValue": "s3://<bucket_name>/bootstrap.ign"
14 }, { "ParameterKey": "AutoRegisterELB",
15 "ParameterValue": "yes"
16 }, { "ParameterKey": "RegisterNlbIpTargetsLambdaArn",
17 "ParameterValue": "arn:aws:lambda:<region>:<account_number>:function:<dns_stack_name>-RegisterNlbIpTargets-<random_string>"
18 }, { "ParameterKey": "ExternalApiTargetGroupArn",
19 "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Exter-<random_string>"
20 }, { "ParameterKey": "InternalApiTargetGroupArn",
21 "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>"
22 }, { "ParameterKey": "InternalServiceTargetGroupArn",
23 "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>"
24 } ]
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
- 2
- 形式が
<cluster-name>-<random-string>
の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。 - 3
- 選択したアーキテクチャーに基づいてブートストラップノードに使用する最新の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI。
- 4
- 有効な
AWS::EC2::Image::Id
値を指定します。 - 5
- ブートストラップノードへの SSH アクセスを許可する CIDR ブロック。
- 6
x.x.x.x/16-24
形式で CIDR ブロックを指定します。- 7
- ブートストラップを起動するために VPC に関連付けられるパブリックサブネット。
- 8
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
PublicSubnetIds
値を指定します。 - 9
- マスターセキュリティーグループ ID (一時ルールの登録用)。
- 10
- セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートから
MasterSecurityGroupId
値を指定します。 - 11
- 作成されたリソースが属する VPC。
- 12
- VPC の CloudFormation テンプレートの出力から
VpcId
値を指定します。 - 13
- ブートストラップの Ignition 設定ファイルをフェッチする場所。
- 14
s3://<bucket_name>/bootstrap.ign
の形式で S3 バケットおよびファイル名を指定します。- 15
- ネットワークロードバランサー (NLB) を登録するかどうか。
- 16
yes
またはno
を指定します。yes
を指定する場合、Lambda Amazon Resource Name (ARN) の値を指定する必要があります。- 17
- NLB IP ターゲット登録 lambda グループの ARN。
- 18
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
RegisterNlbIpTargetsLambda
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。 - 19
- 外部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
- 20
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
ExternalApiTargetGroupArn
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。 - 21
- 内部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
- 22
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
InternalApiTargetGroupArn
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。 - 23
- 内部サービスバランサーのターゲットグループの ARN。
- 24
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
InternalServiceTargetGroupArn
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。
- このトピックのブートストラップマシンの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンについて記述しています。
-
オプション: プロキシーを使用してクラスターをデプロイする場合は、テンプレートの ignition を更新して
ignition.config.proxy
フィールドを追加する必要があります。さらに、Amazon EC2、Elastic Load Balancing、および S3 VPC エンドポイントを VPC に追加している場合は、これらのエンドポイントをnoProxy
フィールドに追加する必要があります。 CloudFormation テンプレートを起動し、ブートストラップノードを表す AWS リソースのスタックを作成します。
重要単一行にコマンドを入力してください。
aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
$ aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
1 --template-body file://<template>.yaml
2 --parameters file://<parameters>.json
3 --capabilities CAPABILITY_NAMED_IAM
4 Copy to Clipboard Copied! - 1
<name>
はcluster-bootstrap
などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。- 2
<template>
は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。- 3
<parameters>
は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。- 4
- 提供されるテンプレートは一部の
AWS::IAM::Role
およびAWS::IAM::InstanceProfile
リソースを作成するため、CAPABILITY_NAMED_IAM
機能を明示的に宣言する必要があります。
出力例
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-bootstrap/12944486-2add-11eb-9dee-12dace8e3a83
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-bootstrap/12944486-2add-11eb-9dee-12dace8e3a83
Copy to Clipboard Copied! テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
Copy to Clipboard Copied! StackStatus
がCREATE_COMPLETE
を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。BootstrapInstanceId
ブートストラップインスタンス ID。
BootstrapPublicIp
ブートストラップノードのパブリック IP アドレス。
BootstrapPrivateIp
ブートストラップノードのプライベート IP アドレス。
5.13.15.1. ブートストラップマシンの CloudFormation テンプレート
以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイできます。
例5.47 ブートストラップマシンの CloudFormation テンプレート
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09 Description: Template for OpenShift Cluster Bootstrap (EC2 Instance, Security Groups and IAM) Parameters: InfrastructureName: AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$ MaxLength: 27 MinLength: 1 ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters. Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster. Type: String RhcosAmi: Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap. Type: AWS::EC2::Image::Id AllowedBootstrapSshCidr: AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/([0-9]|1[0-9]|2[0-9]|3[0-2]))$ ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/0-32. Default: 0.0.0.0/0 Description: CIDR block to allow SSH access to the bootstrap node. Type: String PublicSubnet: Description: The public subnet to launch the bootstrap node into. Type: AWS::EC2::Subnet::Id MasterSecurityGroupId: Description: The master security group ID for registering temporary rules. Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id VpcId: Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC. Type: AWS::EC2::VPC::Id BootstrapIgnitionLocation: Default: s3://my-s3-bucket/bootstrap.ign Description: Ignition config file location. Type: String AutoRegisterELB: Default: "yes" AllowedValues: - "yes" - "no" Description: Do you want to invoke NLB registration, which requires a Lambda ARN parameter? Type: String RegisterNlbIpTargetsLambdaArn: Description: ARN for NLB IP target registration lambda. Type: String ExternalApiTargetGroupArn: Description: ARN for external API load balancer target group. Type: String InternalApiTargetGroupArn: Description: ARN for internal API load balancer target group. Type: String InternalServiceTargetGroupArn: Description: ARN for internal service load balancer target group. Type: String BootstrapInstanceType: Description: Instance type for the bootstrap EC2 instance Default: "i3.large" Type: String Metadata: AWS::CloudFormation::Interface: ParameterGroups: - Label: default: "Cluster Information" Parameters: - InfrastructureName - Label: default: "Host Information" Parameters: - RhcosAmi - BootstrapIgnitionLocation - MasterSecurityGroupId - Label: default: "Network Configuration" Parameters: - VpcId - AllowedBootstrapSshCidr - PublicSubnet - Label: default: "Load Balancer Automation" Parameters: - AutoRegisterELB - RegisterNlbIpTargetsLambdaArn - ExternalApiTargetGroupArn - InternalApiTargetGroupArn - InternalServiceTargetGroupArn ParameterLabels: InfrastructureName: default: "Infrastructure Name" VpcId: default: "VPC ID" AllowedBootstrapSshCidr: default: "Allowed SSH Source" PublicSubnet: default: "Public Subnet" RhcosAmi: default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID" BootstrapIgnitionLocation: default: "Bootstrap Ignition Source" MasterSecurityGroupId: default: "Master Security Group ID" AutoRegisterELB: default: "Use Provided ELB Automation" Conditions: DoRegistration: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterELB] Resources: BootstrapIamRole: Type: AWS::IAM::Role Properties: AssumeRolePolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Principal: Service: - "ec2.amazonaws.com" Action: - "sts:AssumeRole" Path: "/" Policies: - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "bootstrap", "policy"]] PolicyDocument: Version: "2012-10-17" Statement: - Effect: "Allow" Action: "ec2:Describe*" Resource: "*" - Effect: "Allow" Action: "ec2:AttachVolume" Resource: "*" - Effect: "Allow" Action: "ec2:DetachVolume" Resource: "*" - Effect: "Allow" Action: "s3:GetObject" Resource: "*" BootstrapInstanceProfile: Type: "AWS::IAM::InstanceProfile" Properties: Path: "/" Roles: - Ref: "BootstrapIamRole" BootstrapSecurityGroup: Type: AWS::EC2::SecurityGroup Properties: GroupDescription: Cluster Bootstrap Security Group SecurityGroupIngress: - IpProtocol: tcp FromPort: 22 ToPort: 22 CidrIp: !Ref AllowedBootstrapSshCidr - IpProtocol: tcp ToPort: 19531 FromPort: 19531 CidrIp: 0.0.0.0/0 VpcId: !Ref VpcId BootstrapInstance: Type: AWS::EC2::Instance Properties: ImageId: !Ref RhcosAmi IamInstanceProfile: !Ref BootstrapInstanceProfile InstanceType: !Ref BootstrapInstanceType NetworkInterfaces: - AssociatePublicIpAddress: "true" DeviceIndex: "0" GroupSet: - !Ref "BootstrapSecurityGroup" - !Ref "MasterSecurityGroupId" SubnetId: !Ref "PublicSubnet" UserData: Fn::Base64: !Sub - '{"ignition":{"config":{"replace":{"source":"${S3Loc}"}},"version":"3.1.0"}}' - { S3Loc: !Ref BootstrapIgnitionLocation } RegisterBootstrapApiTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp RegisterBootstrapInternalApiTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp RegisterBootstrapInternalServiceTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp Outputs: BootstrapInstanceId: Description: Bootstrap Instance ID. Value: !Ref BootstrapInstance BootstrapPublicIp: Description: The bootstrap node public IP address. Value: !GetAtt BootstrapInstance.PublicIp BootstrapPrivateIp: Description: The bootstrap node private IP address. Value: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Bootstrap (EC2 Instance, Security Groups and IAM)
Parameters:
InfrastructureName:
AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
MaxLength: 27
MinLength: 1
ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster.
Type: String
RhcosAmi:
Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap.
Type: AWS::EC2::Image::Id
AllowedBootstrapSshCidr:
AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/([0-9]|1[0-9]|2[0-9]|3[0-2]))$
ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/0-32.
Default: 0.0.0.0/0
Description: CIDR block to allow SSH access to the bootstrap node.
Type: String
PublicSubnet:
Description: The public subnet to launch the bootstrap node into.
Type: AWS::EC2::Subnet::Id
MasterSecurityGroupId:
Description: The master security group ID for registering temporary rules.
Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id
VpcId:
Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC.
Type: AWS::EC2::VPC::Id
BootstrapIgnitionLocation:
Default: s3://my-s3-bucket/bootstrap.ign
Description: Ignition config file location.
Type: String
AutoRegisterELB:
Default: "yes"
AllowedValues:
- "yes"
- "no"
Description: Do you want to invoke NLB registration, which requires a Lambda ARN parameter?
Type: String
RegisterNlbIpTargetsLambdaArn:
Description: ARN for NLB IP target registration lambda.
Type: String
ExternalApiTargetGroupArn:
Description: ARN for external API load balancer target group.
Type: String
InternalApiTargetGroupArn:
Description: ARN for internal API load balancer target group.
Type: String
InternalServiceTargetGroupArn:
Description: ARN for internal service load balancer target group.
Type: String
BootstrapInstanceType:
Description: Instance type for the bootstrap EC2 instance
Default: "i3.large"
Type: String
Metadata:
AWS::CloudFormation::Interface:
ParameterGroups:
- Label:
default: "Cluster Information"
Parameters:
- InfrastructureName
- Label:
default: "Host Information"
Parameters:
- RhcosAmi
- BootstrapIgnitionLocation
- MasterSecurityGroupId
- Label:
default: "Network Configuration"
Parameters:
- VpcId
- AllowedBootstrapSshCidr
- PublicSubnet
- Label:
default: "Load Balancer Automation"
Parameters:
- AutoRegisterELB
- RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
- ExternalApiTargetGroupArn
- InternalApiTargetGroupArn
- InternalServiceTargetGroupArn
ParameterLabels:
InfrastructureName:
default: "Infrastructure Name"
VpcId:
default: "VPC ID"
AllowedBootstrapSshCidr:
default: "Allowed SSH Source"
PublicSubnet:
default: "Public Subnet"
RhcosAmi:
default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID"
BootstrapIgnitionLocation:
default: "Bootstrap Ignition Source"
MasterSecurityGroupId:
default: "Master Security Group ID"
AutoRegisterELB:
default: "Use Provided ELB Automation"
Conditions:
DoRegistration: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterELB]
Resources:
BootstrapIamRole:
Type: AWS::IAM::Role
Properties:
AssumeRolePolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Principal:
Service:
- "ec2.amazonaws.com"
Action:
- "sts:AssumeRole"
Path: "/"
Policies:
- PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "bootstrap", "policy"]]
PolicyDocument:
Version: "2012-10-17"
Statement:
- Effect: "Allow"
Action: "ec2:Describe*"
Resource: "*"
- Effect: "Allow"
Action: "ec2:AttachVolume"
Resource: "*"
- Effect: "Allow"
Action: "ec2:DetachVolume"
Resource: "*"
- Effect: "Allow"
Action: "s3:GetObject"
Resource: "*"
BootstrapInstanceProfile:
Type: "AWS::IAM::InstanceProfile"
Properties:
Path: "/"
Roles:
- Ref: "BootstrapIamRole"
BootstrapSecurityGroup:
Type: AWS::EC2::SecurityGroup
Properties:
GroupDescription: Cluster Bootstrap Security Group
SecurityGroupIngress:
- IpProtocol: tcp
FromPort: 22
ToPort: 22
CidrIp: !Ref AllowedBootstrapSshCidr
- IpProtocol: tcp
ToPort: 19531
FromPort: 19531
CidrIp: 0.0.0.0/0
VpcId: !Ref VpcId
BootstrapInstance:
Type: AWS::EC2::Instance
Properties:
ImageId: !Ref RhcosAmi
IamInstanceProfile: !Ref BootstrapInstanceProfile
InstanceType: !Ref BootstrapInstanceType
NetworkInterfaces:
- AssociatePublicIpAddress: "true"
DeviceIndex: "0"
GroupSet:
- !Ref "BootstrapSecurityGroup"
- !Ref "MasterSecurityGroupId"
SubnetId: !Ref "PublicSubnet"
UserData:
Fn::Base64: !Sub
- '{"ignition":{"config":{"replace":{"source":"${S3Loc}"}},"version":"3.1.0"}}'
- {
S3Loc: !Ref BootstrapIgnitionLocation
}
RegisterBootstrapApiTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp
RegisterBootstrapInternalApiTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp
RegisterBootstrapInternalServiceTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp
Outputs:
BootstrapInstanceId:
Description: Bootstrap Instance ID.
Value: !Ref BootstrapInstance
BootstrapPublicIp:
Description: The bootstrap node public IP address.
Value: !GetAtt BootstrapInstance.PublicIp
BootstrapPrivateIp:
Description: The bootstrap node private IP address.
Value: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp
5.13.16. AWS でのコントロールプレーンの作成
クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。
提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、コントロールプレーンノードを表す AWS リソースのスタックを作成できます。
CloudFormation テンプレートは、3 つのコントロールプレーンノードを表すスタックを作成します。
提供される CloudFormation テンプレートを使用してコントロールプレーンノードを作成しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
- AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
- AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
- AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
- ブートストラップマシンを作成している。
手順
テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName", "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" }, { "ParameterKey": "RhcosAmi", "ParameterValue": "ami-<random_string>" }, { "ParameterKey": "AutoRegisterDNS", "ParameterValue": "yes" }, { "ParameterKey": "PrivateHostedZoneId", "ParameterValue": "<random_string>" }, { "ParameterKey": "PrivateHostedZoneName", "ParameterValue": "mycluster.example.com" }, { "ParameterKey": "Master0Subnet", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "Master1Subnet", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "Master2Subnet", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "MasterSecurityGroupId", "ParameterValue": "sg-<random_string>" }, { "ParameterKey": "IgnitionLocation", "ParameterValue": "https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/master" }, { "ParameterKey": "CertificateAuthorities", "ParameterValue": "data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz==" }, { "ParameterKey": "MasterInstanceProfileName", "ParameterValue": "<roles_stack>-MasterInstanceProfile-<random_string>" }, { "ParameterKey": "MasterInstanceType", "ParameterValue": "" }, { "ParameterKey": "AutoRegisterELB", "ParameterValue": "yes" }, { "ParameterKey": "RegisterNlbIpTargetsLambdaArn", "ParameterValue": "arn:aws:lambda:<region>:<account_number>:function:<dns_stack_name>-RegisterNlbIpTargets-<random_string>" }, { "ParameterKey": "ExternalApiTargetGroupArn", "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Exter-<random_string>" }, { "ParameterKey": "InternalApiTargetGroupArn", "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" }, { "ParameterKey": "InternalServiceTargetGroupArn", "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" } ]
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName",
1 "ParameterValue": "mycluster-<random_string>"
2 }, { "ParameterKey": "RhcosAmi",
3 "ParameterValue": "ami-<random_string>"
4 }, { "ParameterKey": "AutoRegisterDNS",
5 "ParameterValue": "yes"
6 }, { "ParameterKey": "PrivateHostedZoneId",
7 "ParameterValue": "<random_string>"
8 }, { "ParameterKey": "PrivateHostedZoneName",
9 "ParameterValue": "mycluster.example.com"
10 }, { "ParameterKey": "Master0Subnet",
11 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
12 }, { "ParameterKey": "Master1Subnet",
13 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
14 }, { "ParameterKey": "Master2Subnet",
15 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
16 }, { "ParameterKey": "MasterSecurityGroupId",
17 "ParameterValue": "sg-<random_string>"
18 }, { "ParameterKey": "IgnitionLocation",
19 "ParameterValue": "https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/master"
20 }, { "ParameterKey": "CertificateAuthorities",
21 "ParameterValue": "data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz=="
22 }, { "ParameterKey": "MasterInstanceProfileName",
23 "ParameterValue": "<roles_stack>-MasterInstanceProfile-<random_string>"
24 }, { "ParameterKey": "MasterInstanceType",
25 "ParameterValue": ""
26 }, { "ParameterKey": "AutoRegisterELB",
27 "ParameterValue": "yes"
28 }, { "ParameterKey": "RegisterNlbIpTargetsLambdaArn",
29 "ParameterValue": "arn:aws:lambda:<region>:<account_number>:function:<dns_stack_name>-RegisterNlbIpTargets-<random_string>"
30 }, { "ParameterKey": "ExternalApiTargetGroupArn",
31 "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Exter-<random_string>"
32 }, { "ParameterKey": "InternalApiTargetGroupArn",
33 "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>"
34 }, { "ParameterKey": "InternalServiceTargetGroupArn",
35 "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>"
36 } ]
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
- 2
- 形式が
<cluster-name>-<random-string>
の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。 - 3
- 選択したアーキテクチャーに基づいてコントロールプレーンマシンに使用する最新の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI。
- 4
AWS::EC2::Image::Id
値を指定します。- 5
- DNS etcd 登録を実行するかどうか。
- 6
yes
またはno
を指定します。yes
を指定する場合、ホストゾーンの情報を指定する必要があります。- 7
- etcd ターゲットの登録に使用する Route 53 プライベートゾーン ID。
- 8
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
PrivateHostedZoneId
値を指定します。 - 9
- ターゲットの登録に使用する Route 53 ゾーン。
- 10
<cluster_name>.<domain_name>
を指定します。ここで、<domain_name>
はクラスターのinstall-config.yaml
ファイルの生成時に使用した Route 53 ベースドメインです。AWS コンソールに表示される末尾のピリド (.) は含めないでください。- 11 13 15
- コントロールプレーンマシンの起動に使用するサブネット (プライベートが望ましい)。
- 12 14 16
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
PrivateSubnets
値のサブネットを指定します。 - 17
- コントロールプレーンノードに関連付けるマスターセキュリティーグループ ID。
- 18
- セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートから
MasterSecurityGroupId
値を指定します。 - 19
- コントロールプレーンの Ignition 設定ファイルをフェッチする場所。
- 20
- 生成される Ignition 設定ファイルの場所を指定します (
https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/master
)。 - 21
- 使用する base64 でエンコードされた認証局の文字列。
- 22
- インストールディレクトリーにある
master.ign
ファイルから値を指定します。この値は、data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC…xYz==
形式の長い文字列です。 - 23
- コントロールプレーンノードに関連付ける IAM プロファイル。
- 24
- セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートの出力から
MasterInstanceProfile
パラメーターの値を指定します。 - 25
- 選択したアーキテクチャーに基づいてコントロールプレーンマシンに使用する AWS インスタンスのタイプ。
- 26
- インスタンスタイプの値は、コントロールプレーンマシンの最小リソース要件に対応します。たとえば、
m6i.xlarge は
AMD64 のタイプであり、m6g.xlarge
は、ARM64 のタイプです。 - 27
- ネットワークロードバランサー (NLB) を登録するかどうか。
- 28
yes
またはno
を指定します。yes
を指定する場合、Lambda Amazon Resource Name (ARN) の値を指定する必要があります。- 29
- NLB IP ターゲット登録 lambda グループの ARN。
- 30
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
RegisterNlbIpTargetsLambda
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。 - 31
- 外部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
- 32
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
ExternalApiTargetGroupArn
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。 - 33
- 内部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
- 34
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
InternalApiTargetGroupArn
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。 - 35
- 内部サービスバランサーのターゲットグループの ARN。
- 36
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
InternalServiceTargetGroupArn
値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov
を使用します。
- このトピックのコントロールプレーンマシンの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンについて記述しています。
-
m5
インスタンスタイプをMasterInstanceType
の値として指定している場合、そのインスタンスタイプを CloudFormation テンプレートのMasterInstanceType.AllowedValues
パラメーターに追加します。 CloudFormation テンプレートを起動し、コントロールプレーンノードを表す AWS リソースのスタックを作成します。
重要単一行にコマンドを入力してください。
aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
$ aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
1 --template-body file://<template>.yaml
2 --parameters file://<parameters>.json
3 Copy to Clipboard Copied! 出力例
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-control-plane/21c7e2b0-2ee2-11eb-c6f6-0aa34627df4b
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-control-plane/21c7e2b0-2ee2-11eb-c6f6-0aa34627df4b
Copy to Clipboard Copied! 注記CloudFormation テンプレートは、3 つのコントロールプレーンノードを表すスタックを作成します。
テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
Copy to Clipboard Copied!
5.13.16.1. コントロールプレーンマシンの CloudFormation テンプレート
以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。
例5.48 コントロールプレーンマシンの CloudFormation テンプレート
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09 Description: Template for OpenShift Cluster Node Launch (EC2 master instances) Parameters: InfrastructureName: AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$ MaxLength: 27 MinLength: 1 ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters. Description: A short, unique cluster ID used to tag nodes for the kubelet cloud provider. Type: String RhcosAmi: Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap. Type: AWS::EC2::Image::Id AutoRegisterDNS: Default: "" Description: unused Type: String PrivateHostedZoneId: Default: "" Description: unused Type: String PrivateHostedZoneName: Default: "" Description: unused Type: String Master0Subnet: Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into. Type: AWS::EC2::Subnet::Id Master1Subnet: Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into. Type: AWS::EC2::Subnet::Id Master2Subnet: Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into. Type: AWS::EC2::Subnet::Id MasterSecurityGroupId: Description: The master security group ID to associate with master nodes. Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id IgnitionLocation: Default: https://api-int.$CLUSTER_NAME.$DOMAIN:22623/config/master Description: Ignition config file location. Type: String CertificateAuthorities: Default: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz== Description: Base64 encoded certificate authority string to use. Type: String MasterInstanceProfileName: Description: IAM profile to associate with master nodes. Type: String MasterInstanceType: Default: m5.xlarge Type: String AutoRegisterELB: Default: "yes" AllowedValues: - "yes" - "no" Description: Do you want to invoke NLB registration, which requires a Lambda ARN parameter? Type: String RegisterNlbIpTargetsLambdaArn: Description: ARN for NLB IP target registration lambda. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB. Type: String ExternalApiTargetGroupArn: Description: ARN for external API load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB. Type: String InternalApiTargetGroupArn: Description: ARN for internal API load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB. Type: String InternalServiceTargetGroupArn: Description: ARN for internal service load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB. Type: String Metadata: AWS::CloudFormation::Interface: ParameterGroups: - Label: default: "Cluster Information" Parameters: - InfrastructureName - Label: default: "Host Information" Parameters: - MasterInstanceType - RhcosAmi - IgnitionLocation - CertificateAuthorities - MasterSecurityGroupId - MasterInstanceProfileName - Label: default: "Network Configuration" Parameters: - VpcId - AllowedBootstrapSshCidr - Master0Subnet - Master1Subnet - Master2Subnet - Label: default: "Load Balancer Automation" Parameters: - AutoRegisterELB - RegisterNlbIpTargetsLambdaArn - ExternalApiTargetGroupArn - InternalApiTargetGroupArn - InternalServiceTargetGroupArn ParameterLabels: InfrastructureName: default: "Infrastructure Name" VpcId: default: "VPC ID" Master0Subnet: default: "Master-0 Subnet" Master1Subnet: default: "Master-1 Subnet" Master2Subnet: default: "Master-2 Subnet" MasterInstanceType: default: "Master Instance Type" MasterInstanceProfileName: default: "Master Instance Profile Name" RhcosAmi: default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID" BootstrapIgnitionLocation: default: "Master Ignition Source" CertificateAuthorities: default: "Ignition CA String" MasterSecurityGroupId: default: "Master Security Group ID" AutoRegisterELB: default: "Use Provided ELB Automation" Conditions: DoRegistration: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterELB] Resources: Master0: Type: AWS::EC2::Instance Properties: ImageId: !Ref RhcosAmi BlockDeviceMappings: - DeviceName: /dev/xvda Ebs: VolumeSize: "120" VolumeType: "gp2" IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName InstanceType: !Ref MasterInstanceType NetworkInterfaces: - AssociatePublicIpAddress: "false" DeviceIndex: "0" GroupSet: - !Ref "MasterSecurityGroupId" SubnetId: !Ref "Master0Subnet" UserData: Fn::Base64: !Sub - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}' - { SOURCE: !Ref IgnitionLocation, CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities, } Tags: - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]] Value: "shared" RegisterMaster0: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp RegisterMaster0InternalApiTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp RegisterMaster0InternalServiceTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp Master1: Type: AWS::EC2::Instance Properties: ImageId: !Ref RhcosAmi BlockDeviceMappings: - DeviceName: /dev/xvda Ebs: VolumeSize: "120" VolumeType: "gp2" IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName InstanceType: !Ref MasterInstanceType NetworkInterfaces: - AssociatePublicIpAddress: "false" DeviceIndex: "0" GroupSet: - !Ref "MasterSecurityGroupId" SubnetId: !Ref "Master1Subnet" UserData: Fn::Base64: !Sub - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}' - { SOURCE: !Ref IgnitionLocation, CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities, } Tags: - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]] Value: "shared" RegisterMaster1: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp RegisterMaster1InternalApiTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp RegisterMaster1InternalServiceTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp Master2: Type: AWS::EC2::Instance Properties: ImageId: !Ref RhcosAmi BlockDeviceMappings: - DeviceName: /dev/xvda Ebs: VolumeSize: "120" VolumeType: "gp2" IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName InstanceType: !Ref MasterInstanceType NetworkInterfaces: - AssociatePublicIpAddress: "false" DeviceIndex: "0" GroupSet: - !Ref "MasterSecurityGroupId" SubnetId: !Ref "Master2Subnet" UserData: Fn::Base64: !Sub - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}' - { SOURCE: !Ref IgnitionLocation, CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities, } Tags: - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]] Value: "shared" RegisterMaster2: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp RegisterMaster2InternalApiTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp RegisterMaster2InternalServiceTarget: Condition: DoRegistration Type: Custom::NLBRegister Properties: ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp Outputs: PrivateIPs: Description: The control-plane node private IP addresses. Value: !Join [ ",", [!GetAtt Master0.PrivateIp, !GetAtt Master1.PrivateIp, !GetAtt Master2.PrivateIp] ]
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Node Launch (EC2 master instances)
Parameters:
InfrastructureName:
AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
MaxLength: 27
MinLength: 1
ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
Description: A short, unique cluster ID used to tag nodes for the kubelet cloud provider.
Type: String
RhcosAmi:
Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap.
Type: AWS::EC2::Image::Id
AutoRegisterDNS:
Default: ""
Description: unused
Type: String
PrivateHostedZoneId:
Default: ""
Description: unused
Type: String
PrivateHostedZoneName:
Default: ""
Description: unused
Type: String
Master0Subnet:
Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
Type: AWS::EC2::Subnet::Id
Master1Subnet:
Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
Type: AWS::EC2::Subnet::Id
Master2Subnet:
Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
Type: AWS::EC2::Subnet::Id
MasterSecurityGroupId:
Description: The master security group ID to associate with master nodes.
Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id
IgnitionLocation:
Default: https://api-int.$CLUSTER_NAME.$DOMAIN:22623/config/master
Description: Ignition config file location.
Type: String
CertificateAuthorities:
Default: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz==
Description: Base64 encoded certificate authority string to use.
Type: String
MasterInstanceProfileName:
Description: IAM profile to associate with master nodes.
Type: String
MasterInstanceType:
Default: m5.xlarge
Type: String
AutoRegisterELB:
Default: "yes"
AllowedValues:
- "yes"
- "no"
Description: Do you want to invoke NLB registration, which requires a Lambda ARN parameter?
Type: String
RegisterNlbIpTargetsLambdaArn:
Description: ARN for NLB IP target registration lambda. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
Type: String
ExternalApiTargetGroupArn:
Description: ARN for external API load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
Type: String
InternalApiTargetGroupArn:
Description: ARN for internal API load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
Type: String
InternalServiceTargetGroupArn:
Description: ARN for internal service load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
Type: String
Metadata:
AWS::CloudFormation::Interface:
ParameterGroups:
- Label:
default: "Cluster Information"
Parameters:
- InfrastructureName
- Label:
default: "Host Information"
Parameters:
- MasterInstanceType
- RhcosAmi
- IgnitionLocation
- CertificateAuthorities
- MasterSecurityGroupId
- MasterInstanceProfileName
- Label:
default: "Network Configuration"
Parameters:
- VpcId
- AllowedBootstrapSshCidr
- Master0Subnet
- Master1Subnet
- Master2Subnet
- Label:
default: "Load Balancer Automation"
Parameters:
- AutoRegisterELB
- RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
- ExternalApiTargetGroupArn
- InternalApiTargetGroupArn
- InternalServiceTargetGroupArn
ParameterLabels:
InfrastructureName:
default: "Infrastructure Name"
VpcId:
default: "VPC ID"
Master0Subnet:
default: "Master-0 Subnet"
Master1Subnet:
default: "Master-1 Subnet"
Master2Subnet:
default: "Master-2 Subnet"
MasterInstanceType:
default: "Master Instance Type"
MasterInstanceProfileName:
default: "Master Instance Profile Name"
RhcosAmi:
default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID"
BootstrapIgnitionLocation:
default: "Master Ignition Source"
CertificateAuthorities:
default: "Ignition CA String"
MasterSecurityGroupId:
default: "Master Security Group ID"
AutoRegisterELB:
default: "Use Provided ELB Automation"
Conditions:
DoRegistration: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterELB]
Resources:
Master0:
Type: AWS::EC2::Instance
Properties:
ImageId: !Ref RhcosAmi
BlockDeviceMappings:
- DeviceName: /dev/xvda
Ebs:
VolumeSize: "120"
VolumeType: "gp2"
IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName
InstanceType: !Ref MasterInstanceType
NetworkInterfaces:
- AssociatePublicIpAddress: "false"
DeviceIndex: "0"
GroupSet:
- !Ref "MasterSecurityGroupId"
SubnetId: !Ref "Master0Subnet"
UserData:
Fn::Base64: !Sub
- '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
- {
SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
}
Tags:
- Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
Value: "shared"
RegisterMaster0:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp
RegisterMaster0InternalApiTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp
RegisterMaster0InternalServiceTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp
Master1:
Type: AWS::EC2::Instance
Properties:
ImageId: !Ref RhcosAmi
BlockDeviceMappings:
- DeviceName: /dev/xvda
Ebs:
VolumeSize: "120"
VolumeType: "gp2"
IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName
InstanceType: !Ref MasterInstanceType
NetworkInterfaces:
- AssociatePublicIpAddress: "false"
DeviceIndex: "0"
GroupSet:
- !Ref "MasterSecurityGroupId"
SubnetId: !Ref "Master1Subnet"
UserData:
Fn::Base64: !Sub
- '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
- {
SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
}
Tags:
- Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
Value: "shared"
RegisterMaster1:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp
RegisterMaster1InternalApiTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp
RegisterMaster1InternalServiceTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp
Master2:
Type: AWS::EC2::Instance
Properties:
ImageId: !Ref RhcosAmi
BlockDeviceMappings:
- DeviceName: /dev/xvda
Ebs:
VolumeSize: "120"
VolumeType: "gp2"
IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName
InstanceType: !Ref MasterInstanceType
NetworkInterfaces:
- AssociatePublicIpAddress: "false"
DeviceIndex: "0"
GroupSet:
- !Ref "MasterSecurityGroupId"
SubnetId: !Ref "Master2Subnet"
UserData:
Fn::Base64: !Sub
- '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
- {
SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
}
Tags:
- Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
Value: "shared"
RegisterMaster2:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp
RegisterMaster2InternalApiTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp
RegisterMaster2InternalServiceTarget:
Condition: DoRegistration
Type: Custom::NLBRegister
Properties:
ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp
Outputs:
PrivateIPs:
Description: The control-plane node private IP addresses.
Value:
!Join [
",",
[!GetAtt Master0.PrivateIp, !GetAtt Master1.PrivateIp, !GetAtt Master2.PrivateIp]
]
5.13.17. AWS でのワーカーノードの作成
クラスターで使用するワーカーノードを Amazon Web Services (AWS) で作成できます。
提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、ワーカーノードを表す AWS リソースのスタックを作成できます。
CloudFormation テンプレートは、1 つのワーカーノードを表すスタックを作成します。それぞれのワーカーノードにスタックを作成する必要があります。
提供される CloudFormation テンプレートを使用してワーカーノードを作成しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
- AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
- AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
- AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
- ブートストラップマシンを作成している。
- コントロールプレーンマシンを作成している。
手順
CloudFormation テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName", "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" }, { "ParameterKey": "RhcosAmi", "ParameterValue": "ami-<random_string>" }, { "ParameterKey": "Subnet", "ParameterValue": "subnet-<random_string>" }, { "ParameterKey": "WorkerSecurityGroupId", "ParameterValue": "sg-<random_string>" }, { "ParameterKey": "IgnitionLocation", "ParameterValue": "https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/worker" }, { "ParameterKey": "CertificateAuthorities", "ParameterValue": "" }, { "ParameterKey": "WorkerInstanceProfileName", "ParameterValue": "" }, { "ParameterKey": "WorkerInstanceType", "ParameterValue": "" } ]
[ { "ParameterKey": "InfrastructureName",
1 "ParameterValue": "mycluster-<random_string>"
2 }, { "ParameterKey": "RhcosAmi",
3 "ParameterValue": "ami-<random_string>"
4 }, { "ParameterKey": "Subnet",
5 "ParameterValue": "subnet-<random_string>"
6 }, { "ParameterKey": "WorkerSecurityGroupId",
7 "ParameterValue": "sg-<random_string>"
8 }, { "ParameterKey": "IgnitionLocation",
9 "ParameterValue": "https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/worker"
10 }, { "ParameterKey": "CertificateAuthorities",
11 "ParameterValue": ""
12 }, { "ParameterKey": "WorkerInstanceProfileName",
13 "ParameterValue": ""
14 }, { "ParameterKey": "WorkerInstanceType",
15 "ParameterValue": ""
16 } ]
Copy to Clipboard Copied! - 1
- クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
- 2
- 形式が
<cluster-name>-<random-string>
の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。 - 3
- 選択したアーキテクチャーに基づいてワーカーノードに使用する現在の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI。
- 4
AWS::EC2::Image::Id
値を指定します。- 5
- ワーカーノードを起動するためのサブネット (プライベートであることが望ましい)。
- 6
- DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から
PrivateSubnets
値のサブネットを指定します。 - 7
- ワーカーノードに関連付けるワーカーセキュリティーグループ ID。
- 8
- セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートの出力から
WorkerSecurityGroupId
値を指定します。 - 9
- ブートストラップ Ignition 設定ファイルを取得する場所。
- 10
- 生成される Ignition 設定の場所を指定します。
https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/worker
- 11
- 使用する base64 でエンコードされた認証局の文字列。
- 12
- インストールディレクトリーにある
worker.ign
ファイルから値を指定します。この値は、data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC…xYz==
形式の長い文字列です。 - 13
- ワーカーロールに関連付ける IAM プロファイル。
- 14
- セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートの出力から
WokerInstanceProfile
パラメーターの値を指定します。 - 15
- 選択したアーキテクチャーに基づいてコンピュートマシンに使用する AWS インスタンスのタイプ。
- 16
- インスタンスタイプの値は、コンピュートマシンの最小リソース要件に対応します。たとえば、
m6i.large
は AMD64 のタイプであり、m6g.large
は ARM64 のタイプです。
- このトピックのワーカーマシンの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーについて記述しています。
-
オプション:
m5
インスタンスタイプをWorkerInstanceType
の値として指定した場合は、そのインスタンスタイプを CloudFormation テンプレートのWorkerInstanceType.AllowedValues
パラメーターに追加します。 -
オプション: AWS Marketplace イメージを使用してデプロイする場合は、サブスクリプションから取得した AMI ID で
Worker0.type.properties.ImageID
パラメーターを更新します。 CloudFormation テンプレートを使用して、ワーカーノードを表す AWS リソースのスタックを作成します。
重要単一行にコマンドを入力してください。
aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
$ aws cloudformation create-stack --stack-name <name>
1 --template-body file://<template>.yaml \
2 --parameters file://<parameters>.json
3 Copy to Clipboard Copied! 出力例
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-worker-1/729ee301-1c2a-11eb-348f-sd9888c65b59
arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-worker-1/729ee301-1c2a-11eb-348f-sd9888c65b59
Copy to Clipboard Copied! 注記CloudFormation テンプレートは、1 つのワーカーノードを表すスタックを作成します。
テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
Copy to Clipboard Copied! クラスターに作成するワーカーマシンが十分な数に達するまでワーカースタックの作成を継続します。同じテンプレートおよびパラメーターファイルを参照し、異なるスタック名を指定してワーカースタックをさらに作成することができます。
重要2 つ以上のワーカーマシンを作成する必要があるため、この CloudFormation テンプレートを使用する 2 つ以上のスタックを作成する必要があります。
5.13.17.1. ワーカーマシンの CloudFormation テンプレート
以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。
例5.49 ワーカーマシンの CloudFormation テンプレート
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09 Description: Template for OpenShift Cluster Node Launch (EC2 worker instance) Parameters: InfrastructureName: AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$ MaxLength: 27 MinLength: 1 ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters. Description: A short, unique cluster ID used to tag nodes for the kubelet cloud provider. Type: String RhcosAmi: Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap. Type: AWS::EC2::Image::Id Subnet: Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into. Type: AWS::EC2::Subnet::Id WorkerSecurityGroupId: Description: The master security group ID to associate with master nodes. Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id IgnitionLocation: Default: https://api-int.$CLUSTER_NAME.$DOMAIN:22623/config/worker Description: Ignition config file location. Type: String CertificateAuthorities: Default: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz== Description: Base64 encoded certificate authority string to use. Type: String WorkerInstanceProfileName: Description: IAM profile to associate with master nodes. Type: String WorkerInstanceType: Default: m5.large Type: String Metadata: AWS::CloudFormation::Interface: ParameterGroups: - Label: default: "Cluster Information" Parameters: - InfrastructureName - Label: default: "Host Information" Parameters: - WorkerInstanceType - RhcosAmi - IgnitionLocation - CertificateAuthorities - WorkerSecurityGroupId - WorkerInstanceProfileName - Label: default: "Network Configuration" Parameters: - Subnet ParameterLabels: Subnet: default: "Subnet" InfrastructureName: default: "Infrastructure Name" WorkerInstanceType: default: "Worker Instance Type" WorkerInstanceProfileName: default: "Worker Instance Profile Name" RhcosAmi: default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID" IgnitionLocation: default: "Worker Ignition Source" CertificateAuthorities: default: "Ignition CA String" WorkerSecurityGroupId: default: "Worker Security Group ID" Resources: Worker0: Type: AWS::EC2::Instance Properties: ImageId: !Ref RhcosAmi BlockDeviceMappings: - DeviceName: /dev/xvda Ebs: VolumeSize: "120" VolumeType: "gp2" IamInstanceProfile: !Ref WorkerInstanceProfileName InstanceType: !Ref WorkerInstanceType NetworkInterfaces: - AssociatePublicIpAddress: "false" DeviceIndex: "0" GroupSet: - !Ref "WorkerSecurityGroupId" SubnetId: !Ref "Subnet" UserData: Fn::Base64: !Sub - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}' - { SOURCE: !Ref IgnitionLocation, CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities, } Tags: - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]] Value: "shared" Outputs: PrivateIP: Description: The compute node private IP address. Value: !GetAtt Worker0.PrivateIp
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Node Launch (EC2 worker instance)
Parameters:
InfrastructureName:
AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
MaxLength: 27
MinLength: 1
ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
Description: A short, unique cluster ID used to tag nodes for the kubelet cloud provider.
Type: String
RhcosAmi:
Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap.
Type: AWS::EC2::Image::Id
Subnet:
Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
Type: AWS::EC2::Subnet::Id
WorkerSecurityGroupId:
Description: The master security group ID to associate with master nodes.
Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id
IgnitionLocation:
Default: https://api-int.$CLUSTER_NAME.$DOMAIN:22623/config/worker
Description: Ignition config file location.
Type: String
CertificateAuthorities:
Default: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz==
Description: Base64 encoded certificate authority string to use.
Type: String
WorkerInstanceProfileName:
Description: IAM profile to associate with master nodes.
Type: String
WorkerInstanceType:
Default: m5.large
Type: String
Metadata:
AWS::CloudFormation::Interface:
ParameterGroups:
- Label:
default: "Cluster Information"
Parameters:
- InfrastructureName
- Label:
default: "Host Information"
Parameters:
- WorkerInstanceType
- RhcosAmi
- IgnitionLocation
- CertificateAuthorities
- WorkerSecurityGroupId
- WorkerInstanceProfileName
- Label:
default: "Network Configuration"
Parameters:
- Subnet
ParameterLabels:
Subnet:
default: "Subnet"
InfrastructureName:
default: "Infrastructure Name"
WorkerInstanceType:
default: "Worker Instance Type"
WorkerInstanceProfileName:
default: "Worker Instance Profile Name"
RhcosAmi:
default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID"
IgnitionLocation:
default: "Worker Ignition Source"
CertificateAuthorities:
default: "Ignition CA String"
WorkerSecurityGroupId:
default: "Worker Security Group ID"
Resources:
Worker0:
Type: AWS::EC2::Instance
Properties:
ImageId: !Ref RhcosAmi
BlockDeviceMappings:
- DeviceName: /dev/xvda
Ebs:
VolumeSize: "120"
VolumeType: "gp2"
IamInstanceProfile: !Ref WorkerInstanceProfileName
InstanceType: !Ref WorkerInstanceType
NetworkInterfaces:
- AssociatePublicIpAddress: "false"
DeviceIndex: "0"
GroupSet:
- !Ref "WorkerSecurityGroupId"
SubnetId: !Ref "Subnet"
UserData:
Fn::Base64: !Sub
- '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
- {
SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
}
Tags:
- Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
Value: "shared"
Outputs:
PrivateIP:
Description: The compute node private IP address.
Value: !GetAtt Worker0.PrivateIp
5.13.18. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した AWS でのブートストラップシーケンスの初期化
Amazon Web Services (AWS) ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、OpenShift Container Platform コントロールプレーンを初期化するブートストラップシーケンスを開始できます。
前提条件
- AWS アカウントを設定している。
-
aws configure
を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。 - クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
- AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
- AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
- AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
- ブートストラップマシンを作成している。
- コントロールプレーンマシンを作成している。
- ワーカーノードを作成している。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、OpenShift Container Platform コントロールプレーンを初期化するブートストラッププロセスを開始します。
./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! 出力例
INFO Waiting up to 20m0s for the Kubernetes API at https://api.mycluster.example.com:6443... INFO API v1.24.0 up INFO Waiting up to 30m0s for bootstrapping to complete... INFO It is now safe to remove the bootstrap resources INFO Time elapsed: 1s
INFO Waiting up to 20m0s for the Kubernetes API at https://api.mycluster.example.com:6443... INFO API v1.24.0 up INFO Waiting up to 30m0s for bootstrapping to complete... INFO It is now safe to remove the bootstrap resources INFO Time elapsed: 1s
Copy to Clipboard Copied! コマンドが
FATAL
警告を出さずに終了する場合、OpenShift Container Platform コントロールプレーンは初期化されています。注記コントロールプレーンの初期化後に、コンピュートノードを設定し、Operator の形式で追加のサービスをインストールします。
5.13.19. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.11 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc
をダウンロードし、インストールします。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンメニューでアーキテクチャーを選択します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブをデプロイメントします。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.11 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
macOC への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.11 macOS Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.11 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied!
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied!
5.13.20. CLI の使用によるクラスターへのログイン
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI をインストールしていること。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied!
5.13.21. マシンの証明書署名要求の承認
マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンについて 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。
前提条件
- マシンがクラスターに追加されています。
手順
クラスターがマシンを認識していることを確認します。
oc get nodes
$ oc get nodes
Copy to Clipboard Copied! 出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.24.0 master-1 Ready master 63m v1.24.0 master-2 Ready master 64m v1.24.0
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.24.0 master-1 Ready master 63m v1.24.0 master-2 Ready master 64m v1.24.0
Copy to Clipboard Copied! 出力には作成したすべてのマシンがリスト表示されます。
注記上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード (ワーカーノードとも呼ばれる) が含まれない場合があります。
保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に
Pending
またはApproved
ステータスが表示されていることを確認します。oc get csr
$ oc get csr
Copy to Clipboard Copied! 出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
Copy to Clipboard Copied! この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。このリストにはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。
追加したマシンの保留中の CSR すべてが
Pending
ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。注記CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認された後に、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要になります。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に
machine-approver
によって自動的に承認されます。注記ベアメタルおよび他の user-provisioned infrastructure などのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、
oc exec
、oc rsh
、およびoc logs
コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR がsystem:node
またはsystem:admin
グループのnode-bootstrapper
サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードのアイデンティティーを確認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。
oc adm certificate approve <csr_name>
$ oc adm certificate approve <csr_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
Copy to Clipboard Copied! 注記一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。
クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。
oc get csr
$ oc get csr
Copy to Clipboard Copied! 出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
Copy to Clipboard Copied! 残りの CSR が承認されず、それらが
Pending
ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。
oc adm certificate approve <csr_name>
$ oc adm certificate approve <csr_name>
1 Copy to Clipboard Copied! - 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
Copy to Clipboard Copied!
すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが
Ready
になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。oc get nodes
$ oc get nodes
Copy to Clipboard Copied! 出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 73m v1.24.0 master-1 Ready master 73m v1.24.0 master-2 Ready master 74m v1.24.0 worker-0 Ready worker 11m v1.24.0 worker-1 Ready worker 11m v1.24.0
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 73m v1.24.0 master-1 Ready master 73m v1.24.0 master-2 Ready master 74m v1.24.0 worker-0 Ready worker 11m v1.24.0 worker-1 Ready worker 11m v1.24.0
Copy to Clipboard Copied! 注記サーバー CSR の承認後にマシンが
Ready
ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。
関連情報
- CSR の詳細は、Certificate Signing Requests を参照してください。
5.13.22. Operator の初期設定
コントロールプレーンの初期化後に、一部の Operator を利用可能にするためにそれらをすぐに設定する必要があります。
前提条件
- コントロールプレーンが初期化されています。
手順
クラスターコンポーネントがオンラインになることを確認します。
watch -n5 oc get clusteroperators
$ watch -n5 oc get clusteroperators
Copy to Clipboard Copied! 出力例
NAME VERSION AVAILABLE PROGRESSING DEGRADED SINCE authentication 4.11.0 True False False 19m baremetal 4.11.0 True False False 37m cloud-credential 4.11.0 True False False 40m cluster-autoscaler 4.11.0 True False False 37m config-operator 4.11.0 True False False 38m console 4.11.0 True False False 26m csi-snapshot-controller 4.11.0 True False False 37m dns 4.11.0 True False False 37m etcd 4.11.0 True False False 36m image-registry 4.11.0 True False False 31m ingress 4.11.0 True False False 30m insights 4.11.0 True False False 31m kube-apiserver 4.11.0 True False False 26m kube-controller-manager 4.11.0 True False False 36m kube-scheduler 4.11.0 True False False 36m kube-storage-version-migrator 4.11.0 True False False 37m machine-api 4.11.0 True False False 29m machine-approver 4.11.0 True False False 37m machine-config 4.11.0 True False False 36m marketplace 4.11.0 True False False 37m monitoring 4.11.0 True False False 29m network 4.11.0 True False False 38m node-tuning 4.11.0 True False False 37m openshift-apiserver 4.11.0 True False False 32m openshift-con