6.4. Thanos Querier のクエリーロギングの有効化
openshift-monitoring
プロジェクトのデフォルトのプラットフォームモニタリングの場合、Cluster Monitoring Operator (CMO) を有効にして Thanos Querier によって実行されるすべてのクエリーをログに記録できます。
ログローテーションはサポートされていないため、問題のトラブルシューティングが必要な場合にのみ、この機能を一時的に有効にします。トラブルシューティングが終了したら、ConfigMap
オブジェクトに加えた変更を元に戻してクエリーログを無効にし、機能を有効にします。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
手順
openshift-monitoring
プロジェクトで Thanos Querier のクエリーロギングを有効にすることができます。
openshift-monitoring
プロジェクトでcluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
以下の例のように
thanosQuerier
セクションをdata/config.yaml
に追加し、値を追加します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | thanosQuerier: enableRequestLogging: <value> 1 logLevel: <value> 2
- 変更を適用するためにファイルを保存します。新しい設定の影響を受ける Pod は自動的に再デプロイされます。
検証
Thanos Querier Pod が実行されていることを確認します。次のコマンドの例は、
openshift-monitoring
プロジェクトの Pod のステータスを一覧表示します。$ oc -n openshift-monitoring get pods
以下のサンプルコマンドをモデルとして使用して、テストクエリーを実行します。
$ token=`oc create token prometheus-k8s -n openshift-monitoring` $ oc -n openshift-monitoring exec -c prometheus prometheus-k8s-0 -- curl -k -H "Authorization: Bearer $token" 'https://thanos-querier.openshift-monitoring.svc:9091/api/v1/query?query=cluster_version'
以下のコマンドを実行してクエリーログを読み取ります。
$ oc -n openshift-monitoring logs <thanos_querier_pod_name> -c thanos-query
注記thanos-querier
Pod は高可用性 (HA) Pod であるため、1 つの Pod でのみログを表示できる可能性があります。-
ログに記録されたクエリー情報を確認したら、config map で
enableRequestLogging
の値をfalse
に変更してクエリーロギングを無効にします。
関連情報
- モニタリング config map を作成する手順は、モニタリングスタックの設定の準備 を参照してください。