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1.4. Network Observability Operator 1.5.0

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Network Observability Operator 1.5.0 では、次のアドバイザリーを利用できます。

1.4.1. 新機能および機能拡張

1.4.1.1. DNS 追跡の機能拡張

1.5 では、UDP に加えて TCP プロトコルもサポートされるようになりました。また、新しいダッシュボードが、Network Traffic ページの Overview ビューに追加されました。詳細は、DNS 追跡の設定 および DNS 追跡の使用 を参照してください。

1.4.1.2. ラウンドトリップタイム (RTT)

fentry/tcp_rcv_published Extended Berkeley Packet Filter (eBPF) フックポイントから取得した TCP ハンドシェイクのラウンドトリップタイム (RTT) を使用して、平滑化されたラウンドトリップタイム (SRTT) を読み取り、ネットワークフローを分析できます。Web コンソールの OverviewNetwork Traffic、および Topology ページで、ネットワークトラフィックを監視し、RTT メトリクス、フィルタリング、およびエッジラベルを使用してトラブルシューティングを行うことができます。詳細は、RTT の概要 および RTT の使用 を参照してください。

1.4.1.3. メトリクス、ダッシュボード、アラートの機能拡張

Observe Dashboards NetObserv の Network Observability メトリクスダッシュボードに、Prometheus アラートの作成に使用できる新しいメトリクスタイプがあります。利用可能なメトリクスを includeList 仕様で定義できるようになりました。以前のリリースでは、これらのメトリクスは ignoreTags 仕様で定義されていました。これらのメトリクスの完全なリストについては、Network Observability メトリクス を参照してください。

1.4.1.4. Loki を使用していない場合の Network Observability の向上

Loki を使用していない場合でも、DNS、パケットドロップ、および RTT メトリクスを使用して Netobserv ダッシュボードの Prometheus アラートを作成できます。旧バージョンの Network Observability 1.4 では、これらのメトリクスは、Network TrafficOverview、および Topology ビューでのクエリーと分析にのみ使用できました。これらのビューを使用するには、Loki が必要でした。詳細は、Network Observability メトリクス を参照してください。

1.4.1.5. アベイラビリティーゾーン

クラスターのアベイラビリティーゾーンに関する情報を収集するように FlowCollector リソースを設定できます。この設定では、ノードに適用される topology.kubernetes.io/zone ラベル値を使用してネットワークフローデータをエンリッチします。詳細は、アベイラビリティーゾーンの使用 を参照してください。

1.4.1.6. 主な機能拡張

Network Observability Operator の 1.5 リリースでは、OpenShift Container Platform Web コンソールプラグインと Operator 設定が改良され、新機能が追加されています。

パフォーマンスの強化
  • Kafka 使用時の eBPF のパフォーマンスを向上させるために、spec.agent.ebpf.kafkaBatchSize のデフォルトが 10MB から 1MB に変更されました。

    重要

    既存のインストールからアップグレードする場合、この新しい値は自動的に設定されません。アップグレード後に eBPF Agent のメモリー消費のパフォーマンスリグレッションが確認された場合は、kafkaBatchSize を減らして別の値にすることを検討してください。

Web コンソールの機能拡張:
  • DNS と RTT の Overview ビューに新しいパネル (Min、Max、P90、P99) が追加されました:。
  • 新しいパネル表示オプションが追加されました。

    • 1 つのパネルに焦点を当て、他のパネルの表示を小さくする。
    • グラフの種類を切り替える。
    • TopOverall を表示する。
  • Custom time range ポップアップウィンドウに収集遅延の警告が表示されます。
  • Manage panels および Manage columns ポップアップウィンドウの内容の視認性が向上しました。
  • Egress QoS の Differentiated Services Code Point (DSCP) フィールドを使用して、Web コンソールの Network Traffic ページの QoS DSCP をフィルタリングできます。
設定の機能拡張
  • spec.loki.mode 仕様を LokiStack モードにすると、URL、TLS、クラスターロール、クラスターロールバインディング、および authToken 値を自動的に設定され、インストールが簡素化されます。Manual モードを使用すると、これらの設定をより詳細に制御できます。
  • API バージョンが flows.netobserv.io/v1beta1 から flows.netobserv.io/v1beta2 に変更されます。

1.4.2. バグ修正

  • 以前は、コンソールプラグインの自動登録が無効になっている場合、Web コンソールインターフェイスでコンソールプラグインを手動で登録することができませんでした。FlowCollector リソースの spec.console.register 値が false に設定されている場合、Operator がプラグインの登録をオーバーライドして消去します。この修正により、spec.console.register 値を false に設定しても、コンソールプラグインの登録または登録削除に影響しなくなりました。その結果、プラグインを手動で安全に登録できるようになりました。(NETOBSERV-1134)
  • 以前は、デフォルトのメトリクス設定を使用すると、NetObserv/Health ダッシュボードに Flows Overhead という名前の空のグラフが表示されていました。このメトリクスを使用するには、ignoreTags リストから "namespaces-flows" と "namespaces" を削除する必要がありました。この修正により、デフォルトのメトリクス設定を使用する場合にこのメトリクスが表示されるようになります。(NETOBSERV-1351)
  • 以前は、eBPF Agent を実行しているノードが、特定のクラスター設定で解決されませんでした。これにより連鎖的な影響が生じ、最終的にトラフィックメトリクスの一部を提供できなくなりました。この修正により、eBPF Agent のノード IP が、Pod のステータスから推測されて、Operator によって安全に提供されるようになりました。これにより、欠落していたメトリクスが復元されました。(NETOBSERV-1430)
  • 以前は、Loki Operator の Loki エラー 'Input size too long' に、問題をトラブルシューティングするための追加情報が含まれていませんでした。この修正により、Web コンソールのエラーの隣にヘルプが直接表示され、詳細なガイダンスへの直接リンクが表示されるようになりました。(NETOBSERV-1464)
  • 以前は、コンソールプラグインの読み取りタイムアウトが 30 秒に強制的に指定されていました。FlowCollector v1beta2 API の更新により、この値を、Loki Operator の queryTimeout 制限に基づいて更新するように spec.loki.readTimeout 仕様を設定できるようになりました。(NETOBSERV-1443)
  • 以前は、Operator バンドルが、CSV アノテーションによってサポートされている機能の一部 (features.operators.openshift.io/…​ など) を期待どおりに表示しませんでした。この修正により、これらのアノテーションが期待どおりに CSV に設定されるようになりました。(NETOBSERV-1305)
  • 以前は、調整中に FlowCollector ステータスが DeploymentInProgress 状態と Ready 状態の間で変動することがありました。この修正により、基礎となるコンポーネントがすべて完全に準備完了した場合にのみ、ステータスが Ready になります。(NETOBSERV-1293)

1.4.3. 既知の問題

  • Web コンソールにアクセスしようとすると、OCP 4.14.10 のキャッシュの問題により、Observe ビューにアクセスできなくなります。Web コンソールに Failed to get a valid plugin manifest from /api/plugins/monitoring-plugin/ というエラーメッセージが表示されます。推奨される回避策は、クラスターを最新のマイナーバージョンに更新することです。この回避策が機能しない場合は、こちらの Red Hat ナレッジベースの記事 (NETOBSERV-1493) で説明されている回避策を適用する必要があります。
  • Network Observability Operator の 1.3.0 リリース以降、Operator をインストールすると、警告カーネル taint が表示されます。このエラーの理由は、Network Observability eBPF エージェントに、HashMap テーブル全体を事前割り当てするメモリー制約があることです。Operator eBPF エージェントは BPF_F_NO_PREALLOC フラグを設定し、HashMap がメモリーを大幅に使用している際に事前割り当てが無効化されるようにします。
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