3.6. デプロイ計画


ワーカーノードとマシン設定プール

MachineConfigPools (MCP) カスタムリソース (CR) を使用すると、お客様の計画のパラメーターに基づいて、通信事業者コアクラスター内のワーカーノードを別々のノードグループに分割できます。デプロイとアップグレードの時間を最小限に抑えるには、そして何よりもクラスターのアップグレード中に通信事業者グレードのサービスが中断されるの最小限に抑えるには、MCP を使用した慎重なデプロイ計画が欠かせません。

説明

通信事業者コアクラスターでは、MCP を使用して、たとえばハードウェアプロファイルの違いに応じて、ワーカーノードをさらに個別の役割に分割できます。これは各役割のカスタムチューニングを可能にするだけでなく、通信事業者コアクラスターのデプロイやアップグレードを高速化するうえでも重要な役割を果たします。さらに重要なのは、複数の MCP を使用すると、1 つまたは複数のメンテナンス期間にわたってクラスターのアップグレードを適切に計画できることです。これは非常に重要です。計画が慎重に策定されていないと、通信事業者グレードのサービスが影響を受ける可能性があるためです。

クラスターをアップグレードする際には、コントロールプレーンのアップグレード中に MCP を一時停止できます。詳細は、「カナリアロールアウト更新の実行」を参照してください。これにより、MCP の一時停止が解除されるまで、ワーカーノードが再起動されず、実行中のワークロードが影響を受けなくなります。

慎重な MCP 計画を使用することで、ノードセットのアップグレードのタイミングと順序をいつでも制御できます。MCP を使用して通信事業者クラスターのアップグレードを計画する方法の詳細は、「更新前にノードに MachineConfigPool ラベルを適用する」を参照してください。

最初のデプロイを開始する前に、MCP に関する次のエンジニアリング上のに関する考慮事項に留意してください。

PerformanceProfile 定義を使用する場合は、各 MCP を 1 つの PerformanceProfile 定義または tuned プロファイル定義にリンクする必要があることに注意してください。したがって、複数の MCP で必要な設定が同じである場合も、各 MCP に専用の PerformanceProfile 定義が必要です。

次のような点を考慮しながら、ワーカーノードを分割するための適切なストラテジーを使用して、MCP のラベル付けを計画してください。

  • ワーカーノードのタイプ: 同じハードウェアプロファイルを持つノードのグループを指定します。たとえば、コントロールプレーンのネットワーク機能 (NF) 用のワーカーや、ユーザーデータプレーンの NF 用のワーカーなどです。
  • ワーカーノードタイプごとのワーカーノードの数。
  • 同じハードウェアプロファイルに必要な MCP の最小数は 1 です。ただし、大規模なクラスターの場合は、それよりも多くなる可能性があります。たとえば、各ステップで影響を受けるクラスター容量の割合を小さくし、よりきめ細かいアップグレードをサポートするために、ハードウェアプロファイルごとに、より多くの MCP を設計することができます。
  • MCP 内のノードで更新を実行するためのストラテジーは、アップグレード要件と、選択した maxUnavailable 値によって決まります。

    • 許可されるメンテナンス期間の数。
    • メンテナンス期間の長さ。
    • ワーカーノードの合計数。
    • MCP に必要な maxUnavailable (同時に更新されるノードの数)。
  • 以下の点に関連する、ワーカーノードの CNF 要件:

    • アップグレード中に必要な Pod ごとの最小可用性。これは Pod Disruption Budget (PDB) を使用して設定します。PDB は、アップグレード中に通信事業者のサービスレベルアグリーメント (SLA) を維持するために不可欠です。PDB の詳細は、「起動している必要がある Pod の数を Pod Disruption Budget を使用して指定する方法について」を参照してください。
    • Pod ごとに必要な真の最低限の高可用性。これにより、各レプリカが別々のハードウェア上で稼働するようにします。
    • Pod のアフィニティーおよびアンチアフィニティーのリンク: Pod のアフィニティーとアンチアフィニティーの使用方法に関する詳細は、「アフィニティールールとアンチアフィニティールールを使用して、他の Pod を基準にして Pod を配置する」を参照してください。
  • アップグレードメンテナンス期間の長さと頻度。これは通信事業者グレードのサービスに影響を与える可能性があります。
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