17.4. 高優先度のワークロードと低優先度のワークロードを同じ場所で実行するノードの省電力設定
優先度の高いワークロードのレイテンシーやスループットに影響を与えることなく、優先度の高いワークロードと同じ場所にある優先度の低いワークロードを持つノードの省電力を有効にすることができます。ワークロード自体を変更することなく、省電力が可能です。
この機能は、Intel Ice Lake 以降の世代の Intel CPU でサポートされています。プロセッサーの機能は、優先度の高いワークロードのレイテンシーとスループットに影響を与える可能性があります。
前提条件
- BIOS の C ステートとオペレーティングシステム制御の P ステートを有効にした。
手順
per-pod-power-management引数をtrueに設定してPerformanceProfileを生成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
per-pod-power-management引数がtrueに設定されている場合、power-consumption-mode引数はdefaultまたはlow-latencyにする必要があります。
perPodPowerManagementを使用したPerformanceProfileの例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow デフォルトの
cpufreqガバナーを、PerformanceProfileカスタムリソース (CR) で追加のカーネル引数として設定します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
schedutilガバナーの使用が推奨されますが、ondemandガバナーやpowersaveガバナーなどの他のガバナーを使用することもできます。
TunedPerformancePatchCR で最大 CPU 周波数を設定します。spec: profile: - data: | [sysfs] /sys/devices/system/cpu/intel_pstate/max_perf_pct = <x>spec: profile: - data: | [sysfs] /sys/devices/system/cpu/intel_pstate/max_perf_pct = <x>1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
max_perf_pctは、cpufreqドライバーが設定できる最大周波数を、サポートされている最大 CPU 周波数のパーセンテージの形で制御します。この値はすべての CPU に適用されます。サポートされている最大周波数は/sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_max_freqで確認できます。開始点として、All Cores Turbo周波数ですべての CPU を制限する割合を使用できます。All Cores Turbo周波数は、すべてのコアがすべて使用されているときに全コアが実行される周波数です。