2.2. リリースノート


Red Hat build of Kueue は、OpenShift Container Platform 上でサポートされる Operator としてリリースされています。

2.2.1. 互換性のある環境

Red Hat build of Kueue をインストールする前に、このセクションを参照して、クラスターが要件を満たしていることを確認してください。

2.2.1.1. サポートされているアーキテクチャー

バージョン 1.1 以降の Red Hat build of Kueue は、次のアーキテクチャーでサポートされています。

  • ARM64
  • 64-bit x86
  • ppc64le (IBM Power®)
  • s390x (IBM Z®)

2.2.1.2. サポートされているプラットフォーム

バージョン 1.1 以降の Red Hat build of Kueue は、次のプラットフォームでサポートされています。

  • OpenShift Container Platform
  • OpenShift Container Platform の Hosted Control Plane
重要

現在、Red Hat build of Kueue は、Red Hat build of MicroShift (MicroShift) ではサポートされていません。

2.2.2. Red Hat build of Kueue バージョン 1.1 のリリースノート

Red Hat build of Kueue バージョン 1.1 は、OpenShift Container Platform バージョン 4.18 以降でサポートされている一般提供リリースです。Red Hat build of Kueue バージョン 1.1 では、Kueue バージョン 0.12 が使用されます。

重要

クラスターに以前にインストールしたバージョンの Red Hat build of Kueue がある場合は、Operator をアンインストールし、バージョン 1.1 を手動でインストールする必要があります。詳細は、Red Hat build of Kueue のアップグレード を参照してください。

2.2.2.1. 新機能および機能拡張

デフォルトのローカルキューの設定

デフォルトのローカルキューは、kueue.x-k8s.io/queue-name ラベルを持たない新しく作成されたジョブのローカルキューとして機能します。デフォルトのローカルキューを作成してから、kueue.x-k8s.io/queue-name ラベルのない namespace に新しいジョブを作成すると、そのジョブが更新されて自動的に kueue.x-k8s.io/queue-name: default ラベルが付与されます。

(RFE-7615)

マルチアーキテクチャーと Hosted Control Plane のサポート

このリリースでは、Red Hat build of Kueue は、ARM64、64 ビット x86、ppc64le (IBM Power®)、s390x (IBM Z®) などの複数の異なるアーキテクチャー、および OpenShift Container Platform の Hosted Control Plane でサポートされるようになりました。

(OCPSTRAT-2103)

(OCPSTRAT-2106)

2.2.2.2. 修正された問題

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、Kueue カスタムリソースを作成できます。

この更新前は、OpenShift Container Platform Web コンソールを使用してフォームビューで Kueue カスタムリソース (CR) を作成しようとすると、Web コンソールにエラーが表示され、リソースを作成できませんでした。このリリースでは、Kueue CR テンプレートからデフォルトの namespace が削除されました。その結果、OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、フォームビューで Kueue CR を作成できるようになりました。

(OCPBUGS-58118)

2.2.2.3. 既知の問題

OpenShift Container Platform Web コンソールで Kueue CR の説明に "Not available" と表示される

Red Hat build of Kueue をインストールすると、Operator details ビューで、Kueue CR の説明に "Not available" と表示されます。この問題は、Red Hat build of Kueue Operator の機能に影響を与えるものでも、その機能を低下させるものでもありません。

(OCPBUGS-62185)

Red Hat build of Kueue をアンインストールしても、カスタムリソースが適切に削除されない

OpenShift Container Platform Web コンソールで Delete all operand instances for this operator オプションを使用して Red Hat Build of Kueue Operator をアンインストールしても、一部の Red Hat build of Kueue のカスタムリソースが完全に削除されません。これらのリソースは、Installed Operators ビューに Resource is being deleted というステータスとともに表示されます。回避策として、リソースのファイナライザーを手動で削除すると、完全に削除できます。

(OCPBUGS-62254)

2.2.3. Red Hat build of Kueue バージョン 1.0.1 のリリースノート

Red Hat build of Kueue バージョン 1.0.1 は、64 ビット x86 アーキテクチャー上の OpenShift Container Platform バージョン 4.18 および 4.19 でサポートされているパッチリリースです。

Red Hat build of Kueue バージョン 1.0.1 では、Kueue バージョン 0.11 が使用されます。

2.2.3.1. Red Hat build of Kueue バージョン 1.0.1 のバグ修正

  • 以前は、Red Hat build of Kueue のリーダー選出が中断を許容するように設定されていなかったため、頻繁にクラッシュが発生していました。このリリースでは、Red Hat build of Kueue のリーダー選出の値が、OpenShift Container Platform の推奨期間と一致するように更新されました。(OCPBUGS-58496)
  • 以前は、ReadyReplicas の数がリコンサイラーに設定されていなかったため、Red Hat build of Kueue Operator のステータスで準備完了状態のレプリカが存在しないと報告されていました。このリリースでは、ReadyReplicas の数がデプロイメントの準備完了レプリカの数に基づいているため、kueue-controller-manager Pod の準備が完了すると、OpenShift Container Platform コンソールで Operator が準備完了として表示されます。(OCPBUGS-59261)
  • 以前は、Kueue カスタムリソース (CR) が openshift-kueue-operator namespace から削除されても、kueue-manager-config config map が自動的に削除されず、その namespace に残る場合がありました。このリリースでは、Kueue CR が削除されると、kueue-manager-config config map、kueue-webhook-server-cert シークレット、および metrics-server-cert シークレットが自動的に削除されます。(OCPBUGS-57960)

2.2.4. Red Hat build of Kueue バージョン 1.0 のリリースノート

Red Hat build of Kueue バージョン 1.0 は、64 ビット x86 アーキテクチャー上の OpenShift Container Platform バージョン 4.18 および 4.19 でサポートされている一般提供リリースです。Red Hat build of Kueue バージョン 1.0 では、Kueue バージョン 0.11 が使用されます。

2.2.4.1. 新機能および機能拡張

ロールベースアクセス制御 (RBAC)
ロールベースアクセス制御 (RBAC) を使用すると、どのタイプのユーザーがどのタイプの Red Hat build of Kueue リソースを作成できるかを制御できます。
リソースクォータの設定
クラスターキュー、リソースフレーバー、およびローカルキューを作成してリソースクォータを設定すると、ユーザーが送信したジョブとワークロードで使用されるリソースの量を制御できます。
ジョブおよびワークロード管理の制御
namespace にラベルを付け、ラベルポリシーを設定すると、Red Hat build of Kueue によって管理されるジョブとワークロードを制御できます。
キュー間での借用可能なリソースの共有
コホート、フェアシェアリング、ギャングスケジューリングの設定を行うと、未使用の借用可能なリソースをキュー間で共有できるようになります。

2.2.4.2. 既知の問題

ジョブが kueue.x-k8s.io/queue-name ラベルを持っている場合、そのジョブが属する namespace にかかわらずリコンサイルされる

Red Hat build of Kueue は managedJobsNamespaceSelector 設定フィールドを使用します。そのため、管理者はどの namespace を Red Hat build of Kueue で管理するかを設定できます。namespace は、Red Hat build of Kueue で管理するように手動で設定する必要があります。そのため、システムまたはサードパーティーの namespace 内のリソースは、Red Hat build of Kueue によって影響を受けず、管理されません。

Red Hat build of Kueue 1.0 の動作では、kueue.x-k8s.io/queue-name ラベルを持つ Job リソースが、Red Hat build of Kueue による管理をオプトインするように設定されていない namespace に存在する場合でも、そのリソースのリコンシリエーションが許可されます。これは、Pod、デプロイメント、ステートフルセットなど、他の主要な連携機能の動作と一貫性がありません。これらのリソースは、Red Hat build of Kueue による管理をオプトインするように設定された namespace 内にある場合にのみリコンサイルされます。

(OCPBUGS-58205)

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して Kueue カスタムリソースを作成できない

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用してフォームビューで Kueue カスタムリソース (CR) を作成しようとすると、Web コンソールにエラーが表示され、リソースを作成できません。回避策として、代わりに YAML ビューを使用して Kueue CR を作成します。

(OCPBUGS-58118)

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