第2章 リリースノート
2.1. OpenShift Virtualization リリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
2.1.1. ドキュメントに関するフィードバックの提供 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
エラーを報告したり、ドキュメントを改善したりするには、Red Hat Jira アカウント にログインし、Jira issue を送信してください。
2.1.2. Red Hat OpenShift Virtualization について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenShift Virtualization を使用すると、従来の仮想マシン (VM) を OpenShift Container Platform に導入し、コンテナーと一緒に実行できます。OpenShift Virtualization では、仮想マシンとは OpenShift Container Platform Web コンソールまたはコマンドラインを使用して管理できるネイティブ Kubernetes オブジェクトです。
OpenShift Virtualization は、
アイコンで表されます。
OpenShift Virtualization では、OVN-Kubernetes Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーを使用できます。
OpenShift Virtualization の機能 を参照してください。
OpenShift Virtualization のアーキテクチャーとデプロイメント の詳細を参照してください。
OpenShift Virtualization 用に クラスターを準備します。
2.1.2.1. OpenShift Virtualization でサポートされるクラスターバージョン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Virtualization 4.19 の最新の安定版リリースは 4.19.6 です。
OpenShift Virtualization 4.19 は、OpenShift Container Platform 4.19 クラスターでの使用がサポートされています。OpenShift Virtualization の最新の z-stream リリースを使用するには、最初に OpenShift Container Platform の最新バージョンにアップグレードする必要があります。
2.1.2.2. サポート対象のゲストオペレーティングシステム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Virtualization でサポートされているゲストオペレーティングシステムを確認するには、Red Hat OpenStack Platform、Red Hat Virtualization、OpenShift Virtualization、Red Hat Enterprise Linux with KVM の認定ゲストオペレーティングシステム を参照してください。
2.1.2.3. Microsoft Windows SVVP 認定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Virtualization は、Windows Server のワークロードを実行する Microsoft の Windows Server Virtualization Validation Program (SVVP) で認定されています。
SVVP 認定は以下に適用されます。
- Red Hat Enterprise Linux CoreOS ワーカー。Microsoft SVVP Catalog では、Red Hat OpenShift Container Platform 4.19 という名前が付けられています。
- Intel および AMD CPU。
2.1.3. クイックスタート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クイックスタートツアーは、複数の OpenShift Virtualization 機能で利用できます。ツアーを表示するには、OpenShift Container Platform Web コンソールのヘッダーのメニューバーにある Help アイコン ? をクリックし、Quick Starts を選択します。Filter フィールドにキーワードとして virtualization
を入力すると、利用可能なツアーをフィルタリングできます。
2.1.4. 新機能および変更された機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このリリースでは、次のコンポーネントと概念に関連する新機能と機能拡張が追加されています。
2.1.4.1. Infrastructure リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
仮想マシンの削除保護を有効化 することで、仮想マシン (VM) の意図しない削除を防止できるようになりました。仮想マシンに設定されている削除保護を無効にすることもできます。
クラスター管理者は、クラスターレベルでオプションを削除することで、ユーザーによる仮想マシン削除保護の有効化を阻止できます。
2.1.4.2. 仮想化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- インスタンスタイプと設定を使用して、仮想マシン (VM) の拡張を選択できるようになりました。詳細は、Red Hat カスタマーポータルの Using InstancetypeReferencePolicy to expand VirtualMachines を参照してください。
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 10 が認定ゲストオペレーティングシステムとして追加されました。サポート対象のゲストオペレーティングシステムの完全なリストは、Certified Guest Operating Systems in OpenShift Virtualization を参照してください。
-
OpenShift CLI (
oc
) から 複数の仮想マシン (VM) のマシンタイプを同時に更新 できるようになりました。
2.1.4.3. ネットワーク リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
-
OpenShift Container Platform クラスター内のすべてのイーサネットポートに対して、Link Layer Discovery Protocol (LLDP) リスナーを有効にするように
NodeNetworkConfigurationPolicy
マニフェストを設定 できるようになりました。 - クラスターのトポロジービューで新しい Node Network Configuration Policy (NNCP) を作成し、そのグラフィカル表現をリアルタイムで確認できるようになりました。Node network configuration ページで Create をクリックすると、新しい NNCP の要素を設定するためのフォームが開き、NNCP は図としても表示されます。
- OVN-Kubernetes localnet ネットワークトポロジーを使用して、仮想マシンを セカンダリーユーザー定義ネットワーク に接続できるようになりました。
2.1.4.4. ストレージ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
-
HyperConverged
カスタムリソース (CR) のdataImportCronTemplates
セクションで、PVC をカスタムDataImportCron
のソースとして使用できるようになりました。詳細は、ブートソースの自動更新の管理 を参照してください。
2.1.4.5. Web コンソール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- ソリッドステートドライブ (SSD) や不揮発性メモリーエクスプレス (NVMe) などの 高速ストレージを使用する仮想マシンに対して複数の IOThreads を設定 できるようになりました。これにより、ディスクアクセスに複数のスレッドが有効になり、I/O パフォーマンスが向上します。
- VirtualMachines ページで、仮想マシンの CPU、メモリー、ストレージの使用状況の概要を確認 できるようになりました。このサマリーを特定のプロジェクト内の仮想マシンに制限するには、ツリービューでプロジェクト名を選択します。
- VirtualMachines ページで、ツリービューを使用して仮想マシン間を移動 できるようになりました。
- 1 台の仮想マシンまたは複数の仮想マシンを停止、再起動、または一時停止 しようとすると、確認ダイアログが表示されるようになりました。
-
仮想マシンを右クリックし、ツリービューから Options メニュー
のコマンド にアクセスできるようになりました。プロジェクトを右クリックしてコマンドを選択すると、そのアクションはプロジェクト内のすべての仮想マシンに適用されます。
- ラベルの追加または削除、削除対象として選択された仮想マシン (VM) の数の表示、同じ namespace 内のフォルダーへの仮想マシンの移動など、複数の仮想マシンに対して一括操作を実行できるようになりました。
- VirtualMachines ページで、ツリービューを使用して仮想マシンをフォルダーに整理 し、仮想マシンをこれらのフォルダーにドラッグアンドドロップできるようになりました。
- 名前、プロジェクト、説明、ラベル、作成日、仮想 CPU、メモリーなどのフィールド別に 仮想マシンを検索 できるようになりました。よく使用する検索クエリーを保存することもできます。
2.1.4.6. モニタリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の OpenShift Virtualization Operator のアラート が、OpenShift Container Platform runbook に含まれるようになりました。
-
HAControlPlaneDown
-
HighCPUWorkload
-
NodeNetworkInterfaceDown
-
新しいメトリクスが利用可能になり、仮想マシン (VM) と仮想マシンインスタンス (VMI) の可観測性が向上しました。これらのメトリクスを使用して、次の仮想マシンライフサイクルイベント、リソース使用率、移行の詳細を監視できます。
- 移行メトリクス
- vNIC ネットワーク情報メトリクス
- 実行中および停止中の仮想マシンに割り当てられたストレージサイズのメトリクス
さらに、次の仮想マシンおよび VMI メタデータメトリクスが利用できるようになりました。
-
kubevirt_vmi_info
のpod_name
ラベル - VM および VMI メトリクス内の UID
- 仮想マシンの作成日
仮想化メトリクスの完全なリストは、KubeVirt components metrics を参照してください。
2.1.4.7. 主な技術上の変更点 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
-
インスタンスタイプと設定を使用する VirtualMachines では、実行時に仕様が変更され、
revisionName
などの派生メタデータが含まれることはなくなりました。このメタデータは、宣言型仮想マシン仕様を保持し、互換性を確保するためにstatus
フィールドに保存されるようになりました。
-
OpenShift Virtualization 4.19 では、クラスターのセキュリティーを強化するために、ライブマイグレーションのデフォルトのパーミッションが変更されました。ライブマイグレーション要求を作成、削除、または更新するための
kubevirt.io:migrate
クラスターロール は、ユーザーに明示的に付与する必要があります。以前は、namespace 管理者にはデフォルトでこれらのパーミッションがありました。詳細は、ライブマイグレーションのパーミッションについて を参照してください。
2.1.5. 非推奨の機能と削除された機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
2.1.5.1. 非推奨の機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非推奨の機能は現在のリリースに含まれており、サポートされています。ただし、これらは今後のリリースで削除されるため、新規デプロイメントでの使用は推奨されません。
-
OperatorConditionsUnhealthy
アラートは非推奨になりました。このアラートは、安全に サイレンス することができます。
次の
HyperConverged
カスタムリソース (CR) フィールドは非推奨になり、spec.featureGates
フィールドの元の場所からspec
フィールドの新しい場所にコピーされ、必要に応じて使用できるようになりました。-
DeployVmConsoleProxy
-
EnableApplicationAwareQuota
-
EnableCommonBootImageImport
spec.featureGates
の場所で使用する場合、古いフィールドは無視されます。-
2.1.6. テクノロジープレビュー機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
現在、今回のリリースに含まれる機能にはテクノロジープレビューのものがあります。これらの実験的機能は、実稼働環境での使用を目的としていません。これらの機能に関しては、Red Hat カスタマーポータルの以下のサポート範囲を参照してください。
OpenShift Virtualization 4.19.1 のリリースにより、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) に OpenShift Virtualization をインストールできるようになりました。詳細は、Red Hat ナレッジベースの OpenShift Virtualization and Oracle Cloud Infrastructure known issues and limitations、および GitHub の Installing OpenShift Virtualization on OCI を参照してください。
注記OpenShift Virtualization 4.19.6 以降、OCI への OpenShift Virtualization のインストールが一般提供になりました。
- OpenShift Virtualization を Google Cloud Platform (GCP) にインストールできます。詳細は、Red Hat ナレッジベースの OpenShift Virtualization and Google Cloud Platform known storage issues and limitations を参照してください。
- OpenShift Container Platform Web コンソールまたは CLI を使用して、プライマリーまたはセカンダリー仮想マシン (VM) インターフェイスの リンク状態を管理 できるようになりました。
- Azure Red Hat OpenShift (ARO) に OpenShift Virtualization をインストールできます。詳細は、Microsoft ドキュメントの OpenShift Virtualization for Azure Red Hat OpenShift (preview) を参照してください。
-
DevKubeVirtRelieveAndMigrate
descheduler プロファイルが 利用可能になりました。このプロファイルは、負荷を考慮した descheduler による再スケジュール、動的なソフト taint、および高度なワークロードのリバランスをサポートしており、LongLifecycle
プロファイルを強化します。
- IPv6 シングルスタッククラスターに OpenShift Virtualization をデプロイできるようになりました。IPv6 シングルスタックのサポートは、OVN-Kubernetes localnet および Linux ブリッジ Container Network Interface (CNI) プラグインに限定されています。
2.1.7. 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワーク
OpenShift Container Platform 4.12 から新しいマイナーバージョンに更新すると、
cnv-bridge
Container Network Interface (CNI) を使用する仮想マシンがライブマイグレーションに失敗します。(https://access.redhat.com/solutions/7069807)-
回避策として、更新を実行する前に、
NetworkAttachmentDefinition
マニフェストのspec.config.type
フィールドをcnv-bridge
からbridge
に変更します。
-
回避策として、更新を実行する前に、
Red Hat OpenShift Service Mesh 3.1.1 および Istio バージョン 1.25 以降は、OpenShift Virtualization 4.19 と互換性がありません。これは、アノテーション
traffic.sidecar.istio.io/kubevirtInterfaces
が非推奨になったためです。(OSSM-10883)- 回避策として、OpenShift Virtualization との統合のために Service Mesh をインストールするときに、Web コンソールに表示されるデフォルトのバージョンではなく、バージョン 3.0.4 と Istio 1.24.4 を選択してください。
Nodes
-
OpenShift Virtualization をアンインストールしても、OpenShift Virtualization によって作成された
feature.node.kubevirt.io
ノードラベルは削除されません。ラベルは手動で削除する必要があります。(CNV-38543)
ストレージ
Migration Toolkit for Containers (MTC) を使用して移行された仮想マシン (VM) のスナップショットの復元が失敗します。復元により永続ボリューム要求 (PVC) が作成されますが、データボリューム (DV) は作成されません。仮想マシンの spec は、
volumes
リストに存在しないDataVolumeTemplate
を参照しています。(CNV-61279)- 回避策として、ストレージの移行後かつスナップショットを取得する前に、仮想マシンを再起動します。これにより、問題を回避する新しいコントローラーリビジョンが作成されます。
停止した仮想マシンに対してストレージクラスの移行を実行する場合、起動可能なデバイスがないために仮想マシンを起動できない場合があります。これを防ぐには、仮想マシンが実行していない場合は、ストレージクラスの移行を試行しないでください。(CNV-55104)
重要ストレージクラスの移行は、テクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
仮想化
- 仮想マシン名が 47 文字を超えると、ライブマイグレーションが失敗します。(CNV-61066)
- ライブマイグレーションのモードが PostCopy の場合、CPU またはメモリーリソースのホットプラグは失敗します。(CNV-48348)
OpenShift Virtualization は、Pod によって使用されるサービスアカウントトークンをその特定の Pod にリンクします。OpenShift Virtualization は、トークンが含まれるディスクイメージを作成してサービスアカウントボリュームを実装します。仮想マシンを移行すると、サービスアカウントボリュームが無効になります。(CNV-33835)
- 回避策として、サービスアカウントではなくユーザーアカウントを使用してください。ユーザーアカウントトークンは特定の Pod にバインドされていないためです。
- 仮想 Trusted Platform Module (vTPM) デバイスを Windows 仮想マシンに追加すると、vTPM デバイスが永続的でない場合でも、BitLocker ドライブ暗号化システムチェックに合格します。これは、virt-launcher Pod の存続期間中、永続的ではない vTPM デバイスが一時ストレージを使用して暗号化キーを保存および復元するためです。仮想マシンが移行するか、シャットダウンして再起動すると、vTPM データは失われます。(CNV-36448)
IBM Z と IBM LinuxONE
テンプレートから仮想マシンを作成し、Boot from CD を選択すると、仮想マシンは起動に失敗し、
unsupported configuration: SATA is not supported with this QEMU binary
というエラーが記録されます。これは、CD-ROM が s390x アーキテクチャーではサポートされていない SATA デバイスとして自動的にマウントされるために発生します。(CNV-61740)-
回避策として、仮想マシンの Configuration
Storage タブに移動して CD-ROM を選択し、インターフェイスタイプを SATA から SCSI に変更します。
-
回避策として、仮想マシンの Configuration
- GPU デバイスは s390x 仮想マシンの Hardware Devices リストに表示されますが、s390x アーキテクチャーでは GPU サポートは利用できません。これらのリストエントリーは無視できます。(CNV-61957)
s390x アーキテクチャー用の Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンテナーディスクイメージを使用して仮想マシンを作成すると、
virtio_balloon
の空きページレポートを参照する呼び出しトレースが仮想マシンコンソールに出力されます。これはカーネルのバグが原因です。(OCPBUGS-51113)回避策として、仮想マシン YAML 設定にパラメーター
spec.domain.devices.autoattachMemBalloon: false
を追加して、仮想マシンのメモリーバルーニングを無効にします。すべての新しい仮想マシンに対してメモリーバルーニングの空きページレポートを無効にすることもできます。これを行うには、
HyperConverged
CR を編集し、パラメーターspec.virtualMachineOptions.disableFreePageReporting: true
を追加します。
- s390x アーキテクチャーに基づく仮想マシンでは IPL ブートモードのみを使用できます。ただし、OpenShift Container Platform Web コンソールでは、s390x 仮想マシンの ブートモード リストに、BIOS、UEFI、および UEFI (セキュア) ブートモードが誤って含まれています。s390x ベースの仮想マシンに対してこれらのモードのいずれかを選択すると、操作は失敗します。(CNV-56889)
-
OpenShift Container Platform Web コンソールでは、s390x アーキテクチャーに基づく仮想マシンに対して、複数の CPU スレッドを誤って定義することが可能です。複数の CPU スレッドを定義すると、仮想マシンは
CrashLoopBackOff
状態になり、qemu-kvm: S390 does not support more than 1 threads
というエラーを表示します。(CNV-56890)
2.1.8. メンテナンスリリース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenShift Virtualization の非同期リリースのリリースノートです。
2.1.8.1. バージョン 4.19.6 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
新機能および変更された機能
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI) への OpenShift Virtualization のインストールが一般提供になりました。詳細は、Red Hat ナレッジベースの OpenShift Virtualization and Oracle Cloud Infrastructure known issues and limitations、および GitHub の Installing OpenShift Virtualization on OCI を参照してください。
2.1.8.2. バージョン 4.19.4 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
新機能および変更された機能
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用すると、仮想マシンを 1 つのストレージクラスから別のストレージクラスに一括移行 できるようになりました。
この機能には、OpenShift Virtualization 4.19.4 以降と Migration Toolkit for Containers (MTC) 1.8.9 以降の両方が必要です。
2.1.8.3. バージョン 4.19.3 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
新機能および変更された機能
- s390x アーキテクチャーのサポートが一般提供されました。IBM Z® および IBM® LinuxONE (s390x アーキテクチャー) システムの 1 つ以上の論理パーティション (LPAR) にデプロイされた OpenShift Container Platform クラスターで OpenShift Virtualization を使用できます。詳細は、IBM Z と IBM LinuxONE の互換性 を参照してください。
2.1.8.4. バージョン 4.19.1 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
新機能および変更された機能
新しい IBM Fusion Access for SAN を使用して、Red Hat OpenShift Virtualization のスケーラブルなクラスターファイルシステムに仮想マシンをデプロイできるようになりました。Fusion Access for SAN は、統合されたブロックレベルのデータストレージへのアクセスを提供します。ディスクアレイなどのストレージデバイスを、直接接続されたストレージであるかのようにオペレーティングシステムに提示します。
Fusion Access for SAN Operator は、OpenShift Container Platform Operator Hub で入手可能です。
詳細は、IBM Fusion Access for SAN について を参照してください。
既知の問題
-
Fusion Access for SAN のファイルシステムに 2 つのローカルディスクがあり、一方のローカルディスクに障害が発生した場合、どちらのローカルディスクに障害が発生したかが示されず、両方のローカルディスクが
Unknown
状態になります。(OCPNAS-56)
Fusion Access for SAN で仮想マシンストレージ用に複数のファイルシステムを作成する場合、最初のプライマリーファイルシステムを削除すると、残りのファイルシステムがすべて使用できなくなります。残りのファイルシステムで実行されている仮想マシンを移行または再起動することはできません。また、残りのファイルシステム上に新しい仮想マシンを作成することもできません。
どのファイルシステムがプライマリーファイルシステムであるかを確認するには、次のコマンドを実行します。
oc get cso -n ibm-spectrum-scale-csi ibm-spectrum-scale-csi -o jsonpath='{.spec.clusters[*].primary.primaryFs}'
$ oc get cso -n ibm-spectrum-scale-csi ibm-spectrum-scale-csi -o jsonpath='{.spec.clusters[*].primary.primaryFs}'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow (OCPNAS-61)
- Fusion Access for SAN ストレージクラスター内のワーカーノードと、ワーカーノードが接続されている共有 LUN の間で障害が発生すると、ストレージクラスター上の仮想マシンが一時停止し、サービスが復元された後でも一時停止を解除できなくなります。仮想マシンを回復する唯一の方法は、再起動することです。(OCPNAS-62)
MTC (v1.8.6) を使用した ODF から Fusion Access for SAN へのストレージライブマイグレーションは、ターゲットアクセスモードが
RWO
として指定されている場合にのみ機能します。しかし、Fusion Access for SAN はデフォルトでfilesystem/RWX
を使用します。ODF から Fusion Access for SAN (RWO) に移行すると、仮想マシンのログに次のエラーが表示されます。
message: 'cannot migrate VMI: PVC dv-fedora000-mig-hwtp is not shared, live migration requires that all PVCs must be shared (using ReadWriteMany access mode)' reason: DisksNotLiveMigratable
message: 'cannot migrate VMI: PVC dv-fedora000-mig-hwtp is not shared, live migration requires that all PVCs must be shared (using ReadWriteMany access mode)' reason: DisksNotLiveMigratable
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow その結果、ワーカーノードが利用できない場合、仮想マシンにアクセスできなくなります。
(OCPNAS-77)
- Fusion Access for SAN で、既存のファイルシステムと同じ名前の新しいファイルシステムを作成すると、エラーが表示され、Create file system ボタンが読み込み中のマークを表示したまま停止します。ページをリロードすると、元のファイルシステムのみがリストされます。しかし、また別の新しいファイルシステムを作成しようとすると、2 番目のファイルシステム用に選択した LUN が使用可能なものとして表示されなくなります。(OCPNAS-81)
-
Fusion Access for SAN のファイルシステムが最大容量までいっぱいになると、ファイルシステムのカスタムリソース (CR) の
mmhealth state
がDegraded
になります。これは、no_disk_space_warn
イベントが原因で発生します。ディスク領域を解放すると、ファイルシステムを再び使用できるようになりますが、ファイルシステムはDegraded
状態のままになります。(OCPNAS-110)
Fusion Access for SAN でマルチパス LUN を使用している場合、ローカルディスクを削除してもパーティションが削除されません。(OCPNAS-124)
回避策として、いずれかのノードで次のコマンドを実行します。
multipath -f <device>
$ multipath -f <device>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow multipath -r
$ multipath -r
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらのコマンドをいずれかのノードで実行すると、すべてのノードが修正されます。
-
Fusion Access for SAN でファイルシステムを作成するために使用した LUN が、ファイルシステムが
Creating
状態からHealthy
状態に移行するまで、引き続き使用可能なものとして示されます。そのため、ユーザーはすでに使用されている LUN を使用して追加のファイルシステムを作成できます。最初のファイルシステムがHealthy
状態に移行すると、2 番目のファイルシステムから LUN が消えます。(OCPNAS-126)
- Fusion Access for SAN は、Fusion Access for SAN に関連しない既存のパーティションを含むディスクをフォーマットします。既存のパーティションとデータを含む新しい iSCSI ターゲットを追加しようとすると、Fusion Access for SAN は警告なしに共有を自動的にフォーマットします。(OCPNAS-143)
Fusion Access for SAN で 2 番目のファイルシステムを削除すると、次のエラーが発生します。
Your focus-trap must have at least one container with at least one tabbable node in it at all times.
Your focus-trap must have at least one container with at least one tabbable node in it at all times.
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow (OCPNAS-163) ** 回避策として、ページを再読み込みし、2 番目のファイルシステムを削除します。
-
Fusion Access for SAN のインストールに使用したイメージレジストリーの認証情報が変更された場合は、
ibm-fusion-access
namespace のkmm-registry-push-pull-secret
プルシークレットを削除する必要があります。その後、ibm-fusion-access
namespace のfusion-access-operator-controller-manager
Pod を再起動する必要があります。(OCPNAS-170)
- Fusion Access for SAN ストレージクラスターが実行中でカーネルモジュールを使用しているときに、再構築をトリガーする KMM 設定を変更すると、KMM がモジュールをアンロードできず、エラーが発生します。(OCPNAS-172)
-
Fusion Access for SAN ストレージクラスターで OADP データムーバーを使用して仮想マシンをバックアップする場合、プロセスが
Bound
状態に移行してバックアップが開始するまで、長時間にわたってPending
状態のままになります。プロセスが完全にタイムアウトするまでPending
のままになる場合もあります。(OCPNAS-175)
ファイルシステムを作成する場合、新しいファイルシステムの Status が Creating から Healthy に変わるまでに 20 分以上かかることがあります。その間、Status は Creating のままとなり、ステータスをクリックすると次のエラーメッセージが表示されます。
Failed to create filesystem. Check the operator log for more details.
Failed to create filesystem. Check the operator log for more details.
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このエラーは正しくありません。
(OCPNAS-184)