第31章 UserDefinedNetwork [k8s.ovn.org/v1]


説明
UserDefinedNetwork は、Namespace のネットワーク要求を記述します。
object
必須
  • spec

31.1. 仕様

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プロパティー説明

apiVersion

string

apiVersion はオブジェクトのこの表現のバージョンスキーマを定義します。サーバーは認識されたスキーマを最新の内部値に変換し、認識されない値は拒否することがあります。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#resources を参照してください。

kind

string

kind はこのオブジェクトが表す REST リソースを表す文字列の値です。サーバーはクライアントが要求を送信するエンドポイントからこれを推測できることがあります。これは更新できません。CamelCase を使用します。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#types-kinds を参照してください。

metadata

ObjectMeta

標準オブジェクトのメタデータ。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#metadata を参照してください。

spec

object

UserDefinedNetworkSpec は、UserDefinedNetworkSpec の望ましい状態を定義します。

status

object

UserDefinedNetworkStatus には、UserDefinedNetwork の観測ステータスが含まれます。

31.1.1. .spec

説明
UserDefinedNetworkSpec は、UserDefinedNetworkSpec の望ましい状態を定義します。
object
必須
  • topology
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プロパティー説明

layer2

object

layer2 は Layer2 トポロジー設定です。

layer3

object

Layer3 は、Layer3 トポロジー設定です。

topology

string

トポロジーはネットワーク設定を記述します。

許可される値は、"Layer3"、"Layer2" です。Layer3 トポロジーでは、ノードごとにレイヤー 2 セグメントが作成され、それぞれが異なるサブネットを持ちます。レイヤー 3 ルーティングは、ノードサブネットを相互接続するために使用されます。Layer2 トポロジーでは、すべてのノードで共有される 1 つの論理スイッチが作成されます。

31.1.2. .spec.layer2

説明
layer2 は Layer2 トポロジー設定です。
object
必須
  • role
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プロパティー説明

ipam

object

IPAM セクションには、ネットワークの IPAM 関連の設定が含まれています。

joinSubnets

array (string)

JoinSubnets は、OVN ネットワークトポロジー内で使用されます。

デュアルスタッククラスターでは、IP ファミリーごとに 1 つずつ、合計 2 つのサブネットを設定できます。それ以外の場合は、1 つのサブネットのみが許可されます。このフィールドは "プライマリー" ネットワークにのみ許可されます。OVN ネットワークトポロジーを明確に必要とし、理解している場合を除き、このフィールドを設定することは推奨されません。省略すると、プラットフォームは適切なデフォルトを選択します。これは、今後変更される可能性があります。

mtu

integer

MTU はネットワークの最大転送単位です。MTU はオプションです。指定しない場合、OVN-Kubernetes でグローバルに設定された値 (デフォルトは 1400) がネットワークに使用されます。

role

string

Role は、Pod 内のネットワークロールを説明します。

許可される値は "Secondary" です。セカンダリーネットワークは、k8s.v1.cni.cncf.io/networks アノテーションを使用して特定のネットワークを選択する Pod にのみ割り当てられます。

subnets

array (string)

Subnets は、クラスター全体の Pod ネットワークに使用されます。デュアルスタッククラスターでは、IP ファミリーごとに 1 つずつ、合計 2 つのサブネットを設定できます。それ以外の場合は、1 つのサブネットのみが許可されます。

形式は標準の CIDR 表記 (例: "10.128.0.0/16") と一致する必要があります。ipam.modeDisabled の場合、このフィールドは省略する必要があります。

31.1.3. .spec.layer2.ipam

説明
IPAM セクションには、ネットワークの IPAM 関連の設定が含まれています。
object
Expand
プロパティー説明

lifecycle

string

lifecycle は、IP アドレスの管理ライフサイクルを制御します。

許可される値は Persistent のみです。設定すると、OVN Kubernetes によって割り当てられた IP アドレスが ipamclaims.k8s.cni.cncf.io オブジェクト内で永続化されます。これらの IP アドレスは、要求された場合、他の Pod によって再利用されます。モードが Enabled の場合にのみサポートされます。

mode

string

モードは、OVN が IP 設定を管理する程度を制御します。Enabled の場合、OVN-Kubernetes は SDN インフラストラクチャーに IP 設定を適用し、選択したサブネットから個々の Pod に IP を割り当てます。Disabled の場合、OVN-Kubernetes は MAC アドレスのみを割り当て、レイヤー 2 通信を提供します。これにより、ユーザーは Pod の IP アドレスを設定できるようになります。Disabled は、セカンダリーネットワークでのみ使用できます。IPAM を無効にすると、IP による Pod 選択に依存する Kubernetes 機能 (ネットワークポリシー、サービスなど) が機能しなくなります。さらに、このネットワークにアタッチされたインターフェイスでは IP ポートセキュリティーも無効になります。デフォルトでは Enabled に設定されています。

31.1.4. .spec.layer3

説明
Layer3 は、Layer3 トポロジー設定です。
object
必須
  • role
  • subnets
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プロパティー説明

joinSubnets

array (string)

JoinSubnets は、OVN ネットワークトポロジー内で使用されます。

デュアルスタッククラスターでは、IP ファミリーごとに 1 つずつ、合計 2 つのサブネットを設定できます。それ以外の場合は、1 つのサブネットのみが許可されます。このフィールドは "プライマリー" ネットワークにのみ許可されます。OVN ネットワークトポロジーを明確に必要とし、理解している場合を除き、このフィールドを設定することは推奨されません。省略すると、プラットフォームは適切なデフォルトを選択します。これは、今後変更される可能性があります。

mtu

integer

MTU はネットワークの最大転送単位です。

MTU はオプションです。指定しない場合、OVN-Kubernetes でグローバルに設定された値 (デフォルトは 1400) がネットワークに使用されます。

role

string

Role は、Pod 内のネットワークロールを説明します。

許可される値は "Primary" と "Secondary" です。プライマリーネットワークは、同じ namespace に作成されたすべての Pod に自動的に割り当てられます。セカンダリーネットワークは、k8s.v1.cni.cncf.io/networks アノテーションを使用して特定のネットワークを選択する Pod にのみ割り当てられます。

subnets

array

Subnets は、クラスター全体の Pod ネットワークに使用されます。

デュアルスタッククラスターでは、IP ファミリーごとに 1 つずつ、合計 2 つのサブネットを設定できます。それ以外の場合は、1 つのサブネットのみが許可されます。指定されたサブネットは、ノードごとに小さなサブネットに分割されます。

subnets[]

object

 

31.1.5. .spec.layer3.subnets

説明

Subnets は、クラスター全体の Pod ネットワークに使用されます。

デュアルスタッククラスターでは、IP ファミリーごとに 1 つずつ、合計 2 つのサブネットを設定できます。それ以外の場合は、1 つのサブネットのみが許可されます。指定されたサブネットは、ノードごとに小さなサブネットに分割されます。

array

31.1.6. .spec.layer3.subnets[]

説明
object
必須
  • cidr
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プロパティー説明

cidr

string

CIDR は L3Subnet を指定します。これは、ノードごとに小さなサブネットに分割されます。

hostSubnet

integer

HostSubnet は、各ノードのサブネットサイズを指定します。

設定されていない場合は自動的に割り当てられます。

31.1.7. .status

説明
UserDefinedNetworkStatus には、UserDefinedNetwork の観測ステータスが含まれます。
object
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プロパティー説明

conditions

array

 

conditions[]

object

条件には、この API リソースの現在の状態の詳細が含まれます。

31.1.8. .status.conditions

説明
array

31.1.9. .status.conditions[]

説明
condition には、この API Resource の現在の状態のある側面の詳細が含まれます。
object
必須
  • lastTransitionTime
  • message
  • reason
  • status
  • type
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プロパティー説明

lastTransitionTime

string

lastTransitionTime は、ある状態から別の状態に最後に遷移した時間です。これは、基本的な条件が変更された時点となります。不明な場合には、API フィールドが変更された時点を使用することも可能です。

message

string

message は、遷移の詳細を示す人が判読できるメッセージです。空の文字列の場合もあります。

observedGeneration

integer

observedGeneration は、それをベースに条件が設定された .metadata.generation を表します。たとえば、.metadata.generation が現在 12 で、.status.conditions[x].observedGeneration が 9 の場合、インスタンスの現在の状態に対して条件が古くなっています。

reason

string

reason には、条件の最後の遷移の理由を示すプログラムによる識別子が含まれます。特定の条件タイプのプロデューサーは、このフィールドの期待値と意味、および値が保証された API と見なされるかどうかを定義できます。値は CamelCase 文字列である必要があります。このフィールドには空白を指定できません。

status

string

条件のステータス、True、False、Unknown のいずれか。

type

string

CamelCase または foo.example.com/CamelCase の条件のタイプ。

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