第6章 Bare Metal as a Service の使用


OpenShift Container Platform の Bare Metal as a Service (BMaaS) 機能を使用すると、Metal 3 API と Bare Metal Operator (BMO) を使用して、ベアメタルホストをプロビジョニングおよび管理できます。OpenShift Container Platform クラスターの外部にあるこれらのホストは、コンテナー化や仮想化に適さない可能性のあるワークロードを実行する可能性があります。たとえば、ハードウェアへの直接アクセスを必要とするアプリケーション、高性能コンピューティングタスクを実行するアプリケーション、レガシーアプリケーションなどのワークロードです。BMaaS には以下の機能が含まれます。

  • 初期設定を含むベアメタルホストのプロビジョニング。
  • BMO を使用した電源管理、ファームウェアの更新、廃止などのライフサイクル管理。

これらのホストはスタンドアロンシステムとして、OpenShift Container Platform クラスターから独立して動作し、ベアメタルリソースをコンテナー化および仮想化されたアプリケーションと統合することで、さまざまなワークロードをサポートします。BMaaS は他のオペレーティングシステムも実行できますが、テストされたのは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と CentOS Stream 9 のみです。

重要

BMaaS はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

6.1. BMaaS を使用するための前提条件

Bare Metal as a Service (BMaaS) テクノロジープレビューを使用するには、次の前提条件を満たしてください。

BareMetalHost の設定
すべてのベアメタルホストは、Redfish プロトコルと仮想メディア (redfish-virtualmedia) ドライバーで設定されたベースボード管理コントローラー (BMC) を使用する必要があります。各ベアメタルホストには、IP アドレスリースを受信するように設定された MAC アドレスを持つブートインターフェイスが必要です。
ネットワーク要件
OpenShift Container Platform および Metal 3 インフラストラクチャーとは別の DHCP サーバーが、ベアメタルホストと同じレイヤー 2 ネットワーク上で動作している必要があります。DHCP サーバーは、ベアメタルホスト上のブートインターフェイスの MAC アドレスと一致するように設定する必要があります。これにより、Metal 3 コンポーネントとの通信に IP アドレスが割り当てられます。
クラスター特権
BMaaS 設定タスクを実行するには、OpenShift Container Platform クラスター上に cluster-admin 特権が必要です。
イメージ付き Web サーバー

BMaaS は、ハードウェアにデプロイメントするためのイメージを提供しません。使用するイメージとチェックサムを使用して Web サーバーを設定する必要があります。BareMetalHost 仕様の image フィールドは、デプロイメント中にこれらのイメージを参照します。ベアメタルホストが Web サーバー URL にアクセスできることを確認します。以下は、含める可能性のあるイメージとチェックサムの例です。

これらの前提条件により、BMaaS はベアメタルホストを効果的にプロビジョニングおよび管理できるようになります。

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