2.4. 非接続環境での Red Hat build of Kueue のインストール
非接続の OpenShift Container Platform クラスターに Red Hat build of Kueue をインストールする前に、次の手順を実行して、非接続環境で Operator Lifecycle Manager (OLM) を有効にする必要があります。
- OLM のデフォルトのリモート OperatorHub ソースを無効にします。
- 完全なインターネットアクセスのあるワークステーションを使用して、OperatorHub コンテンツのローカルミラーを作成し、これをミラーレジストリーにプッシュします。
- OLM を、デフォルトのリモートソースからではなくミラーレジストリーのローカルソースから Operator をインストールし、管理するように設定します。
非接続環境で OLM を有効にしたら、アクセス制限のないワークステーションを引き続き使用して、新しいバージョンの Operator のリリース時にローカルの OperatorHub ソースを継続的に更新できます。
これらの手順を完了するための詳細なドキュメントは、非接続環境での Operator Lifecycle Manager の使用 に関する OpenShift Container Platform ドキュメントを参照してください。
2.4.1. 互換性のある環境 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat build of Kueue をインストールする前に、このセクションを参照して、クラスターが要件を満たしていることを確認してください。
2.4.1.1. サポートされているアーキテクチャー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
バージョン 1.1 以降の Red Hat build of Kueue は、次のアーキテクチャーでサポートされています。
- ARM64
- 64-bit x86
- ppc64le (IBM Power®)
- s390x (IBM Z®)
2.4.1.2. サポートされているプラットフォーム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
バージョン 1.1 以降の Red Hat build of Kueue は、次のプラットフォームでサポートされています。
- OpenShift Container Platform
- OpenShift Container Platform の Hosted Control Plane
現在、Red Hat build of Kueue は、Red Hat build of MicroShift (MicroShift) ではサポートされていません。
2.4.2. Red Hat Build of Kueue Operator のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Web コンソールで OperatorHub を使用して、Red Hat build of Kueue Operator を OpenShift Container Platform クラスターにインストールできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターの管理者権限を持っている。
- OpenShift Container Platform Web コンソールにアクセスできる。
- クラスターに cert-manager Operator for Red Hat OpenShift をインストールして設定した。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
OperatorHub をクリックします。 - 利用可能な Operator の一覧から Red Hat Build of Kueue Operator を選択し、Install をクリックします。
検証
-
Operators
Installed Operators に移動し、Red Hat Build of Kueue Operator の Status が Succeeded と表示されていることを確認します。
2.4.3. Red Hat build of Kueue のアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以前に Red Hat build of Kueue をインストールしたことがある場合、最新のバグ修正と機能拡張を使用するには、デプロイメントを手動で最新バージョンにアップグレードする必要があります。
前提条件
- 以前のバージョンの Red Hat build of Kueue がインストールされている。
- クラスター管理者の権限で OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
Installed Operator をクリックし、リストから Red Hat build of Kueue を選択します。 - Actions ドロップダウンメニューから、Uninstall Operator を選択します。
Uninstall Operator? ダイアログボックスが開きます。Uninstall をクリックします。
重要Uninstall をクリックする前に Delete all operand instances for this operator チェックボックスをオンにすると、次の既存のリソースを含むすべてのリソースがクラスターから削除されます。
-
Kueue
CR - 作成したクラスターキュー、ローカルキュー、またはリソースフレーバー
クラスターをアップグレードする際に作成したリソースを保持するには、このボックスをオフのままにしておきます。
-
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
OperatorHub をクリックします。 - 利用可能な Operator の一覧から Red Hat Build of Kueue Operator を選択し、Install をクリックします。
検証
-
Operators
Installed Operators に移動します。 - Red Hat Build of Kueue Operator の Status が Succeeded と表示されていることを確認します。
- リスト内の Operator 名の下に表示されているバージョンが最新バージョンであることを確認します。
2.4.4. Kueue カスタムリソースの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Build of Kueue Operator をインストールした後、インストールを設定するために Kueue
カスタムリソース (CR) を作成する必要があります。
前提条件
以下の前提条件を満たしていることを確認します。
- Red Hat build of Kueue Operator がクラスターにインストールされている。
-
クラスター管理者権限および
kueue-batch-admin-role
ロールがある。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにアクセスできる。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
Installed Operators をクリックします。 - Provided APIs テーブル列で、Kueue をクリックします。これにより、Operator details ページの Kueue タブに移動します。
- Create Kueue をクリックします。これにより、Create Kueue YAML ビューに移動します。
Kueue
CR の詳細を入力します。Kueue
CR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Create をクリックします。
検証
-
Kueue
CR を作成すると、Web コンソールに Operator details ページが表示され、Kueues のリストに CR が表示されます。 オプション: OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている場合は、次のコマンドを実行し、出力を確認してKueue
CR が正常に作成されたことを確認できます。oc get kueue
$ oc get kueue
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME AGE cluster 4m
NAME AGE cluster 4m
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.4.5. Red Hat build of Kueue がジョブを管理できるように namespace にラベルを付ける リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat build of Kueue Operator は、対象とするジョブと namespace に対してのみポリシーが適用されるように、オプトイン Webhook メカニズムを使用します。
Red Hat build of Kueue でジョブを管理する namespace には、kueue.openshift.io/managed=true
ラベルを付ける必要があります。
前提条件
- クラスター管理者パーミッションがある。
-
Red Hat build of Kueue Operator がクラスターにインストールされ、
Kueue
カスタムリソース (CR) が作成されている。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
以下のコマンドを実行して、
kueue.openshift.io/managed=true
ラベルを namespace に追加します。oc label namespace <namespace> kueue.openshift.io/managed=true
$ oc label namespace <namespace> kueue.openshift.io/managed=true
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
このラベルを追加すると、その namespace を Webhook アドミッションコントローラーによって管理するよう Red Hat build of Kueue Operator に指示することになります。その結果、その namespace 内の Red Hat build of Kueue リソースが適切に検証され、変更されるようになります。