11.12. 仮想マシンインターフェイスのリンク状態の管理
OpenShift Container Platform Web コンソールまたは CLI を使用して、プライマリーまたはセカンダリー仮想マシン (VM) インターフェイスのリンク状態を管理できます。リンク状態を指定することで、仮想ネットワークインターフェイスコントローラー (vNIC) をネットワークに論理的に接続または切断できます。
OpenShift Virtualization は、Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) セカンダリーネットワークインターフェイスのリンク状態管理をサポートしておらず、それらのリンク状態は報告されません。
仮想マシンを初めて作成する際に、停止または実行中の既存の仮想マシンの設定を編集することで、または実行中の仮想マシンに新しいネットワークインターフェイスをホットプラグすることで、必要なリンク状態を指定できます。実行中の仮想マシンを編集する場合、変更を適用するために仮想マシンを再起動したり移行したりする必要はありません。仮想マシンインターフェイスの現在のリンク状態は、VirtualMachineInstance マニフェストの status.interfaces.linkState フィールドに報告されます。
仮想マシンインターフェイスのリンク状態の設定は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
11.12.1. Web コンソールを使用して仮想マシンインターフェイスのリンク状態を設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Web コンソールを使用して、プライマリーまたはセカンダリー仮想マシン (VM) ネットワークインターフェイスのリンク状態を設定できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
手順
-
Virtualization
VirtualMachines に移動します。 - 仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを表示します。
- Configuration タブで、Network をクリックします。ネットワークインターフェイスのリストが表示されます。
-
編集するインターフェイスの Options メニュー
をクリックします。
適切なオプションを選択して、インターフェイスのリンク状態を設定します。
-
現在のインターフェイスリンク状態が
upの場合は、Set link down を選択します。 -
現在のインターフェイスリンク状態が
downの場合は、Set link up を選択します。
-
現在のインターフェイスリンク状態が
11.12.2. CLI を使用して仮想マシンインターフェイスのリンク状態を設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
CLI を使用して、プライマリーまたはセカンダリー仮想マシン (VM) ネットワークインターフェイスのリンク状態を設定できます。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。
手順
次の例のように、仮想マシン設定を編集してインターフェイスリンク状態を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- インターフェイスの名前。
- 2
- インターフェイスの状態。以下の値を使用できます。
-
up: アクティブなネットワーク接続を表します。値が指定されていない場合は、これがデフォルトになります。 -
down: オフになっているネットワークインターフェイスリンクを表します。 absent: ホットアンプラグされたネットワークインターフェイスを表します。重要仮想マシンのヘルスチェックを実行するために readiness プローブまたは liveness プローブを定義している場合、プライマリーインターフェイスのリンク状態を
downに設定すると、プローブは失敗します。liveness プローブが失敗した場合、仮想マシンは削除され、応答性を回復するために新しい仮想マシンが作成されます。
-
VirtualMachineマニフェストを適用します。oc apply -f <filename>.yaml
$ oc apply -f <filename>.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
VirtualMachineInstanceマニフェストのstatus.interfaces.linkStateフィールドをチェックして、目的のリンク状態が設定されていることを確認します。oc get vmi <vmi-name>
$ oc get vmi <vmi-name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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