第13章 リダイレクトモードでの Egress ルーター Pod のデプロイ
クラスター管理者は、トラフィックを予約された送信元 IP アドレスから指定された宛先 IP アドレスにリダイレクトするように Egress ルーター Pod をデプロイできます。
Egress ルーターの実装では、Egress ルーターの Container Network Interface (CNI) プラグインを使用します。
13.1. Egress ルーターのカスタムリソース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Egress ルーターのカスタムリソースで Egress ルーター Pod の設定を定義します。以下の YAML は、リダイレクトモードでの Egress ルーターの設定のフィールドを説明しています。
- 1
- オプション:
namespace
フィールドは、Egress ルーターを作成するための namespace を指定します。ファイルまたはコマンドラインで値を指定しない場合には、default
namespace が使用されます。 - 2
addresses
フィールドは、セカンダリーネットワークインターフェイスに設定する IP アドレスを指定します。- 3
ip
フィールドは、ノードが Egress ルーター Pod と使用する物理ネットワークからの予約済み送信元 IP アドレスとネットマスクを指定します。CIDR 表記を使用して IP アドレスとネットマスクを指定します。- 4
gateway
フィールドは、ネットワークゲートウェイの IP アドレスを指定します。- 5
- オプション:
redirectRules
フィールドは、Egress 宛先 IP アドレス、Egress ルーターポート、およびプロトコルの組み合わせを指定します。指定されたポートとプロトコルでの Egress ルーターへの着信接続は、宛先 IP アドレスにルーティングされます。 - 6
- オプション:
targetPort
フィールドは、宛先 IP アドレスのネットワークポートを指定します。このフィールドが指定されていない場合、トラフィックは到達したネットワークポートと同じネットワークポートにルーティングされます。 - 7
protocol
フィールドは TCP、UDP、または SCTP をサポートします。- 8
- オプション:
fallbackIP
フィールドは、宛先 IP アドレスを指定します。リダイレクトルールを指定しない場合、Egress ルーターはすべてのトラフィックをこのフォールバック IP アドレスに送信します。リダイレクトルールを指定する場合、ルールに定義されていないネットワークポートへの接続は、Egress ルーターによってこのフォールバック IP アドレスに送信されます。このフィールドを指定しない場合、Egress ルーターはルールで定義されていないネットワークポートへの接続を拒否します。
Egress ルーター仕様の例