2.9. フェアシェアリングの設定


フェアシェアリングは、コホートのテナント間で、借用可能なリソースを均等に、または重み付けされた割合で共有するのに使用されるプリエンプションストラテジーです。借用可能なリソースは、コホート内のすべてのクラスターキューの未使用の名目上のクォータです。

Kueue カスタムリソース (CR) の preemptionPolicy 値を FairSharing に設定することで、フェアシェアリングを設定できます。

2.9.1. クラスターキューの重み

フェアシェアリングを有効にした後、フェアシェアリングを実行するには、各クラスターキューのシェア値を設定する必要があります。シェア値は、ClusterQueue オブジェクト内の weight 値として表されます。

シェア値を使用すると、管理者は特定のジョブタイプやチームを優先できるため、この値は重要です。重要なアプリケーションや優先度の高いチームには、利用可能なリソースが相対的に多く割り当てられるように、重みを付けた値を設定できます。重みを設定すると、未使用のリソースが先着順ではなく、定義された組織またはプロジェクトの優先順位に従って配分されるようになります。

weight 値、またはシェア値は、借用可能なリソースを競う際のクラスターキューの比較優位性を定義します。通常、Red Hat build of Kueue は、シェア値が低いジョブから先に許可します。シェア値が高いジョブは、シェア値が低いジョブよりも先にプリエンプトされる可能性が高くなります。

フェアシェアリングの重みが設定されたクラスターキューの例

apiVersion: kueue.x-k8s.io/v1beta1
kind: ClusterQueue
metadata:
  name: cluster-queue
spec:
  namespaceSelector: {}
  resourceGroups:
  - coveredResources: ["cpu"]
    flavors:
    - name: default-flavor
      resources:
      - name: cpu
        nominalQuota: 9
  cohort: example-cohort
  fairSharing:
    weight: 2
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2.9.1.1. 重みゼロ

weight 値が 0 の場合、シェア値は無限です。つまり、そのクラスターキューは他のキューと比べて常に不利な状態に置かれ、フェアシェアリングが有効な場合は、そのワークロードが常に最初にプリエンプトされることになります。

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