第10章 エンタイトルメント
新しいサブスクリプション管理のプラットフォームは、Red Hat サブスクリプションとソフトウェアサービスを柔軟に、スケーラブルかつセキュアに実現します。Red Hat Enterprise Linux 6 システムの新規インストール時、ユーザーは X.509 証明書を受け取ります。それには、インストールされている Red Hat 製品の情報、マシンがコンシュームしているサブスクリプション情報が含まれています。サブスクリプション情報には、サポートレベル、有効期限、Red Hat アカウント番号、Red Hat 契約番号が含まれています。また、X.509 証明書によりマシンは Red Hat Content Delivery Network (CDN) に認証を行うことができます。世界中にディストリビュートされた Red Hat Content Delivery Network (CDN) は、Red Hat システムの停止時にも機能するよう設計されています。北アメリカ以外のユーザーは、新しいシステムで改善された更新スピードや可用性を感じるはずです。RHN Classic は、コンピューターの登録や更新の受信を行う上でデフォルトオプションとして引き続き利用されます。
Red Hat Enterprise Linux 6.2 で利用可能な新機能と併せて Red Hat カスタマーポータルにより、カスタマーは完全に接続が切断された最大 25 のマシンを登録、サブスクライブすることが可能です。この機能拡張が行われる前は、接続が切断されたシステムを使用するカスタマーは、サブスクリプション情報からの利点や RHN Web サイトからの追跡を受け取ることはできませんでした。25 を越える接続が切断されたマシンを使用するカスタマーの場合は、追加料金をお支払いいただくことで RHN Satellite を引き続き推奨されるオプションとして使用できます。
サブスクリプション更新後、新しいエンタイトルメント証明書を自動的に再生成することが可能になりました。この機能拡張が行われる前は、ソフトウェア更新や他のサブスクリプションサービスを引き続き受信するためには、カスタマーは手動で証明書を再生成する必要がありました。自動的に証明書を再生成できることで、サービスが中断する可能性を最小限に抑えます。また、証明書の自動再生成が正しく行われなかった場合にはその旨がユーザーに通知されます。詳細については、https://www.redhat.com/rhel/renew/faqs/ を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 6.2 では、システムの登録時 Red Hat サブスクリプションマネージャがデフォルトで使用されます。
注記