第16章 グラフィックス
Red Hat Enterprise Linux 6.2 に同梱されている X server は、アップストリーム X.org 1.10 X server およびアップストリーム Mesa 7.11 リリースに更新されました。X server の内部構造に変更があり、すべてのビデオドライバーと入力ドライバーを更新する必要がありました。加えて、カーネルグラフィックスのサポートも、新しいハードウェアサポートとバグ修正を含むように更新されました。
AMD
ATI/AMD GPU シリーズ HD2xxx、HD4xxx、HD5xxx、FirePro へのサポートが強化されました。新しい HD6xxx シリーズ、FirePro シリーズの新モデル、新しい携帯型の GPU HD6xxxM シリーズへのサポートも追加されました。
Intel
Intel IvyBridge クラスのチップセットのサポートが追加されました。
Nouveau
2D/Xv アクセラレーションは GeForce GT2xx (および Quadro と同等) でサポートされるようになりました。サスペンド/レジューム機能のサポートも強化されました。
X server
RandR 有効のドライバー (intel、nouveau、radeon) では、非対称のマルチヘッド構成でカーソルを画面の可視エリア内に制限するようになりました。
Xinerama を使用してシングルデスクトップを複数の GPU に広げる場合、Composite 拡張が機能するようになりました。
X server 設定は、
/etc/X11/xorg.conf
に加えて /etc/X11/xorg.conf.d/
の設定ファイルのスニペットで管理できるようになりました。こうしたスニペットの X.org 入力デバイス設定は、ランタイム時に X server がデバイスを利用可能な場合に適用されます。
1.10 X server に関する今後の告知情報については、http://lists.freedesktop.org/archives/xorg-announce/2011-February/001612.html を参照してください。
Mesa
リリースノートに関する Mesa 7.11 の今後の告知情報については、http://mesa3d.org/relnotes-7.11.html を参照してください。