第19章 使用状況の詳細を把握するためのメソッドの指定およびメトリックの追加
アプリケーションプランでは、API へのコンシューマーアクセスに対して上限および課金ルールを設定します。上限および課金ルールの適用を有効にするには、個々の使用状況データを収集するメソッドを API に指定するか、メトリックを追加します。指定した各メソッドおよびカスタムメトリックにマッピングルールを追加します。マッピングルールは、把握する使用状況データの詳細を指定します。
プロダクトおよびバックエンドに対して、メソッドを指定したりメトリックを追加したりすることができます。プロダクトの場合、これにより、プロダクトのアプリケーションプランに上限および課金ルールを設定することができます。バックエンドの場合、これにより、そのバックエンドをバンドルするあらゆるプロダクトのアプリケーションプランに上限および課金ルールを設定することができます。
個々の呼び出しの数を把握するメソッドを指定します。これにより、API の使用をより細かい粒度で追跡することができます。メソッドにトラフィックがレポートされると、メソッドおよび Hits メトリックのカウンターが自動的に加算されます。API バックエンドのエンドポイントごとにメソッドを指定することや、エンドポイントと HTTP メソッドの組み合わせにメソッドを指定することができます。API のエンドポイントをここで追加するメソッドにマッピングする方法は、メソッドおよびメトリックへのマッピングルールの追加 を参照してください。
メトリックは、プロダクトとバックエンドの両方について、API の使用状況を追跡するのに適しています。Hits は、各 API に存在する組み込みのメトリックです。これは、API への呼び出しの数を追跡します。Hits とは別に API の使用状況を把握するには、使用状況を別の単位でレポートするメトリックを定義します。この単位は数値化が可能で、ビジネス目標に対して意味を持つものでなければなりません (例: メガバイト数、CPU 時間、または API によって返される要素数など)。CPU 時間や mb などの Hits 以外のメトリクスは、デフォルトでは提供されません。ユーザーが設定した外部サービスによって呼び出されるエンドポイントを使用して、これらのメトリクスを取得します。
メソッドおよびメトリックは、API をパッケージ化するための骨組みです。それぞれのアプリケーションプランにより、指定した各メソッドおよびメトリックに、異なる使用上限および課金ルールを定義することができます。メトリクスおよびメソッドにより報告される使用状況の詳細は、API の解析 を参照してください。
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プロダクトまたはバックエンドにメソッドを追加すると、個々の使用状況の詳細を把握する API にメソッドを設定できます。アプリケーションプランにより、プロダクトまたはバックエンドに追加する各メソッドに上限を設定することができます。プロダクトにメソッドまたはメトリックを追加する手順は、メソッドまたはメトリックをバックエンドに追加する手順と類似しています。
手順
- [Your_product_name] > Integration > Methods & Metrics または [Your_backend_name] > Methods & Metrics の順に移動します。
- Add a method をクリックします。
Friendly name フィールドに、メソッドの簡単な説明を入力します。この名前は、3scale 管理ポータルのさまざまなセクションに表示されます。平易な名前は、プロダクト単位で一意でなければなりません。
重要メソッドのシステム名を変更する場合やそれらを削除する場合は、注意してください。メソッドの変更前のシステム名/削除したメソッドをポイントするマッピングルールがあると、これらの変更によりデプロイ済みの 3scale インテグレーションが機能しなくなります。
System name フィールドに、3scale Service Management API 経由で使用状況を報告するのに使用する API のメソッドの名前を入力します。
システム名の形式を決定します。この名前はエンドポイントと同じにするか (
/status)、たとえばメソッドおよびパスを含めることができます (GET_/status)。ただし、システム名は、以下のルールに準拠する必要があります。- プロダクトまたはバックエンド単位で一意である。
-
英数字、アンダースコア (
_)、ハイフン (-)、またはスラッシュ (/) のみが含まれる。 - スペースなし。
- バックエンド API の場合、メソッドのシステム名には、マップされたバックエンドを識別する数値の文字列が含まれます。このバックエンド識別子を変更することはできません。
- (オプション) Description フィールドに、メソッドのより詳細な説明を入力します。
- Create Method をクリックします。
検証手順
- 追加したメソッドがアプリケーションプランで利用可能である。