第12章 その他のネットワーク設定
本章では、11章カスタムネットワークインターフェイステンプレートで説明した概念および手順に続いて、オーバークラウドネットワークの要素を設定する際に役立つその他の情報を提供します。
12.1. カスタムインターフェイスの設定
インターフェイスは個別に変更を加える必要がある場合があります。以下の例では、DHCP アドレスを使用してインフラストラクチャーネットワークに接続するための 2 つ目の NIC およびボンディング用の 3 つ目/4 つ目の NIC を使用するのに必要となる変更を紹介します。
				ネットワークインターフェイスのテンプレートは、実際のインターフェイス名 (eth0、eth1、enp0s25) または番号付きのインターフェイス (nic1、nic2、nic3) のいずれかを使用します。名前付きのインターフェイス (eth0、eno2 など) ではなく、番号付きのインターフェイス (nic1、nic2 など) を使用した場合には、ロール内のホストのネットワークインターフェイスは、全く同じである必要はありません。たとえば、あるホストに em1 と em2 のインターフェイスが指定されており、別のホストには eno1 と eno2 が指定されていても、両ホストの NIC は nic1 および nic2 として参照することができます。
			
番号付きのインターフェイスの順序は、名前付きのネットワークインターフェイスのタイプの順序と同じです。
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						eth0、eth1などのethX。これらは、通常オンボードのインターフェイスです。
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						eno0、eno1などのenoX。これらは、通常オンボードのインターフェイスです。
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						enp3s0、enp3s1、ens3などの英数字順のenXインターフェイス。これらは、通常アドオンのインターフェイスです。
				番号付きの NIC スキームは、ライブのインターフェイス (例: スイッチに接続されているケーブル) のみ考慮します。4 つのインターフェイスを持つホストと、6 つのインターフェイスを持つホストがある場合に、各ホストで nic1 から nic4 を使用してケーブル 4 本のみを結線します。
			
				物理インターフェイスを特定のエイリアスにハードコーディングすることができます。これにより、nic1、nic2・・・としてマッピングする物理 NIC を事前に定義することができます。また、MAC アドレスを指定したエイリアスにマッピングすることもできます。
			
					通常、os-net-config はすでに接続済みの UP 状態のインターフェイスしか登録しません。ただし、カスタムマッピングファイルを使用してインターフェイスをハードコーディングすると、DOWN 状態のインターフェイスであっても登録されます。
				
				インターフェイスは、環境ファイルを使用してエイリアスにマッピングされます。以下の例では、各ノードの nic1 および nic2 にエントリーが事前定義されます。
			
					NetConfigDataLookup 設定を使用する場合は、NodeUserData リソースレジストリーに os-net-config-mappings.yaml ファイルも含める必要があります。
				
				得られた設定は、os-net-config により適用されます。これぞれのノードで、適用された設定が /etc/os-net-config/mapping.yaml ファイルの interface_mapping セクションに表示されます。