4.2. AMQ 管理コンソールへのローカルおよびリモートアクセスの設定


このセクションの手順では、AMQ 管理コンソールへのローカルおよびリモートアクセスを設定する方法を説明します。

コンソールへのリモートアクセスには、以下の 2 つの形式を使用できます。

  • ローカルブローカーのコンソールセッション内では、Connect タブを使用して別のリモートブローカーに接続します。
  • リモートホストから、ローカルブローカーの外部からアクセスできる IP アドレスを使用して、ローカルブローカーのコンソールに接続します。

前提条件

  • 少なくとも AMQ Broker 7.1.0 にアップグレードする必要があります。このアップグレードの一環として、jolokia-access.xml という名前のアクセス管理設定ファイルをブローカーインスタンスに追加します。アップグレードの詳細は、Upgrading a Broker instance from 7.0.x to 7.1.0 を参照してください。

手順

  1. <broker_instance_dir>/etc/bootstrap.xml ファイルを開きます。
  2. web 要素内で、Web ポートはデフォルトで localhost にのみバインドされていることを確認します。

    <web path="web">
      <binding uri="http://localhost:8161">
        <app url="redhat-branding" war="redhat-branding.war"/>
        <app url="artemis-plugin" war="artemis-plugin.war"/>
        <app url="dispatch-hawtio-console" war="dispatch-hawtio-console.war"/>
        <app url="console" war="console.war"/>
      </binding>
    </web>
  3. リモートホストからローカルブローカーのコンソールへの接続を有効にするには、Web ポートバインディングをネットワーク到達可能なインターフェイスに変更します。以下に例を示します。

    <web path="web">
      <binding uri="http://0.0.0.0:8161">

    上記の例では、0.0.0.0 を指定することで、Web ポートをローカルブローカーの すべてのインターフェイスにバインドします。

  4. bootstrap.xml ファイルを保存します。
  5. <broker_instance_dir>/etc/jolokia-access.xml ファイルを開きます。
  6. <cors> (Cross-Origin Resource Sharing) 要素内に、コンソールへのアクセスを許可する各 HTTP origin リクエストヘッダーに allow-origin エントリーを追加します。以下に例を示します。

    <cors>
       <allow-origin>*://localhost*</allow-origin>
       <allow-origin>*://192.168.0.49*</allow-origin>
       <allow-origin>*://192.168.0.51*</allow-origin>
       <!-- Check for the proper origin on the server side, too -->
       <strict-checking/>
    </cors>

    上記の設定では、以下の接続が許可されるように指定します。

    • ローカルホストからコンソールへの接続 (つまり、ローカルブローカーインスタンスのホストマシン)。

      • 最初のアスタリスク (*) ワイルドカード文字では、セキュアな接続にコンソールを設定したかどうかに基づいて、http または https スキームのいずれかを接続要求で指定できます。
      • 2 つ目のアスタリスクワイルドカード文字を使用すると、ホストマシン上の任意のポートを接続に使用できます。
    • ローカルブローカーの外部からアクセスできる IP アドレスを使用して、リモートホストからローカルブローカーのコンソールへの接続。この場合、ローカルブローカーの外部からアクセスできる IP アドレスは 192.168.0.49 です。
    • 別のリモートブローカーで開いたコンソールセッション内からローカルブローカーへの接続。この場合、リモートブローカーの IP アドレスは 192.168.0.51 です。
  7. jolokia-access.xml ファイルを保存します。
  8. <broker_instance_dir>/etc/artemis.profile ファイルを開きます。
  9. コンソールのConnectタブを有効にするには、Dhawtio.disableProxy 引数の値を false に設定します。

    -Dhawtio.disableProxy=false
    重要

    コンソールがセキュアなネットワークに公開されている 場合のみ、コンソールからのリモート接続を有効にすることが推奨されます (つまり、Dhawtio.disableProxy 引数の値を false に設定)。

  10. Java システム引数の JAVA_ARGS リストに、新しい引数 Dhawtio.proxyWhitelist を追加します。コンマ区切りリストとして、ローカルブローカーから接続するリモートブローカーの IP アドレスを指定します (つまり、ローカルブローカーで実行しているコンソールセッション内の Connect タブを使用)。以下に例を示します。

    -Dhawtio.proxyWhitelist=192.168.0.51

    上記の設定に基づいて、ローカルブローカーのコンソールセッション内の Connect タブを使用して、IP アドレスが 192.168.0.51 の別のリモートブローカーに接続できます。

  11. aretmis.profile ファイルを保存します。

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