3.2. コンテナーエンタープライズトポロジー
エンタープライズトポロジーは、大規模な自動化のために冗長性や大きな計算能力を備えた Ansible Automation Platform をデプロイする必要がある組織を対象としています。
3.2.1. インフラストラクチャートポロジー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の図は、このデプロイメントモデルを使用して Red Hat がテストしたインフラストラクチャートポロジーの概要を示しています。このモデルは、お客様が Ansible Automation Platform を自己管理する際に使用できるものです。
図3.2 インフラストラクチャートポロジー図
各仮想マシンを次のコンポーネント要件を使用してテストしました。
要件 | 最小要件 |
---|---|
RAM | 16 GB |
CPU | 4 |
ローカルディスク |
|
ディスク IOPS | 3000 |
仮想マシン数 | 目的 | 仮想マシングループ名の例 |
---|---|---|
2 | プラットフォームゲートウェイおよび併置される Redis |
|
2 | Automation Controller |
|
2 | Private Automation Hub および併置される Redis |
|
2 | Event-Driven Ansible および併置される Redis |
|
1 | 自動化メッシュホップノード |
|
2 | 自動化メッシュ実行ノード |
|
1 | 外部管理データベースサービス | 該当なし |
1 | プラットフォームゲートウェイの前にある HAProxy ロードバランサー (外部管理) | 該当なし |
- Redis の高可用性 (HA) 互換デプロイメントには、6 台の仮想マシンが必要です。コンテナー化されたインストーラーを使用して Ansible Automation Platform をインストールする場合は、実行ノードまたは PostgreSQL データベースを除く任意の Ansible Automation Platform コンポーネント仮想マシンに Redis を共存させることができます。また、Redis 専用の仮想マシンが割り当てられる場合もあります。
- 外部 Redis は、コンテナー化された Ansible Automation Platform ではサポートされていません。
3.2.2. テスト済みのシステム構成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat は、Red Hat Ansible Automation Platform をインストールして実行するために、次の構成をテストしました。
型 | 説明 | 注記 |
---|---|---|
Subscription |
| |
オペレーティングシステム |
| |
CPU アーキテクチャー | x86_64、AArch64、s390x (IBM Z)、ppc64le (IBM Power) | |
|
|
|
ブラウザー | 現在サポートされている Mozilla Firefox または Google Chrome のバージョン。 | |
データベース | PostgreSQL 15 | 外部 (お客様がサポートする) データベースは ICU をサポートしている必要があります。 |
3.2.3. ネットワークポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Ansible Automation Platform は、サービスとの通信に複数のポートを使用します。Red Hat Ansible Automation Platform サーバーを機能させるには、これらのポートを開いてサーバーへの着信接続に利用できるようにする必要があります。これらのポートが利用可能で、サーバーのファイアウォールでブロックされていないことを確認してください。
ポート番号 | プロトコル | サービス | ソース | 宛先 |
---|---|---|---|---|
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | Event-Driven Ansible | Automation Hub |
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | Event-Driven Ansible | Automation Controller |
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | Automation Controller | Automation Hub |
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | HAProxy ロードバランサー | プラットフォームゲートウェイ |
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | プラットフォームゲートウェイ | Automation Controller |
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | プラットフォームゲートウェイ | Automation Hub |
80/443 | TCP | HTTP/HTTPS | プラットフォームゲートウェイ | Event-Driven Ansible |
5432 | TCP | PostgreSQL | Event-Driven Ansible | 外部データベース |
5432 | TCP | PostgreSQL | プラットフォームゲートウェイ | 外部データベース |
5432 | TCP | PostgreSQL | Automation Hub | 外部データベース |
5432 | TCP | PostgreSQL | Automation Controller | 外部データベース |
6379 | TCP | Redis | Event-Driven Ansible | Redis ノード |
6379 | TCP | Redis | プラットフォームゲートウェイ | Redis ノード |
8443 | TCP | HTTPS | プラットフォームゲートウェイ | プラットフォームゲートウェイ |
16379 | TCP | Redis | Redis ノード | Redis ノード |
27199 | TCP | Receptor | Automation Controller | ホップノードと実行ノード |
27199 | TCP | Receptor | ホップノード | 実行ノード |
3.2.4. インベントリーファイルの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このトポロジーのインストールを実行するには、インベントリーファイルの例を使用します。