第2章 MicroShift と Red Hat Device Edge による更新オプション


Red Hat Enterprise Linux for Edge (RHEL for Edge) または Red Hat Enterprise Linux (RHEL) は、Red Hat build of MicroShift を更新してもしなくても、2 つのバージョン間に互換性がある限り更新できます。詳細は次の表を参照してください。

Red Hat Device Edge リリースの互換性に関する表

Red Hat Device Edge の 2 つの製品は、デバイスエッジコンピューティングのための単一のソリューションとして連携して動作します。製品を正しく組み合わせるには、次の表に示すように、それぞれの検証済みリリースを一緒に使用してください。

RHEL for Edge バージョン

MicroShift バージョン

MicroShift のリリースステータス

MicroShift のサポート対象の更新

9.2、9.3

4.14

一般提供

4.14.0 4.14.z および 4.14 4.15

9.2

4.13

テクノロジープレビュー

なし

8.7

4.12

開発者プレビュー

なし

MicroShift 更新パス

  • RHEL for Edge 9.2 または 9.3 の場合、一般提供バージョン 4.14.0 から 4.14.z
  • RHEL 9.2 または 9.3 の場合、一般提供バージョン 4.14.0 から 4.14.z
重要

MicroShift は、あるマイナーバージョンから次のマイナーバージョンに順番に更新する必要があります。たとえば、4.14 から 4.16 に更新することはできません。4.14 は 4.15 に更新する必要があります。

2.1. MicroShift の単独更新

MicroShift は、作成したアプリケーションを再インストールしなくても更新できます。既存のオペレーティングシステムと、使用する MicroShift の新しいバージョンとの間に互換性がある限り、MicroShift を更新するために RHEL または RHEL for Edge を更新する必要はありません。

MicroShift はインプレース更新として動作するため、以前のバージョンを削除する必要はありません。アプリケーションの通常の動作に必要なものを超えるデータのバックアップも必要ありません。

警告

Red Hat Device Edge のサポートされている設定でコンポーネントのバージョンを維持するには、MicroShift と RHEL を同時に更新する必要がある場合があります。特に 2 つのマイナーバージョン間で MicroShift を更新する場合は、更新先の MicroShift のバージョンと、RHEL のバージョンの互換性があることを確認してください。そうしないと、サポートされていない設定を作成したり、クラスターを破損させたり、あるいはその両方を引き起こす可能性があります。詳細は、Red Hat Device Edge リリースの互換性に関する表 を参照してください。

2.1.1. RPM-OSTree 更新

新しいバージョンの MicroShift を含む新しいイメージをビルドすることで、RHEL for Edge などの rpm-ostree システムで MicroShift を更新できます。使用するオペレーティングシステムのバージョンが、更新先の MicroShift の新しいバージョンと互換性があることを確認してください。

RHEL for Edge 更新パスでは、次の機能を利用できます。

  • 更新が失敗した場合、システムは自動的に以前の正常なシステム状態にロールバックします。
  • アプリケーションを再インストールする必要はありません。
  • この更新方式を使用すると、MicroShift を更新せずにアプリケーションを更新できます。
  • ビルドするイメージに、必要に応じて他の更新を含めることができます。

RHEL for Edge イメージへの埋め込みによる MicroShift の更新を開始するには、次のドキュメントの手順を使用してください。

Greenboot の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

2.1.2. RPM 手動更新

RPM をダウンロードして更新することで、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) などの非 OSTree システムで MicroShift を手動で更新できます。このタイプの更新を実行するには、サブスクリプションマネージャーを使用して、新しい RPM が含まれるリポジトリーにアクセスします。RPM 手動更新を開始するには、次のドキュメントの手順を使用してください。

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