4.2. RPM を使用したマイナーバージョン更新の適用
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) などの非 rpm-ostree
システムで MicroShift のマイナーバージョンを更新するには、RPM をダウンロードして更新する必要があります。たとえば、4.14 から 4.15 に更新するには、次の手順を使用します。
MicroShift は、あるバージョンから次のバージョンに順番に更新する必要があります。マイナーバージョンの飛び越しはサポートされていません。たとえば、4.14 を 4.15 に更新する必要があります。
前提条件
- MicroShift をインストールするためのシステム要件が満たされている。
- ホストへの root ユーザーアクセス権を持っている。
- 使用中の MicroShift のバージョンと使用を準備しているバージョンとの間にアップグレード互換性がある。
- ホストオペレーティングシステムとインストールを準備している MicroShift のバージョンとの間に互換性があることを確認している。
- システムのバックアップが完了している。
このプロセスで MicroShift をダウングレードすることはできません。ダウングレードはサポートされていません。
手順
すべてのライフサイクルで、次のコマンドを実行してリリースのリポジトリーを有効にします。
$ sudo subscription-manager repos \ --enable rhocp-4.14-for-9-$(uname -m)-rpms \ --enable fast-datapath-for-9-$(uname -m)-rpms
延長サポート (EUS) リリースの場合は、次のコマンドを実行して EUS リポジトリーも有効にします。
`$ sudo subscription-manager repos \ --enable rhel-9-for-x86_64-appstream-eus-rpms \ --enable rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-rpms`
次のコマンドを使用してオペレーティングシステムのバージョンをロックすることにより、サポートされていない設定への意図しない今後の更新を回避します。
$ sudo subscription-manager release --set=<9.2> command. 1
- 1
- < 9.2& gt; を互換性のある RHEL システムのメジャーバージョンおよびマイナーバージョン(例:9.2 または 9.3)に置き換えます。
次のコマンドを実行して、MicroShift の RPM を更新します。
$ sudo dnf update microshift
次のコマンドを実行して、ホストを再起動して更新を適用します。
$ sudo systemctl reboot
この更新方式では、システムヘルスチェックは実行されますが、アクションは実行されません。更新が失敗した場合は、ログを確認するように指示するエラーメッセージが表示されます。
検証
次のコマンドを実行し、正常にブートしてヘルスチェックが終了したかどうかを確認します。
$ sudo systemctl status greenboot-healthcheck
次のコマンドを実行して、ヘルスチェックのログを確認します。
$ sudo journalctl -u greenboot-healthcheck