第1章 Kustomize マニフェストを使用したアプリケーションのデプロイ


kustomize 設定管理ツールをアプリケーションマニフェストとともに使用して、アプリケーションをデプロイできます。以下の手順を読み、Kustomize が MicroShift でどのように機能するかを示す例を確認してください。

1.1. Kustomize とマニフェストによるアプリケーションのデプロイの仕組み

kustomize 設定管理ツールは MicroShift と統合されています。Kustomize と OpenShift CLI (oc) を一緒に使用して、アプリケーションマニフェストにカスタマイズを適用し、そのアプリケーションを MicroShift クラスターにデプロイできます。

  • kustomization.yaml ファイルは、リソースとカスタマイズの仕様です。
  • Kustomize は、kustomization.yaml ファイルを使用してアプリケーションなどのリソースをロードします。その後、必要な変更をそのアプリケーションマニフェストに適用し、変更をオーバーレイしたマニフェストのコピーを作成します。
  • オーバーレイを含むマニフェストのコピーを使用すると、アプリケーションの元の設定ファイルがそのまま維持されると同時に、アプリケーションのイテレーションやカスタマイズを効率的にデプロイできるようになります。
  • その後、oc コマンドを使用してアプリケーションを MicroShift クラスターにデプロイできます。

1.1.1. MicroShift によるマニフェストの使用方法

MicroShift は起動するたびに、次のマニフェストディレクトリーで Kustomize マニフェストファイルを検索します。

  • /etc/microshift/manifests
  • /etc/microshift/manifests.d/*
  • /usr/lib/microshift/
  • /usr/lib/microshift/manifests.d/*

検索対象のディレクトリーに次のファイルタイプのいずれかが存在する場合、MicroShift は kubectl apply -k コマンドと同等のコマンドを自動的に実行し、マニフェストをクラスターに適用します。

  • kustomization.yaml
  • kustomization.yml
  • Kustomization

この複数のディレクトリーからの自動読み込みにより、異なるワークロードを互いに独立して実行できるという柔軟性を確保しつつ MicroShift ワークロードを管理できるようになります。

表1.1 MicroShift マニフェストディレクトリー
場所目的

/etc/microshift/manifests

設定管理システムまたは開発用の読み取り/書き込みの場所。

/etc/microshift/manifests.d/*

設定管理システムまたは開発用の読み取り/書き込みの場所。

/usr/lib/microshift/manifests

OSTree ベースのシステムに設定マニフェストを埋め込むための読み取り専用の場所。

/usr/lib/microshift/manifestsd./*

OSTree ベースのシステムに設定マニフェストを埋め込むための読み取り専用の場所。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.