第3章 RPM の手動更新について
イメージベースではない Red Hat Enterprise Linux (RHEL) システム向けに Red Hat build of MicroShift を更新するには、RPM を更新する必要があります。4.19.1 から 4.19.2 などのパッチリリースの場合は、RPM を更新するだけになります。マイナーバージョンリリースの更新の場合は、それに加えて、サブスクリプションマネージャーを使用して更新リポジトリーを有効にする手順を行います。
必要に応じてアプリケーションデータをバックアップし、任意の更新タイプを使用する場合は、データのコピーを安全な場所に移動できます。
3.1. RPM を使用したパッチ更新の適用
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) などの rpm-ostree
以外のシステムで MicroShift を更新するには、RPM をダウンロードしてから更新する必要があります。たとえば、4.19.1 から 4.19.2 にアップグレードするには、次の手順に従います。
Red Hat Device Edge のサポートされている設定でコンポーネントのバージョンを維持するには、MicroShift と RHEL を同時に更新する必要がある場合があります。特に 2 つのマイナーバージョン間で MicroShift を更新する場合は、更新先の MicroShift のバージョンと、RHEL のバージョンの互換性があることを確認してください。そうしないと、サポートされていない設定を作成したり、クラスターを破損させたり、あるいはその両方を引き起こす可能性があります。詳細は、Red Hat Device Edge リリースの互換性に関する表 を参照してください。
前提条件
- MicroShift をインストールするためのシステム要件が満たされている。
- ホストへの root ユーザーアクセス権を持っている。
- 使用中の MicroShift のバージョンと使用を準備しているバージョンとの間にアップグレード互換性がある。
- ホストオペレーティングシステムとインストールを準備している MicroShift のバージョンとの間に互換性があることを確認している。
- システムのバックアップが完了している。
このプロセスで MicroShift をダウングレードすることはできません。ダウングレードはサポートされていません。
手順
次のコマンドを実行して、MicroShift の RPM を更新します。
sudo dnf update microshift
$ sudo dnf update microshift
Copy to Clipboard Copied! 次のコマンドを実行して MicroShift を再起動します。
sudo systemctl restart microshift
$ sudo systemctl restart microshift
Copy to Clipboard Copied!
この更新タイプでは greenboot システムヘルスチェックが実行されますが、アクションは実行されません。更新が失敗した場合は、ログを確認するように指示するエラーメッセージが表示されます。