9.2. Generic Device Plugin の制限と考慮事項


Generic Device Plugin (GDP) は、MicroShift でホストデバイスにアクセスするための強力な機能を提供しますが、その制限と現在の状況を理解することが重要です。

9.2.1. Generic Device Plugin に適さないデバイス

GDP は、オペレーティングシステムによって直接管理され、特別なセットアップ手順を必要としないデバイス向けに設計されています。Generic Device Plugin に適さないデバイスは次のとおりです。

  • GPU (グラフィックスプロセッシングユニット) や FPGA (フィールドプログラマブルゲートアレイ) などの特殊なドライバーを必要とする複雑なハードウェア。これらのタイプのハードウェアでは通常、Pod による使用を可能にするために、独自の初期化手順、メモリー管理、またはキューのリセットを実行する必要があり、そのための専用のデバイスプラグインが必要です。
  • 特定のベンダーが提供するソフトウェアスタックを備えたデバイス。直接的なファイルシステムアクセスを超える複雑なソフトウェアスタックやプロプライエタリー API を必要とするデバイスでは、専用のプラグインが必要になる場合があります。

9.2.2. デバイスの識別とロギング

/dev/ttyUSB* などの glob パスを使用して複数の類似デバイスを公開する場合、GDP は可用性に基づいてデバイスを割り当てます。ただし、アプリケーションが正確に指定された物理デバイス (たとえば、10 個あるうちの serial device 3) に接続する必要がある場合、広範な glob パスを使用するだけでは不十分な可能性があります。その場合は、次のような、より安定した一意の識別子を使用して、config.yaml ファイル内の個々のデバイスエントリーを設定します。

  • 特定のデバイスパス (例: /dev/video0)。
  • オペレーティングシステムによって提供されるシンボリックリンク (例: /dev/serial/by-id//dev/serial/by-path/)。
  • 正確なターゲット USB デバイスを指定する、USB ベンダー ID、製品 ID、およびシリアル番号の組み合わせ。

9.2.3. パフォーマンスに関する考慮事項

config.yaml ファイルの count パラメーターを使用すると、同時にデバイスグループを複数回スケジュールできます。GDP には回数に対する明示的な制限は設定されていませんが (たとえば、/dev/fuse の場合は 1000)、実際のパフォーマンスはホストシステムの機能とデバイス自体の性質によって異なります。同じデバイスにアクセスする同時プロセスを多数実行すると、パフォーマンスに影響する可能性があります。

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