1.3. ストレージクラスターの正常性の診断
以下の手順では、Red Hat Ceph Storage クラスターの正常性を診断するための基本的な手順を紹介します。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
手順
Cephadm シェルにログインします。
例:
[root@host01 ~]# cephadm shell
ストレージクラスターの全体的なステータスを確認します。
例:
[ceph: root@host01 /]# ceph health detail
コマンドが
HEALTH_WARN
またはHEALTH_ERR
を返す場合は、Ceph の正常性の理解 を参照してください。ストレージクラスターのログを監視します。
例:
[ceph: root@host01 /]# ceph -W cephadm
クラスターのログをファイルに取り込むには、以下のコマンドを実行します。
例:
[ceph: root@host01 /]# ceph config set global log_to_file true [ceph: root@host01 /]# ceph config set global mon_cluster_log_to_file true
デフォルトでは、ログは
/var/log/ceph/CLUSTER_FSID/
ディレクトリーにあります。Ceph ログで Ceph ログの概要 に記載されているエラーメッセージの有無を確認します。- ログに十分な情報が含まれていない場合は、デバッグレベルを上げて、失敗したアクションを再現してみてください。詳細は、ログの設定 を参照してください。