3.6. RADOS
noautoscale
フラグをオン/オフに設定すると、各プールの元の自動スケールモード設定が保持される
以前は、noautoscale
フラグが設定されている場合、pg_autoscaler
は各プールの autoscale mode
設定に保持されませんでした。このため、noautoscale
フラグが設定されるたびに、各プールに対して autoscale
モードを繰り返し設定する必要がありました。
この機能拡張により、pg_autoscaler
モジュールは、noautoscale flag
が設定された後も、autoscaler モードの個別のプール設定を保持します。noautoscale
フラグをオン/オフに設定しても、各プールの元の自動スケールモード設定は保持されます。
reset_purged_snaps_last
OSD コマンドが導入される
この機能拡張により、OSD に purged_snaps
キー (PSN) が存在しないがモニターに存在するケースを解決するために、reset_purged_snaps_last
OSD コマンドが導入されました。purged_snaps_last
コマンドはゼロに設定され、その結果、モニターは次回の起動時にすべての purged_snaps
情報を OSD と共有することになります。
BlueStore の RocksDB 圧縮の有効化
この機能拡張により、メタデータ (特に OMAP) が占めるスペースが少なくなるように、RocksDB 設定が変更され、データの内部圧縮が有効になります。
その結果、* データベースのサイズが小さくなる *コンパクション中の書き込みの増幅が小さくなる * 平均 I/O が増加する * CPU 使用率が増加する
致命的な破損に対して OSD がより耐性を持つようになる
特別な OSD レイヤーオブジェクト "superblock" は以前、ディスクの先頭に配置されていたために上書きされ、致命的な破損が発生していました。
この機能拡張により、OSD "superblock" は冗長化され、ディスク上で移行されます。そのコピーはデータベースに保存されます。OSD は致命的な破損に対してより耐性を持つようになりました。