3.6. RADOS


noautoscale フラグをオン/オフに設定すると、各プールの元の自動スケールモード設定が保持される

以前は、noautoscale フラグが設定されている場合、pg_autoscaler は各プールの autoscale mode 設定に保持されませんでした。このため、noautoscale フラグが設定されるたびに、各プールに対して autoscale モードを繰り返し設定する必要がありました。

この機能拡張により、pg_autoscaler モジュールは、noautoscale flag が設定された後も、autoscaler モードの個別のプール設定を保持します。noautoscale フラグをオン/オフに設定しても、各プールの元の自動スケールモード設定は保持されます。

Bugzilla:2136766

reset_purged_snaps_last OSD コマンドが導入される

この機能拡張により、OSD に purged_snaps キー (PSN) が存在しないがモニターに存在するケースを解決するために、reset_purged_snaps_last OSD コマンドが導入されました。purged_snaps_last コマンドはゼロに設定され、その結果、モニターは次回の起動時にすべての purged_snaps 情報を OSD と共有することになります。

Bugzilla:2251188

BlueStore の RocksDB 圧縮の有効化

この機能拡張により、メタデータ (特に OMAP) が占めるスペースが少なくなるように、RocksDB 設定が変更され、データの内部圧縮が有効になります。

その結果、* データベースのサイズが小さくなる *コンパクション中の書き込みの増幅が小さくなる * 平均 I/O が増加する * CPU 使用率が増加する

Bugzilla:2253313

致命的な破損に対して OSD がより耐性を持つようになる

特別な OSD レイヤーオブジェクト "superblock" は以前、ディスクの先頭に配置されていたために上書きされ、致命的な破損が発生していました。

この機能拡張により、OSD "superblock" は冗長化され、ディスク上で移行されます。そのコピーはデータベースに保存されます。OSD は致命的な破損に対してより耐性を持つようになりました。

Bugzilla:2079897

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