第2章 Ceph Orchestrator を使用したサービスの管理
ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのインストール後に、Ceph Orchestrator を使用してストレージクラスターのサービスを監視および管理できます。サービスは、一緒に設定されるデーモンのグループです。
このセクションでは、以下の管理情報について説明します。
2.1. Ceph Orchestrator の配置仕様
Ceph Orchestrator を使用して、osds
、mons
、mgrs
、mds
、および rgw
サービスをデプロイできます。Red Hat は、配置仕様を使用してサービスをデプロイすることを推奨します。Ceph Orchestrator を使用して、サービスをデプロイするためにデプロイする必要があるデーモンの場所と数を把握する必要があります。配置仕様は、コマンドライン引数または yaml
ファイルのサービス仕様として渡すことができます。
配置仕様を使用してサービスをデプロイする方法は 2 つあります。
コマンドラインインターフェイスで配置仕様を直接使用します。たとえば、ホストに 3 つのモニターをデプロイする場合は、以下のコマンドを実行して
host01
、host02
、およびhost03
に 3 つのモニターをデプロイします。例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch apply mon --placement="3 host01 host02 host03"
YAML ファイルでの配置仕様の使用。たとえば、すべてのホストに
node-exporter
をデプロイする場合には、yaml
ファイルで以下を指定できます。例
service_type: node-exporter placement: host_pattern: '*' extra_entrypoint_args: - "--collector.textfile.directory=/var/lib/node_exporter/textfile_collector2"