5.3. Ceph Manager モジュールの使用
ceph mgr module ls
コマンドを使用して、使用可能なモジュールと現在有効になっているモジュールを確認します。
ceph mgr module enable MODULE
コマンドまたは ceph mgr module enable MODULE
コマンドを使用して、モジュールを有効または無効にします。
モジュールが有効になっている場合、アクティブな ceph-mgr
デーモンがそれをロードして実行します。HTTP サーバーなどのサービスを提供するモジュールの場合、モジュールはロード時にアドレスを公開することがあります。このようなモジュールのアドレスを確認するには、ceph mgr services
コマンドを実行します。
一部のモジュールでは、アクティブデーモンだけでなくスタンバイ ceph-mgr
デーモンでも実行される特別なスタンバイモードを実装する場合もあります。これにより、クライアントがスタンバイに接続しようとした場合に、サービスを提供するモジュールがクライアントをアクティブデーモンにリダイレクトできるようになります。
以下はダッシュボードモジュールを有効にする例です。
[ceph: root@host01 /]# ceph mgr module enable dashboard [ceph: root@host01 /]# ceph mgr module ls MODULE balancer on (always on) crash on (always on) devicehealth on (always on) orchestrator on (always on) pg_autoscaler on (always on) progress on (always on) rbd_support on (always on) status on (always on) telemetry on (always on) volumes on (always on) cephadm on dashboard on iostat on nfs on prometheus on restful on alerts - diskprediction_local - influx - insights - k8sevents - localpool - mds_autoscaler - mirroring - osd_perf_query - osd_support - rgw - rook - selftest - snap_schedule - stats - telegraf - test_orchestrator - zabbix - [ceph: root@host01 /]# ceph mgr services { "dashboard": "http://myserver.com:7789/", "restful": "https://myserver.com:8789/" }
クラスターの初回起動時に、mgr_initial_modules
設定を使用して、有効にするモジュールが上書きされます。ただし、この設定はクラスターの残りの有効期間中は無視されます。ブートストラップにのみ使用してください。たとえば、モニターデーモンを初めて起動する前に、ceph.conf
ファイルに次のようなセクションを追加します。
[mon] mgr initial modules = dashboard balancer
モジュールがコメント行フックを実装している場合、コマンドは通常の Ceph コマンドとしてアクセス可能であり、Ceph はモジュールコマンドを標準 CLI インターフェイスに自動的に組み込み、それらをモジュールに適切にルーティングします。
[ceph: root@host01 /]# ceph <command | help>
上記のコマンドでは、次の設定パラメーターを使用できます。
設定 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
| モジュールをロードするパス。 | String |
|
| デーモンデータをロードするパス (キーリングなど) | String |
|
| マネージャーの beacon からモニターまでの間隔、およびその他の定期的なチェックの間隔 (秒数)。 | Integer |
|
| 最後の beacon からどれくらいの時間が経過すると、マネージャーは障害が発生したとみなさるか。 | Integer |
|