4.2. JMX MBean の登録
Data Grid は、統計の収集と管理操作の実行に使用できる JMX MBean を登録できます。統計を有効にする必要もあります。そうしないと、Data Grid は JMX MBean のすべての統計属性に 0
値を提供します。
Data Grid がアプリケーションに埋め込まれており、リモート Data Grid サーバーが使用されていない場合にのみ、統計を収集するのに JMX Mbean を使用します。
リモート Data Grid サーバーから統計を収集するために JMX Mbean を使用する場合、JMX Mbean から受信したデータは、REST などの他の API から受信したデータと異なる場合があります。このような場合、他の API から受信したデータの方が正確です。
手順
- Data Grid 設定を開いて編集します。
-
jmx
要素またはオブジェクトをキャッシュコンテナーに追加し、enabled
属性またはフィールドの値としてtrue
を指定します。 -
domain
属性またはフィールドを追加し、必要に応じて JMX MBean が公開されるドメインを指定します。 - クライアント設定を保存して閉じます。
JMX の設定
XML
<infinispan> <cache-container statistics="true"> <jmx enabled="true" domain="example.com"/> </cache-container> </infinispan>
JSON
{ "infinispan" : { "cache-container" : { "statistics" : "true", "jmx" : { "enabled" : "true", "domain" : "example.com" } } } }
YAML
infinispan: cacheContainer: statistics: "true" jmx: enabled: "true" domain: "example.com"
4.2.1. JMX リモートポートの有効化
一意のリモート JMX ポートを提供し、JMXServiceURL 形式の接続を介して Data Grid MBean を公開します。
次のいずれかの方法を使用して、リモート JMX ポートを有効にできます。
- Data Grid Server セキュリティーレルムの 1 つに対する認証を必要とするリモート JMX ポートを有効にします。
- 標準の Java 管理設定オプションを使用して、手動でリモート JMX ポートを有効にします。
前提条件
-
認証付きのリモート JMX の場合、デフォルトのセキュリティーレルムを使用して JMX 固有のユーザーロールを定義します。ユーザーが JMX リソースにアクセスするには、読み取り/書き込みアクセス権を持つ
controlRole
または読み取り専用アクセス権を持つmonitorRole
が必要です。Data Grid は、グローバルADMIN
およびMONITOR
権限を JMXcontrolRole
およびmonitorRole
ロールに自動的にマップします。
手順
次のいずれかの方法を使用して、リモート JMX ポートを有効にして Data Grid Server を起動します。
ポート
9999
を介してリモート JMX を有効にします。bin/server.sh --jmx 9999
警告SSL を無効にしてリモート JMX を使用することは、本番環境向けではありません。
起動時に以下のシステムプロパティーを Data Grid Server に渡します。
bin/server.sh -Dcom.sun.management.jmxremote.port=9999 -Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false -Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false
警告認証または SSL なしでリモート JMX を有効にすることは安全ではなく、どのような環境でも推奨されません。認証と SSL を無効にすると、権限のないユーザーがサーバーに接続し、そこでホストされているデータにアクセスできるようになります。
関連情報
4.2.2. Data Grid MBean
Data Grid は、管理可能なリソースを表す JMX MBean を公開します。
org.infinispan:type=Cache
- キャッシュインスタンスに使用できる属性および操作。
org.infinispan:type=CacheManager
- Data Grid キャッシュやクラスターのヘルス統計など、Cache Manager で使用できる属性および操作。
使用できる JMX MBean の詳細なリストおよび説明、ならびに使用可能な操作および属性は、Data Grid JMX Components のドキュメントを参照してください。
4.2.3. カスタム MBean サーバーでの MBean の登録
Data Grid には、カスタム MBeanServer インスタンスに MBean を登録するのに使用できる MBeanServerLookup
インターフェイスが含まれています。
前提条件
-
getMBeanServer()
メソッドがカスタム MBeanServer インスタンスを返すようにMBeanServerLookup
の実装を作成します。 - JMX MBean を登録するように Data Grid を設定します。
手順
- Data Grid 設定を開いて編集します。
-
mbean-server-lookup
属性またはフィールドを Cache Manager の JMX 設定に追加します。 -
MBeanServerLookup
実装の完全修飾名 (FQN) を指定します。 - クライアント設定を保存して閉じます。
JMX MBean サーバールックアップの設定
XML
<infinispan> <cache-container statistics="true"> <jmx enabled="true" domain="example.com" mbean-server-lookup="com.example.MyMBeanServerLookup"/> </cache-container> </infinispan>
JSON
{ "infinispan" : { "cache-container" : { "statistics" : "true", "jmx" : { "enabled" : "true", "domain" : "example.com", "mbean-server-lookup" : "com.example.MyMBeanServerLookup" } } } }
YAML
infinispan: cacheContainer: statistics: "true" jmx: enabled: "true" domain: "example.com" mbeanServerLookup: "com.example.MyMBeanServerLookup"