7.2. WireGuard がトンネル IP アドレス、公開鍵、およびリモートエンドポイントを使用する方法
WireGuard の設計では、ネットワークルーティングと暗号化 ID が緊密に結び付いています。この設計により、WireGuard は、送信トラフィックのルーティングメカニズムとしても、受信パケットのアクセス制御リストとしても機能します。そのため、認証および許可されたトラフィックだけが確実に処理されます。
WireGuard がピアにネットワークパケットを送信する場合は、次のコマンドを実行します。
- WireGuard は、パケットから宛先 IP を読み込み、ローカル設定で許可されている IP アドレスのリストと比較します。ピアが見つからない場合、WireGuard はパケットを破棄します。
- ピアが有効な場合、WireGuard は、ピアの公開鍵を使用してパケットを暗号化します。
- 送信側ホストは、ホストの最新のインターネット IP アドレスを検索し、暗号化したパケットを送信します。
WireGuard がパケットを受信すると、以下が行われます。
- WireGuard は、リモートホストの秘密鍵を使用してパケットを復号します。
- WireGuard は、パケットから内部ソースアドレスを読み込み、ローカルホストのピア設定で許可されている IP アドレスのリストに IP が設定されているかどうかを調べます。ソース IP が許可リストにある場合、WireGuard はパケットを受け入れます。IP アドレスがリストにない場合は、WireGuard がパケットを破棄します。