第2章 MySQL の使用
MySQL サーバーは、オープンソースの高速で堅牢なデータベースサーバーです。MySQL は、データを構造化情報に変換して、データにアクセスする SQL インターフェイスを提供するリレーショナルデータベースです。これには、複数のストレージエンジンとプラグインに加え、地理情報システム (GIS) と JavaScript Object Notation (JSON) 機能も含まれています。
RHEL システムに MySQL をインストールして設定する方法、MySQL データをバックアップする方法、以前の MySQL バージョンから移行する方法、および MySQL データベースをレプリケートする方法について説明します。
2.1. MySQL のインストール
RHEL 10 では、Application Stream の初期バージョンとして MySQL 8.4 を提供します。これは、RPM パッケージとして簡単にインストールできます。追加の MySQL バージョンは、RHEL 10 のマイナーリリースで、ライフサイクルが短いモジュールとして提供されます。
設計上、同じモジュールの 1 つのバージョン (ストリーム) のみをインストールでき、RPM パッケージが競合するため、MariaDB と MySQL を同じホストにインストールすることはできません。代わりに、コンテナー内でデータベースサーバーサービスを実行することもできます。コンテナーを使用して、単一のホスト上で複数の MariaDB および MySQL インスタンスを実行する を参照してください。
手順
MySQL サーバーパッケージをインストールします。
dnf install mysql8.4-server
# dnf install mysql8.4-server
Copy to Clipboard Copied! mysqld
サービスを有効にして起動します。systemctl enable --now mysqld.service
# systemctl enable --now mysqld.service
Copy to Clipboard Copied! インストール後のセキュリティーを強化します。
mysql_secure_installation
$ mysql_secure_installation
Copy to Clipboard Copied! このコマンドは、完全にインタラクティブなスクリプトを起動して、プロセスの各ステップのプロンプトを表示します。このスクリプトを使用すると、次の方法でセキュリティーを改善できます。
- root アカウントのパスワードの設定
- 匿名ユーザーの削除
- リモート root ログインの拒否 (ローカルホスト外)