5. ファイルシステムとストレージ


Fourth Extended Filesystem (ext4) のサポート

fourth extended filesystem (ext4) は、Red Hat Enterprise Linux 5.6 で完全にサポートされるようになりました。ext4 は、third extended filesystem (ext3) をベースにしており、次にあげるような、数多くの点が改善がされているのが特徴です: より大きなファイルサイズとオフセットのサポート、ディスクスペースの割り当ての高速化・効率化、ディレクトリ内のサブディレクトリ数の制限の廃止、ファイルシステムチェックの高速化、より頑強なジャーナリング。 

Red Hat Enterprise Linux 5.6 で、完全にサポートされたファイルシステムである ext4 が追加されたことに伴い、e4fsprogs パッケージが、最新のアップストリームバージョンに更新されました。e4fsprogs には、ext4 を作成、変更、検証、修正するためのユーティリティが含まれています。

注記

以前の Red Hat Enterprise Linux 5 リリースでは、ext4 ファイルシステムは、テクノロジプレビュー機能で、ext4dev というリリース名で知られていたかもしれません。

5.1. Logical Volume Manager (LVM)

ボリューム管理では、論理ストレージボリュームを作成することにより、物理ストレージ上に抽象レイヤが作成されます。これによって、単に物理ストレージを直接使用するよりも、柔軟性が高くなります。Red Hat Enterprise Linux 5.6 では、Logical Volume Manager (LVM) を使用して、論理ボリュームを管理します。

注記

論理ボリュームマネージャの管理 のドキュメントでは、LVM 論理ボリュームマネージャについて説明しており、クラスタ化された環境における LVM の実行についての情報が含まれています。
ミラーログのミラーリング

LVM は、単一または複数のミラーと同期するリージョンを記録するために使用する小さいログ(個別のデバイス上)を維持します。Red Hat Enterprise Linux 5.6 では、このログデバイスをミラーリングする機能が導入されました。

ミラーの冗長イメージの分割

Red Hat Enterprise Linux 5.6 では、ミラー化された論理ボリュームの冗長イメージを分割して新たな論理ボリュームを形成するための、lvconvert コマンドの --splitmirrors 引数が使用できるようになりました。

設定

Red Hat Enterprise Linux 5.6 の LVM は、デフォルトのデータ配置とボリュームグループメタデータ用の設定オプションも追加して提供しています。

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