第8章 デスクトップ
GNOME がバージョン 3.22.3 にリベース
GNOME デスクトップがアップストリームバージョン 3.22.3 に更新され、以前のバージョンに比べて多くのバグ修正と機能拡張が提供されています。以下は、主な変更点です。
- デスクトップ通知の概要
- ワールドクロックおよびメディアプレーヤーとの組み込み統合
- 画面の明るさの自動調整 (統合型光センサーシステム用)
- 多くのアプリケーションでのキーボードショートカットを文書化するための標準ダイアログのサポート
- 複数の設定パネル (プリンター、マウス、タッチパッド、キーボードショートカット) の改善
- 複数のファイルの名前を一度に変更するオプション
- 圧縮ファイルおよび Google Drive 用のビルトインサポート
- ゴミ箱のサポートを元に戻す (BZ# 1383353)
xorg-x11-drv-libinput
ドライバーが X.Org 入力ドライバーに追加されました。
xorg-x11-drv-libinput
X.Org ドライバーは、低レベルの libinput
ライブラリーのラッパードライバーです。今回の更新で、ドライバーが X.Org 入力ドライバーに追加されました。xorg-x11-drv-libinput
をインストールした後、xorg-x11-drv-synaptics
ドライバーを削除し、libinput
が提供する改善された入力デバイス処理の一部にアクセスできます。(BZ#1413811)
一部の Intel および nVidia ハードウェアにおけるデフォルトドライバーの変更
この変更は以下に影響します。
- 第 4 世代 Intel コアプロセッサー以降
- nVidia GeForce 8 ハードウェア以降
デフォルトの DDX ドライバーが
xf86-video-modesetting
に変更されました。
以前は、nVidia および Intel ハードウェアに対して、デフォルトは
xf86-video-nouveau
と xf86-video-intel
でした。(BZ#1404868)
dconf-editor
が別のパッケージで提供されるようになりました。
アップストリームの
dconf
チームは、dconf-editor
を独自のパッケージに分割しました。このリリースは、その変更を反映しています。
さらに、ユーザーインターフェイスがバージョン 3.22 で設計変更されました。
- 左側のツリービューが削除されました。
- キーおよびディレクトリーが同じウィンドウに表示されるようになりました。
- 階層に戻る機能は、ヘッダーバーに表示されているパスに移動します。(BZ#1388931)