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第2章 Microsoft Azure での Red Hat High Availability クラスターの設定

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Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7.4 以降で高可用性 (HA) をサポートします。本章では、仮想マシンインスタンスをクラスターノードとして使用して Microsoft Azure に Red Hat HA クラスターを設定するための情報および手順を説明します。本章の手順では、Azure 用のカスタムイメージを作成していることを前提としています。クラスターに使用する RHEL 7 イメージを取得するオプションは複数あります。Azure のイメージオプションに関する詳細は、Azure における Red Hat Enterprise Linux Image オプション を参照してください。

本章では、Azure の環境設定の前提条件を説明します。環境を設定したら、Azure 仮想マシンインスタンスを作成および設定できます。

本章では、個別の仮想マシンノードを Azure の HA ノードのクラスターに変換する HA クラスターの作成に固有の手順も説明します。これには、各クラスターノードに高可用性パッケージおよびエージェントをインストールし、フェンシングを設定し、Azure ネットワークリソースエージェントをインストールする手順が含まれます。

本章では、Microsoft Azure のドキュメントを参照している箇所が多数あります。多くの手順に関する詳細は、参照している Azure ドキュメントを確認してください。

前提条件

  • Azure コマンドラインインターフェイス (CLI) をインストールする必要があります。詳細は、Azure CLI のインストール を参照してください。
  • Red Hat Cloud Access プログラム でサブスクリプションを有効にします。Red Hat Cloud Access プログラムでは、Red Hat サブスクリプションを、物理システムまたはオンプレミスシステムから、Red Hat のフルサポートのある Azure へ移動できます。

2.1. Azure でのリソースの作成

可用性セットを作成するには、以下の手順を実施します。本章の後続のタスクを完了するには、これらのリソースが必要です。

手順

  • 可用性セットを作成します。すべてのクラスターノードは同じ可用性セットにある必要があります。

    $ az vm availability-set create --name _MyAvailabilitySet_ --resource-group _MyResourceGroup_

    以下に例を示します。

    [clouduser@localhost]$ az vm availability-set create --name rhelha-avset1 --resource-group azrhelclirsgrp
    {
      "additionalProperties": {},
        "id": "/subscriptions/.../resourceGroups/azrhelclirsgrp/providers/Microsoft.Compute/availabilitySets/rhelha-avset1",
        "location": "southcentralus",
        "name": “rhelha-avset1",
        "platformFaultDomainCount": 2,
        "platformUpdateDomainCount": 5,
    
    ...omitted
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