第5章 LVM 設定の例
この章では、基本的な LVM 設定の例をいくつか紹介します。
5.1. 3 つのディスク上での LVM 論理ボリューム作成
この手順例では、
/dev/sda1
、/dev/sdb1
、および /dev/sdc1
のディスクで設定される new_logical_volume
という名前の LVM 論理ボリュームを作成します。
- ボリュームグループのディスクを使用するには、pvcreate コマンドを使用して、そのディスクに LVM 物理ボリュームにラベルを付けます。警告このコマンドは、
/dev/sda1
、/dev/sdb1
、および/dev/sdc1
のデータを破棄します。#
pvcreate /dev/sda1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
Physical volume "/dev/sda1" successfully created Physical volume "/dev/sdb1" successfully created Physical volume "/dev/sdc1" successfully created - 作成した LVM 物理ボリュームで設定されるボリュームグループを作成します。以下のコマンドを使用すると、ボリュームグループ
new_vol_group
が作成されます。#
vgcreate new_vol_group /dev/sda1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
Volume group "new_vol_group" successfully createdvgs コマンドを使用すると、新しいボリュームグループの属性を表示できます。#
vgs
VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree new_vol_group 3 0 0 wz--n- 51.45G 51.45G - 作成したボリュームグループから論理ボリュームを作成します。以下のコマンドは、ボリュームグループ
new_vol_group
から、論理ボリュームnew_logical_volume
を作成します。この例では、ボリュームグループの 2 ギガバイトを使用する論理ボリュームが作成されます。#
lvcreate -L 2G -n new_logical_volume new_vol_group
Logical volume "new_logical_volume" created - 論理ボリュームにファイルシステムを作成します。以下のコマンドを使用すると、論理ボリュームに GFS2 ファイルシステムが作成されます。
#
mkfs.gfs2 -p lock_nolock -j 1 /dev/new_vol_group/new_logical_volume
This will destroy any data on /dev/new_vol_group/new_logical_volume. Are you sure you want to proceed? [y/n]y
Device: /dev/new_vol_group/new_logical_volume Blocksize: 4096 Filesystem Size: 491460 Journals: 1 Resource Groups: 8 Locking Protocol: lock_nolock Lock Table: Syncing... All Done以下のコマンドは、論理ボリュームをマウントして、ファイルシステムのディスクの領域使用率を報告します。#
mount /dev/new_vol_group/new_logical_volume /mnt
#df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/new_vol_group/new_logical_volume 1965840 20 1965820 1% /mnt