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2.5. ファイルシステムのフォーマット

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このセクションでは、Red Hat Enterprise Linux 6 と Red Hat Enterprise Linux 7 との間でなされたファイルシステムフォーマットのサポート変更の概要について説明しています。

2.5.1. 新デフォルトファイルシステム: XFS

XFS は非常に高パフォーマンスのスケーラブルなファイルシステムで、日常的に要求が非常に高い環境で導入されています。Red Hat Enterprise Linux 7 では、XFS がデフォルトのファイルシステムとなっており、全アーキテクチャーでサポートされています。

Ext4 サイズ拡張は XFS のものと同じではありませんが、全アーキテクチャーで完全にサポートされており、引き続きアクティブな開発とサポートが行われます。

XFS に関する Red Hat サポート制限の詳細は、https://access.redhat.com/site/articles/rhel-limits から入手できます 。

XFS ファイルシステムの使用と管理の詳細については、ストレージ管理ガイドを参照してください。

2.5.1.1. マウントオプションの変更

ext3 と ext4 とは異なり、XFS ファイルシステムはデフォルトで user_xattr および acl マウントオプションを有効にします。つまり、これらのオプションをコマンドラインもしくは /etc/fstab に含めると、以下のようなエラーが出ることになります。

$ mount -o acl /dev/loop0 test
mount: wrong fs type, bad option, bad superblock on /dev/loop0,
    missing codepage or helper program, or other error

    In some cases useful info is found in syslog - try
    dmesg | tail or so.

ext3 および ext4 ファイルシステムは、デフォルトではその属性を有効にせず、mount コマンドもしくは /etc/fstab でこのファイルシステムをマウントする場合に、そのオプションを受け付けます。

2.5.2. Btrfs テクノロジープレビュー

Red Hat Enterprise Linux 7 では、テクノロジープレビューとして btrfs を導入しています。Btrfs は次世代 Linux ファイルシステムで、高度な管理、信頼性、および拡張性機能を提供します。Btrfs はメタデータとともにファイルのチェックサム検証を提供します。また、スナップショットおよび圧縮の機能、統合デバイス管理を提供します。

XFS に関する Red Hat サポート制限の詳細は、https://access.redhat.com/site/articles/rhel-limits から入手できます 。テクノロジープレビュー機能に対するサポートレベルの詳細は、https://access.redhat.com/site/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

btrfs の使用と管理の詳細については、ストレージ管理ガイドを参照してください。

2.5.2.1. btrfs のキックスタート

キックスタートファイルでは、システムでパーティションを作成する場合に、通常は以下のように part コマンドを --fstype とともに使用して、特定のファイルシステムを使用したパーティションを作成します。

part /mnt/example --fstype=xfs

ただし、Red Hat Enterprise Linux 7.0 および 7.1 では、btrfs はファイルシステムタイプではなくデバイスタイプとして取り扱われます。したがって、btrfs--fstype パラメーターの有効な値ではありません。代わりに、以下のように btrfs コマンドを使用して btrfs ボリュームを定義します。

btrfs mount_point --data=level --metadata=level --label=label partitions

2.5.3. 拡張ファイルシステムのサポート

Red Hat Enterprise Linux 7 では、Ext2、Ext3、および Ext4 のサポートを提供する統一拡張ファイルシステムドライバーが導入されています。

ただし、Ext2 は Red Hat Enterprise Linux 7 では廃止予定とみなされており、可能であれば使用を避けてください。

これらのファイルシステムの詳細については、ストレージ管理ガイドを参照してください。

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