5.3. テクノロジープレビュー


本パートでは、Red Hat Enterprise Linux 8.0 で利用可能なテクノロジープレビュー機能を説明します。

テクノロジープレビュー機能に対する Red Hat のサポート範囲の詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

5.3.1. カーネル

eBPF がテクノロジープレビューとして利用可能になりました。

eBPF (extended Berkeley Packet Filtering) 機能は、テクノロジープレビューとしてネットワーキングおよびトレースの両方に利用できます。eBPF を使用すると、ユーザー空間はカスタムプログラムをさまざまなポイント (ソケット、トレースポイント、パケット受信) に接続してデータを受信して処理できるようにします。この機能には、新しいシステムコール bpf() が含まれます。これは、様々な種類のマップの作成と、様々な種類のプログラムの更新に対応します。bpf() は、root など、CAP_SYS_ADMIN が付与されているユーザーのみが利用できます。詳細は、man ページの bpf(2) を参照してください。

(BZ#1559616)

BCC がテクノロジープレビューとして利用可能に

BPF コンパイラーコレクション (BCC) は、Red Hat Enterprise Linux 8 でテクノロジープレビューとして利用できる、効率的なカーネルの追跡および操作プログラムを作成するユーザー空間ツールパッケージです。BCC は、eBPF (extended Berkeley Packet Filtering) を使用して、Linux オペレーティングシステムの I/O 解析、ネットワーキング、およびモニタリング用のツールを提供します。

(BZ#1548302)

RHEL 8 では、Control Group v2 がテクノロジープレビューとして利用可能に

Control Group v2 メカニズムは、統一された階層制御グループです。Control Group v2 は、プロセスを階層的に編成し、制御された設定可能な方法で、階層に従ってシステムリソースを分配します。

以前のバージョンとは異なり、Control Group v2 には階層が 1 つしかありません。このように階層が単純であるため、Linux カーネルでは次のことが可能になります。

  • 所有者のロールに基づいたプロセスの分類
  • 複数の階層でポリシーが競合する問題の解消

Control Group v2 では、多くのコントローラーに対応しています。

  • CPU コントローラーにより、CPU サイクルの配分が調整されます。このコントローラーには以下が実装されています。

    • 通常のスケジューリングポリシーに対する重みおよび絶対帯域幅制限のモデル
    • 実時間スケジューリングポリシーに対する絶対帯域幅割り当てモデル
  • メモリーコントローラーは、メモリー配分を調整します。現在、次の種類のメモリー使用量が追跡されます。

    • ユーザー側のメモリー (ページキャッシュと匿名メモリー)
    • dentry、inode などのカーネルデータ構造
    • TCP ソケットバッファー
  • I/O コントローラーは、I/O リソースの配分を制限します。
  • ライトバックコントローラーは、メモリーコントローラーおよび I/O コントローラーの両方と対話し、Control Group v2 に固有のものです。

上記の情報は、Control Group v2 に基づいています。ここでは、個別の Control Group v2 コントローラーに関する情報を参照できます。

(BZ#1401552)

early kdump が Red Hat Enterprise Linux 8 でテクノロジープレビューとして利用可能に

early kdump 機能により、早い段階でクラッシュしても vmcore 情報を取得するのに十分な早さでクラッシュカーネルと initramfs の読み込みが行われるようになりました。early kdump の詳細は /usr/share/doc/kexec-tools/early-kdump-howto.txt ファイルを参照してください。

(BZ#1520209)

ibmvnic デバイスドライバーがテクノロジープレビューとして利用可能に

Red Hat Enterprise Linux 8.0 では、IBM POWER アーキテクチャー (ibmvnic) 用の IBM Virtual Network Interface Controller (vNIC) ドライバーがテクノロジープレビューとして利用できます。vNIC は、エンタープライズ機能を提供し、ネットワーク管理を簡素化する PowerVM 仮想ネットワークテクノロジーです。SR-IOV NIC と組み合わせると、仮想 NIC レベルで帯域幅制御サービス品質 (QoS) 機能が提供される、高性能で効率的な技術です。vNIC は、仮想化のオーバーヘッドを大幅に削減するため、ネットワーク仮想化に必要な CPU やメモリーなど、待機時間が短縮され、サーバーリソースが少なくなります。

(BZ#1524683)

テクノロジープレビューとして利用できる Soft-RoCE

Remote Direct Memory Access (RDMA) over Converged Ethernet (RoCE) は、RDMA over Ethernet を実装するネットワークプロトコルです。Soft-RoCE は、RoCE v1 および RoCE v2 の 2 つのプロトコルバージョンに対応する RoCE のソフトウェア実装です。Soft-RoCE ドライバーの rdma_rxe は、RHEL 8 ではサポートされていないテクノロジープレビューとして利用できます。

(BZ#1605216)

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