5.3.9. 仮想化


KVM 仮想マシンの AMD SEV

テクノロジープレビューとして、RHEL 8 に、KVM ハイパーバイザーを使用する AMD EPYC ホストマシン用のセキュア暗号化仮想化 (SEV) 機能が同梱されます。仮想マシンで有効になっている場合は、ホストが仮想マシンのデータにアクセスできないように、SEV が仮想マシンメモリーを暗号化します。ホストがマルウェアに感染した場合は、これにより仮想マシンのセキュリティーが向上します。

1 台のホストでこの機能を同時に使用できる仮想マシンの数は、ホストのハードウェアによって決まります。現在の AMD EPYC プロセッサーは、SEV を使用して 15 台以下の稼働中の仮想マシンに対応します。

また、SEV が起動できるように設定された仮想マシンでは、ハードメモリー制限のある仮想マシンも設定する必要があります。これを行うには、仮想マシンの XML 設定に以下を追加します。

<memtune>
  <hard_limit unit='KiB'>N</hard_limit>
</memtune>

N に推奨される値は、ゲストの RAM + 256 MiB 以上になります。たとえば、ゲストに 2 GiB の RAM が割り当てられている場合、N は 2359296 以上になります。

(BZ#1501618, BZ#1501607)

Intel vGPU

テクノロジープレビューとして、物理 Intel GPU デバイスを、仲介デバイス と呼ばれる複数の仮想デバイスに分割できるようになりました。この仲介デバイスは、仮想 GPU として複数の仮想マシンに割り当てることができます。これにより、この仮想マシンが、1 つの物理 Intel GPU のパフォーマンスを共有します。

選択した Intel GPU のみが vGPU 機能と互換性があることに注意してください。また、物理 GPU を仮想マシンに割り当てると、ホストが GPU を使用できなくなるため、ホストのグラフィカルディスプレイ出力が機能しない可能性があります。

(BZ#1528684)

IBM POWER 9 でネストされた仮想化システムが利用可能に

テクノロジープレビューとして、IBM POWER 9 システムで稼働する RHEL 8 ホストマシンでネストされた仮想化機能を使用することが可能になりました。ネストされた仮想化により、KVM 仮想マシンをハイパーバイザーとして機能させることができます。これにより、仮想マシン内で仮想マシンを実行できます。

ネストされた仮想化は、AMD64 および Intel 64 のシステムで引き続きテクノロジープレビューとして利用できます。

また、ネストされた仮想環境では、IBM POWER 9、ホスト、ゲスト、ネストされたゲストのすべてで、以下のいずれかのオペレーティングシステムが実行している必要があります。

  • RHEL 8
  • RHEL 7 for POWER 9

(BZ#1505999, BZ#1518937)

RHEL 8 Hyper-V 仮想マシンで KVM 仮想化が利用可能

ネストされた KVM 仮想化は、テクノロジープレビューとして、Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーで使用できるようになりました。これにより、Hyper-V ホストで実行している RHEL 8 ゲストシステムで仮想マシンを作成できます。

この機能は、現在 Intel システムでのみ有効です。また、ネストされた仮想化は、Hyper-V でデフォルトで有効になっていない場合があります。これを有効にするには、以下の Microsoft ドキュメントを参照してください。

https://docs.microsoft.com/en-us/virtualization/hyper-v-on-windows/user-guide/nested-virtualization

(BZ#1519039)

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